非リレー型バトルロワイアルを発表するスレ part38 [無断転載禁止]©2ch.net

1創る名無しに見る名無し2016/10/11(火) 20:30:25.65ID:9XK6guSh
1999年刊行された小説「バトル・ロワイアル」

現在、様々な板で行われている通称「パロロワ」はリレー小説の形をとっておりますが
この企画では非リレーの形で進めていきます。

基本ルール
・書き手はトリップ必須です。
・作品投下前に登場キャラクター、登場人数、主催者、舞台などを発表するかは書き手におまかせです。
・作品投下前と投下後にはその意思表示をお願いします。
・非リレーなので全ての内容を決めるのは書き手。ロワに準ずるSSであればどのような形式、展開であろうと問いません。
・非リレーの良さを出すための、ルール改変は可能です。
・誰が、どんなロワでも書いてよし!を合言葉にしましょう。
・ロワ名を「〜ロワイアル」とつけるようになっています。
〜氏のロワは面白いでは、少し話題が振りにくいのでAロワ、Bロワなんでもいいのでロワ名をつけてもらえると助かります。
・完結は3日後だろうが5年後だろうが私は一向に構わんッッッ!!

前スレ
リレー型バトルロワイアルを発表するスレ part37
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1452525053/

非リレー型バトルロワイアルwiki
ttp://www26.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/1.html

2 ◆ymCx/I3enU 2016/10/11(火) 20:41:22.50ID:9XK6guSh
テスト

323話 ◆ymCx/I3enU 2016/10/11(火) 20:42:12.78ID:9XK6guSh
投下します

・・・・・
【23】ユウウツ

「誰か居ますよエルさん」
「む」

巨大逸物をぶらぶらさせる全裸狼獣人エルドレッドと小柄な普通の人間宇治章人。
一先ず廃村を出ようと歩いている時、人影を発見する。
レナモンの♀。エルドレッドと同じく全裸で乳房を揺れ動かしながら歩いているがレナモン種は基本裸族故問題は無い、
と言うのが二人の認識。エルドレッドの全裸は? やや問題は有るが現時点では考慮の外。

「声を掛けてみるか」
「その格好で声を掛けて悲鳴をあげられませんかね」
「あっ」
「あっじゃねぇよ僕が行ってみます」

全裸狼では引かれる事間違い無しなので章人が接触を試みる。
ぶぅと頬を膨らませむくれるエルドレッド。全然可愛くない。

「すみません」

至って普通に声を掛ける章人。
それに対するレナモン♀の返事は鋭いナイフの薙ぎ払い。
章人は首を骨に届く程切られ、鮮血を噴き出して呆気無く死んだ。

「宇治君!? ……よくも!」

エルドレッドは憤怒しM1903を構えるが、その時には既にレナモン♀は逃げていた。
銃を持った自分には敵わないと判断したのだろう。

「逃げられたか……宇治君、すまん、私がついていながら……」

ついさっきまで生きていた青年の亡骸を前に、エルドレッドは悔恨の意を表す。

一方のレナモン♀の高本唯衣。
銃を持った狼獣人は相手にすまいと逃げてきて、村の出口までやってくる。

「はぁはぁ、また一人仕留められた……あの狼は、強そうだし相手にしなかったけど……。
ナイフと催涙スプレーだけじゃ不安ね……あっ、あれは?」

前方に小さな店らしき建物を見付ける。
それは武器屋のようだった。


【宇治章人  死亡】


【午前/C-3廃村】
【エルドレッド・ドランスフィールド】
[状態]健康、悲しみ
[所持品]基本支給品一式、スプリングフィールドM1903(5/5、.30-06スプリングフィールド弾×10)
[行動指針]殺し合いには乗らない。宇治君……すまん……。

【午前/C-3武器屋付近】
【高本唯衣】
[状態]健康
[所持品]基本支給品一式、ハンティングナイフ、催涙スプレー
[行動指針]殺し合いに乗り優勝する。

424話 ◆ymCx/I3enU 2016/10/11(火) 20:43:15.88ID:9XK6guSh
【24】林檎花火とソーダの海

ロリコン虎獣人中条清宝と変態ロリ鹿取ゆりな。
二人は廃遊園地にやってきた。
そこで二人は焼死体と思しき消し炭を発見する。

「ああ、これは人だったのか? こんがり焼けてるな、もう炭だ」
「うわぁ、人って燃えるとこんなになっちゃうんだね……」
「まあ炭になんて興味は無いんだ……ゆりなちゃん、あそこはどうだい」
「トイレ?」
「あそこなら多分ティッシュと言うかトイレットペーパーもあるだろうし、背徳感も有る」
「キモチよくなれそうだね、いいよ」

虎と少女はトイレを見付けそこを行為の場所と定めた。
内部はそれほど荒れておらず、トイレットペーパーも残っている。

「ハァハァ」
「あっ、中条さん」

清宝はゆりなをタイル張りの床に押し倒し、優しいビンタを交えながら服を剥ぎ取り始めた。
傍から見れば少女をトイレに連れ込み暴行しようとする犯罪者虎獣人だが、二人は了承し合った仲だ。

「あぁあ、興奮するよ」
「私もです……」
「俺のこれを……」

虎がズボンを下ろすと既に彼の息子は涎を垂らしいきり立っていた。
それを見せ付けられたゆりなはこれから自分がされる事に期待せずにはいられなかった。


【明朝/C-6廃遊園地トイレ】
【中条清宝】
[状態]健康、興奮
[所持品]基本支給品一式、不明支給品
[行動指針]ゆりなちゃんと一緒に居る。殺し合いはしない。いいにおい……。

【鹿取ゆりな】
[状態]健康、興奮
[所持品]基本支給品一式、不明支給品
[行動指針]中条さんと一緒に居る。殺し合いはしない。おっきい……。

525話前編 ◆ymCx/I3enU 2016/10/11(火) 20:44:24.12ID:9XK6guSh
【25】幸福な死

酒場に立ち寄る金髪白猫獣人少女、レイチェル。
まだ酒の飲める年齢では無いし酒にも興味は無いのだが立ち寄った。
果たして巫女服姿の狐耳女性が酒を飲んでいる。

「おや、お客かの」
「ここ、貴方の店?」
「いや違うがな。気分じゃ気分」
「ふぅん……」

レイチェルは冷蔵庫から適当にジュースを取り出し狐巫女の隣に座って飲む。

「わしは稀衣じゃ。こう見えても結構生きてるぞ」
「私はレイチェル」
「そうか、レイチェル……お主は殺し合いに乗ってるのか?」
「……乗ってるって答えたら?」
「別に何もせん」
「……乗ってる」
「そうか。ならわしも殺すか?」
「……うーん、今の所は……」
「おやおや、まだ誰も殺しとらんのか」
「うん」
「人を殺すと言うのは、かなり覚悟が要るぞ。罪悪感に押し潰されるなんてものでは無いかもしれんが。
まだ誰も殺しておらんなら、まだ戻れるんじゃないか?」

説教じみた事を言う稀衣。別に本人にそのつもりは無いが。
しばらく間を置いてレイチェルが答える。

「無理」
「何故?」
「友達を見殺しにした」
「おや……」
「遊園地でね、私の友達が、九尾の雄狐にレイプされた末に焼き殺されたのよ。私に気付いていたかどうか知らないけど、
私の名前を呼んで泣き叫んで助けを求めてた。私はそれを見ているだけだった。
殺し合いに乗る気で居たから。助けなかったの」
「ほう」
「……ともかく、もう、戻る気は無いわ」
「……そうか……なら、まず人を殺す練習をしとかないとな……わしを使え」
「え?」

突然の提案に、レイチェルも流石に少し驚く。
数分後。
稀衣は巫女服を全て脱ぎ捨て、綺麗に畳み、全裸になって床の上に正座する。
レイチェルに帯を持たせ、支給品のノートに遺書を認めていた。

「うーむ、あやつにはこんなものかのう」
「あのー」
「よし、これで良い。ほい、レイチェル」
「え」
「このノートにわしの住所と、遺書が書いてある。もしこの殺し合いから生き残れたら遺書の宛先に届けて欲しい。
あ、わしの支給品の匕首もやろう」
「あー」
「ふぅ、もう少し長く生きたかったが、しょうがないのう。さあレイチェル、その帯でわしを縊り殺すのじゃ。遠慮はいらんぞ」

レイチェルに自分を殺せと促す稀衣。ふざけている様子は無い。

625話後編 ◆ymCx/I3enU 2016/10/11(火) 20:44:47.69ID:9XK6guSh
「えー、本当にいいの? それに何で全裸になるの?」
「全裸は気にするな。それに、良いのじゃ。あんなわけの分からん男の言いなりになるのも癪じゃしのう。
かと言って黙って死ぬのも嫌じゃし」
「むー……」
「あっ」
「ん?」
「最後に一回だけ、慰めてからにしてもらってもいいか?」
「……お好きに」

最後の快楽を味わおうと、稀衣は己の秘部と豊満な乳房をまさぐり、数分もしない内に絶頂し床を液塗れにする。

「はぁはぁはぁ……これで、もう思い残す事は無い。さあ、レイチェル」
「はーい」

レイチェルは稀衣の細い首に帯を巻き付け、思い切り絞め上げた。
絞め上げたつもりなのだが。

「うぎぃ……あんまり苦しくないのう……」
「……力が余り無いから私」
「そうじゃ、そこに良い感じの柱が有る、わしの首に巻いた帯の片方をその柱に結び、お主はもう片方から引っ張れば良いのじゃ!」
「おお」

このままでは上手く行かぬと判断し、作戦変更。
店のカウンター付近に有る細い柱に、稀衣の首に巻いた帯の片側を結び、もう片側をレイチェルが引っ張り縊死させる方法に転換した。

「これでよし……さあ、レイチェル。この経験を糧にして殺し合いを生き抜け」
「何か先生みたいになってる……まあ、頑張るよ。ありがとう。それじゃ、お別れよ」

レイチェルが両手で帯を掴み、そして思い切り後ろへと全体重をかけた。

「ぎぃ!!」

稀衣の濁った悲鳴が響く。
今度は完全に彼女の気道と血流を遮断し、稀衣は意思に反してじたばたともがき苦しみ、泡を吹いて小水を漏らして、やがて動かなくなった。

「あ、死んだ……うわ、酷い死に方になってる……あーでも案外平気……ありがとう稀衣さん、私頑張れそう」

口から泡を吹き全裸で汚物塗れになり縊死した狐耳女性に、レイチェルはお礼を言った。


【稀衣  死亡】


【午前/D-6酒場】
【レイチェル・マクナイト】
[状態]健康
[所持品]基本支給品一式、不明支給品、稀衣のノート、匕首
[行動指針]殺し合いに乗る。稀衣さんありがとう。

726話 ◆ymCx/I3enU 2016/10/11(火) 20:45:16.03ID:9XK6guSh
【26】SUSTAIN THE UNTRUTH

※「〈〉」は中国語

九尾の雄狐、全真は市街地に入り、好みの参加者が居ないか探す。

「〈わし好みの奴はおらんかの〜……おっ〉」

そして発見するのは西洋冒険者風の青年。

「〈むぅ、顔は良いが……股間に来ないのう。あやつはさっさと始末し……〉」
「何! 九尾! 九尾が居る!」

青年、ルパート・ラッシュが全真を発見し駆け寄る。
そしてその毛皮に顔を埋める。

「良い! これは良いもふもふだ」
「〈き、貴様なんじゃいきなり!〉」
「ん!? 何だか臭うこの独特の獣臭……精液! さてはスキモノなんだな!」
「〈おい、聞いて……〉」
「望む所だ……あの家でたっぷり遊ぼうじゃないか!」
「〈や、やめ……やめろぉおおお!!〉」

凄まじい力によって拘束され、全真はルパートに適当な民家へと連れ込まれた。

数十分の後。

「ふぅ……」
「……グオ……ゥ……ウッウッ」

丸めたティッシュが散乱し、雄臭さが充満する和室。
服を着直したルパートが一服している横で九尾の狐が涙を流し放心していた。

「これはとても良い狐だぁ」
「〈き、きさま……わしに、こんな屈辱を……グルルルルル!〉」
「おっと、マジ怒りか? ちょっとやり過ぎたか?」
「ガアアアアアアア!!」

マジギレした全真が口から火炎弾のような物を発射する。
それは民家の壁に大穴を空けるもルパートは寸での所で回避し逃走した。

「〈逃がすかぁあ!!〉」
「そう怒るなって! あんただってよがってただろ! 潮まで吹いちゃって」
「〈言うなぁああ!!〉」

狐火を吐き散らす激高の九尾と獣好きの青年との追いかけっこはしばらく続きそうである。


【午前/D-5市街地】
【全真】
[状態]激怒
[所持品]基本支給品一式、不明支給品
[行動指針]殺し合いに乗る。好みの男も女も片っ端から犯す。その前にあの男(ルパート)を殺したい。

【ルパート・ラッシュ】
[状態]健康
[所持品]基本支給品一式、木刀
[行動指針]殺し合いに乗る。人間はさっさと始末しケモノは色々してから死んで貰う。取り敢えず九尾(全真)から逃げよう。

8 ◆ymCx/I3enU 2016/10/11(火) 20:52:59.43ID:9XK6guSh
一応参加者全員登場してますので一覧 ×…死亡

・小久貫琉璃男
・柚月倫平 ×
・高本唯衣
・宮田沙和 ×
・孝宮霜一郎
・ラザナク
・田辺花
・馬里邑龍太
・捨田利磯太
・キャスリーン・エントウィッスル ×
・全真
・レイチェル・マクナイト
・廣崎貴彦
・リルヴァ
・中条清宝
・鹿取ゆりな
・ルパート・ラッシュ
・神野鏡太郎
・溝端麻耶子
・ぺろぺろキャンディー
・EYE
・伊津野嘉紀 ×
・浜土竜平 ×
・三登丞
・カウィナ
・下重有恒
・稀衣 ×
・安藤咲
・笠麻美
・峰涼香
・アダルブレヒト・ゲルデラー
・ファビアン・グライスナー
・伏島茂晴
・ウォラゴ ×
・レカ
・坂斉豹真
・足助政規 ×
・金崎海斗
・月原勇哉
・入江薫
・大樫真寿
・隆信喜
・宇治章人 ×
・シェリー・ウォレス
・坂上梨補
・エルドレッド・ドランスフィールド
・ゼユック
・ぷるりん
・戸川将寛
・リューレン
・ラシャール
・ロキア

41/52

投下終了です。

9 ◆ymCx/I3enU 2016/10/25(火) 20:59:59.88ID:U6VDm/TR
投下します

1027話 ◆ymCx/I3enU 2016/10/25(火) 21:00:25.40ID:U6VDm/TR
【27】心と身体は乖離、狂宴に気もそぞろ

神野鏡太郎、溝端麻耶子、ぺろぺろキャンディー(HN)の三人は殺し合いに乗っていない参加者探しをしていた。
E-2地点から林を突っ切ってD-3市街地に向かうと言う何ともイレギュラーな行進をし、そして出会う。
素っ裸で逸物をぶらぶらさせる豹獣人の男に。

「キャアアアア変態!」
「やべぇ」
「ま、待ってくれ! 確かに俺は全裸で変態かもしれないが、あんたらに危害を加えるつもりは無い!」

悲鳴をあげる麻耶子、驚く鏡太郎、弁解する豹。
ぺろぺろキャンディーはと言うと特に表情も変えず静観していた。
その後一先ず落ち着いて自己紹介し合う四人。

「坂斉さんは殺し合いには乗ってないんだな?」
「ああ」
「……だそうだが、どうする? 二人共」

ぺろぺろキャンディーが鏡太郎と麻耶子にどうするか訊く。この全裸の豹を仲間に加えるかどうか。

「俺は別に良いけど」
「私はやだ」
「レディーファーストと言う事で溝端君の意見を採用しよう」
「ああ、何て酷いんだ……こんなの差別だ……ぐすんぐすん」

腰をもじもじさせ悲しむ豹真。

「殺せ」
「今すぐ殺せ」
「二人の意見が一致した、俺もそれに従おう……」
「ファッ!?」

殺意の沸いた三人によって豹真はお尻に近くに置いてあったカラーコーンをぶち込まれる。

「あぁぁぁぁい゛たぁいぃぃぃぃぃぃ!!痛いぃぃぃぃぃ!!痛い痛い痛いぃたっぁあ゛ぁいたぁ゛い!!!!!」

カラーコーンをぶち込んだ実行役はぺろぺろキャンディーである。
豹真は悶絶した挙句失禁し泡を噴いて白目を剥き動かなくなった。

「さあ行くか」
「そうね、おっきなゴミを掃除出来たしね」
「ああ」

その場を淡々と去ろうとする三人。

「う、ぐぅ……よくもぉ……俺はもう駄目だ……だけどただでは、死なないぞ……一人道連れにしてやる」

しかし虫の息であった豹真は最後の力を振り絞って立ち上がり、三人の内、麻耶子の喉に食らいき、一気に噛みちぎった。

「ぎゃっ……ごふっ……うそ、わたし、し、ぬ……の……」

鮮血に染まり麻耶子は事切れた。
「お前!」とぺろぺろキャンディーが豹真を引き剥がすも、彼もまたしてやったりといった表情で息が絶えていた。

「マジかよ……くそっ、溝端さん……」
「首の骨を折っておくべきだったか……」

鏡太郎は麻耶子の死を悼み、ぺろぺろキャンディーは己の詰めの甘さを悔やむ。
【溝端麻耶子  死亡】
【坂斉豹真  死亡】

1127話状態表〜28話 ◆ymCx/I3enU 2016/10/25(火) 21:01:09.55ID:U6VDm/TR
【午前/D-3市街地】
【神野鏡太郎】
[状態]健康
[所持品]基本支給品一式、不明支給品
[行動指針]殺し合いはしない。溝端さん、ぺろさんと行動。

【溝端麻耶子】
[状態]健康
[所持品]基本支給品一式、不明支給品
[行動指針]殺し合いはしない。神野君、ぺろさんと行動。

【ぺろぺろキャンディー】
[状態]健康
[所持品]基本支給品一式、不明支給品
[行動指針]殺し合いはしない。神野、溝端と行動。

【28】無為はあらゆる不道徳の母

「ねーおかしい絶対おかしい」

リルヴァは少年・貴彦に対しアピールを続けていた。
素っ裸になって尻を突き出しその部分を広げて奥まで見せて尻を振ったりもした。
だが貴彦は鬱陶しげな目を向けるだけであった。

「おかしいって何でそこまで興味がわかないの」
「……」

そろそろ泣きそうになっているリルヴァの問いに答えず貴彦は立ち上がってデイパックを持ち上げる。

「え? どうしたの?」
「どこか建物探してそこに隠れてます」
「あ、じゃあ私も行くからね!」
「ええ……」
「当たり前よ! 虚仮にされたままでいられないもの!」
「……はあ、もう勝手にすれば良いでしょう」

うんざりしている貴彦に張り切るリルヴァ。
貴彦はもういい加減まともに構うのも面倒になったようで勝手に飽きてどこかへ行ってくれる事を願っていたが、
リルヴァは全くその気は無かった。

――――あぁぁぁぁい゛たぁいぃぃぃぃぃぃ!!痛いぃぃぃぃぃ!!痛い痛い痛いぃたっぁあ゛ぁいたぁ゛い!!!!!

「「!」」

突然どこかから響く男の悲鳴。
凄まじい絶叫のようで木霊している。

「あれ、結構近くない? 今の悲鳴」
「みたいですね……もうちょっとここに居ますか、じゃあ」

危険を感じた貴彦はもうしばらく橋台部分に留まる事にした。

「じゃあそのもうちょっとの間私と」
「しません」
「……泣いて良い?」

あまりの塩対応の連続にリルヴァは流石に心が疲れてきているようであった。

1228話状態表〜29話 ◆ymCx/I3enU 2016/10/25(火) 21:01:53.22ID:U6VDm/TR
【午前/D-3軍前橋北側橋台付近】
【廣崎貴彦】
[状態]健康
[所持品]基本支給品一式、不明支給品
[行動指針]殺し合いをする気は無い。この人(リルヴァ)何よ……。

【リルヴァ】
[状態]健康
[所持品]基本支給品一式、不明支給品
[行動指針]殺し合いはしない。廣崎君の興味を私に向けさせたい! って言うか向いてよぉ……。

【29】賽は投げられた

ウェアウルフの編集者の青年、ファビアンはこれから自分がするであろう事に神に許しを乞いたい気分であった。
担当している作家のアダルブレヒトは、殺し合いゲームに巻き込まれた事に憤慨していたが、
ゲームに乗る事自体は否定せず、自分に手伝えと、つまり同じように殺し合いに乗れと言ってきた。
断ればショットガンで身体に大穴を空けられるであろうから断る事は出来ず、彼はアダルブレヒトの猟犬となったのだ。

「{期待しているよ、ファビアン君、ウェアウルフとしての君の実力をね}」
「{余り戦った事は無いですがね……}」

森を出て草枯た手入れのされていない古い舗装路を歩く二人。
その背後から、全裸の竜人の少年が茂みから飛び出し二人に向けて発砲する。

「{うおっ、……何だ全裸の竜人の子供だと?}」
「{どういう経緯なのかは知りませんが……}」
「う、う」

竜人少年、信喜はいざ他参加者を見付け、襲ってはみたものの、怖そうな壮年の男性と強そうな長身のウェアウルフに、
怖気づいてしまい腰が引ける。

「{ファビアン君、小手調べだ。あの子供は任せる}」
「{……はい}」

ファビアンが信喜に近づいていく。
その双眸は普段の振り回される優しい彼の色は無く、獲物を捉えた獣の色。
それに見据えられた信喜は戦意など消え失せ、逃げようとした。

「ウガァウッ!」

獣の咆哮を発しながらファビアンは鋭い爪を信喜に振り下ろす。
信喜の背中が引き裂かれ、鮮血が古びたアスファルトの上に飛び散った。
痛い、痛い、痛いと泣き叫ぶ信喜。
しかしファビアンは手を緩めず、その細い首に食らいつき激しく左右に振り回した。肉が裂け骨が砕け、竜人の少年の命の火は消える。

「{上出来だ、やれば出来るじゃないかファビアン君}」
「{……こんな事、出来たくないんですよ?}」
「{服が血塗れだな、もう脱いだ方がいいんじゃないか?}」
「{……そうですね}」

血塗れになった衣服をファビアンは脱ぎ捨てる。
銀色の毛皮に覆われた引き締まった人狼の肉体が顕になる。
股間の逸物は何故かそそり立ち透明な粘液を垂らしていた。

「{ははは、獲物を仕留められて興奮してるのかな? 息子さんが元気になってるぞ}」
{{……認めたくないですけどねぇ……ふぅ……}」

自分が獲物を仕留めて性的な興奮まで感じているという現実に、ファビアンは少なからず落胆する。
だが、確かに満更でも無いとも思っていた。
【隆信喜  死亡】

1329話状態表〜投下終了 ◆ymCx/I3enU 2016/10/25(火) 21:02:36.55ID:U6VDm/TR
【明朝/E-5道路】
【アダルブレヒト・ゲルデラー】
[状態]健康
[所持品]基本支給品一式、ウィンチェスターM1897(0/5、12ゲージショットシェル×10)
[行動指針]殺し合いに乗る。ファビアン君は使えるな。

【ファビアン・グライスナー】
[状態]健康、全裸、軽い性的興奮、口元血塗れ
[所持品]基本支給品一式、不明支給品
[行動指針]先生(アダルブレヒト・ゲルデラー)に従う。


投下終了です

14 ◆84AHk0CknU 2016/12/05(月) 21:29:31.63ID:mgS/tjuz
お久しぶりです
新ロワ思いついたんで投下します

15 ◆84AHk0CknU 2016/12/05(月) 21:30:38.65ID:mgS/tjuz
電球一つ無い暗闇の中、そこで彼らは目覚めた。
まず共通して浮かんだのは困惑。
何が起こったのか、此処はどこなのか。
疑問はやがて現状への不安と苛立ちに変わっていく。
何人かが怒声を上げた瞬間、部屋の一部に光が差した。
光を浴びるのはサングラスを掛けている極普通の男。

「ちょっと目ェ覚めんの遅かったんとちゃう?まぁまぁええわ(寛容)」

人々の視線が一斉に男に向けられる。
男はケラケラと笑いながら言葉を続けた。

「お前らにはこれから「ねーねーおじさ〜ん」」

笑みを浮かべていた男の表情が曇る。
ジロリと声のした方を見ると、そこには赤いシャツの少年が居た。
自分の言葉を遮った少年をサングラス越しに睨み付ける。
少年は男の怒りなど知らぬとばかりの態度だ。

「んもう。もうすぐアクション仮面の時間なんだから、オラおじさんと遊ぶほど暇じゃないゾ」

やれやれと言いながらため息を吐く少年。
その後ろでは「しんのすけ何やってんだ!?」「早くこっちに来なさい!」という声がする。
少年の両親だろうか。
男女が慌てて掛けよろうとしている。

「あ ほ く さ」

サングラスの男は大げさにため息を吐き、指を鳴らした。
瞬間、少年の声が止まった。
少年の両親も、他の人々も呆然と少年を見ている。
首の上に本来あるべきものが無くなった、少年「だった」もの。
ピューピューと血の吹き出るソレは、やがてバランスを崩し倒れ、床に赤い水溜りを作った。

「し、しんのすけぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
「いやあああああああああああああああああ!!!」

頭部を失った身体とその近くに転がるじゃがいも頭。
両親は己の衣服が汚れるのも構わず、無残な肉片と化した我が子を抱き寄せる。

「し、しんの……あ、あああ……あああああぁぁぁぁぁ……」
「うそ…よ………。こんなの…」

この世の終わりよりも尚惨い惨劇に絶望する夫婦。
そんな彼らを嘲笑うように男は平然と言葉を続ける。

16 ◆84AHk0CknU 2016/12/05(月) 21:32:19.56ID:mgS/tjuz
「ったく、アホガキが。大人の邪魔するからこうなるんじゃい。皆よーく見とけよ。
こうなりたくなけりゃ、俺の言葉に従って殺し合いするんやで」

子どもを無惨に殺しておいて、更には殺し合いをしろなどと抜かす外道。
人々は一様に、どういうことなの…(レ)と混乱している。

「時間も無いしちゃっちゃと話すで。今からお前らを無人島へ送る。
そこで最後の一人になるまで殺し合えや。ルールも時間制限も無いからどんな方法使ってでも勝ち残れ。
家に帰れるのは生き残った一人だけや」

男は今殺した少年のことなど気にも留めずに説明をする。
泣き叫ぶ両親の声も聞こえていないと言わんばかりの態度だ。

「丸腰で殺しあえとは言わんから安心せや。食糧や島の地図と一緒に武器もくれてやるわ。
精々有効に使えよ」

「俺に逆らおうなんでアホな真似はすんなよ。んな事したらお前らに付けとる首輪爆発させて、そこのガキと同じになるからな。
それと、優勝したら褒美もくれてやるわい。どんな願いも叶えたるわ。
それこそ世界征服やら死者蘇生やらなんでもや」

ん?ん?ん?ん?ん?今なんでも叶えるっていったよね?
既に何人かは欲望を剥き出しにし、男の話に食いついている。

「こんな爆発くらいじゃ死なん、とか思ってる奴もいるやろうから忠告しといてやるわ。
お前らの持つ『能力』ちょこちょこっと弄くらせてもらった。
向こうじゃ最強だの不死だのはありえへん。皆平等に死ぬようになってるで」

何人かが驚いたように、己の体を見る。
男はその様を嘲笑うように見ていた。

「ふざけるな!!」

突如放たれた怒声。
視線が集中する中、男へ詰め寄るようにして現れたのは白いジャケットを着た青年であった。

「誰が貴様の言う事など聞くか!よくもしんのすけ君を…!」

端正な顔を怒りで歪め、青年は男を睨み付ける。
対する男は面倒くさそうに口を開く。

「あーあーもうええわ。面倒やからさっさとこいつら飛ばせや」

背後へ合図を送るように手を振る男。
それと同時に人々は次々と姿を消していった。


【見せしめ:野原しんのすけ@クレヨンしんちゃん】

【進行役:カーリー@迫真ヤンキー部 漢の裏技】

17 ◆84AHk0CknU 2016/12/05(月) 21:34:19.59ID:mgS/tjuz
参加者

7/7【迫真ヤンキー部 漢の裏技】
○田所浩二(野獣先輩)/○MUR/○KMR/○SIK/○遠野のどか/○葛城蓮(虐待おじさん)/○KBTIT

6/6【バイオハザードシリーズ】
○クリス・レッドフィールド/○ジル・バレンタイン/○レオン・S・ケネディ/○アシュリー・グラハム/○アルバート・ウェスカー/○ジャック・クラウザー

5/5【コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー】
○ナナリー・ランペルージ/○ゼロ/○アリス/○ロロ・ヴィ・ブリタニア/○マオ

4/4【クレヨンしんちゃん】
○野原ひろし/○野原みさえ/○郷剛太郎/○パラダイスキング

3/3【機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ】
○三日月・オーガス/○オルガ・イツカ/○クーデリア・藍那・バーンスタイン

3/3【真夏の夜の淫夢】
○GO/○ピンキー/○変態糞親父

3/3【The4400】
○トム・ボールドウィン/○ショーン・ファレル/○イザベル・タイラー

2/2【でろでろ】
○日野耳雄/○日野留渦

33/33

18 ◆84AHk0CknU 2016/12/05(月) 21:42:02.52ID:mgS/tjuz
投下終了

19 ◆84AHk0CknU 2016/12/06(火) 22:35:09.73ID:fHd6dcvI
第一話投下します

20守る少女/守れなかった男 ◆84AHk0CknU 2016/12/06(火) 22:36:34.90ID:fHd6dcvI
金髪のツインテールを揺らしながら、力強い足取りで少女は進む。
中学生くらいのその少女は、強い決意を抱いていた。
脳裏に浮かぶは一つの名前。
先程確認した参加者名簿に記されていた自分のよく知る、記載されていないことを願った名前。
大切な親友、ナナリー・ランペルージ。

(ナナリー…)

何故彼女が、こんな危険な場に連れて来られているのか。
何故あの心優しいナナリーが、殺し合いを強要されなばならないのか。
胸の奥から抑えきれない憤怒が湧き出る。
無意識の内に拳はきつく握られ、ギチリと歯軋りをする。
決断は一瞬であった。
早急にナナリーを見つけて保護する。
ブリタニア軍の兵士である事がバレてしまおうとも構わない。
ナナリーを助けるのに己の身分の心配などしていられるものか。

(急がないと…!)

ナナリーは視力と両足が不自由な少女だ。
殺し合いに乗った危険な参加者にとって狙わない理由は無い。
この場には元イレギュラーズのマオがいる。
何故目の前で死んだはずのマオの名が名簿にあるのかは分からない。
だがどうやって生き返っただとかは、今はどうでもいい。

(あいつがまたナナリーを襲う可能性は十分ある)

そうはさせない。
今度こそ己の手で確実に殺す。

太腿のホルスターに差し込んだ銃を意識しながら、騎士は徐々に足を速めた。


【アリス@コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー】
[状態]:健康
[装備]:SIG SAUER P220(10/10)@現実
[道具]:共通支給品一式、マガジン×3、C.C.細胞抑制剤@コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー
[思考]
基本:ナナリーと共に殺し合いから脱出する
1:ナナリーを探す。
2:ゼロ、マオを警戒。マオは確実に殺す
[備考]
※参戦時期はマオ死亡直後。

21守る少女/守れなかった男 ◆84AHk0CknU 2016/12/06(火) 22:38:08.29ID:fHd6dcvI



獣のような鋭い視線で辺りを睨みながら、力強い足取りで男は進む。
人を寄せ付けない雰囲気のその男は、強い決意を抱いていた。
脳裏に浮かぶのは一つの名前。
数年前、理不尽に命を奪われた甥の少年。
大切な家族、ひで。

(死人の蘇生、か…)

あの胡散臭い関西弁の男は言った。
殺し合いに勝ち残れと。
最後の一人の願いを何でも叶えてやると。
死者を蘇らせることも可能であると。
決断にはほんの少し時間を要した。
幾らなんでも荒唐無稽過ぎる。
それに殺すというのは最初に死んだ赤い服の少年のような、年端もいかない子ども。
我が子を失い泣き叫ぶ、かつての自分と同じ悲しみを味わったその両親。
そんな者達も含まれているのだ。
当然悩んだ。

(それでも俺は…)

ひでに生き返って欲しい。
この身が汚れ切っても構わない。

…ひょっとするとこの選択も、自分にとって「逃げ」なのかもしれない。
ひでが死んだという現実、自分の無力さから目を背け迫真狩りという八つ当たり染みた事をしてきた。
そして今もひで蘇生の為に、殺し合いを肯定している。

「それでもいい。いいんだよな。OK?OK牧場?(激寒自問自答)」

そうだ。
ひでが生き返るのならそれでいい。
だから、

「MUR。俺はもう止まれねえよ」


【葛城蓮(虐待おじさん)@迫真ヤンキー部 漢の裏技】
[状態]:健康
[装備]:吹雪丸の刀@クレヨンしんちゃん
[道具]:共通支給品一式、不明支給品0〜1
[思考]
基本:優勝してひでを生き返らせる
1:参加者を探して殺す
[備考]
※参戦時期はKBTIT撃破後〜MURとの決着前

22 ◆84AHk0CknU 2016/12/06(火) 22:39:01.30ID:fHd6dcvI
投下終了ナス

23 ◆84AHk0CknU 2016/12/08(木) 17:54:37.07ID:A1KOIfoh
第二話投下します

24糞遊びDays ◆84AHk0CknU 2016/12/08(木) 17:56:27.51ID:A1KOIfoh
「わけ分かんないなぁ」

岡山、ではなく殺し合い会場の川の土手下。
ガシガシと頭を掻きながら銀髪の少女、マオは呟いた。
殺し合いもそうだが、もっと奇妙なのは自分の肉体についてだ。

「どうなってんのよこれ」

反作用による痕がどこにも無い。
皮膚をほとんど隠さねばならぬ程に醜く膨れていた筈が、今やシミ一つ見当たらなくなっている。
あれだけ忌々しく思っていた、自分を蝕む腫瘍。
しかし理由も分からず消えていれば、嬉しさよりも気味の悪さを感じてしまう。

「っていうか……何でボク生きてんの?」

殺し合い巻き込まれる直前、マオはナナリー・ランペルージの魔導器を奪おうとした。
あと一歩までの所でウィッチ・ザ・ブリタニア―――今は魔王ゼロの妨害を受け、
その結果、反作用を促進させられてしまった。
挙句に残りの抑制剤を目の前でアリスに破壊され、ギアスユーザーの運命を呪いながら消滅したのだ。

あのウザったいグラサン男に反作用を消し、死を覆すような力が有るとは思えない。
強力な力を持ったギアスユーザーが、背後に居ると考えた方がまだ納得できる。
ともあれ生き返ったというなら、嬉しくなくはない。
反作用が消えているおまけ付きであるし。
これで殺し合いに参加しているという状況でなければもっと喜べただろう。

(殺し合いねぇ…)

デイバッグを開き中身を確認する。
早速見慣れたものを見つけた。
C.C.細胞抑制剤。
人造ギアスユーザーにとっては生きる為に必要不可欠な代物。
生き返ったからといって、反作用とは無縁の肉体になった訳ではないということか。
舌打ちをしながら続いて目に入った参加者名簿とやらを開く。
知っている名を見つけ、ため息が出そうになった。

ナナリー、ゼロ、アリス、ロロと厄介な相手ばかりだ。
ナナリーからは何とかして魔女の力を奪いたいが、一度襲われている為当然警戒されているだろう。
アリスとゼロは間違いなくこちらを殺しに掛かってくる。
ロロは多分優勝狙いだろうが、上手くいけば途中まで同盟を組めるかもしれない。
最優先はやはりナナリーの魔女の力を手に入れ、反作用とはおさらばする事だ。
その後で脱出か優勝かを決める。

とりあえずの方針が決まったマオは、早速行動開始しようとし――咄嗟に身を屈めた。

「くっ!」

頭上で何かが振るわれた感覚と、背後に人の気配を感じながら急ぎ駆け出す。
襲撃者から距離を取ると振り向き、姿を確認する。

25糞遊びDays ◆84AHk0CknU 2016/12/08(木) 17:57:40.37ID:A1KOIfoh
襲った者は、一言で言うなら変質者だった。
禿げ上がった頭部に中年太りのオヤジ。
身につけているのはサングラスとふんどしのみ。
手には縞模様の槍が握られている。

男は槍でマオを突き殺さんと襲い掛かる。

「大人しく死んでくれや」
「断るに決まってんでしょ!」

全速力で男から逃げるマオ。
自分のギアスは相手の目を見なければ発動できない。
サングラスを掛けた男にはギアスが使えず、武器になりそうなものも支給されていない。
故にここは逃走を選んだ。
幸い男はあのメタボリックな体型の通り、運動神経はそれ程高くはない。
これならば逃げるのは容易いはずだとマオは確信する。

「く」

男が立ち止まる。

「そ」

マオに背を向け、何を思ったか尻を突き出す。

「が」

そして次の瞬間、

「ドバァァァァァァァァァ!!」

茶色い濁流が発射された。
紛れも無く糞である。ハイドロポンプかなにか?(PKMN)

「うわ汚っ!」

反射的に避けたため糞の直撃は免れた。
最初に会った参加者があんなクッソ汚らわしい異常者とは。
なんで自分ばかりこんな目に、と忌々しい思いを抱きつつマオは急いでその場を離れた。





糞を発射した男、『変態糞土方』は脱糞の余韻を味わっていた。
腹に溜まった穢れを排出し、どこか晴々とした笑みを浮かべている。

「ああ^〜、たまらねぇぜ」

糞土方は殺し合いの優勝を目指していた。
まだ死にたくない。
糞遊びに精を出していたあの日々を失いたくない。
どうせここに知り合いは居ないのだ。
ならば優勝しテリトリーである岡山の県北に帰るのが、一番手っ取り早いだろう。

「はやく糞まみれにして殺りたいぜ」

糞を愛し糞と共に生きてきたスカトロ野郎。
糞土方は今、血塗られた道を歩こうとしていた。多分血じゃなく茶色に汚れた道だと思うんですけど(名推理)

26糞遊びDays ◆84AHk0CknU 2016/12/08(木) 17:58:37.71ID:A1KOIfoh
【マオ@コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー】
[状態]:疲労(小)、精神疲労(小)
[装備]:
[道具]:共通支給品一式、C.C.細胞抑制剤@コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー、不明支給品×1
[思考]
基本:何とかして生き残る
1:変態親父から逃げる
2:ナナリーから魔女の力を奪う
3:アリス、ゼロを警戒
4:枢機教とは協力できるかも
[備考]
※参戦時期は死亡後。

【変態糞親父@真夏の夜の淫夢】
[状態]:健康
[装備]グングニルの槍@でろでろ
[道具]:共通支給品一式
[思考]
基本:優勝する
1:どいつもこいつも糞まみれで殺りたいぜ

27 ◆84AHk0CknU 2016/12/08(木) 17:58:58.96ID:A1KOIfoh
投下終了です

28◇js6o2luy2017/02/20(月) 00:51:02.21ID:lWu+LYKp
新ロワいきます
参加作品
銀魂
VOCALOID
双星の陰陽師
灼熱の卓球娘
魔法少女かずみ☆マギカ
結城友奈は勇者である
タブー・タトゥー
Go!プリンセスプリキュア
おそ松さん
今のところこれくらいです
もしかしたら追加あるかも?

29◇js6o2luy2017/02/20(月) 01:00:23.53ID:lWu+LYKp
すみません題名忘れてました
題名 スーパーバトルロワイアル
あと、銀魂と灼熱の卓球娘の参加メンバーが決まっているので発表します
12/12【銀魂】
【○坂田銀時/○志村新八/○神楽/○近藤勲/○土方十四郎/○沖田総悟/○志村妙/○高杉晋助/○桂小太郎/○坂本辰馬/○神威/○猿飛あやめ】
6/6【灼熱の卓球娘】
【○旋風こより/○上矢あがり/○天下ハナビ/○出雲ほくと/○大宗夢音/○後手キルカ】

30◇js6o2luy2017/02/21(火) 22:26:28.05ID:vDEqpZRG
他作品の参加キャラも決まりました
6/6【VOCALOID】
【○初音ミク/○鏡音リン/○鏡音レン/○神威がくぽ/○GUMI/○巡音ルカ】
6/6【タブー・タトゥー】
【○赤塚正義/○ブルージィ=フルージィ/○一ノ瀬桃子/○トム=シュレッドフィールド/○アリヤバータ/○イルトゥトゥミシュ】
6/6【双星の陰陽師】
【○焔魔堂ろくろ/○化野紅緒/○天若清弦/○斑鳩士門/○聖丸/○氷鉋】
7/7【おそ松さん】
【○松野おそ松/○松野カラ松/○松野チョロ松/○松野一松/○松野十四松/○松野トド松/○弱井トト子】
続きます

31◇js6o2luy2017/02/21(火) 22:44:42.22ID:vDEqpZRG
続きです
7/7【魔法少女かずみ☆マギカ】
【○かずみ/○御崎海香/○牧カオル/○宇佐木里美/○浅海サキ/○神那ニコ/○若葉みらい】
6/6【Go!プリンセスプリキュア】
【○春野はるか/○海藤みなみ/○天ノ川きらら/○赤城トワ/○クローズ/○シャット】
5/5【結城友奈は勇者である】
【○結城友奈/○東郷美森/○犬吠埼風/○犬吠埼樹/○三好夏凜】
合計61人
残り61/61人
基本的なルールは、アニロワ4thを参考にします。
主催者 トワ@オリキャラ
次回、第0話『The beginning』

32◇js6o2luy2017/02/21(火) 23:36:55.66ID:vDEqpZRG
投下します
第0話 『The beginning』
無機質な部屋の中、そこで彼らは目覚めた。
何が起こっているのか、ここは何処なのか。彼らの疑問は、やがて怒りへと変わっていく。早く出せ、何が起こっているんだ。という怒号の中、一つのモニターが点灯した。

「目が覚めたかしら?」

モニターに映っているのは、黒髪ウェーブの一人の少女。そして、彼女は恐ろしい事を口にする。

「今からあなた達には殺し合いをしてもらうわ。正真正銘の、本当の殺し合い」

殺し合い!?部屋がざわめく。

「ふざけるなっ!俺達がそんな脅しに乗ると思うのかよ!」

怒号を飛ばすのは、くせ毛が特徴的な高校生。

「ろくろ…今は落ち着いて、逆らったら、何をされるか…」

姫カットの女子高生が、少年を止める。

「でもよ…!」

「そうよ…今は静かにしなさい」

「くっ…」
女子高生に止められ、仕方なく腰を下ろす少年。

「その通りだぁっ!」

「なーに?まだ状況を理解していない人がいるの?」

その時、サングラスの男が立ち上がる。

「俺はようやく仕事を見つけたんだ!ここで殺されてたまるかよ!」

「はぁ…」

モニターの少女はため息をつく。そして…

33◇js6o2luy2017/02/21(火) 23:40:15.34ID:vDEqpZRG
「皆、よく見てなさい、私に逆らうとこうなるわよ、ハイクラスサラマンダ!」

ゴオォ

「うわぁぁぁぁ!」

一瞬にしてサングラスの男が炎に包まれる。そして、彼は黒焦げになり、地面に倒れた。

ザワザワ…

「静かになさい!あなた達もこうなりたい?」

状況が理解できない参加者達。すると、緑髪のツインテールの少女があることに気付く。

「これ…さっきの男の人が描いてある…」

「あら、説明が中断されてしまったわね。では、続きを説明するわ。まずあなた達には、四色のカードが支給されているわ」

初めに、少女は白いカードを取り出す。
「まずは白カード。これは一番重要なカード。ルールやマップ、参加者の名簿まで確認できる。」

「この殺し合いで殺されたり、私に歯向かったりしたら、このカードにあなた達の魂が入る。そこのおっさんのように…ね。」

「出せるのは私だけ。でも、出してなんかあげない。負けた人は皆このカードに入ったまま」

次に少女は黒のカードを取り出す。
「これは黒カード。出てきてと願えば、ランダムにアイテムが出てくる。勿論、何が出るかはお楽しみ。しまおうと思えばすぐにしまえる。このカードは一人1〜3枚支給するわ」

その次に少女は赤色のカードと青色のカードを取り出す。赤カードの中央にはショートケーキの絵が、青色のカードには水の絵が描いてある。

「赤いカードがフードカード、青いカードがウォーターカード。どちらもあれが食べたい、飲みたいと思えば、たちまちそれが出てくる。」

「ただし、黒カードと違って、一度出したものはしまえない。それと、二枚とも10回の使用制限がある。回数か0になるとそのカードは消滅してしまうから気をつけなさい」

「そして…最後の一人になった人には、どんな願いでも叶えさせてあげる。死者の蘇生だって可能よ」

「死者の蘇生」…その言葉に体を震わせる一部の参加者達。

「さあ、もうすぐ始めるわよ、戦って勝利を掴むか、それとも負けて暗闇を彷徨うか…あなた達には選ぶ権利がある…それだけでも、まだあなた達は幸せなのよ…」

空間が歪み、参加者達はランダムな場所に転送された。

「さあ、殺し合いなさい!そして勝利を掴むのよ!」

主催者直々に、ゲームの開始が宣言された。

【見せしめ:長谷川泰三@銀魂】

【ゲームスタート】

34◇js6o2luy2017/02/21(火) 23:46:34.49ID:vDEqpZRG
投下終了です

35創る名無しに見る名無し2017/02/22(水) 01:37:43.18ID:fJuU1Q53
https://goo.gl/9bFxVp
これは、マジなの。。?
普通にショックでしょ。。

36 ◆YOtBuxuP4U 2017/04/23(日) 03:57:06.83ID:7flaZGxo
かきこみてすとだよ。かきこみてすとだよ。

37 ◆YOtBuxuP4U 2017/04/23(日) 04:06:42.67ID:7flaZGxo
書き込めている。

四字熟語ロワ、投下します。

3848sj ◆YOtBuxuP4U 2017/04/23(日) 04:08:22.96ID:7flaZGxo
 
 ■■■■

 ■■■■
 
 ■■■■


 「あなた が 私 の 幸せ を 殺した。
  あなた と 私 は 同時 には 幸せ に なれない。
  あなた の 苦悩が 私 の 幸せ で。
  あなた の 痛みが 私 の 幸せ だ。
  あなた は 私 に 幸せ を 永遠 に 邪魔 され続ける。
  あなた は 私 を 殺さなければ 幸せ に なれない」

 「あなた と 私 は、
  幸せ に なれない」


 ■■■■

 ■■■■

 ■■■■

3948◇家族関係 ◆YOtBuxuP4U 2017/04/23(日) 04:09:05.07ID:7flaZGxo
 

「あアッ!!」

 ――悪夢を見たあとだから、飛び上がるように起きた。

「あ、ひぃ……はっ、はぁ……はっ、は、ぁう……!」

 あまりに勢いよく跳ねのけたので掛け布団が裏返ってベッドの下に落ちた。
 ぞ、ぞぞぞ、と全身から脳天に這い上がってきたいやな気持ちに小さな身体が大きく震えた。
 首の後ろの血管内で血がずるりと動く音がする。寒気がする。わたしは一瞬で眠気を消し飛ばして目を見開いていた。
 遅れて心臓も高速で脈動する。痛いくらいのばくばくにわたしは思わず右手で胸元を掴んで浅い呼吸を繰り返す。
 でも勢いよくベッドから離したその右手は起き上がる時に体重を掛けた手だったので、
 バランスを崩してベッドに横倒しになる。

 痛くは無かった。ふかふかのベッドだったから。
 これはわたしの部屋のベッドだ。間違いない。目線の先のカーテン付きの窓がある壁も、わたしの部屋の壁だ。
 間違いない。部屋の右側には学習机と収納棚と積まれたいろんな本とカバン掛けと服掛け、間違いない。
 左側は壁、そう、わたしの部屋は一人用の狭い部屋なのだ。これも間違いない。

「……戻っ。て。きた、んです、よね」

 知っているはずのそんなことすら新たな体験に思えてくる。
 わたしは虚空を見つめながら思考をそのまま口から漏らした。何日も別の場所に居たような心地だった。
 いや実際に、一日には足りていなかったと思うけれど、はっきりと何時間も別の場所にいた記憶がある。
 記憶? いや、体験だ。夢だろうとなんだろうとそれはわたしの体と心に刻まれた体験だった。
 あれもこれもそれもこれもどれもこれもなにもかも。
 体験で、経験で。本物で、最悪な。ひどい夢、ひどいおはなしだった。

「ああ、起きたの鈴女(すずめ)ちゃん。おはよう。大丈夫? うなされてたけど」

 息を整えていたら、学習机の椅子に座っている姉さんが不思議そうに話しかけてきた。

「おはようございます……だ、大丈夫、です。
 わたしは、ええと。鈴、女――そうですよね。すずめでした」
「なに言ってるの?」
「いえ、……なんでもありません」

 どこか遠くを見つめたまま姉さんに返事をし、そのまま繰り返し頭の中で唱える。
 そうだわたしは鈴女だ。文字じゃない。ヒトだ。
 人間だし、名前だってある。名前は鈴女。すずめ。名字は……名字はそう、鬼塚だ。
 わたしの名前は鬼塚鈴女(オニヅカ・スズメ)。
 鬼塚家の次女。一人の姉と一人の父がいる。母は病気で、もういない。
 市立鳥姶中学三年二組、出席番号四番。所属は生徒会、役職は生徒会長。
 周りより背が低いから学校では基本的に可愛がられていて、
 真面目可愛いし頭撫でたいとかよく言われててそれが少し癪だけど、
 おかげできついことを言ってしまっても怖がられずに済んでいるところもあって何とも言えない、
 あと他のメンバーにも常に助けられていて、自分ひとりじゃ何もできなさを感じてて。
 そんな感じの学生生活を、送っていた。
 うん大丈夫だ、思い出した。奪われて忘れてた、覚えているはずのことを、ちゃんと覚え直せた。

 わたしはわたしに帰ってこれた。
 「勇気凛々」は、鬼塚鈴女に帰ってこれたんだ。

4048◇家族関係 ◆YOtBuxuP4U 2017/04/23(日) 04:10:02.72ID:7flaZGxo
 
「ちょっと、嫌な夢を……嫌な旅を、していたんです。それだけです」
「ふうん」
「今は……ええと、寝る前が確か夜の十時で……ごめんなさい、今何時ですか?」
「朝の四時だよ」
「そうですか」

 わたしの部屋には、時計はなかった。
 時間を確認しようと姉さんに問いかけると、返ってきたのは意外な時間だった。
 体を起こして、部屋の中を、カーテンの隙間から見える外を、改めて見回すと確かに薄紫だ。それに肌寒い。
 早朝の雰囲気が確かにある。四時で合っているのだろう。
 寝てから起きるまでの時間と、夢の中で経った時間に差がある気がするけれど……
 考えてみれば、夢ってそういうものだ。
 そこまで現実と合わせてしまったら、半日以上寝て騒ぎになってしまうかもしれないし。
 上手く出来るようになっているのだろう、とか。
 わたしはどうにか頭の隅でそんなことを考えられるくらいには、落ち着きを取り戻したみたいだった。
 完全に体を起こしきると、ベッドのふちに座る。
 呼吸も平常になって、冷や汗も身体の震えも止まって、
 どこかに飛んでいっていた、起き抜けのぼやっとした気分がちょっとだけ復活する。

 わたしは――鬼塚鈴女は――その浮遊感にも似た感覚を伴いながら、
 机に座っているわたしの姉さんのほうに目を向けた。 
 薄暗い中、姉さんは学習机の明かりを付けて、机に向かって座って本を読んでいた。
 姉さんとはけっこう年が離れていて、少しだけ他人行儀な関係。
 
「姉さん」

 わたしは姉さんを姉さんと呼ぶ。

「ええと……何を、読んでるんですか? こ、こんな時間に」
「ん?」

 そしてぎこちなく問いかけた。
 朝の四時、一人部屋のはずの場所になぜかいる姉さんを不思議に思ったわけではなくて
 (姉さんはけっこうよく不思議なことをする人なので、そういうこともなくはない)、
 どちらかといえば何か会話をして現実感を得たかったという思いが強い、そんな問いかけだった。
 でも口に出したあとで、わたしは一つ思い至る。そういえば、わたしは悪夢にうなされていたのだ。

「あ、もしかして、心配、……してくれたんでしょうか。わたしがうなされていたから」

 我ながら一番しっくりくる答えだった。確か、姉さんは、そのくらいにはわたしに優しくしてくれる。

「ん? 違うよ」

 でも違った。

「え、違うんですか」
「私はさっきここにきて、これを読みながら君が起きるのを待ってたんだよ、鈴女ちゃん」
「……ええ?」

 くるりと椅子を回して、姉さんはこちらを向いた。
 学習机の明かりが少し逆光になっていて顔が見えにくいけど、
 本を持ったままこちらを向いたので、どんな本を読んでいるかのタイトルが分かった。
 分かったのだけれど、わたしが一見して本だと思ったものは、どうも本ではなかったようだ。
 それは辞典だった。
 類語辞典。
 だった。
 って、類語辞典?
 そんなのわたし持ってないし、家にも無いはずだけど。

4148◇家族関係 ◆YOtBuxuP4U 2017/04/23(日) 04:11:49.64ID:7flaZGxo
 
「ああ、これ? これは知り合いから貰ったんだよ。買ったけど使わなかったとかで」
「そ、そうなん、ですか……」
「買うことそのものに意義があるものって、あるでしょ?
 あの人にとってはこれはそういうものだったらしいんだ。渡されたときは面食らったけど」
「……」
「読んでみるとなかなか、面白いんだよね。
 なるたけ沢山の単語を通って元の単語に戻ってくる遊びとかもできるし」
「あの……そ、それで」
「語彙が増えてく感覚が心地よいっていうか――ん?」
「それで、わたしに何か用ですか?」
「……ああ、用ね」

 脱線しかけた話をわたしは元に戻す。
 姉さんは一度喋りだすと長いし、話を遮られるとつまらなさそうな顔をする人だというのは知っているけれど、
 それより起きるのを待たれてた理由が気になったのだ。
 用事があるというなら教えてほしかったし、もし辞書の利点を話したかっただけだというならその旨を伝えてから喋ってほしかった。
 すごく心が不安定な状態で、分からないことがあるままで話を進められたくない……という、若干のわがままだ。
 それくらいは許してほしい気分だった。

「用は、まだなんだよねぇ……早く早くって急かしてるんだけど」

 すると、わたしの催促に対して、
 姉さんは不機嫌な声でそう返してきた。
 催促をしているのはわたしなのに、姉さんは誰に催促をしているというのだろう。
 不思議な気分になったわたしは、「?」の文字を頭に浮かべる勢いで小首をかしげた。
 目線が少しずれたからか、逆光の関係で見えなかった姉さんの顔がそのとき見えた。
 それは間違いなく、いつも見てきたわたしの姉さんの顔だった。
 当たり前だけど、親しみのある。何度も見てきた、顔だった。

「……早くって、何をです?」
「何をです? って……むしろ、こっちが何でです? って言いたいんだけどな。
 まだ寝ぼけてるの? ちょっと遅いよ……ねえ、気づかない?」
「気づ、く……?」

 気づくって、……何にだろう?
 変化に気付けと言うのなら――姉さんが、化粧でも変えたのだろうか?
 それを気付いてもらうのが、望みだったのか? こんな時間に?
 でも見たところ、わたしには姉さんの変化は分からない。いつもと同じだ。
 髪は少々くせ毛で横にはねていて、たまにしか洗わないのか皮脂で奇妙に照らされている。
 ちなみに家族唯一の黒髪で、手入れすればちゃんと綺麗だ。成人式くらいでしか見たことはないけれど。
 顔だっていつも通り。洗面所に行ったのか、少しさっぱりしているけど、あの大学の講義室みたいな所で見たのとあまり変わらない。
 綺麗な二重で、瞳は大きいけど目付きはどこか怖い感じ、鼻がちょっと高くて、唇は少し不健康そうで、片目だけ眼鏡をしている。
 いつもは白衣のまま帰ってきてそのまま寝てたりするのに今日は私服なのは違いと言えばそうだけど、新しい服って訳でもないし――――ん?

「え?」

 あれ、ちょっと待った。
 いま。
 記憶の引き出しの開け方に、違和感があった。

4248◇家族関係 ◆YOtBuxuP4U 2017/04/23(日) 04:13:43.68ID:7flaZGxo
 
「え」
「気付いた?」

 姉さんは笑った。
 赤子にそうするような、慈しみのある微笑み。でもどこか違和感がある。
 瞳の奥が笑っていない。嘲っている。見下している。目だけがそうだから、ひどく歪んで見えた。
 記憶の中でも、こんな目をされた。そう、大学の講義室のような場所で。
 忘れるわけもない。わたしは。わたしは。今ここにいるわたしは――その場所から始まった。
 それまでのわたしを殺されて、別のわたしとして生かされ、殺し合わされ、生き残って。こうして戻ることができた。
 戻ることが出来たけれど、取り戻すことが出来たけれど、でも、別物になってしまった。
 させたのは。
 そうさせたのは。

「き」

 そうさせたのは、あなただったの?

「奇々、怪々……?」
「あらら。実の姉に向かって、いったい何を言ってるの? 鈴女ちゃん」

 あの殺し合い実験の主催の一味。
 奇々怪々と同じ姿、同じ顔をした姉さんは。まずそう言った後、

「なーんて。いまさらはぐらかしても、雰囲気でばれちゃいますよねえ……ふふ、あはは、正解ですよ正解。
 私が奇々怪々です。その通り。そして、貴女の姉でもある。
 殺し合い実験の脱出者の姉が、殺し合い実験の進行者だった……なかなか奇々怪々な出来事だと、思わない?」
「……姉さん……な、なんで……」
「なんでもなにもない」

 唐突に、類語辞典に挟んでいた一枚の紙を、わたしに見せるようにして広げた。

「復讐ですよ」

 わたしは目を見開いた。
 それは紙ではなく、写真だった。

 見覚えのある、写真だった。

 家族写真だった。

 わたしの家の、家族写真だ、四人家族が、映っている。

「……あ……」

4348◇家族関係 ◆YOtBuxuP4U 2017/04/23(日) 04:14:16.92ID:7flaZGxo
 
 七年前の、七五三だ。
 思い出す。思い出せる。
 わたしはまだ七歳で、姉さんのことはお姉ちゃんと呼んでいた。
 お姉ちゃんはいまと変わらずわたしのことをすずめちゃんと呼んでいた。
 お母さんはまだ健康で元気で、着物を着てはしゃいでいるわたしたちを見て、しょうがない子たちねと笑っていた。
 うん。覚えてる。着物の感触と特別感が面白くて、じっとしてなさいって言われてもじっとしてられなかったんだ。
 お父さんはといえば、そんなわたしたちを見て、後ろで優しく微笑んでいた。

 お父さんはけっこう無口な人だった。
 口下手だといつも言っていた。
 けれど、わたしにとっては、お父さんこそが、わたしの、ヒーローだった。

 自衛隊で鍛えた大柄の体は、たくましくて、頼もしくて。
 町内運動会なんかじゃ敵なんていなくて。
 釣りとか、キャッチボールとか、お仕事で忙しくてもわたしと遊んでくれて。
 疲れたらおんぶして運んでくれて。その背中があったかくて好きで。

「あ……え……?」

 その背中を、わたしはずっと目指そうと。
 お父さんみたいな、ヒーローになろうって、思って。
 なのに――なのに、写真で見る、その顔は。見覚えがありすぎるくらい、見覚えがあって――。

 わたしは言葉を、思い出す。

 “なにしろ、無作為選出ですので。調べでは近親者はいないはずですが、親戚や知人くらいならいるかもしれません。”

 参加者の選出に対する、奇々怪々の言葉。
 わたしたちはあの時点では、その言葉を信じるしかなかった。
 だけどあれは、あくまで「今回の参加者の中で」という枕詞がついた言葉でしか、なかったのだ。 
 目の前にいる「主催者側」である彼女との間に近親関係があっても、適用されなかった。
 そしてもうひとつ。

 “そしてもう一つは――”己だけが前回のルールを引き継いでいる”ということだ。”
  
 前回のルールを引き継いで、「前回の参加者の延長戦」としてゲームに挑んでいた彼も、ルールの適用外だった。
 つまりそういうことだったのだ。
 だから。
 でも、なんで。
 どうして、じゃあ、あの時?

「分からなかったでしょう?」

 類語。並べられた一見違う三つの単語は、実のところすべて同じ意味。
 奇々怪々は――わたしの姉さんは――“鬼塚雷鳥”は。
 わたしに語り掛ける。
 わたしに語り倒す。
 わたしを、語りで、殺す。

「それが、ルールでしたからね。
 『この人間関係を、悟られてはならない』。それがあの男が課されていた、本当の首輪。
 あの男は――傍若無人は、「貴女を守る理由を貴女に知られることなく、貴女を生き残らせなければ」いけなかった。
 そうしなければ首輪を爆発させると、私は言いました。ふふ、そのうえで私はあの男を、ひたすら虐めてあげました。
 苦戦するあの男を見るのは最高に笑える娯楽だったし、それを乗り越えても、すでにそのときにはもう、貴女は反転に堕ちていて。
 死ぬほど滑稽でしたよぉ? 抱きしめたくて堪らないだろう愛娘が、ぼろぼろに死にたがりながら、自分の元に向かってきて!
 それを慎重に、慎重に! 取り返しのつかない痛みを与えないように慎重に、返り打たないといけないあの男を見るのは!
 あのまま、あの男が貴女を殺してしまうというのが一番面白かったんですがねぇ♪
 結局、ゲームはあの男の勝ち。死んで勝ち逃げされて、私は腹の虫が収まらないんですよ。
 だから、こうして貴女の前で“種明かし”をするのだけを楽しみにしていたの」

4448◇家族関係 ◆YOtBuxuP4U 2017/04/23(日) 04:15:13.72ID:7flaZGxo
 
 ぎぃ。と音が鳴った。油が挿さっていない学習机の椅子が、ひどく耳に刺さる音を出した。
 姉さんは類語辞典を机の上に置いて立ち上がった。わたしは立ち上がった姉さんに見下げられる形になった。
 そう、分からなかったわたしに、分からせるように。知らなかった話の雨を降らせる側だと、見せつけるように。
 見下した。
 ……喉が渇く。眼がそらせない。夢から醒めても悪夢は終わっていなかった、なんて、そんな言葉さえ陳腐化するような状況。
 朝の寒さが背中を這い回る。やってしまったこと、させられていたこと、わたしの、わたしは、わたし……。
 そんなわたしの震える姿を楽しそうに見つめて、にっこりと笑って、姉さんは続ける。

「私、養女なんですよ」
「……ぇ……」
「髪の色が違うでしょう? 血がつながってないんですよ、私と鈴女ちゃん」

 ――家族唯一の黒髪をくるくる遊ばせて。
 種明かしは、まだ終わらない。

「もともとは孤児でした。ショッピングセンターに置き去りにされた、両親の帰りを待つ純粋無垢なこども。鈴女ちゃんも、会ったでしょう?」

 わたしは思い出す――あの悪い夢の中、最後の最後に出会った小さな女の子がいた。
 無我夢中に、自分を忘れて、理由も忘れて、待ち続けているあの子。
 あの女の子も、黒髪だった。
 あの女の子も、姉さんの類語だった?

「そのこどもは、悪くない大人に娯楽施設から体を移されても、
 ずうっと、ずうっと。お父さんとお母さんの帰りを待っていました。待ち続けていました。
 でもある日、子宝に恵まれない一組の夫婦に、カワイソウカワイソウと言われながら引き取られたんです。
 それがあの男と、あの女。自分たちの都合だけで私を自分たちの間にぶら下げた、偽善者たちです」
「……!」

 そんな言い方、と反論しようとしたわたしを遮るように、姉さんはまくしたてる。

「ああ……言い過ぎだという意見も、貴女以外になら言われてあげましょう鈴女ちゃん。
 でも貴女にだけは、言う権利がないはずですよ?
 鈴女ちゃんは私よりは頭の回転が遅いけれど、その答え……計算できないわけないですよねえ?
 だって、その計算式に代入する変数が、自分自身なんですから」

 口から出かかっていた言葉を、強制的に飲み下させられる。
 姉さんのヒントで、わたしは確かに答えを導いてしまう。
 わたしがいること。わたしが産まれて、ここにいること。

「貴女が産まれてこなければ。私も私を受け入れられていたかもしれません。
 偽物の親と偽物の娘だけで過ごした3年間は、はっきり言って、悪くありませんでした。
 娯楽施設に私の一部を取り残して、いろいろを割り切った今の私を作る程度には、悪くありませんでした。
 たとえそれが望んだ暖かさと違っても、ぬるま湯につかった氷が暖かく溶けていくように。
 意固地に凍った私のこころは、たしかに溶かされていたんでしょう。……でもお前たちは本物になった。私を置きざりに、本物になった」

 子宝に恵まれなかった夫婦が、子宝を手にしてしまった。
 もう別の場所から子宝を譲り受けていたというのに、そういうことをして、そうなってしまった。

 お姉ちゃんになるのよ。お姉ちゃんにならなきゃね。最初はそう言われただろう。
 そして姉さんも受け入れただろう。そうなろうとしただろう。
 でも、でも。
 ……お父さんもお母さんも間違いなくいい人だ。悪い人だなんてわたしが言わせない。
 だけど想像できてしまう。今目の前にいる姉さんの憎しみに満ちた目が、何を見てきたのかを。

4548◇家族関係 ◆YOtBuxuP4U 2017/04/23(日) 04:16:32.87ID:7flaZGxo
 
 どれだけ頑張ったとしても、人は誰かと別の誰かを完全に平等には愛せない。
 あるいは、どれだけ愛されてるのかなんて、愛された側にしか判断ができないもの、測ることこそ冒涜だ。

 それでも、偽物の姉と、本物の妹。わたしとお姉ちゃん、どちらが愛されていたか。それを俎上に載せるのなら。
 わたしから見て、姉さんから見て、お父さんから見て、……お母さんから見て、どうだったんだろう?
 少なくとも、姉さんから見てそれは……。

 わたしと姉さんは他人行儀な関係。もっと昔はそうじゃなかったのに。
 それは、どうしてだったろう?
 ああ、どうしてだったっけ?
 お母さんが病に倒れてしまって、
 何もできないまま死んでしまったとき。
 あのとき、姉さんが、それほど悲しくなさそうだったからだっけ?

「だから、復讐です。
 私を置いて幸せになったあなた方への、復讐です。
 私は、誰もかれもを恨むことしか、もうできないんですよ。鈴女ちゃん、貴女のせいで。
 いまだに私を迎えに来てくれない本物のお父さんとお母さんも、
 私で満足せずに貴女なんかを作ってしまった偽物のお父さんとお母さんも、
 私が受けるはずだったものをいっぱいたくさん死ぬほど持って行ってしまった貴女も、恨むしかないんですよ」

 薄ら笑いを浮かべて姉さんは言う。
 それは、決定的な破綻の先にある笑顔だった。
 つい少し前に見たばかりの顔で、今まで知らなかった顔であって、ほんとは、知っていなければならなかった、歪み。

「同じように幸せになれないなら、せめて同じだけ苦しんで欲しい」

 同類に。
 類語に。
 なってほしい。

「貴女が苦しんでくれることだけが、私の幸せなんです」

 それが、姉さんがわたしに、
 鬼塚雷鳥が鬼塚鈴女に向けた、ただ一つの感情だった。

「ねえ鈴女ちゃん――苦しい? つらい?
 大好きだったお父さんをその手にかけた気分はどう?
 私は大嫌いだったあいつを殺せて今とってもとっても気分がいいよ。天まで飛べそうなくらい。
 死にたい? でもまだまだ死なせてあげないよ。すべての始まりである貴女だけは、もっと苦しめないと気が済まないから。
 だから生き残ってくれて、本当に嬉しかった。
 死んでいった人たちの分まで、鈴女ちゃんは、生きなきゃ、いけないですもんねえ?
 ……あはは、あははは。その顔。その顔が、見たかったんですよ。
 いっぱい恨みあって、永遠に殺し合いましょう? かわいいかわいい鈴女ちゃん……」
「姉さ……」
「でも、今日はここまで。今回はここまでで終わり。
 今日はあなたを底まで突き落としに来ただけだから。
 これから、私が孤独を噛み締めた時間と同じだけ、鈴女ちゃんにも絶対の孤独を味わってもらいたいから。
 だからここまで。いったんこのお話には栞を挟んで閉じるの。開けさせない、進めさせない。
 二年後、また会いましょう。今度はもっといっぱい、恋しく故意して、愛しく意図してあげる」
「姉さん!!」

4648◇家族関係 ◆YOtBuxuP4U 2017/04/23(日) 04:17:56.83ID:7flaZGxo
 
 じゃあね。と手を振られた。
 言いたいだけ、やりたいだけやって、姉さんはそんな別れ言葉を私に送った。
 姉さんが消えてしまうような気がして、わたしはベッドから跳ね起きた。手を伸ばして、立ち上がって、姉さんの服をつかもうとした。
 でも、《悪い予感は、的中してしまう》。
 《確かに届くはずだったわたしの手は、奇々怪々なまでに空を切った》。
 バランスを再度崩して、カーペットに膝をつく。
 《姉さんはすでにわたしの部屋の扉を開けていた。》振り返って、わたしを嘲る。

「ふふ、だめですよ、鈴女ちゃん。《触れられないかもと考えた時点で、私には触れられないんですよ》。
 最悪の想像は現実になる。ほんの少しの疑いが真実になる。それはもう、奇ッ怪至極に。あなた方の悪い予感は的中する」
「ルール、能力……! 《奇々怪々》の……!!」
「ご名答。別に夢の中じゃないと使えないとか、そういうことはないんです。文字さえそこにあればいい。
 貴女の枕の下にも、ありますよ。今使っても、意味はあまりありませんけれど。いずれまた、使ってもらいます。では」
「……待ってください! まだ、まだ、何も……何も聞けてない! 何も言えてないです!」

 わたしはごちゃごちゃの頭から言葉を絞りだす。

「姉さんも! わたしは、姉さんも憧れでした!」

 いまにも消えてしまいそうな姉さんを前に、何を言えばいいかなんて考える時間も余裕もない。
 それは、ほとんど条件反射で出たような、剥き身の言葉だった。
 取り戻したばかりの、本心だった。

「父さんの、ヒーローみたいに強くて優しくて、大きくて頼れるところと、同じくらい!
 何でも知ってて、頭がよくて、でもそれを自慢したり鼻にかけたりしない姉さんのことが、わたしは、誇りだったし、憧れでした……っ!」
「……」
「だからわたし、勉強だって頑張って! 生徒会長だって、似合わないと思ったけどやって。
 でも母さんがあんなことになって。いろいろあって。少し他人行儀になって。でも、それでもわたしは、……わたしは!」
「…………」
「わたしは、姉さんのことを、本当の姉さんだと思います。
 たとえ姉さんが、偽物のまがいものだと思っていたとしても、わたしは……父さんだって母さんだって、きっと!!」
「………………解釈違いですね」

 瞳を細めて。眉間にしわを寄せて。
 嫌なものを見るような顔で、姉さんは、わたしに向かって呟いた。

「いいでしょう。では、解釈合戦といきましょうか。
 歴史上の死者がのちのちの人々に好きなように解釈されるように。貴女はそのまま、本当はすべてが正しかったのだと信じてください。
 私が勝手に愛の差を感じて、貴女たちを羨んで、妬んで、間違って、それでこうなってしまったと。
 そうやって私を馬鹿にすれば、いいと思いますよ」
「馬鹿に、なんて」
「もう届かないんですよ。口当たりの良い、当たり障りのない正論は、私には一切ね。
 誰からも愛されなかったと、世界から愛されなかったと、そう解釈してしまう以外に、生きる動力が湧かないんです。
 そんな私の解釈を、否定するというのなら。結局、殺し合うしかない。
 私と貴女の終末は、血まみれの泉の中でひとりが斃れ、ひとりが勝ち残る風景以外にはありえません。それ以外を、望みません」

 姉さんは冷たく言い放つ。

「私を救えるだなんて思わないでくださいよ? 小さなヒーローさん」

4748◇家族関係 ◆YOtBuxuP4U 2017/04/23(日) 04:21:19.75ID:7flaZGxo
 
 そして扉に手をかける。閉じていく扉が、わたしと姉さんとの間に絶対の断絶をつくるのを、わたしは黙って見ている。
 その瞬間のわたしの感情を、どう言葉にすればよいのだろう。
 最悪の出来事に巻き込まれて。
 自分の自分たる根源を沢山奪われて。
 残った少しの自分らしきものを頼りに戦おうとして、
 なのにその意思すら嘲笑うように反転して、間違えさせられ。 
 制御できずにだだ流して、すり減らして、すり減らして、枯渇して、赤く染まって。折れて、崩れて、ばかになって、振り乱して。
 そんなわたしだったのに、助けられて。
 間違えたからって間違え続ける必要はないって、言ってもらえて。
 もう一度、前を向けるくらいになったのに。
 助けてくれた人たちのほとんどには、ありがとうさえ言えず。
 すごすごと帰ってきてみれば、すべてを奪われた後だった。
 そして今。
 すべてを奪ったその人を、絶対にわたしは救えない。

 そんなの。
 そんなのって。
 そんなのって――。




 認められないに、決まってる。

 だめだ。
 だめだ、勇気凛々。
 その四字熟語は、ここで何もしないような意味合いだったのか?
 違うだろ。
 
 唇を精一杯噛みしめてから。
 扉が閉まり切る寸前に、わたしは心の蛇口をありったけ捻って、叫んだ。

「それでも、助けます!」

 空気が震えるような声。学校の、合唱コンクールでも、応援合戦でも出したことのないような声。
 扉は閉じ切らない。止まった。姉さんは――振り返らない。
 声量に驚いて扉を引く手を一瞬、止めただけ。

 言いたいだけ言って、遮断してしまったのかもしれなかった。
 わたしの言葉はもう聞こえていないのかも、届いていないのかも、知れなかった。
 それでも叫ぶ。
 それでも叫ばずにはいられない。
 そうだ。
 だってわたしは、勇気凛々だった。
 失敗を恐れず。危険も恐れず。勇ましく気力を振り絞って、物事に立ち向かうという意味の四字熟語だった。
 わたしがわたしに帰ってもその文字は、わたしの中に、刻んである。

 わたしはわたしで。
 わたしは勇気凛々で。
 沢山貰って、沢山学んで、あの場所で、変えてもらえた。

 なのに、今。
 これだけされて。
 これだけやられて。
 それで、何にも言い返せずになんて――――終われるか!

4848◇家族関係 ◆YOtBuxuP4U 2017/04/23(日) 04:22:54.30ID:7flaZGxo
 
「助けます。救ってやります。あなたの望みなんて知らないです。
 あれだけわたしをめちゃくちゃにしておいて、望み通りにしておいて! 自分だけ望み通りに終われるだなんて、思わないでください!
 ぜんぶ、ぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶ、ぜんぶぜんぶぜんぶっ、否定してやる!
 あなたのその、恨むだけの人生ってやつも! 血まみれの結末なんてものも! そうするしか無いなんて、そうなるしか無いなんて、絶対に、言えなくしてやる!」

 沢山の言葉に助けられたから分かる。
 自分が文字になってしまっていたからより分かる。
 紙に書き起こす。言葉に出す。 
 そうしてこの世に産み出した文字には確かに、姉さんが最初に言った通り、不思議な力がある。
 それは、祝福かもしれないし、あるいは呪いかもしれない。
 どちらでもいい、わたしに力をくれるなら。
 空気が変わるまで吠えてやる。
 未来が変わるまで、戦ってやる!
 
「言ってくれれば、よかったんだ! つらいなら、苦しいなら、悲しいなら、もっと早く吐き出せばよかったんだ!
 わたし、知りませんでした、気づけませんでした、姉さんはいつだって、いつだって、わたしの知ってる姉さんのままだったから!
 わたしは不器用なんです! 父さんだって同じです! ううん、誰だってそうです!
 人の気持ちなんて、そうそう分からないんですよ! 心の中に、夢の中にまで隠してるものを、察しろったって無理です!
 ううん、違う、察されようとも、してなかったんですよね!?
 姉さんは過去にすがって、後ろだけ見て口を閉じて! 恨んでばっかりで変わろうとしなかった!
 死んでも変わってやらないって思ってる! それが、一番、いちばん許せない!
 敢えて言います!
 あなたの意固地なわがままに、わたしを付き合わせないで下さい!
 わたしは、やりたいようにやります! 生きたいように生きます!
 もっともっと、もっと力強く、勇ましくなって! 救いたいように救って、変えたいように人生を変えてやる!
 だから、だから! わたしは、わたしが、姉さんを助ける! 殺し合いをするような人たちから引きはがして、全部の罪を償わせる!
 誰よりそばで見てたから! 誰より、あなたに憧れてたから! あなたを無理やり変えてでも、あなたに生きていてほしいんです!!」

 わたしの感情の高ぶりに呼応したのかもしれない。《手のひらがいつの間にか、一緒に戦い抜いたあの剣を握っていた》。
 考えるより前に先が動く。わたしは《りんりんソード》を床に突き立て、強引に立ち上がった。
 何年も寝たきりの病人みたいに動かない足を無理やり動かして、前へ。進む。
 大質量のその銀色は、わたしにだけは重くない。扉に《りんりんソード》をぶつける。
 扉なんていらない。二度と閉じたり開いたりしなくなってしまえ。それでわたしと姉さんとの間にあるものが取り払われるなら、それでいい。

「《りんりん》……《ソード》ッ!!」

 こじあけた、というか、ぶち破ったら。
 《案の定、姉さんは不可思議な闇の中に吸い込まれて消えようとしていた》。逃げようとしていた。
 ああ。案の定だとか。悪しき諦念が脳裏によぎっている。
 これだけ勇気を振り絞っても、まだ今のわたしにはここまでだ。
 それでも、虚勢は張ってやる。
 ヒーローならばそうするとかじゃない。文字ならばそうすべきとかじゃない。わたしがそうしたいからだ。
 わたしがわたしでありたいからだ。

4948◇家族関係 ◆YOtBuxuP4U 2017/04/23(日) 04:24:11.34ID:7flaZGxo
 
「絶対に、助けます」

 そんなわたしに背を向けて。姉さんは捨て台詞を放った。

「絶対に、助けられてあげません」

 当然それは、類語なんかじゃなかった。
 とびっきりの反語だった。

 偽物を恨み続ける姉さんと、本物だったと信じ続けるわたし。
 救われることを拒絶する姉さんと、救うことを押し付けるわたし。

 意固地に主張する真逆の意味を。
 折れずに掲げる正反対の願いを。
 どちらも譲らないのであれば、それは確かに、解釈合戦の始まりだった。


 ■■■■

 ■■■■
 
 ■■■■


 こうして、少女がひとり、冷たい部屋に残る。
 薄暗い部屋の中、ベッドの縁に頭をのせて、天井を見つめている。
 終わりのあとの種明かしも終わって、彼女の殺し合いはこれで、ひと段落。

 生きている限り、お話は終わらない。
 たった今、その勇気で破った扉の先に、再びの戦が彼女を待ち迎えている。
 それでもせめて、朝日がこの部屋を照らすまでは。
 彼女がどんな顔で時を過ごしているかは、誰にも分からないようにしよう。

  

【鬼塚家・2F 鬼塚鈴女の部屋】

【勇気凛々/女子中学生】
【状態】
【装備】なし
【持ち物】なし
【ルール能力】勇気を出すとりんりんソードを具現化できる
【スタンス】救ける。

50家族関係 ◆YOtBuxuP4U 2017/04/23(日) 04:27:02.33ID:7flaZGxo
投下終了です。

エピローグでありプロローグみたいな感じですね。
今日中に第49話を投下して四字熟語ロワは完結になります。
wikiの編集とかしなきゃ。

51 ◆YOtBuxuP4U 2017/04/23(日) 22:33:49.97ID:7flaZGxo
投下します。

5249◇死句発苦 ◆YOtBuxuP4U 2017/04/23(日) 22:34:51.98ID:7flaZGxo
 

 ――世界は解釈しだいで姿を変える。

 目で見て、形と色を定義して。
 鼻で嗅いで、匂いと刺激を感知して。
 耳で聴いて、音と声とを認識して。
 手で触って、感触と湿度を確かめて。
 口に含めば、味と温度を理解する。

 それはまだ、受け止めただけで止まっているただの情報にすぎない。
 情報を情報のまま処理するのなら、人間と他の動物は何も変わらない。

 その情報をさらに脳で変換して、意味を付加する。
 言葉に変える。
 それが、解釈のひとつめ。
 ひとりひとりやり方は違う。言葉の選択も、表現の仕方も。
 故に人それぞれの解釈で、世界は虹めいている。

 そして。
 なぜ文字にするかと言えば、他の誰かに伝えたいからだ。
 自分だけが持っている情報を、体験を、解釈を。物語を。ほかの人と共有したいからだ。

 だから人間は文字を使う。
 そこに凝縮した他人の解釈を解きほぐして、明らかにし、自分の中に入れる。
 それが、解釈のふたつめ。
 記号の羅列から意味を読み解く、人間にしかできない行為。
 人と人を繋いで、生かし合うための行動だ。
  
「だから、解釈で殴り合うなんてことをやる時点で、言葉の使い方間違ってんだよ。
 ましてや解釈で殺し合うだなんて、それこそ履き違えの極致だな。
 おい会木ィ、今度そんな戯(ざ)れたことほざいたら秒で赤点つけるから覚悟しなさい」

 ……以上、現文のリリリ先生こと刑利則(しおき・としのり)先生より、
 赤点控え選手の高校生、会木巡(あいき・じゅん)が受けたありがたい補習講の一幕だ。
 
「いやどんなことを口走ったらそんな講義受けんのさ」
「それは秘密で」
「ええー。じゃあなんであたしにその話をしたのさ」
「なんとなく。七晴さんがどう思うか聞きたくなったというか」

 放課後ゲーセン、音ゲーコーナー。
 俺は右手と左手を交差させ、ボタン6とボタン3を同時に押した。
 げっ、と声を出しつつ、隣の台の七晴(ななはれ)さんはボタン5に手をひっかけた。
 アップテンポにオーケストラを重ねてダブステで煮込んだボス曲のスコアアタック。
 終盤のさみだれ入り乱れの譜面を処理するには先の交差押しが必要なのだが、その入りをミスするということは、

「うぎゃ〜崩れた〜」

 98873 vs 96325 で俺の勝ち。
 ううん、あとgood5減らせれば新スコアだったけど。
 腕が鈍ってないのを確認できただけで御の字か。

「脇が甘いですね七晴さん」
「てかスコアタ中に話しかけんなクソガキ」
「すみません、俺ゲーム中以外はコミュ障なんですよ」
「せめて選曲中とかにしてよねもー」

5349◇死句発苦 ◆YOtBuxuP4U 2017/04/23(日) 22:37:56.07ID:7flaZGxo
 
 愚痴口しつつ、マニキュアを塗った右手でぽりぽりと頭を書く七晴さんは、近くのアパレル系の会社で働くOLだ。
 見た目ファッション勢ながら実はこのゲーセンでは音ゲ勢の古株で、
 高校の頃から「ゲーセンに通うから近い会社行くわ」と宣言し、実行したつわものだという。
 そんな七晴さんに今の話を振ったのは、上記のステータスを見てではない。

「で、どう思いました? 何かの解釈で揉めるのは、間違い、なんでしょうか?」
「そうねえ。抽象的な話だから、いまいちピンと来ないけど。
 あたしとしては……一理あるけど、結局はそれもあんたの解釈じゃないの、って感じかな。
 あたしは別に解釈でガチりあってもいいと思うよ。AxBとBxAみたいなもんでしょ?」
「掛け算なら答えは同じじゃ?」
「ビンタしていい?」
「すみません」

 七晴さんは同人活動家でもあるのだ。
 ジャンルはもちろん音ゲーである。
 初めて知ったときは、世界って広いな、と感心したものだ。

「xの奥深さに関しては話の腰じゃないから無視して先に進むと。
 解釈ってのはそれこそ、10人居たら10通りあるわけでしょ?」
「そうですね」
「で、当然いろんな解釈があるわけじゃない。
 パッと見の印象だけの解釈と、読み込んで自分の中に落とし込んだ解釈。
 ハッピーな方向の解釈と、バッドな方向の解釈。
 自分本位の決めつけ解釈に、誰かの影響を受けまくりの解釈……」

 七晴さんは小気味よく腕を動かし、空中にぽすぽすと解釈を並べる。

「自分に近い解釈とか、はっとさせられる解釈とか、まあ美味しいものも多いと思うけども、
 人間ってグルメだから、舌が受け入れにくいのもあるわよね。
 受け入れられるなら頂けばいいけど、
 受け入れられないなら、そういうのは視界から消すしかないわけよ」

 ぺし、と空中の解釈をその場から払う。

「解釈の、取捨選択。
 いいものだけを食べていく。
 転じて、より多くの人に食べられた解釈が、強い解釈になっていく」
「……う」
「その、国語の先生? の解釈を混ぜるなら、きっとそういうのも人間のつくりなのよねえ。
 強い解釈が生き残って、弱い解釈が淘汰される。
 そういう仕組みにしておかないと、解釈が増えすぎて支離滅裂になるんだと思うわ――って、ジュンくん聞いてる?」

 七晴さんが俺の方を向いた時、
 俺は胃の中から込み上げてきた吐き気を抑えようと口に手を当てていた。

「……どしたの」
「すみません」
「?」
「いえ、気にせず。続けてください」

 大丈夫。一、二回くらいならそこまででもない。
 俺はすぐに姿勢を直す。
 七晴さんは頭にクエスチョンマークを浮かべていたが、
 まあジュンくんがそういうならいいけどね、と言って話を続けてくれた。

5449◇死句発苦 ◆YOtBuxuP4U 2017/04/23(日) 22:39:21.01ID:7flaZGxo
 
「ま、結局、解釈ってのは殺し合いになる運命なのよ。
 みんながみんなの解釈を自然と受け入れられたら、いちばん平和なんだろうけどさ。
 どんな解釈でも楽しめ、許せ、受け入れろってのは、横暴よね。言ってしまえば、愛が足りないとさえ感じるわ」
「愛、ですか」
「思い入れの強さとも言うかな。たとえば10年同じジャンルで同じカプの本書き続けてる子とか知り合いにいるけどさ、
 そのレベルまでいくともう、自分の解釈が自分そのものと一緒なのよ。
 あのカプといえばあの子、みたいなのを超えて、あのカプイコールあの子になるくらいの感じね。
 そういう子の前でその解釈を否定することは、その子の全部を否定する事になりかねないでしょ」

 人差し指を使って、顔の前でバツをつくる七晴さん。

「人それぞれに譲れないものがあって――だからこそ誇らしいものがあって――だからこそ戦争になる」
「七晴さんは言った経験があったり?」
「ないねえ。あたしは空気と譜面だけは人より読めるから。帳簿はあんまり読めないけど」
「仕事大丈夫なんですか……」
「意外とピンチ。タカとかラックあたりもらってくれねーかしらん」
「あの人らはゲームバカなんで無理では」
「別にジュンくんでも構わないけど?」
「えっ」
「冗談でーす。もう五年後なら分かんないけどね。――で、長々言ったけど、アンサーになった?」
「……はい。十二分に」
「そ。じゃ、もう1クレやろっか」

 台待ちベンチからさっぱりと立ち上がると、七晴さんは俺に手を差し伸べた。

「タカとかラックもだけど、あたしらもそうでしょ?
 こうやってないと死んじゃうって、自分で自分をそう解釈して、ゲームやってるようなバカなんだから。
 死んでも戻ってくると思ってたよ。おかえり、ジュン」
「……ただいまです」

 このあとめちゃくちゃ音ゲーした。
 途中でタカさんとラックさん(ゲーセンの最常連、もはやゲーセンが仕事勢)に声をかけられ、格ゲやらSTGやらカード系やらビビるほどやらされた。
 再会祝いということでクレは全て向こう持ちだった。ありがたやありがたや。いつか返さなきゃ。
 閉店の間際まで続いた宴は、俺にやっぱりゲーセンは楽しいのだという現実を、嫌というほど教えてくれた。

 ちょっと前まで。
 俺は、あんなに楽しかったゲーセンのことを、楽しめなくなってしまっていた。
 上手さとか正しさとかそういうものに囚われて、楽しむ心を見失っていた。
 自分の解釈を、殺していた。
 
 でも。世界は解釈しだいで姿を変える。
 いっとき灰色に見えてしまっていた世界は、世界が灰色になったのではなくて、
 世界を見る俺の目が灰色に見えるように変わってしまっていただけだったのだ。
 蓋を開けてみればなんてことはない。楽しもうとする心を、忘れていただけのこと。

「タカさん、ラックさん、あざす」
「いいってことよ。久々にジュンの技を喰らえたからな。それに喰い返せたし」
「まさかまだあんな繋ぎがあったなんて……抜けてました。研究します」
「休憩してた分のビハインドは重いぞ〜? もう俺たちに追いつけないかもしれねーな、くくく」
「大丈夫です、赤点さえ取らなければめっちゃ張り付くんで」

5549◇死句発苦 ◆YOtBuxuP4U 2017/04/23(日) 22:41:54.51ID:7flaZGxo
 ぱき。
 ラーメン屋のカウンター席で、割り箸を割る。
 極太麺とシャキリとしたもやし、絡む豚骨スープが深夜の胃袋にこってりと染みる。
 閉店後の感想会。
 いつもは門限の関係で断っていたけれど、今日は親に無理を言って参加している。参加したかった。

「今日は、マジでありがとうございました」
「おう?」
「何だよお前急に改まって」
「いやその、いろいろと。気を使って貰ったというか」
「ああ、七晴を呼んだことか? お前が呼べって言ったから呼んだだけだぞ」
「あいつどうせ暇なんだから気にするこたねーよ」
「てかラーメン喰いに来いってのな! 肌なんてどーせいつも荒れてんのに!」
「全くだよな」
「いやその……それもなんすけど。何も言わずに消えてたの、もうちょっと突っ込まれるかと思ってたんで」
「あ?」

 小さくつぶやくと、タカさんとラックさんは不思議そうな目で俺を見た。

「おいおいジュンよお。そいつはどうにも解釈違いってやつだぜ」
「そういうとこ考えすぎるのはよくないぞ若坊」
「……そうなんすか?」

 驚いた顔の俺に、あきれ顔の二人。

「遊びはあくまで遊び。やりたい時にやって、やめたいときにやめて。
 戻りたいときに戻ってくることができる場所。そういうのが俺たちの理想なの」
「あと、プライベートなことはむやみに持ち込まないってのもな。
 相談されたら話は別だが、自分からは突っ込んでいかない。
 そのへんは忘れて楽しめる場所であってほしいってのが、俺たちの本音だよ」
「戻ってきたってことは、嫌いになったわけじゃなかったってことだしな」
「そうそう。まあ強いて言うなら、そうだな……」

 タカさんは何かの力仕事かで鍛えた腕を使って、俺の頭頂部をがっしと掴むと自分の方を向かせた。
 顔が近い。
 めっちゃ見られる。

「な、なんすか」

 ここまできてBのLな展開は勘弁なんすけど。

「――いや、やっぱちょっと変わったよなと思ってな」
「か、……変わった?」
「それな。精悍になったというか。修羅場を超えたというか。いい顔つきになったよな」
「いない間にどっかで修行でもしてたのかお前?」
「そ、れは……」

 驚いた。
 何も言ってないのに。
 さすがは、人生の先輩なだけはある。
 俺はやんわりとタカさんの腕を払うと、

「や、秘密っす」

 と言って、豚骨スープを喉に流し込んだ。

5649◇死句発苦 ◆YOtBuxuP4U 2017/04/23(日) 22:43:24.88ID:7flaZGxo
 
 いくら何でも言えるわけがない。
 人生三回やり直しても遭遇しないような夢の中で、文字になって解釈で殺しあっていたなんて。
 ゲームの設定にしたって、チープが過ぎるものだから。

 ラーメンは、死ぬほど美味しかった。

「食い過ぎたな……」

 若干ぽっこりと膨らんだお腹をさすりながら、帰路、マンションの階段を登る。
 午前一時。月の明かりだけの世界、冷たい空気が頬を冷やす。
 満腹の胃袋の苦しささえどこか心地よく、自然と俺は微笑みを浮かべていた。
 好きに生きている実感がある。
 あらゆる現象を前向きに考えられている確信がある。
 深夜、一人でも寂しくない。廊下の奥の暗闇に恐怖を感じない。
 回り道なんてしなくても、心を準備するためのタイムラグがなくても、今ならきっと、すこしだけ強く生きていける。

「ただいま」

 もう寝ているだろう親や兄弟を起こさないように、そっと玄関のドアを開けた。

「――よう。遅かったな」

 待っていたのは、顔の半分を失った優柔不断さんだった。
 まるで痛みを感じてないかのように笑って、フレンドリーに語り掛けてくる。

「人を殺して食うラーメンは美味いか?」
「美味しかったですよ」

 俺も笑って、優柔不断さんの胸のあたりに思い切り手を伸ばす。
 ずぶずぶ。
 ケーキにフォークを入れるくらいのゆるやかさで、手刀は優柔不断さんの体へと突き刺さる。
 生ぬるい、肉の感触。
 隙間からこぼれていくラズベリーソース色の血液。
 たとえ胡蝶の夢の残滓だと分かっていても、それはどこまでも悪趣味で。俺は小さくため息をつく。

「デザートがあなたじゃなきゃもっと美味しかった」
「おいおい情緒がねえな。久々の登場なんだからもっと歓迎して欲しいんですけど」
「すみませんが、もう眠いので。化けて出るのは明日とかに回してくれませんか?」
「おいやめろ、突っ込んだままぐちゃぐちゃ搔きまわすな。っていうか、もうちょいびびれ?」
「昨日猪突猛進さんが出てきたときはそりゃあびびりましたけど、二日続けられるとこっちも冷めるっていうか……」
「ずいぶん勝手なことを言うようになったなお前、言っとくがオレは――」

 一気に腕を引き抜いて、放っておくといつまでも喋り倒してくるであろうその口を塞ぐように、優柔不断さんの半分の顔を掴む。
 そのまま靴を脱いで、玄関から家に上がる。
 その一歩のアップダウンの動きを使い、優柔不断さんの顔を一瞬掴み上げ、そのまま思い切り床に叩きつけた。

「ぐわレ」

 断末魔のトーンがなんとも微妙だった。
 赤い水風船が弾けたみたいになって、優柔不断さんの頭部が元の形を失くし、そのまま動かなくなった。

5749◇死句発苦 ◆YOtBuxuP4U 2017/04/23(日) 22:44:55.63ID:7flaZGxo
 
 振り返らず、自分の部屋に歩を進める。
 でも、そうそう上手くはいかない。
 ぐいんと伸びてきた左手が、俺の右足に爪を立てる。
 どこからか、優柔不断とは程遠い、強く決断的な声がする。
 反響する。

『後悔だぜ』
「……」
『前に前に歩くのは、別に止めないけどなぁ……辿ってきた道を振り返るのを止めるなよ?』

 わかっている。
 わかり切っている。
 優柔不断さん、あなたは、「僕」の後悔だ。
 だってあなたは、あの場所で「僕」が唯一、唯一無二、ただひとりだけ。
 棒立ちな理由でもなく、前向きな理由でもなく、……後ろ向きな理由をもってして殺した人間なのだから。

『忘れるなよ。閉じたままにするなよ? そして一切、脚色するなよ?
 凛々ちゃんの手前じゃあ、ごまかしの言葉も言わせてやったけど……お前って人間は』
「……」
『お前って人間は。オレだけは。オレのことだけは、「嫌いだから」殺したろ?』
「……はい」

 そうだ。
 その通りだ。
 「僕」は、優柔不断さんに関してだけは、一回も言っていない。
 殺してしまって申し訳ないだなんて、一回も言っていないんだ。

「嫌いでした。
 あなたの事は、好きになれませんでした。
 僕が、苦しんで苦しんで人を騙しているときに、
 僕を疑わずに信じてしまうあなたがただ憎らしかった。
 僕が、苦しんで苦しんで人を切り捨てているのに、
 自分も生き残った上で他人も救っているあなたが憎らしかった。
 僕が、苦しんで苦しんでリョーコさんを信じているときに、
 凛々ちゃんと何の疑いもない信頼を結んでるあなたが、羨ましくて、憎らしかった……」

 敵として対面していた、破顔一笑や、先手必勝さんたちや、傍若無人とは違う。
 たとえ一時的だったとしても……仲間の体をとっていたにもかかわらず、生まれてしまった感情。
 吐き捨てるように、俺は言った。

「あなたも僕も、人殺しなのは同じなのに。
 あなたも僕も、弱いのは同じにのに。
 あなたも僕も、生き残ろうとしてるのは同じなのに。
 どうしてこんなに違うんだろうって、思ってしまったんだ」
『だよなあ』

 声は心の深いところで反響する。
 嘲笑うような納得の呟き。そうだ。解釈は口に出せば納得を生み出す。
 うん、そうだ。
 俺はあなただけは、仕方なく殺した訳じゃない。
 最後の一押しを自分の手で出来なかっただけで――そこには、惨めで汚い、嫉妬色の悪意が隠れていたんだ。

 だから――後悔だ。

 一生後ろに引きずって悔い続けなきゃいけない、「僕」の罪だ。

5849◇死句発苦 ◆YOtBuxuP4U 2017/04/23(日) 22:47:03.53ID:7flaZGxo
 
『まあ、わかってんなら良いんだよ、オレはね。
 これからもいつまでだって、お前がちょっといい気分になって帰ってきたときに、
 こんな風にお前の心をちくちく刺しに現れてやるってことだけ、わかってんなら。
 どんだけ雑に殺し直されようと、笑って見過ごしてやるよ。
 特別じゃねえさ、誰にだっているもんさ、世の中には……どうやっても好きになれないやつも。
 どう足掻いても許してもらえねえことをしてしまった奴も。いくらでも。ありふれているのさ……』

 オレたちは、だから人間なんだぜ。
 くは。くははは。
 くはははは。
 俺の脳を揺さぶるような不快な笑い声を、俺はつとめて聞くようにした。
 それを聞き続けることだけが、俺にできる償いだったから。

 じきに足にかけられた爪の重みも融ける。
 足りない懺悔は明日に回して、今日はもう寝る時間だ。
 
 部屋の扉を、開ける。

「あうー」
「……ただいま、××××」
 
 閉じた扉のこちら側には、四角い紙が乱雑にピン留めされている。
 現実感を喪失させる、病的に白いその紙には、「胡蝶之夢」の七色の文字が光っている。
 俺の部屋の扉は夢と現実の境界線になっている。
 そして、俺の部屋のベッドの上には、××××がいる。
 首輪につながれたまま、手足をばたばたさせて無邪気に俺を出迎える。

「うー、たらいまー、おにー」
「こういうときはただいまじゃなくておかえりって言うんだよ」
「おかえいー? おかえいー! おかえーいー!」
「……まあ、いいや」

 はしゃぐ××××を半ば無視して、俺は机の上に向かう。
 机の上に置いてある本を手に取って、ベッドへと歩いていく。
 昨日新しく買ったその本は、四字熟語辞典だ。

「今日もおやすみのまえに、言葉の勉強をするよ」

5949◇死句発苦 ◆YOtBuxuP4U 2017/04/23(日) 22:49:24.64ID:7flaZGxo
 
 ――あのとき。
 最後の部屋での最後の瞬間、××××が最後に使った文字は、「自己否定」だった。
 自己の否定。
 事故の否定。
 世界を否定し、あらゆる結末を否定し、
 あらゆる死を否定して生きようとし続けた彼女が最後に否定したのは、それでも殺されようとしている自分の存在だった。
 心臓を撃ち抜かれた瞬間に使われたその文字は、撃ち抜かれた自分という事実を否定した。
 それと同時に、彼女自身の存在も否定した。
 結果、残ったのは――生き残ったのは。
 全てを忘れ、全てを失くし、自分でも自分を何と読めばいいのかわからない、××××。
 《読めない文字》だけだった。

 もう俺にも、彼女が何と呼ばれていた存在だったのか、思い出すことはできない。
 ただ、彼女が人間ではなく文字であることと。
 絶対に許してはならず、殺さなければならない憎むべき存在であることは、しっかりと覚えている。
 彼女が俺たちの人生を歪ませた張本人だということは、間違いない事実だ。
 だから俺は、××××に首輪を付けた。
 夢に閉じ込めたまま、俺の部屋から動けない様にして。××××の命を、握り返してやった。

「えへー、おにー」
「何だよ」
「えへーへー、ほんー、おにーのほんー、たのしいー」
「……絡みついてこないでくれ」

 この状況は俺にとって、決して悪いものではなかった。
 こうなって良かったと言ってもいい。
 まず、俺の命が助かったということが一つ。完全に刺し違える覚悟だったから、何よりの僥倖だった。
 次に、彼女の命を握ったことで、俺の安全が保障されたことが一つ。
 どうやら、彼女の存在は俺たちをあの実験に巻き込んだ勢力において、信仰と崇拝の対象だったらしい。

 『そうですか。そう、なりましたか。分かりました。貴方には、もう手が出せません。
  私達に関わりに来ない限り、貴方の人生の平穏を約束しましょう。貴方の勝ちです――私達の、負けですよ』

 番号の分からない電話の主にそんなことを言われたのが昨日、殺し合いから開けて初日のことだ。
 勝ちだの負けだの言われてもいまいち感慨はなかったし、勝手なことをとしか思わなかったが、
 ともかくこうして、俺は普通に生き続ける権利を得た。
 リョーコさんと約束したように。精一杯生き続けるための、切符を得たのだった。

「じゃあ、今日は4ページ目から」

 でも、それで納得ができているかといえば、そんなことはない。
 自分を失くしてしまったとはいえ――無邪気で何も知らない、まっさらな《読めない文字》になってしまったとはいえ。
 ××××が生き残ってしまっていることを、俺はやはり、許せていない。
 優柔不断さんの言う通りだ。
 世の中には、どう解釈したって許せないやつが、一人くらいはいる。

 かといって、今の××××をただ殺したところで、なんの意味もない。
 こうして××××に文字を教えているのは、一種の実験を兼ねている。
 幼児のように何もわからなくなってしまった彼女に、文字を教え続ければ。
 いつか自分が自分をなんと読むのだったのかを思い出すのではないか、そういう期待を込めている。
 もし、うまくいって、彼女が自分の読み仮名を思い出すそのときがきたら、今度こそ――――。 

6049◇死句発苦 ◆YOtBuxuP4U 2017/04/23(日) 22:50:42.04ID:7flaZGxo
 
「この文字は、切磋琢磨」
「せつさーたーくまー」
「この文字は、破顔一笑」
「はーがんいっしょ」
「この文字は、鏡花水げ――うえっ」
「にー? どしたー?」
「何でもない。この文字は、青息吐息。この文字は、以心伝心。この文字は、一刀両――――う、えええっ」
「おにー!?」
「……ごめん。ちょっと、トイレ」

 それと、もうひとつ、この時間は、俺のリハビリも兼ねている。
 急に嗚咽をし始めた俺を心配そうに見つめる××××をその場に置き去りにして。俺はふらふらと部屋を出る。
 トイレに入ると、勢いよくうずくまり、胃の中身を吐き出し始めた。
 バケツをひっくり返したような勢いでどざーーーー。そのあと、ちょろちょろ、ぼとり、ぼとり。
 ラーメンと酸が混じったひどい匂いと汚い色の吐しゃ物が便器の底にたまるのを、どこかふわふわとした視界でじっと見つめ続けた。
 ああ、やっぱり。
 いくつも続けて耳に入れるのは、まだ無理だったみたいだ。
 どうしてもそれがただの文字に思えない。
 どうしても、聞き流すことが出来ない。

「……今日は、ここまで。続きはまた明日」
「あしたー」
「おやすみ」
「……おやすみー」

 三、四回ほどトイレと部屋を往復しつつ授業を終えて、部屋の電気を消す。
 おやすみの四文字を機に、すぐさま××××は隣ですやすやと寝息を立て始めた。
 まったく――人の気も知らないで。
 なんて、文字でしかない彼女に、言うことではないのかもしれないけれど。


◆◆◆◆


 こうして、「紆余曲折」を経て――俺は悪夢を終えて、日常へと帰ることに成功した。

 ちょっとだけ、強くなって。

 家に帰ると夢見が悪くなって。

 年の離れた妹が出来て。

 あと――四字熟語が、吐くほど苦手になったけれど。

 それでも俺は、この世界を、生き延びていく。



(終)

61 ◆YOtBuxuP4U 2017/04/23(日) 22:53:11.27ID:7flaZGxo
投下終了です。

紆余くんの物語はひとまずここまでとなります。
四字熟語ロワ、本当に紆余曲折ありありでしたが完結となります。

読んでいただいた方、ありがとうございました。

62創る名無しに見る名無し2017/04/23(日) 23:50:01.79ID:4zGODs70
完結おめでとうございます。
投下乙です。
雷鳥関連のネタバラシといい紆余曲折側の後味といい最後の最後までらしい話でした

63 ◆2C/2roNgWQ 2017/04/28(金) 13:58:18.23ID:QQE2IRa3
投下します

646話 運が良い  ◆2C/2roNgWQ 2017/04/28(金) 13:59:12.89ID:QQE2IRa3
島に飛ばされた鯊倉はまず初めに、背中に背負ったデイバッグを地面に下ろして中身を確認した。
一生の内一回は人を殺してみたいと思っていた鯊倉にとって、この状況は僥倖といっても過言ではない。
何せ首輪を嵌められて、24時間の監視体制の中、絶海の孤島で殺し合いをさせられているのだ。
こんな異常な状況下ならば、例え一人くらい殺しても免訴される可能性が高いだろう。そう鯊倉は考えた。

「こんな凶行を警察サマや政府の方々が見逃してるわけないし……さっさと一人くらいは殺しとかないとな」

そうする為に、まずは人を殺す武器が必要である。刃物、鈍器、銃火器…とにかく凶器となるものが存在しなければ話にすらならない。
だが覇轟という謎の男曰く、支給品はランダムに支給されるとのこと。
つまりは人を殺せない武器や、そもそも武器ですらないものまで支給されるということだ。
それを聞いて鯊倉は、人を殺せない可能性に悲観するわけでもなく、人を殺せない可能性に対して怒りに身を震わせるわけでもなく――ただただ喜んだ。
揺るぐことのない確信が胸の中を渦巻いていく。

「ふっ、はっはっは……何が出るんだろうなあ〜♪」

上機嫌となった鯊倉は口笛を吹きだし、満面の笑みを浮かべながらデイバッグの中身を取り出す。
彼は疑わない。自身のデイバッグに入っている支給品が、当たりの中の当たりであることに。
傍から見ればそれは呆れるくらいに、根拠もヘッタクレもない、出鱈目な信頼。
――しかしその信頼に裏打ちされた結果があるからこそ、鯊倉は根拠も無しにこうなると決めつけることができてしまうのだ。

「……! ハハハッ! やっぱりな! 俺はツイている!」

デイバッグの中に入っていた支給品を取り出し、鯊倉はそれがなんであるか確かめる。
それは間違いなく、凶器と呼ぶに相応しい代物であった。

「"アイスピック"……これさえあれば俺はどんなやつでも殺せる……!」

鯊倉に支給されたもの、それは氷を小さく割る為の道具、アイスピック。
先端が非常に鋭いこの道具を人体に刺すことができたならば、刺された当人は痛みに悶え苦しむことになるだろう。
心臓や首、顔に刺されば常人ではひとたまりもない。

「さぁて、武器も手に入れたし、標的探しますか!」

デイバッグの中を探してみたものの、これ以外にめぼしい支給品は無かった。
しかし鯊倉はそのことに気にする様子は微塵もない。上機嫌で鼻歌混じりに街へ向かって歩き出す。
最初にして最後となる殺人を実行する為に。

【E-3/森/一日目・日中】

【鯊倉 尭尾】
[状態]健康
[装備]なし
[道具]支給品一式、アイスピック
[思考・行動]
基本:一人くらいは殺す
1:標的探し

【鯊倉尭尾(ハゼクラ ギョウビ)】
運が良いと自称する高校二年生。性格はかなり楽観的な上に傲慢
ズレたポジティブ思考の持ち主で、大抵の不幸を気にしない。というか不幸だと思ってない
些細なことでも自身にとって良い結果ならば幸運だと感じてしまう、少々おめでたい人物
その為おみくじの結果が何であろうと、良い結果に解釈することができてしまう

65 ◆2C/2roNgWQ 2017/04/28(金) 13:59:46.83ID:QQE2IRa3
投下終了

66 ◆ymCx/I3enU 2017/05/30(火) 10:27:20.41ID:H6WMMrv/
お久しぶりです、ymです
現在新たにロワ執筆中です、生存報告です……
仕事の方が物凄く多忙でしてストレスやら何やらで長らくこっちで活動してないですが
何とかぼちぼち執筆中です
ある程度書き溜めたらその内投下しようと思っていますのでよろしくお願いしまづ

67 ◆ymCx/I3enU 2017/05/30(火) 10:28:13.08ID:H6WMMrv/
そして皆様投下乙です
まだまだ非リレーは生きていますね……良かった

68◇js6o2luy2017/06/04(日) 19:13:17.09ID:ngT4c+IM
投下します
第1話「厨病激発ボーイ」
エリアB-4のかぶき町。

そこを少年、鏡音レンは歩いていた。

(殺し合い…何て事を…許せないな…!)

支給品はすでに確認してある。

黒カードは2枚。

中々切れ味が良さそうな鋼の剣に、塩酸が入っている瓶。

(これで、僕たちに殺し合いを…)

(…いや、それよりも、今はこれからの事を考えないと…殺し合いに乗っている人がいるかもしれないし…)

レンがこれからの事を考えていた、その時だった。

一旦切ります

69創る名無しに見る名無し2017/07/10(月) 04:51:36.67ID:ugHrL6M5
☆ 日本人の婚姻数と出生数を増やしましょう。そのためには、☆
@ 公的年金と生活保護を段階的に廃止して、満18歳以上の日本人に、
ベーシックインカムの導入は必須です。月額約60000円位ならば、廃止すれば
財源的には可能です。ベーシックインカム、でぜひググってみてください。
A 人工子宮は、既に完成しています。独身でも自分の赤ちゃんが欲しい方々へ。
人工子宮、でぜひググってみてください。日本のために、お願い致します。☆☆

70 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/25(水) 15:04:53.80ID:WDQh9lG8
テスト

71クライシス・ロワイアル ◆Dbja0ebxMY 2017/10/25(水) 15:06:26.42ID:WDQh9lG8
【フォーエバー・クライシス/宇宙最後の7日間】


 ザマスとの死闘を終えたトランクスは、全王によって消滅した世界から、
 分岐しているであろう世界へと向かうために、タイムマシンに乗り込んだ。

 時間流の中で、最愛のパートナーであるマイと共に、
 新しい世界への期待。やっと訪れるであろう平穏な世界へ思いをはせ、
 一抹の不安を抱えながらも心は穏やかであった。

 タイムマシンが強い光に包まれる。
 時間移動の終わりを告げるそれを見届け、そしてトランクスは世界から消えた。


 トランクスが異変に気付いたとき、そこは、闇の中だった。


 ■


 バットマンは高台からゴッサムを見下ろしていた。
 彼の眼下には夜だというのにめまぐるしく光が行きかっている。
 世界は一時的に平和を謳歌している。この街も例外ではない。
 しかし今、バットマンの胸中にあるのは地球を守って殉死した友への想いだった。
 
 彼は――スーパーマンは、異星人だった。
 半神存在とも謳われ、それでも地球を愛し、人間の為に力を振るった。
 彼の正義には疑問を感じることも多かったが、彼の正義感と優しさだけは、
 リーグの誰よりもバットマンは認めていたのだった。

 しかし、彼は死んだ。

 半神存在――世界最強の超人――の死が、これから世界に何をもたらすのだろう。
 世界最高ともいえる頭脳にすら、その答えは出せない。

 考えを巡らせていると、ふと、空にシンボルが浮かび上がる。
 それは自分を求めるサインだ。ここ最近、やっと街の人々の心に、
 恐怖の、あるいは希望のシンボルとして、
 自身の存在が認知されてきた証左でもあった。

 肩を唸らせ、バットマンは跳躍した。

 そして、彼は世界から消えたのだった。

72クライシス・ロワイアル ◆Dbja0ebxMY 2017/10/25(水) 15:07:23.73ID:WDQh9lG8
 ■


 前へ、ひたすら前へ。
 血肉の壁を斬り崩し、戦列を真っ向から斬り伏せ、
 アンデルセンはアーカードへと向かう。

 この幽鬼どもの奥で、アーカードは笑っているのだろう。
 傲岸不遜に、吸血鬼として、鬼として、怪物として。
 アンデルセンは理解している。

 これは少佐の、あの狂った男の掌の上であると。
 壊滅するロンドン。武装神父隊。吸血鬼の親衛隊。そして自分。
 あの狂った男は、50年の歳月をこの瞬間の為に用意していたのだろう。
 ただそれだけの為に生きてきたのだろう。

 それほど周到な男が、「この後のこと」を考えていないわけはない。
 だからこそ、いや、それも含めてアンデルセンは血の道を駆け抜ける。
 あんな男の思い通りになど、させるものか、と。
 あの男が、あれほど執着していることを。
 アーカードを倒すことを。戦争に勝利することを。
 あの男の筋書きを、あの男の50年を台無しにしてやろうじゃないか。
 横っ面を殴りぬけて、せめて悔しがらせてやろうじゃないか。
 でなければ茶番劇のコマにされ、他人の筋書きに踊らされ、舞い上がり、そして哀れに死んだ。
 一人ぼっちで死んだマクスウェルが浮かばれない。
 先生として、アンデルセンとして、あの大ばか者をただの大ばか者で終わらせるわけにはいかない。

「シィィィィィッッツ!!」

 バヨネットを振り斬る。血潮を巻き上げ薙ぎ払われた兵士の果てに、
 愛しき怨敵は立っていた。アーカードは立っていた。

 ほんの一瞬、疲れからか呼気が漏れるとともに気が抜ける。
 口から茹った吐息が頬を伝わり、アンデルセンは再び気を引き締めた。

「さすがはイスカリオテ、さすがはアレクサンド・アンデルセン」

 アーカードが笑う。混じりけのない歓喜の笑みだ。
 そうだろう、お前はやっと。お前の願いはここで適うが、叶わないのだ。
 笑え。
 笑え。

 アンデルセンが腕を振りぬく。隠し持っていた切り札の感触を確かめたその時。
 彼の意識はぷつりと途切れた。

73クライシス・ロワイアル ◆Dbja0ebxMY 2017/10/25(水) 15:07:51.57ID:WDQh9lG8
 ■


 
「闇にようこそ。愚かな生物たちよ」

 トランクスの視線の先に、光がともった。
 光はあっという間に膨れ上がり、トランクスが遥かに見上げるほど大きな形となった。

 甲虫を思わせる赤い鎧。人工物を思わせる巨大な爪を携え、
 赤いヘルメットから光る両目らしきものがトランクスを見下ろしていた。

「な、なんだおまえは!? ここはどこだ!?」

 自分をこの闇の世界に連れてきたのは、間違いなくこの『何か』だ。
 確信があった。目の前の『何か』はこれまでかつて感じたことのないまがまがしい気を放っている。
 剣に手を伸ばす。ワケは全く分からないが、こいつは敵だ。

「我が名はオンスロート。怒れる神なり」

 オンスロートの声は、トランクスの体を震わせた。
 地平線の果てまでも響きそうな重低音は、オンスロートのおぞましさを助長している。
 オンスロートは、まるでトランクス以外にも話をするように続ける。

「貴様等には今から殺し合いをしてもらう。拒否することはできぬ」
「なっ!?」


 ■


「……どういうことだ?」

 闇の中、バットマンは眼前に揺らぐオンスロートに言った。
 静かな声が闇に溶けていく。物怖じしないのは決して強がりではない。
 バットマンは世界最高の探偵でもある。
 現状を瞬時に分析し、少しでもオンスロートから情報を引き出そうとしているのだった。

「聞き返すとは、らしくないのではないか? 世界最高の探偵よ」

 オンスロートもまた、超越した態度を崩さず答えた。
 おそらくバットマンの意図を把握しているようだった。
 やはり並の相手ではない。手こずりそうだと思った。

「今私は異なる次元ごとに同時に話している。私の選びし戦士たちに、だ。
 私はすべての生物を滅ぼすもの。全能の神である。
 その私が告げる。ミュータントも人類も、全ての生物に生きる価値はない」

 バットマンの脳裏に、アンチモニターと名乗った破壊神が浮かぶ。
 なるほど。オンスロートもまた、その手合い。
 超人類という意味での神ではなく、
 その力――あるいは全能性において、真の意味で神に名を連ねるものという事だろう。

74クライシス・ロワイアル ◆Dbja0ebxMY 2017/10/25(水) 15:08:16.59ID:WDQh9lG8
 ■


「神だと……」

 アンデルセンはかつてないほどの憤りを感じていた。
 怨敵との決着。高まっていたモチベーションをフイにされ、
 あげく目の前の『こいつ』は高らかに全能の神を自称している。

 まるで自身を怒り狂わせるためだけに存在しているようなやつだ。
 ここに自分が居合わせることに、主の意図を感じずにはいられない。

 アンデルセンはバヨネットを構えた。
 千切れかけていた腕は、オンスロートの力によるものか元通りである。

 しかし、そこまで。
 体はピクリとも動かず、身震いすらできなかった。

「ぐぉお、おおお……」
「愚かな。私の力を理解できぬかイスカリオテのユダよ」
 
 
 ■


「くそおおおおっ!!」

 トランクスもまた、剣に手をかけたままピクリとも動けずにいた。
 筋肉を動かす動かせないという話ではない。
 超サイヤ人になることさえできないのだ。
 まるで意志以外の全てをオンスロートに握られているようだった。

「無駄な抵抗はよすがいい。今私の前で貴様らが存在できているのが、
 私の単なる気まぐれであることすら分からないのか?」

 オンスロートの言いたいこと、それは自身がトランクスの力の規格を
 はるかに超える力を有しているということだった。
 トランクスは全身に力を込める。
 父ベジータがここにいれば『限界を打ち破ることがサイヤ人だ』と激を飛ばすだろう。
 神を名乗るモノに翻弄されたまま終わっていいのか。
 
「う、うああああああああ!!!」

 少し、ほんの少しだがトランクスの指が動いた。
 得体のしれない力に押さえつけられた肉体がぎりぎりときしむ。
 ヘルメットをしているから、と言うわけではなく、オンスロートの表情はうかがえない。
 淡々と言葉を紡ぐさまを見るに、まるで眼中にないのは確かだが……。

「参加する全生物の名前だけは、貴様らの脳に直接送りつけよう。
 舞台はある宇宙全域だ。貴様等ごときの力ではどうあがても破壊できぬ牢獄を用意した」

75クライシス・ロワイアル ◆Dbja0ebxMY 2017/10/25(水) 15:11:47.95ID:WDQh9lG8
 ■


「ふざっけんじゃねぇ!!!」


 トランクスの耳に、バットマンの耳に、アンデルセンの耳に、
 闇を引き裂くような怒号が炸裂した。
 バットマンが振り返ると、しかしそこには闇しかない。
 だが、目に見えないが、確かにそこから言葉にできないほど
 膨大なエネルギーがあふれ出してきている。

「てめぇ! オンスロートとか言いやがったな!!
 てめぇもラ=グースの一味……、神の軍団の一人か!!」

 エネルギーの正体を、バットマンは察する。
 これは怒りと憎しみ感情だ。感情がエネルギーとして具現化し、
 声の主からあふれ出しているのだ。

 オンスロートは、自身を貫かんばかりの怒号を受けて、
 初めて笑みを浮かべた……のかもしれない。

「貴様等の力など私に通じぬことがまだわからんのか」

 オンスロートが優雅に爪を振るうと、背後の闇がカーテンのように開かれ、
 オンスロートをはるかに超える巨人が現れた。

 新たなる脅威かとバットマンが身構えたが、すぐに疑問が浮かんだ。
 巨人は、深緑のフードをかぶっていた。ブーメランパンツをはいており、
 体系、骨格こそ人間体だが陶器のように色白の肌は、とても人間のそれではない。
 そしてなによりの疑問がある。巨人は既にボロボロになっていた。顔は力なく項垂れており、
 見上げ果てた先にあるであろう両腕は、何かに縛られて固定されている。

76クライシス・ロワイアル ◆Dbja0ebxMY 2017/10/25(水) 15:12:18.60ID:WDQh9lG8
「スペクター!!! は、ハルか!!?」

 またどこからか声が響いた。
 スペクター……、バットマンは考える。
 どこかで聞いた名だ。どこかで見たことがある様な気がする。

「きょ……、脅威が……」

 巨人――スペクターは振り絞るように声をだした。
 それを合図にしたように、オンスロートは初めて明確に笑みを見せた。
 狂気的な、ものを。

「我が力を見るがよい。私に逆らうとどうなるか知るがよい」

 オンスロートがスペクターに手をかざすと、スペクターは苦しみ始めた。
 体の内側から光が溢れだし、そして――――爆発した。

 スペクターを木端微塵にしたオンスロートは笑う。


「さぁ、ゲーム開始だ。我を楽しませるがいい」 


【スペクター@DCコミックス 消滅】

【主催】オンスロート
【クライシス・ロワイヤル:ゲームスタート】 

77クライシス・ロワイアル ◆Dbja0ebxMY 2017/10/25(水) 15:12:56.19ID:WDQh9lG8
【キャラクター簡易解説】
『オンスロート』
 マーベルコミックスに登場。X-MEN創始者プロフェッサーXと宿敵マグニートの
 負の感情と能力が混ざり合って生まれた怪物。
 世界最強のテレパス能力と世界最強の磁気操作能力を有し、
 全ての人類、ミュータントを滅ぼすことを決めた。
 のちにジャガーノートのサイトラックの魔石(持ち主を無敵にする石)、
 現実改変能力=全能のミュータントであるフランクリン・リチャーズ、
 際限のないパワーを持つX-MANのネイト・グレイを取り込み、
 事実上全能の神的存在=コズミック・ビーイングに等しい存在になった。
 『オンスロート』本誌においてマーベルヒーローがほぼ全軍で挑み、
 X-MEN以外のヒーローチーム。ファンタスティック・フォー、アベンジャーズの
 犠牲を払って滅ぼすことができた。 

 当ロワのオンスロートは全能の力は有しているようだが……?

『スペクター』
 DCコミックスに登場する天使。人間を依り代とする復讐の精霊。
 主(プレゼンス)から「そうあれかし」と望まれる範囲まで全能の力を行使できる存在。
 DCコミックス全体でも上位に入る力を持つ存在であり、
 DCにおけるコズミック系の話の際にはよく主役級として登場する。
 普通のヒーローとして扱うにはあまりにも強すぎるためか、
 大型クロスオーバーではしょっちゅう噛ませ犬にされる可哀想な存在でもあるが、
 本領を発揮した場合は少なくとも普通のヒーロー、ヴィラン程度では全く歯が立たないほど強い。
 初代はジム・コリガンという刑事。二代目はハル・ジョーダンだが、
 当ロワのスペクターははたして……?

78クライシス・ロワイアル:名簿 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/25(水) 15:13:54.27ID:WDQh9lG8
【主催】オンスロート

【虚無戦記】
虎/夢幻弥勒/真田幸村/霧隠才蔵/ラ=グース細胞
5/5
【DORAGON BALL】
孫悟空/ベジータ/ブルマ/クリリン/セル/フリーザ
6/6
【DORAGON BALL Z】
ブロリー/クウラ/ターレス/孫悟飯(未来)/ヤムチャ
5/5
【DORAGON BALL 超】
ゴクウブラック/ザマス/ヒット/トランクス(未来)
4/4
【BLEACH】
黒崎一護/藍染惣右介/井上織姫/日番谷冬獅郎/浦原喜助/更木剣八
/バラガン・ルイゼンバーン/グレミィ・トゥ・ミュー/アスキン・ナックルヴァール/ユーハバッハ
10/10
【ハートキャッチプリキュア!】
花咲つぼみ/来海えりか/明堂院いつき/月影ゆり/ダークプリキュア/サラマンダー男爵
6/6
【ジョジョの奇妙な冒険】
空条承太郎/ジョルノ・ジョバーナ
2/2
【ジョジョの奇妙な冒険・アイズ・オブ・ヘブン】
天国に到達したDIO
1/1
【HELLSING】
アーカード/アレクサンド・アンデルセン/セラス・ヴィクトリア
/インテグラ・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング/少佐(モンティナ・マックス)
5/5
【SUPERMAN】
スーパーマン/スーパーマン/ロイス・レーン/レックス・ルーサー
4/4
【BATMAN】
バットマン/ジョーカー/ジム・ゴードン/カーマイン・ローマン・ファルコーネ/レッドフード(ジェイソン)
5/5
【JUSTICE LEAGUE】
ワンダーウーマン/グリーンアロー/ダークサイド/デスストローク
4/4
【X-MEN】
ウルヴァリン/フェニックス/ケーブル/アポカリプス
4/4
【AVENGERS】
キャプテン・アメリカ/アイアンマン/ソー/ハルク
4/4
【DARK AVENGERS】
ノーマン・オズボーン/セントリー
2/2
【キルズ・マーベル・ユニバース/What'IF】
パニッシャー
1/1
【FANTASTIC FOUR】
リード・リチャーズ/Dr.ドゥーム/モレキュールマン/シルバーサーファー
4/4
【WATCHMEN】
Drマンハッタン/オジマンディアス/ロールシャッハ
3/3

【総勢】79/79

79 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/25(水) 15:14:31.04ID:WDQh9lG8
以上です。よろしくお願いします。

80 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/25(水) 16:29:53.92ID:WDQh9lG8
投下します。あと名簿は75名でした。すみません

81ティータイム&M ◆Dbja0ebxMY 2017/10/25(水) 16:30:35.65ID:WDQh9lG8
「はぁ〜、マジかよ」

 持参した水筒からカフェオレを注ぎながら、ナックルヴァールは尽きることが無い
 どうしようもなさに頭を抱えていた。
 尸魂界侵攻。まぁOK。霊王宮に攻め込んだ。まぁOK。
 ワイルドリーゼントに追いかけられた。まぁまぁOK。

 だがそこから記憶が、というか意識が途切れて、気付いたら
 オンスロートなるバケモンに殺し合いに参加させられているこの現状。
 全くOKではない。
 なんでこんな面倒なことに自分がまきこまれなければならないのか……。
 とはいえ、ナックルヴァールはその辺のやつに殺される気はさらさらない。
 問題は別にあった。

「なーんで陛下まで参加してるかな〜コレ」

 オンスロートの言ったように、念じると頭に名前がずらずらと並ぶ。
 参加者一覧という事だろうが、その中にユーハバッハの名前があったのだ。
 おまけにグレミィ・トゥミューの名前まである。
 よりによって聖十字騎士団きってのバケモノと、
 自身が絶対敵わないと確信を持って言える人物が同じ舞台に立っているのだ。

「陛下と殺しあう? ムリムリムリ。勝てるわけねーだろオイ」

 もうこの時点でヤル気ゼロである。勝ち残れる気もゼロである。
 もっと恐ろしい事実は、陛下やグレミィですら『参加者側』として
 オンスロートに連れてこられていることだ。

 つまりあのオンスロートはグレミィや陛下を同時に相手取っても
 余裕であしらえるくらい強い可能性があるという事だ。
 ますますもって気落ちする。
 カフェオレが気持ちいつもよりまずい気がする程度に。

 そのほかにも藍染惣右介だの、黒崎一護だの、浦原喜助だの、更木剣八だの、
 特記戦力がほぼ全員そろってるじゃねーかと思わず突っ込みを入れた。

「あ〜ダメだわコレ。やる気でねーわ」

 カフェオレを飲み終えてごろんと寝ころんだ時、ナックルヴァールを呼ぶ声が響いた。

82ティータイム&M ◆Dbja0ebxMY 2017/10/25(水) 16:31:22.09ID:WDQh9lG8
「おい! 貴様! 何者だ!?」

 しんどそうに眼を開いて相手を見る。
 その人物は空に浮かんで両手を組み、力強い目つきでこちらを見下ろしていた。
 全身紺色のぴっちりタイツ。逆立った黒髪。

「はぁ〜っ。なんだオッサン? 俺に何か用?」 

 変態の類な格好のそいつは、もう普通ではないことは明らかだ。
 見るからに強そうだし、ていうか死神や滅却師みたいに足場作って空を歩くとかじゃなく、
 どうみても空飛んでるし。

「貴様はこのくだらんゲームに参加しているのか」
「…………」
 
 見てわかんねーのかよオッサン。ナックルヴァールは心の中でツッコんだ。
 意気揚々と、殺し合いしよーぜヒャッハー! な奴が
 カフェオレで一息ついて寝っころがろうとするかフツー。

「参加っていうかやる気ねーよ。つかオッサン見てわかんねー? 俺そんなにイケイケな奴に見えてる?」
「だったらこんな目立つところで堂々と寝ころぶな! 
 このゲームには恐ろしいバケモノが参加しているんだぞ!!」
 
 知ってます―。思わずまた心の中でツッコんだ。

「オッサンさぁ」
「ベジータだ! オレはベジータ様だ! オッサンではない!」
「へいへい。名乗られたからには名乗ってやるか。
 俺はアスキン・ナックルヴァール。このゲームとやらは、端っからやる気がわかないってトコロさ」

 ベジータと名乗る男はナックルの正面に降り立つと、フンと鼻を鳴らした。

「アンタこそ殺し合いにノってるわけじゃないよな?」
「当たり前だ! このベジータ様があんなクソヤローの言うとおりに動いてたまるか!!」

 ベジータって他にいるのかよ……。という突込みは置いといて、
 とりあえずナックルは立ち上がった。髪を整えて、ふぅと息を漏らす。

83ティータイム&M ◆Dbja0ebxMY 2017/10/25(水) 16:32:36.14ID:WDQh9lG8
「それがいいぜ。どうせ陛下には誰も敵わねェんだ」
「陛下? 誰だそれは」
「知らねぇってのは幸せだぜ。ベジータさん」

 ナックルは半ば投げやりに陛下のことを話した。
 『全知全能』のこと、滅却師のこと、死神のこと、今この場にいる知る人物のこと。
 
「とまぁ、こんな感じだ。わかっただろ? 陛下には誰も勝てねぇって」
「そうか?」
「ハァ!?」
 
 あっけらかんと即答したベジータに、ナックルは驚き、飽きれた。
 自分の説明が足りなかったとさえ思った。

「いやいやいや、陛下はなぁ」
「未来を改変するだと? じゃあ今ぶっ殺せばいいだけだろう」
「いや、だから今って時は――」
「そんな奴より、魔人ブウの方が問題だ」

 哲学的な話になりかかる前に、今度はベジータが語り始めた。
 フリーザ、セル、魔人ブウ。どれもこれもナックルの予想を斜め上にぶっ飛んだ話だった。

「星の地上げ屋に、究極生物に、神さまぶっ殺しまくりの魔人……。
 ゴメン。なんつーか確かに陛下にも勝てるかもしれねーなそいつら……」
「フン、だがフリーザとセルのヤロウはオレからすれば大したことはない。問題は魔人ブウだ」
「…………」 

 全ての話をとても信じる気にはなれなかったが、ベジータの口ぶり、
 話からすれば魔人ブウ以外の二名は簡単に倒せるとのことだった。
 ナックルは考える。

「……なぁ、ベジータさん。俺アンタについてってもいいか?」
「なんだと?」
「俺は搦め手ってやつには強いんだけど、単純なパワーの押し付け合いには弱いのよ。
 ましてやその魔人ブウってやつは、星を簡単にぶっ壊す様な奴なんだろ?
 そんなやつら相手にしてたら俺なんかあっという間に殺されちまうぜ」
「……いいだろう。ただしオレについてこれるならな……!」
 
 ベジータが空に浮いた瞬間。しかしナックルは座り込んだ。

「まぁ待ってくれって。もうちょっと話しよーぜ」
「チッ」
 
 舌打ちを鳴らしながらも、ベジータは再びナックルの隣に降りた。

84ティータイム&M ◆Dbja0ebxMY 2017/10/25(水) 16:33:22.09ID:WDQh9lG8
【尸魂界、改変された霊王宮を再現した惑星/一日目朝】


【アスキン・ナックルヴァール@BLEACH】
[状態]:健康
[装備]:カフェオレ入り水筒
[道具]:基本支給品(七日分の食料入りホイポイカプセル)
[思考]
基本:やる気なし
1:ベジータについていく。
2:陛下を始め、知っている人物にはなるだけ会いたくない。
3:ベジータの話した奴らとも会いたくない。
[備考]
※参戦時期はグリムジョーに追いかけられていた途中。
※フリーザ、セル、魔人ブウ、孫悟空について知りました。

【ベジータ@DRAGON BALL】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品(七日分の食料入りホイポイカプセル)
[思考]
基本:オンスロートをぶっ殺す
1:フリーザとセルをまず殺す。
2:カカロットを探す
3:魔人ブウと遭遇したなら戦う。
4:陛下とやらも殺す。
[備考]
※参戦時期は原作42巻。生き返った直後です。
 生き返った直後ですが、問題なく全力で戦えます。
※BLEACHの参戦キャラについて知りました。

85 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/25(水) 16:37:20.20ID:WDQh9lG8
以上です

86 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/26(木) 09:42:01.93ID:rYaFRYFX
投下します

87天使vs悪魔 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/26(木) 09:43:01.93ID:rYaFRYFX
 散弾のように放たれたエネルギー弾が地面で炸裂する。
 連鎖的に吹き荒れた爆風を突き抜ける様に、高速で彼女は飛翔する。

 月影ゆり――キュアムーンライト。
 伝説の戦士プリキュアたる彼女は激闘を繰り広げていた。

「ハァッ!」

 左、右と拳を突出し間髪入れずに側筋に回し蹴りを放つ。
 拳速の余波が巻き上げられた土ぼこりを引き裂いて敵に直撃した。

 しかし、敵は微動だにしない。
 ムーンライトはもう片方の足で敵の胸を蹴り飛ばし、距離をとった。

「なんてやつなの……」

 ムーンライトの顔に、険しい表情が浮かぶ。
 金色の逆立てた髪。隆起した筋肉。ファンタジックな装いのズボン。碧眼の目。
 自身の上背より2回りは大きい背。そして目に見えるほどはっきり具現化した金色のオーラ。

 口角を吊り上げ、余裕の笑みを浮かべる悪魔。
 そいつの名はブロリー。

 ブロリーはムーンライトが森を歩いている所を、いきなり攻撃してきたのだった。
 両の手を軽く広げ、緑色の球状のオーラを纏ってゆりの眼前に現れると、
 雄たけびと共に殴り掛かってきたのだった。
 辛うじてその一撃を躱したゆりは、即座にムーンライトに変身した。
 ゆりは、こいつは話し合える相手ではないと、狂喜に歪んだ眼を見て瞬時に理解していた。 

 ムーンライトは再び距離を詰め、速射砲のように連撃を加えた。
 パンチキックに膝や肘を交えた鋭い攻撃は、しかしブロリーの肉体を傷つけるには至らない。
 ならばとボディに連打を打ち込み、ブロリーの意識が下がった所で顎を撃ち抜く様に拳を振り上げる。
 確かな手ごたえと共にわずかにブロリーが揺らいだ。
 手ごたえはあった。確かな一撃だったが、しかしゆっくり顔を下ろすブロリーの表情は笑っていた。

「!」

 後ろに振り上げたブロリーの掌に、緑色の光球が創られる。
 それが一直線に飛来する前に、ムーンライトは思わず横っ飛びに避けた。
 圧縮されたエネルギーが木々をなぎ倒しながら突き進み、はるか遠くに見えた山の付近で爆発した。
 ドーム状に膨れ上がる破壊エネルギーは、その衝撃だけでムーンライトの立っている地面まで砕き、
 山脈を消し飛ばしてきのこ雲を発生させた。

88天使vs悪魔 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/26(木) 09:43:53.97ID:rYaFRYFX
「くっ……!」

 爆風が体を揺らす。空気が痺れる感触が伝わる。ムーンライトはぞっとした。
 アレが直撃すればただでは済まないのは明白だ。
 しかも、ブロリーの様子を見るに、アレは全く全力ではないのだろう。
 明らかに手加減している。手加減してアレなのだ。

「くははははははははっ!!!」

 ムーンライトの感じた脅威を、嘲るようにブロリーが笑う。
 いったん引くべきだ。アレは一人では倒せない……!

 脳裏に浮かぶ名簿には、つぼみやえりか、いつきと……ダークプリキュアにサラマンダー男爵の名前があった。
 後者二人にも考えることが様々あるが、今はそんな暇は無い。
 コイツを倒すには、つぼみたちと合流してハートキャッチオーケストラで放つしかないだろう。

 ムーンライトは地面を強く蹴り砕き、土ぼこりを舞い上げた。
 そしてわざと土煙の中に身を投じた。
 ブロリーが笑うのをやめる。ムーンライトはブロリーの姿がすっかり見えなくなると、
 全力で離脱しはじめた。
 木々の間をすり抜け、なるべく見つからないように、音を立てずに。
 幸いスピードには自信がある。ここは引く――……。

「えっ……」

 それはまるでスローモーションのように感じた。目の前の煙が不自然に盛り上がり、
 突き破るようにしてブロリーが現れたのだ。
 先回りされた……!? ムーンライトは愕然とする。まさか、こいつはスピードでさえ……。

「何処へいくんだぁ……?」

 ブロリーの声にしまった! と思うのと、ムーンライトの腹部にエネルギー弾が直撃したのは同時だった。
 振りぬかれたブロリーの腕に薙ぎ払われ、光球が腹部を押し飛ばす。
 ついで起こる爆発に大きく後方に吹き飛ばされた。
 力ずくで打ち出したビリヤード玉のように地面にはじけ飛ぶムーンライトに、
 ブロリーは追撃すべく容赦なく飛びかかった。

 しかしムーンライトは冷静に、ブロリーの顔の正面にカウンターの蹴りを打ち込む。
 それはダメージを期待するものではなく、ブロリーの動きを一瞬止めるためと、
 ブロリーからさらに距離をとる為の回避行動だった。

89天使vs悪魔 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/26(木) 09:44:25.07ID:rYaFRYFX
 ブロリーは宙空に立ち止まり、蹴られた額を手でなぞる。
 その隙にムーンライトはよろよろと立ちあがった。
 感じるのは、やはり手を抜かれているということ。

「はぁっ……、はあっ、……きなさい! バケモノめ……!」
「俺がバケモノ……?」

 構えと共に見据える目には、まだ決意がともっている。
 ブロリーはさも楽しそうにくいと首を傾けた。

「違う……、俺は悪魔だ」

 言い終わると同時に、ブロリーのオーラが炎のように激しく盛り上がった。
 ノーモーションで無数のエネルギー弾が放たれる。
 狙いをつけていないらしいそれは周囲の環境を手当たり次第に破壊しつくし、
 そのうちの一発がまだ足のおぼつかないムーンライトに襲いかかる。
 両足はまだダメージが抜けていない。体の芯が震えている。この身体では躱せない。

「はぁあああああっ!!!!」

 一か八か、ムーンライトは両手を思い切り横に薙ぎ払い、なんとかエネルギー弾を弾き飛ばす。
 そして、再び不覚をとった。
 振りぬいた腕を戻すより先に、ブロリーの拳が目の前まで迫っていたのだ。
 出せる力を振り絞り、思わず後ろに跳ぶが、躱せない。
 ブロリーの拳が伸びてくる。これは躱せない。ムーンライトがダメージを覚悟した瞬間。
 ブロリーの横っ面を青いブーツが蹴り飛ばし、ブロリーは横に吹き飛び激しく湖に突っ込んだ。

「……!?」

 跳ね上がる水しぶきと共に、その誰かは舞い降りた。
 ムーンライトがなんとか膝をついて見上げると、そこには男が立っていた。
 山吹色の道着、肘の先まである紺色のインナー。カールした前髪。頬の傷。
 そして、片腕のない青年。

「大丈夫か?」

 沈んだはずのブロリーを一瞥した後、その青年はムーンライトに手を差し伸べた。

「ええ……、助かったわ。ありがとう」

 手を取って立ち上がると、その青年はもう湖の方を睨みつけている。
 厳しい戦士の目だ。鍛えられた戦士だ。所作に一部の隙もない。

「行こう。アイツはオレたちじゃ倒せない」

 青年はムーンライトに肩を貸すと、ムーンライトにも負けないほどの、
 ものすごいスピードで空を翔けた。

90天使vs悪魔 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/26(木) 09:45:09.76ID:rYaFRYFX
 ■


 
 吹き飛ばされた山脈の面影が見えなくなるほど遠く、小さな村に二人は降り立った。
 村の体をなしているが、人の気配は全くない。 
 にもかかわらず、青年は家に入る時、丁寧にノックをして「おじゃまします」と頭を下げた。
 ベッドにムーンライトを下ろして、その対面に立ち、青年は口を開いた。

「危ない所だったね、オレは孫悟飯。キミは……?」
「私は……、キュアムーンライトよ……」

 よろしく、と手を差し伸べて来たので、ムーンライトはしぶしぶ握りかえした。
 どうやら悪い奴ではないらしい。少し気分が落ち着くと、まず浮かんだ疑念を問う。

「あなた、アイツが何者か知ってるの?」

 悟飯と名乗る戦士は、頭を振った。
 
「アイツが誰かは知らない。だけど、アイツが何かはわかる」
「どういうこと?」
「アイツは超サイヤ人だ。しかも、恐ろしいほどに強い」
「超サイヤ人……?」 

 悟飯は話し始めた。サイヤ人、宇宙最強のフリーザ、伝説の戦士と呼ばれる超サイヤ人。
 おとぎ話か神話のごときスケールの冒険譚を、ムーンライトは噛み締める様に聞きいった。

「つまりアイツは、最悪の敵ってことね……」
「そういうことかな。でも、変な話なんだ。 
 そもそもサイヤ人は、オレの時代にはもうオレとトランクスしかいないはずなのに……」

 父と、ベジータ。幼少期の頃に襲ってきたラディッツ、ナッパ、ターレスを加えても、
 悟飯の知る限りサイヤ人はその残り7人のはずだ。
 トランクスはまだ超サイヤ人には覚醒できていない。
 ラディッツとナッパは死んでいるし、目を閉じたときに見えるリストにそもそも名前がない。
 ターレスは父、孫悟空に瓜二つの外見で、あんな長身ではないし超サイヤ人ではなかった。

91天使vs悪魔 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/26(木) 09:46:03.44ID:rYaFRYFX
 そしてなにより、あの謎の超サイヤ人の気は、フリーザはおろか
 記憶している父、孫悟空の気すらはるかに超える大きさだった。
 というより、悟飯はかつてアレ以上に強い存在には出会ったことはない。 

「……アイツは何者なんだ」

 あれほどの気を誇るサイヤ人がいたというのか。
 考えにふける悟飯に、変身を解いたムーンライトが言った。

「ムーンライト? アレ? なんだか雰囲気が……」
「ツッコむところちょっとずれてないかしら……? まぁいいわ。
 今までの話を整理してみた限り、たぶん私と悟飯さんは、
 違う世界の人間……。ってことになるんでしょうね」
「違う世界だって!?」

 ゆりは、今度はこちらの番と話し始めた。
 砂漠の使徒、デューン、プリキュア、ダークプリキュア、つぼみたち頼りになる後輩たち。
 自身の戦いに引けを取らぬ激闘の話を、悟飯は厳しい顔で聞いていた。

「なるほど……、確かにオレの世界では地球に砂漠の使徒なんてやつらは現れなかった。
 地球を滅ぼす様な強い奴に、オレや父さんが気付かないはずもないし……」
「オンスロートは『異なる次元ごとに同時に話している』と言ってたわ。
 違う次元、というのが別の世界のことをそのまま示しているなら」
「それぞれの世界から、強い戦士を集めているってことか!」
「おそらくそうでしょうね。そして脳裏に浮かぶ名簿の並びが、それぞれの世界ごとになってると思うわ」
「……なるほど、ムーンライト。キミはすごいな」
 
 どういたしまして、とゆりは答えた。
 
「つじつまが合うんだ。オレの父さんやベジータさんは、オレの世界では……」

 悟飯がくっと言葉を飲み込んだ。

「既に……殺されているし、フリーザは父さんが倒した。
 なのに名簿に載ってる上に、オレとは違う場所にまとめられてる」 
「時間や世界を自由に行き来できるってことね。
 オンスロートの言う自称全能の神ってのも、あながちウソじゃなさそうだわ」

 言い切って、ゆりは頭を押さえた。ダメージがまだ抜けきっていないのだ。
 今はこれ以上考えることは駄目だ。休ませなければと察した悟飯は言った。

「ムーンライトはここで少し休んでてくれ。外でオレが見張ってるから」
「お言葉に甘えさせてもらうわ……。あと、私の本名はゆり。月影ゆりよ……」
 
 ゆりが部屋に入ってベッドに倒れ込む。
 悟飯はドアの前に座り込んで、空を眺めた。

 リストには父と、ベジータ。ヤムチャにクリリン。ブルマ。そしてトランクスの名が有った。
 さらにはフリーザ、ターレスの名前も……。


(みんな……、無事であってくれよ)


 悟飯の想いは青空に吸い込まれていく。
 フォーエバー・クライシスは、まだ始まったばかりなのだ。

92天使vs悪魔 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/26(木) 09:46:31.80ID:rYaFRYFX
【ナタデ村とその周辺の山林を再現した惑星/一日目朝】


【キュアムーンライト/月影ゆり@ハートキャッチプリキュア!】
[状態]:ダメージ(中)、疲労(中)
[装備]:ココロポット、プリキュアの種
[道具]:基本支給品(七日分の食料入りホイポイカプセル)
[思考]
基本:つぼみたちを探す
1:体力の回復に努める
2:目覚めたら悟飯と考察を続ける
3:あの謎のサイヤ人には気を付ける
[備考]
※参戦時期は最終回後
※主にDRAGON BALLの世界、参戦キャラについて知りました。

【孫悟飯(未来)@DRAGON BALL Z】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品(七日分の食料入りホイポイカプセル)
[思考]
基本:この戦いを終わらせる
1:月影ゆりが目を覚ますまで見張る。
2:あの謎のサイヤ人や、悟空やトランクスたちと同じカテゴリの知らない人物には気を付ける。
3:悟空、ベジータ、トランクスを探す
[備考]
※原作漫画ではなく、TVSP『絶望への反抗』の世界から、
 人造人間たちに最後の戦いを挑む直前からの参戦。
※ハートキャッチプリキュア!の世界、参戦人物について知りました。

 

93天使vs悪魔 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/26(木) 09:59:43.90ID:rYaFRYFX
エラーがでました。投下は少々お待ちください

94天使vs悪魔 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/26(木) 14:19:35.42ID:rYaFRYFX
 湖の中心に波が立つ。
 緑のオーラを纏わせ、ブロリーはゆっくりと浮かび上がった。
 その顔は先程の狂喜とは打って変わって、どこか憂いを思わせる。
 悲しみの表情を浮かべている。

「カカロットォ……」

 敵の名を呼ぶ。己を鼓舞するように。破壊するべき敵の名だ。
 あふれ出す力は筋肉を押し上げ、ブロリーの気を増大させる。

「カカロットォ!!」

 叫びに呼応してオーラがはじけ飛ぶ。
 ブロリーの全身が発光し始め、納まりきれないエネルギーが四方八方にはじけ飛ぶ。

「カカロットォォオオオオーーーー!!!!!!」

 恐るべき破壊を繰り広げながら、ブロリーは恐るべき速さで空へ飛び去った。
 オンスロートなどどうでもいい。その他の人物などどうでもいい。
 オンスロートの計らいで、ブロリーの脳裏に浮かぶ「孫悟空」の名は、
 カカロットに変換されていた。

 カカロットがここにいる。
 今度こそ殺してやる。この手で……。

95天使vs悪魔 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/26(木) 14:21:37.30ID:rYaFRYFX
 悪魔は憎しみをまき散らして空を突き抜け、そして宇宙に出た。
 目的は一つ。やることは単純。星々を手当たり次第に飛び回り、
 カカロットを探しだし、殺す。ベジータもだ。あの二人は殺す。何があっても。
 
 邪悪な決意に目を輝かせ、ブロリーは光速で宙を翔けた。


 ――しかし、悪魔は知らない。


 この宇宙のどこかにいる孫悟空は厳密には自分の知っているカカロットではなく、
 孫悟空の方はブロリーの存在すら全く知らないという事に。



【ブロリー@DRAGON BALL Z】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品(七日分の食料入りホイポイカプセル)
[思考]
基本:カカロットォ!
1:カカロットを殺す
2:ベジータもついでに殺す
3:邪魔する奴は殺す
[備考]
※アニメ版DRAGON BALL Zの世界から参戦。
 映画2作目。『危険な二人、超戦士は眠れない!』の目覚めてすぐの状態。
※当ロワに置いては、原作漫画版とアニメ版のDRAGON BALL Zはあくまでパラレル世界

96天使vs悪魔 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/26(木) 14:22:21.08ID:rYaFRYFX
投下終了です。続いて投下します。
連続ですがお許しを。

97神の手を介さず存在する砂時計 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/26(木) 14:23:18.59ID:rYaFRYFX
 自身の存在意義を求めていた。
 無から有となった自分は何者なのだろう。
 
 サラマンダー男爵はカフェの椅子に腰かけていた。
 自らの終末をすぐそこに感じながら、目を閉じ、ただ静かに。
 クリスタルは集め終わったが、依然として体の崩壊は止まらない。
 しかし、それに悲しみを感じることはない。

 サラマンダー男爵は「こころ」というモノを知りたかった。
 いや、求めていた。と言い換えてもいい。
 それ故に砂漠の使徒から追放された。彼らに憎しみは抱くが、
 彼らを滅ぼすためにはまず元の世界に還らなければならないだろう。

 自身に残された時間も、力も、空に舞う燃えカスのようなものだ。
 風が一凪すれば消えてしまうだろう。

 オンスロートという怪物は、自らを全能の神と名乗った。
 彼の発するオーラを見るに、実際それを名乗るだけの力を有してもいるだろうが、
 彼が行ったことは「殺し合いの開催」という実にくだらないモノだった。

 神でさえ、やはりこんなものなのかという落胆は、サラマンダー男爵の気を落とした。
 彼は自分で勝手に注いだ紅茶に口をつけて、ようやく目を開いた。

「誰かな……、そこにいるのは……?」

 そして飛び込んできた眼前の人物に、思わずずっこけそうにというか、紅茶を吹き出しそうになった。
 そこにいたのは、全身が蒼く発光する、全裸の男だった。
 全裸である。本当に何も着ていない。パンツすらはいていない。
 世界中を旅して奇妙奇天烈なモノはそれなりに見てきたが、
 目の前の男はそれらと比較しても一線を画すエキセントリックさだ。

 にもかかわらず、男の表情や雰囲気はどこか哲学的で、複雑で、神秘的なソレを発している。
 神がかっている。と言えば分りやすいだろうか。

98神の手を介さず存在する砂時計 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/26(木) 14:26:52.68ID:rYaFRYFX
 男が口を開いた。

「キミは……、何者だ? 私の知らない原子だ……」
 
 男は困惑しているようだった。
 戸惑いのまま、何かをぶつぶつと語りだす。 

「この宇宙は、どうやら私の知る現実宇宙とは大きく異なっているようだ。
 タキオンが充満しているわけではないが、未来をまるで見ることができない。
 まるでこの宇宙そのものが一つの生物であるかのようだ、流動し、常に可変。
 全く持って未知の出来事だ……」
「考え込むのも結構だが、名前くらい名乗りたまえよ」
 
 男は男爵の方に振り返った。

「私はDr.マンハッタン」
「私はサラマンダー男爵だ。さて、ドクター。今の君の言葉はどういう意味かな?」

 マンハッタンはかすかに目を見開いた。
 驚きの感情が出たのだろう。顎に手を当てて、HUMMと考え込んだ。

「やはり私を知らないのか。一見して、ここはパリの街のようだが、
 私の知っているパリとは全く違うという事か。誰かが創造したのか、私以外の誰かが……」
「可能性があるとすれば、あのオンスロートという者ではないかね? 彼は神を自称していた」
「神などいない」

 マンハッタンは言い切った。
 男爵はふっと笑うと、同感だよ。と答えた。

「さて、ところでドクター。君は私を殺すのかね? オンスロートの言うとおり、
 殺しあわねば私たちはどのみちオンスロートの手によって殺されるだろう」
「いや、君を殺す気はない。元々君の原子は全く安定していない。生物的に死にかけているのだろう?」
「……わかるのかね」
「私は地上に存在するあらゆる原子を操れる。原子のサイズで世界を見れるのだ。男爵」
「それは……、素晴らしいな」

 この世の物体は、全て分子の。もっと言えば原子の集まりでできている。
 それをすべて、ありのままに支配できるという事は、全てを創造し、すべてを破壊できるという事だ。
 それをすべて、原子の視点で見れるという事は、世界のすべてを知ることが出来る筈だ。
 男爵は思わず言った。

99神の手を介さず存在する砂時計 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/26(木) 14:28:21.81ID:rYaFRYFX
「君が神ではないのか?」
「違う。私は神ではない。宇宙を構成するピースが私であり、私を構成するピースが宇宙なだけだ」
「そうかな……? その割には、ドクターは――失礼だが、人間には見えない。 
 ひどく無感動で、不動で、永遠のような『何か』に見えるが?」
「否定はしない。事実私は32分前まではそうだった。だが私は人間の存在価値に気付かされた」
「存在価値……」

 男爵は繰り返して呟いた。
 マンハッタンは気を利かせてか、飲み干した男爵の紅茶を新しく創造して、
 継ぎ足しながら、言った。

「人間は、その存在のすべてが奇跡だ。熱力学的奇跡だ。
 酸素が自然に金に変わる様な、人工的に生み出された超自然的な奇跡だ。
 いや、人だけではない。この地上に存在するすべてのモノが、今ここにあるだけで既に奇跡なんだ」
「……ならば」

 男爵は言葉を止めることができなかった。
 どうしても聞いてみたかった。この神のごとき存在の口から。
 
「私も、価値がある奇跡という事か……?」

 ――自分の存在意義を。

 マンハッタンは少し首をかしげて、掌を上に向けた。
 そこに、小さな地球のような水晶玉を創造して、男爵に見せた。

「君は人間ではないかもしれないが、この宇宙に存在して、私と出会った」

 マンハッタンの声はあくまで平坦だ。しかし、確信めいたものを孕んでいる。
 水晶が過去を映し出す。そこには男爵と、一人の小さな男の子が映っていた。

「十分だ」

 マンハッタンは言い切った。
 男爵は帽子のつばで表情を隠し、そうか、と小さく呟いた。

100神の手を介さず存在する砂時計 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/26(木) 14:29:31.93ID:rYaFRYFX
 ■




「さて、どうするかね、ドクター?」

 紅茶を飲み終えた男爵は、軽やかに塔に登り、街を見下ろした。
 その口調は憂いを帯びず、むしろ喜びや楽しさを感じているようだった。
 マンハッタンはその時間に先回りしており、同じく街を見下ろした。

「しばらくはこの世界を観察する。私の認識が全く通用しない世界だ。
 私の知らない、未知の存在が溢れている可能性が高い」
「殺し合いはしない、と?」
「こちらに敵意を向けてくるならば殺さざるを得ない」
「なるほど……」

 男爵は目を閉じた。

「ドクターのいう事は、私にも理解できる。
 考えてみればその通りだ。確かにこの世のすべては、ただそれだけで奇跡だろう」

 マンハッタンは男爵を見た。

「だが、知識だけではやはり……、半信半疑でね。
 奇跡だから、と言うのは納得できるが、だからといってそれが
 存在する価値があるかどうかは、また別問題であるような気がするのだよ」
「君の言うとおりだ。人間の存在そのものが奇跡ならば、すべてのモノに価値があるのならば、
 その価値の中でさらに価値の有無が、高低が、生まれるべくして生まれるだろう」
「ままならぬものだね……」

 男爵は呟いた、その顔は、どこか嬉しそうだった。

「だから喜びを感じるのだ」

 マンハッタンもまた、小さく笑みを浮かべていた。

101神の手を介さず存在する砂時計 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/26(木) 14:30:29.00ID:rYaFRYFX
【地球を模した惑星、パリ/一日目朝】


【サラマンダー男爵@ハートキャッチプリキュア!】
[状態]:崩壊寸前
[装備]:ステッキ
[道具]:基本支給品(七日分の食料入りホイポイカプセル)
[思考]
基本:生物の価値を見極める
1:マンハッタンと共に世界を観察する
2:とりあえず世界の滅亡は待ってみる
[備考]
※映画『花の都でファッションショー…ですか!?』の冒頭の時期から参戦。

【Dr.マンハッタン@WATCHMEN】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品(七日分の食料入りホイポイカプセル)
[思考]
基本:未知の存在を探し、観察する
1:サラマンダーの原子を調べる
2:オンスロートに興味あり
[備考]
※『最低のジョーク』発動後、火星から地球に移動中の時期に参戦。
※時間軸を認識しての多時間同時認識能力は使えなくなっている。
 簡単に言えば未来と過去が見えない状態。




【キャラクター簡易解説】
『Dr.マンハッタン』
 本名:ジョン・オスターマン。とある科学事故で原子を操る力を手に入れた神に等しい超人。
 量子力学的ヒーロー。飛行もテレポートも自由自在どころか、
 とうやら時間軸座標そのものを感知して物質世界の事象を『処理』している。
 そのため時間軸から外れているらしく、すべての時間を同時に見る認識能力と、
 世界の理の外側から直接量子の振る舞いに手を加えられるため、事実上全能の存在。
 その能力というかあり方のため、人間性が消失しており常時全裸なのはそのためである。
 しかしウォッチメンの終盤、彼は人間の素晴らしさ、尊さに気づき、生命に対する興味を取り戻した。
 早い話、神というか宇宙法則そのものの擬人化である。
 基本的に制限がない当ロワにおいても、全時間の感知はさすがに強すぎるため封印させてもらっている。

102 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/26(木) 14:32:03.80ID:rYaFRYFX
投下終了。本日はここまでです。
ありがとうございました

103 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/27(金) 11:27:01.70ID:MRIBTJeG
投下します。

104ヘルシングの奇縁 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/27(金) 11:28:21.54ID:MRIBTJeG
 インテグラは最初、状況を飲み込めなかった。
 ウォルターを失い、アーカードを失い、少佐を倒し、セラスと共に我が家に帰ったはずだ。
 ロンドンは崩壊したが、最後の大隊は滅ぼした。1944年の亡霊は、
 あの街と、我が従僕と、我が執事と共に、完全に消え去ったはずだ。

 しかし、オンスロートなる化け物は殺し合いの場にインテグラを召還した。
 しかも今ここはロンドンではないか。
 しかもしかもあの決戦の、死都と化したロンドンではないか。
 インテグラの視線の先には堕ちた飛行船「デウス・エクス・マキナ」がそのままある。
 
 あれだけ死体と死人とガレキに塗れた街が、それでも今ガレキを除いて
 きれいさっぱりなのは、アーカードの『大喰い』で喰い尽くされたからなのか。
 あるいはあのオンスロートなる化け物が全く同じ街並みを創りだしたとでも言うのか。

 やりきれない気持ちを胸に、葉巻に手をかける。
 その背後に、気配。

「動くな」

 闇から染み出るような重い声に、しかしインテグラはわれ関せずと葉巻に火をつけた。

「こっちは一仕事終えたばかりでね。一服ぐらいいいだろう?」

 インテグラが存分に煙をふかして顔だけを背後に回すと、そこに妙な男が立っていた。
 建物の影に混じるような場所に立ち、上から下まで真っ黒なスーツを着て、
 地面に届いてなお引きずる長さのマントをはおり、
 顔には漆黒のマスク。目の部分はご丁寧に白く瞳が窺えない。
 それは幼い頃に読んだ、コミックの世界のスーパーヒーローそのものだった。
 思わず気を抜かれかけたインテグラだったが、
 相対する男の声はあまりにも真面目だったので、突き合ってやるかと口を開いた。

105ヘルシングの奇縁 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/27(金) 11:28:49.13ID:MRIBTJeG
「確認したいことがある」
「人にモノを尋ねるなら、名前くらい名乗ったらどうだヒーロー?」

 煙を吐き出して、皮肉めいてインテグラは言う。
 マスクの男は良いだろうと呟き、言葉を続ける。 

「私はバットマン。キミは誰だ」
「バットマン……。コウモリ男、ね」

 そのまんまなネーミング。いい歳の男だろうに、ますますコミックヒーロー染みている。
 しかし、コウモリ男か……。  

「私はインテグラ・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング卿だ」
「ヘルシング……?」
「そうだ。ヘルシングだ。吸血鬼狩りの」
「ブラム・ストーカーか?」
「驚いたか?」 
 
 インテグラはしてやったりとでもいうべき笑みを浮かべた。
 バットマンはしばらく悩んだ様子で微動だにせず、インテグラを見ていた。

「ここはロンドンだな。ガレキの山になっているが」
「そうだ、ロンドンだバットマン。私の知る限りつい最近まで死都<ミディアン>となっていたはずのな」
「何があったか知っているのか?」
「知っているも何も、私は当事者だ。この場に居合わせ、私が終わらせた」
「詳しく聞きたい」 
「断る」
 
 即答したインテグラに、バットマンは口をつぐんだ。

106ヘルシングの奇縁 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/27(金) 11:29:16.44ID:MRIBTJeG
 
「顔を隠し名前も明かさない人間を、出会ったばかりのコスプレヒーローを信用しろと?
 ふざけるなよバットマン。仮におまえに情報を提供して、私になんの見返りがある?」
「……君の望むことを叶えよう」
「無理だな」

 はっ、とインテグラは笑った。
 
「言っただろう、一仕事終えたばかりだと。私の宿命はもう終わって……」
「アーカード」

 バットマンが口にした名前は、インテグラの言葉を止めた。
 
「アーカード、アレクサンド・アンデルセン、セラス・ヴィクトリア、少佐。
 この名前の人物たちは、キミの関係者ではないのか?」
「……なぜわかる」
「リストだ。オンスロートが我々の頭に入れ込んだ参加者リストは、
 おそらく一定の法則で区切られている。同じ世界の出身という事だろう」

 インテグラは目を閉じた。頭の中に様々な名前が浮かぶ。その中には自分の名前も、
 そしてバットマンが言った名前も並んでいた。

「バカな……」
「この名前の人物……。そのうちの何人か、あるいは全員がここで死んだのではないか?」
「!!」

 インテグラの目が大きく見開かれた。バットマンの口角が吊り上る。
 しまった。とインテグラは思った。

「やはりそうか。ということはマルチバースから連れてこられた可能性が高いな」
「並行世界だと……」
「ふざけている、か?」
「いや、目の前のスーパーヒーローが、一番ふざけている」

 意図としては精一杯の皮肉だろうが、インテグラは燐とした姿勢は崩さない。
 
「私の世界には同じだが違う世界……、並行世界が存在することがわかっている。
 オンスロートはおそらく多次元、多時間に干渉して参加者を連れてきている」
「なるほど、ふざけているな。だが根本的な可能性を見落としているぞ、バットマン」 
「何が言いたいかはだいたいわかる。このリストがはたして本当かどうか、
 このゲームが本当にただの殺し合いか、だろう」
「そうだ」

 インテグラは葉巻を吸い尽くした。

107ヘルシングの奇縁 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/27(金) 11:30:03.30ID:MRIBTJeG
「オンスロートという化け物が、こんなふざけた催しを開くのは実に神らしいとして。
 そいつが我々にバカ正直にルールを提示するか、ということだ」
「神は実直で真面目で公正だと思っている者は多いが、それは事実無根だ」
「少し違うぞバットマン。神は公正だ。なぜなら神は、ルールを捻じ曲げて道理を通すからな」

 インテグラの言葉に、バットマンはともすると不気味に見える笑みを見せた。
 インテグラの知性。センス。そしてどこか気品ある振る舞い。
 バットマンにとって、どれもこういう場においては好ましいものだった。

「まぁ、赤い鎧で身を固めたいかめしい神など、私は聞いたこともないがね」

 同感だ。とバットマンはうなずいた。

108ヘルシングの奇縁 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/27(金) 11:30:18.63ID:MRIBTJeG




「アーカードは吸血鬼か?」
「ほぅ、良くわかったな。……いや、まぁわかるか」
「ドラキュラが真名を隠す際にアナグラムを用いるのは原典でもそうだろう。
 もっとも、エイブラハム・ヴァン・ヘルシングがその後も鹵獲したドラキュラを
 使役しているとは知らなかったがね」
「ああ、多少癖が強いが、役に立つ従僕だ」

 デウス・エクス・マキナの最奥。少佐のいた場所に、二人はいた。
 この中も外に負けず劣らずメチャクチャなありさまである。
 インテグラと情報を交換する中で、ここに来ることを提案したのはバットマンであった。
 彼はあるモノを探しだし、そして直している。

「しかしまぁ、ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカとは、驚きを通り越してあきれているぞ。
 もっといい名前は無かったのか? さすがはアメリカのセンスだな」
「誰もが安心できるシンボルは、わかりやすい方がいい」
「おまえは安心と言うより、恐怖を与える側に見えるが?」
「恐怖も同じだ。構造は複雑だが、伝え方はわかりやすい方がいい」

 バットマンが探し当て、整備しているのは、パソコンだ。
 少佐がロンドンを見通すのに使っていたパネル式大画面と、それに連なる巨大コンピュータ一式。
 インテグラは手持無沙汰で、脳裏に浮かぶ名前を眺めていた。

109ヘルシングの奇縁 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/27(金) 11:30:50.48ID:MRIBTJeG
「スーパーマンだとかは、探さなくていいのか? 2人いるが……」
「いずれだ。先に拠点が欲しい。2人いる事の理由も察しはついている。
 それにおそらく、我々にはまだ探せない」
「なぜだ?」
「オンスロートの言葉が真実なら、この殺し合いの舞台になっているのはこの世界……、
 つまり宇宙そのものだ。範囲的に太陽系全域だけだとしても、違う惑星にいられた場合
 星間飛行能力のない我々には手の打ちようがない」
「なるほどな……」

 インテグラは納得する。アーカードと言えど、さすがに宇宙空間を自由に行き来はできないだろう。
 宇宙に放逐したぐらいで死ぬとは思えないが、宇宙で自在に行動できるわけはない。
 もっと環境に適応できるように改造すればよかったか、などと冗談めかして思ったところで、はっとする。

「まて。という事は、ほかの参加者の中には、
 惑星を自由に行き来できるヤツがいるという事か?」
「確実にいるだろう。まずスーパーマンがそうだ。そしてオンスロートが虐殺ではなく殺し合い、
 と宣言している以上。スーパーマンを物理的にか間接的に殺す方法を持つものがいる可能性も高い」
「――……!」

 アーカードが真に殺される絵面は浮かばないが、アーカードは死なないわけではない。
 不死者の中の不死者ともいえるアーカードではあるが、それはあくまで命のストックがあるからだ。
 吸血鬼は心臓を潰されれば物理的には一度死ぬのだ。
 アーカードを物理的に殺すためには数万回、あるいは数百万回殺さねばならない。
 それはインテグラの知る世界ではおおよそ不可能な話である。だからこそ少佐は『毒』で
 アーカードを消したのだし、アンデルセンですら零号解放の隙をついて殺しかけたに過ぎない。

 しかし、バットマンの語るスーパーマンらの話を聞いていると、
 アーカードを物理的に殺せるものが、この世界にいないとは言い切れないのが事実だ。

「そういえば、おまえの能力はなんなんだ?」 
「私は超能力の類は持っていない」
「……は?」

 ちょっと待て。とインテグラは言った。

110ヘルシングの奇縁 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/27(金) 11:31:23.74ID:MRIBTJeG
「じゃあ、いい歳した男が、コウモリのコスプレをしているだけか!?」
「…………」

 バットマンは答えない。背を向けて、黙々と作業を続けている。

「リーグのような、半神存在や超人の集団の中には、私のような者こそ必要なのだ」
「……面白い男だな」

 それはインテグラの本心だった。
 この男は紛れもなく人間だ。我々に近い側の人間だ。

 所々にノイズを走らせながらも、画面は光を帯びた。
 いかにもコンピュータらしい英文がせわしなく流れていき、
 バットマンが手にするリモコンで徐々に操作していく。

「バッテリーが生きていたか」
「ああ。ここを拠点にする。まずオンスロートを倒す仲間を集めなければ」
「その次は、奴の目的を探る、か」

 インテグラが二本目の葉巻に火をつけた。

「そうだ。奴の言動には矛盾が多い。ヤツの多次元にわたって干渉する能力や、
 脳に直接データを送り込むテレパスの能力を見るに、全能の力を持つというのも
 あながちウソではないだろう。だが、それならば何が望みだ……?」
「確かに、人類その他を絶滅させるだけなら、全能の神ならばたやすいはずだ。
 なぜこんな回りくどいことをする……?
 まぁ、神の望みは人間をもてあそぶこと、と考えても納得はいくがね」
「いや、奴にはなにか明確な目的があるはずだ」
「何故そう思う」

 バットマンは、暗黒神と破壊神の戦いを思い出した。

「かつて私の世界に破壊神アンチモニターと名乗る神が降臨した。
 世界を優に滅ぼせる力を持った存在だったが、リーグ全員でやつを止めた」
「ほう」
「アンチモニターの目的は元の姿に戻ることだった。そして私はその時、
 ある方法で過去の知識の垣間見る『神』となっていた」
「……笑うところか?」

 バットマンは構わず続けた。

「私の見た知識の中に、マルチバースの崩壊と、再生があった。
 そして、その知識の中心には私たちの世界に現れたアンチモニターとは、
 おそらく別のアンチモニターが過去に存在していた事実だった。
 過去のアンチモニターは並行世界を破壊し、宇宙を喰らっていたのだ」
「……壮大な話で結構だが、なにが言いたい?」
「宇宙を滅ぼす力を持つ神であっても、前準備が必要だということだ」
「それがこのゲームか」
「おそらくはな」

111ヘルシングの奇縁 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/27(金) 11:32:14.75ID:MRIBTJeG
 インテグラは押し黙った。
 皮肉の一つでも零したいところだが、此度の敵は、化け物は、
 今まで対峙したどの化け物より強大で異質だ。

 だが――、だからこそ。
 インテグラの信念は、一つの言葉を落とす。

「化け物を倒すのはいつだって人間だ」

 突然の言葉だったが、バットマンは真剣な表情で頷いた。

「ああ、その通りだ。だから我々がやる。やらねばならない」
 
 コンピュータがうねりを挙げた。
 二人の、誓いにもにた宣言を見届けて。

112ヘルシングの奇縁 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/27(金) 11:32:27.33ID:MRIBTJeG
【地球を再現した惑星、ロンドン/一日目朝】


【インテグラ・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング@HELLSING】
[状態]:健康
[装備]:葉巻、サーベル、コート
[道具]:基本支給品(七日分の食料入りホイポイカプセル)
[思考]
基本:化け物を倒す
1:バットマンと共に、仲間を集める
2:アーカードやセラスを探す
3:少佐はこの手で滅ぼす。何度でも
[備考]
※参戦時期は少佐を殺害後、セラスと共に飛翔している最中。
※左目はオンスロートの計らいで元通り、完治しています。
※バットマンと情報交換しました。

【バットマン@BATMAN】
[状態]:健康
[装備]:ワイヤー、音響装置、医療キットを始めとするバットマンの小道具一式。
[道具]:基本支給品(七日分の食料入りホイポイカプセル)
[思考]
基本:オンスロートを倒す
1:仲間を集める。
2:ジャスティスリーグのメンバーを集める。
3:敵と遭遇したならば戦うが、なるべく戦いは避ける
[備考]
※参戦時期はNew!52版スーパーマンが死亡した後、
つまり『ファイナル・デイズ・オブ・スーパーマン』の後。
※インテグラと情報交換しました。

113ヘルシングの奇縁 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/27(金) 11:32:50.83ID:MRIBTJeG
【キャラクター簡易解説】
『バットマン』
 映画でもお馴染み、ダークナイト。コウモリ男。
 DCコミックスでも最古参のヒーローの一人。初登場は1940年。
 正体はブルース・ウェインという世界一の大富豪。悪徳の街ゴッサムシティの守護者。
 超能力の類は持たず、人類最高峰の肉体と知能と武器兵器で戦うスーパーヒーロー。
 当ロワのバットマンは、どうやらNew!52版の設定である。
 『ダークサイド・ウォー』を終え、『ファイナル・デイズ・オブ・スーパーマン』で
 スーパーマンが殉死した後。バットマン誌に置いては少なくとも『バットマン:エンドゲーム』
 以前の時系列のようだ。

114ヘルシングの奇縁 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/27(金) 11:33:44.12ID:MRIBTJeG
以上です。ありがとうございました

115 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/27(金) 14:25:39.52ID:MRIBTJeG
投下します

116さらば、誇り高き女神 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/27(金) 14:26:18.98ID:MRIBTJeG
 森の中だった。
 うっそうと生い茂る木々。獣道の隙間に恐る恐る足を延ばす。
 しかし進めど進めど先の風景は変わらず、彼女はいい加減に我慢の限界に達していた。
 感情が爆発して、彼女は思い切り叫んだ。

「いやーっ! もうなんでわたしがこんな目に―っ!!
 早く助けてよー! 孫くんー! ベジーター!!」

 無情にも空に吸い込まれていく叫びに、答えは帰って来ない。
 というか鳥一羽獣一匹で出てきやしない。なんなんだこの森は。
 さびしさや恐怖に押しつぶされて、ブルマはぐずぐずと泣き始めた。
 なんで自分がこんな目に……。やっとセルを倒して世界が平和になったのに。
 
「っていうかオンスロートってやつも、なんでわたしなんかを選んだのよーっ!
 戦士を集めたって、わたしは戦士じゃないって見てわからないの!?」

 コロコロと感情が切り替わり、怒りが湧いてきたのでブルマは怒鳴った。
 ブルマは戦士ではない。あくまで科学者である。
 見るからに戦えそうもない可憐な美女の自分を召還するなんて、
 オンスロートって全能の神じゃなくてバカの神なんじゃないのか。
 というか神なんて言われてもちっともありがたくない。

 目を閉じて浮かぶリストには孫悟空、ベジータ、トランクス、
 孫悟飯、クリリン、ヤムチャの名前があった。
 ほっと一安心はしたが、そのほかにフリーザ、セルと名前があって
 ぎえーってなった。ぎえーって。

「おや、お嬢さん。何を泣いているのかな?」

 優しげな声に、ブルマは顔を挙げた。木々の向こうから影が近づいてくる。
 風になびく長髪。女性にも見える美しく整った顔。
 全身にマントを羽織って体は見えないが、やっと会えた人間に喜んだブルマは、
 にべもなく飛びだした。

「ああ〜ん! やっとまともに人に出会えたわー!!」
「ふふふ。私もやっと人に出会えた……」

 男の手前でブルマは立ち止まった。様子がおかしい。
 嫌な予感がしたのだ。
 男は誘うように手を仰いだ。

「ふふ、どうした女。私が守ってやろうぞ……」

117さらば、誇り高き女神 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/27(金) 14:26:42.14ID:MRIBTJeG
 ただし、と男が続ける。

「貴様の体を食わせてくれたらなぁ〜っ!!!!」
「ぎえーっ!!! やっぱり!!!!」

 男の体から魔物が噴き出した。
 ブルマは急いで引き換えし、力の限り逃げた。
 化け物染みた男は直接追ってこない、ただし、
 その体からうごめく奇怪な化け物が次々に飛び出していた。
 
「ぐはははははっ!! どこに逃げようと無駄だ!!
 既にこの山はドグラの、私のモノなのだぞ!!!!」

 ブルマを囲い込むように地面が盛り上がり、グチャグチャとドグラがあふれ出した。
 逃げ場を失い、ブルマは尻もちをついた。

「い、いや〜っ!! 誰か助けてーっ!!!」
「ふはははは!!!! いけドグラよ! 大したエネルギーにもならんだろうが、
 せっかくの人間の女だ。食い尽くせ!!」
 
 男の――霧隠才蔵が合図すると、ドグラは一斉に襲いかかった。
 ブルマが観念したと言わんばかりに体を丸めて泣き叫ぶ。

「助けてーっ!!!!!!!!!!」

 その時、両者の間に空から何かが降り注ぎ、迫りくるドグラを弾き飛ばした。

「なにいっ!?」
「えっ? えっ!? 何があったの……?」

 驚く才蔵。呆けるブルマ。その間に堕ちてきた人物は、ゆっくりと立ち上がった。
 それは円形の銀色の盾を構え、剣を片手に携え、腰に黄金の縄を下げ、赤と銀に輝く鎧に身を包んだ戦士。

「魔物め。私が相手よ!」

 それはワンダーウーマン。アマゾンの女神にして最強の戦士。

118さらば、誇り高き女神 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/27(金) 14:27:12.13ID:MRIBTJeG
 ■



「貴様ぁ〜何者だぁ!!」

 四方八方から襲い来るドグラを、ワンダーウーマンは恐るべき速度で斬りおとしていく。
 時に盾で弾き飛ばし、時に手甲で受け止め弾き、徐々に霧隠才蔵に近づいていく。

「す、すっご〜!」
「早く避難しなさい!」

 思わず見とれていたブルマに激を飛ばし、
 絡みついてくるドグラを斬り落とした。
 ブルマははっとする。良く見ればワンダーウーマンはドグラを斬り倒し、道を造ってくれていた。
 ブルマは抜けた腰を必死で奮い立たせ、わたわたと這いずって離れていく。
 同時に、ワンダーウーマンはとうとう才蔵の前に立った。

「くくくっ、やるではないか」 
「この手の化け物とは闘い慣れてるわ」

 言い終わると、ワンダーウーマンは剣を振りぬいた。
 剛速の剣線に才蔵の体が真っ二つに斬り裂かれ、しかし、才蔵は笑っていた。

「なに!?」
「くくく、ははははははっ!! 無駄だ女。私は無敵なのだ! 見ろ!!」

 自ら剣を抜くと、ばっ、と才蔵がマントを広げてみせた。
 切断面から噴き出る瘴気と、その体を埋めつくす暗黒物質。
 醜悪な光景に、ワンダーウーマンですら、うっと顔をしかめた。

「私の体が一つの宇宙なのだ! 霧隠才蔵の宇宙なのだ!!!」

 才蔵の体がぴたりとくっつき、元通りとなった。

「この中では私の思いのまま。私は神だ!!!!」

 才蔵が叫ぶとともに、山が、森が、唸り始めた。
 木々を食いつぶしながら、そこかしこからドグラが噴き出してくる。

「神……?」
「おまえたちはどうあがいても私には勝てんぞ!! ドグラは既にこの森を、
 山を食い尽くしている!!! いずれはこの星そのものを食い尽くしてくれよう!!」

 地激しい鳴り。構わず意気揚々と邪悪に笑う才蔵を前に、
 ワンダーウーマンとっさに飛びのいて、はいずっていくブルマを抱えて森を飛びのいた。
 間一髪だった。地面から溢れたドグラが二人のいた場所を飲み込み、空を跳ぶ二人をドグラが追い立てる。
 高台に降りた二人は、そこから自分たちがいた場所を見た。
 ドグラがひしめきうごめくその有様は、さながら地獄の様相を示していた。

 地面から吹き出したドグラがその規模を広げつつ、また再び地中に潜っていく。
 まるで蟻が獲物に群がって、その体をむさぼるように。

「あ、あわわわわわ」
「まずいわ」

119さらば、誇り高き女神 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/27(金) 14:27:39.00ID:MRIBTJeG
 ワンダーウーマンが言った。ブルマが「なんで」と言い、
 早く逃げましょう。と続けた。
 しかしワンダーウーマンは頭を振った。

「ダメよ。あの邪神は、この星の地殻を喰らおうとしているのよ。
 地殻そのものを取り込もうとしているのね」
「えっ? ど、どういうことなの? それ……」
「ヤツが、この星そのものになろうとしてるってことよ」

 そうなったら逃げ場はなくなる。いくらワンダーウーマンとて手の打ちようがない。
 言うや素早く、ワンダーウーマンはブルマを置いて、再びドグラの中に飛び込んだ。
 ブルマの待って!! という声を振り切って、あっという間にドグラの海に沈む。

 盾を正面に構え、ドグラを蹴散らして沈んでいく。
 やがて空域の温度が上昇し、地殻に近い場所空洞に降り立った。

 地面を這うドグラがずるりと盛り上がる。
 それは待ち構えていた才蔵となって笑った。

「来たか、女。ひとつ聞きたい。おまえはなんなのだ……」

 才蔵には疑問があった。
 ドグラは、生物に接触すると生物の体に穴を造る。
 その穴自体がドグラであり、ドグラの通り道であり、穴を広げて生物を支配する。
 しかしワンダーウーマンはあれだけドグラにさらされていながら、
 穴ができる様子が無い。
 
「私はワンダーウーマン。アマゾン族の女神であり、戦士よ」
「女神……、神だと!?」

 なるほど、と才蔵は笑った。

「この私の相手に、神とはおあつらえ向きだ」
 
 オンスロートというやつの、何と気の利いていることか!
 この私の相手に神を使わすとは!
 才蔵は夢想する。このゲームの参加者には夢幻弥勒に真田幸村がいる。
 才蔵は、あの二人を殺すためには、至高の神になるには
 更なる力が必要だと思っていたところだった。 

「神たる貴様を取り込めば、この私も更なる力を得ることができるやもしれん!!!」
「残念ね。私はおまえのような奴に食われるつもりはないわ。貴様はここで討つ!!」
「くくくっ! では、やってみるがいい!!!」

 その言葉を皮切りに、ワンダーウーマンが飛びかかった。
 才蔵は周囲の岩をドグラと化し、ワンダーウーマンを撃ち落さんがために襲わせる。
 ワンダーウーマンは盾でドグラの第一波を弾き飛ばし、第二波を剣で斬り伏せた。
 着地したワンダーウーマンは隙なく剣を地面に突き刺し、
 顔の前で腕をクロスして、両手の腕輪を重ねた。
 迫りくるドグラをまっすぐ睨む。

120さらば、誇り高き女神 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/27(金) 14:28:07.00ID:MRIBTJeG
「はぁぁーっ!!!」

 おおよそ女性とは思えないほどの覇気を帯びた雄たけびが、衝撃波が、
 地殻を揺るがした。ワンダーウーマンの神通力が炸裂したのだ。
 周囲のドグラをまとめて消し飛ばし、才蔵の体をも弾き飛ばした。

「ぐぅ、やるな!」
「どういたしまして」

 皮肉を述べ、素早く剣を掴むと、腰の縄を飛ばし才蔵を拘束した。
 才蔵が身じろぎするが、身動きが取れないようで、それを確認するなり一直線に斬りかかった。
 才蔵はにたりと怪しげに笑い、受けるそぶりなく刃を受け入れる。無防備な体に剣が食い込むが、
 ワンダーウーマンは顔をしかめた。斬った感触が無かった。

「言ったはずだ。私の体は一つの宇宙だと!!」

 才蔵が刀身をつかみ、剣をさらに体に食い込ませる。
 ワンダーウーマンは思わず剣を手放し飛びのいた。
 投げ縄と剣は才蔵の体に取り込まれて、沈んでいった。

「なんてこと……!!」
「どうやら貴様は私が知る神とは、違った神であるようだな。ならば貴様では私を倒せん! 
 貴様が如何な力を持とうと、私の支配する領域では私は倒せん!!」

 才蔵が両手を広げると、周囲の空間が歪み、地殻だったものが一瞬でドグラに変貌した。
 ワンダーウーマンは盾で弾き飛ばすためドグラに振りかぶるが、先ほどとは違って逆に弾き飛ばされてしまう。  
 さっきとはパワーが違っている。桁違いだ。

「さぁ、私に食われるがいい!!」

 両腕両足をドグラに縛られ、ワンダーウーマンはつるされた。
 無数のドグラの口が、チキ……、チキ……、とワンダーウーマンをにらんだ。
 不思議なことに、振りほどこうと力を入れようにも、痺れたようにピクリともしない。
 これは投げ縄の力……! 取り込んだのか? これがあの男の能力か! ワンダーウーマンは歯を食いしばる。
 まんまとしてやられた!
 神を屈辱たらしめた才蔵は、満悦して手を振りかざし、そしてドグラが襲いかからんとした。
 正にその時、地殻には到底似つかわしくない――――というか想像もできない雷鳴がとどろいた。
 天井をぶち抜いてドグラを貫く雷は、ついでと言わんばかりにワンダーウーマンの拘束をも破壊する。

「ぐぬぅぅっ!!! なんだ!?」

 雷鳴がやみ、ドグラを蹴散らして、その男は現れた。

「自然を蹂躙し邪神よ、我が力の前におののくがいい!! マイティ・ソーはかく語りき!!」

 雷神はここにあり。
 ソーはハンマーをひと撫ですると、発生した雷光でドグラを消し飛ばし、
 支配領域を展開していたはずの才蔵の横っ面を殴り飛ばした。

「なにっ!? バカなっ……!! この私がダメージを……っ!!?」
「貴様が例えその身に宙(そら)を治めておろうと、我がムジョルニアの前に意味はない!」 

 ソーはハンマー=ムジョルニアを振り回し、パワーをチャージする。
 回転が増すほどに吹き荒れるエネルギーが激しく地殻を揺るがした。
 ワンダーウーマンは盾を拾い、ソーの隣に並んだ。

121さらば、誇り高き女神 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/27(金) 14:28:31.81ID:MRIBTJeG
「雷神よ、礼を言う」
「造作もないこと。貴公はアマゾンの戦士であろう、共に奴を倒そうぞ」

 チャージを終えたソーが、まさに電光のごとき勢いで飛び出し、
 ムジョルニアの一撃を才蔵の腹に打ち出す。
 苦悶にのたうつ才蔵が宙に浮いたところを、間髪入れずにワンダーウーマンが衝撃波で追撃する。

「ぐぅぅぅぅう……!!!」

 べちゃり。ヘドロのようにぐちゃぐちゃになった才蔵の体が人間体から、
 ドグラがまとわりついた異形へと変質していく。

「私は負けぬ!! ドグラは無限の空間だ!! きさまらがどれほどの神かは知れぬが!!
 わたしの意識が支配するドグラは絶対に負けぬ!!!」

 もはやなりふり構わないのか。周辺の宙域そのものをドグラと化し、
 二柱の神に才蔵は襲いかかる。

「きさま等もドグラに取り込んでくれる!!」

 ワンダーウーマンとソーは顔を見合わせた。
 そして、ソーはムジョルニアの最大の一撃をドグラの塊に打ち込み、
 ワンダーウーマンは最大の神通力を爆発させた。

「ぐ、ぐあああああああああああ!!! ば、バカな〜っ!!!!!」

 その衝撃は星そのものを激しく揺るがし、
 はちきれたパワーは地表に吹き出して宇宙にまでおよんだ。
 ブルマは、二柱の神が飛び込んだ穴から、穴のサイズをはるかに超える、
 かめはめ波のようなパワーが空に吹き飛んだのを見た。
 自分は吹き飛ばされないように木々にしがみついていた。

122さらば、誇り高き女神 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/27(金) 14:29:10.29ID:MRIBTJeG
「ふぅー、ふぅー……っ!」

 もはやゲル状の欠片になった才蔵は、それでもなお生きていた。
 ソーとどめを刺すためにゆっくりと近づいた。

「とどめだ、邪神よ。地獄に還るがいい」
「ああ……。確かに負けだ……」

 だが、と才蔵は続けた。

「きさまらのな!!」

 才蔵の叫びと共に、ドン!! と衝撃が襲った。
 星そのものが大きく揺れ始め、地殻に大きな亀裂がはいる。
 
「何をしたの!?」
「ふはははは! ドグラは無限の空間と言っただろう!
 きさま等と戦っている間に、別のドグラに星を食わせていたのよ!!
 この星はもうすぐ滅び、ドグラそのものとなる!!! そうなれば生き残れるのは、
 ドグラを支配するこの私だけよ!!!!!!」
「あがきをッ!!」

 亀裂からあふれてくるドグラを吹き飛ばしながら、ソーは唸った。
 チャージしたムジョルニアの全パワーは解放してしまった。
 今の自分に、周辺のドグラをまとめて吹き飛ばすパワーはない。
 仮にそのパワーがあったとしても、星そのものを吹き飛ばしてしまわねばならない。

 それでも自分と、ワンダーウーマンは無事だろうが、
 それでは外で震えていたブルマと言う女性が死んでしまう。

「悪鬼め……!!」
「ふはははははは!!!!!」

 才蔵の魔笑がこだまする中で、ワンダーウーマンがドグラを弾き飛ばしながら、
 才蔵の残りカスに近づいた。
 そして、ひざを折り、その眼前で腕をクロスする。

「何をする気だ……!?」 
「雷神ソー、外の女性を頼むわ」

123さらば、誇り高き女神 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/27(金) 14:33:47.38ID:MRIBTJeG
「や、やめろおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!」

 才蔵の悲痛な叫びを飲み込む大爆発が巻き起こり、そして……。

 そして一つの星がその命を終えた。

124さらば、誇り高き女神 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/27(金) 14:34:13.68ID:MRIBTJeG
 ■


 宇宙。

 ソーのマントに全身を包まれて、ブルマは星の崩壊を見守っていた。
 
「……!」
「彼女は戦士として、戦場で身罷れたのだ。悔いはない。
 人を護って、戦い果てたのだ。素晴らしき女神よ。誇り高き戦士よ」

 ソーの賛辞は、慰めである。ブルマは涙を浮かべていた。
 ソーはそれをぬぐうことをせず、すぐさまほかの星に行くべく飛び去った。

 

【ワンダーウーマン@JUSTICE LEAGUE 死亡】

【太陽系を模した宇宙/一日目朝】


【マイティ・ソー@アベンジャーズ】
[状態]:健康
[装備]:ムジョルニア、鎧
[道具]:基本支給品(七日分の食料入りホイポイカプセル)
[思考]
基本:オンスロートを再び地獄へ送り返す
1:ブルマを護る
2:アベンジャーたちを探す
3:戦士よ、安らかに
[備考]
※参戦時期は『シージ』の前。
 ラグナロクから帰還し、アベンジャーズとの合流前です。

【ブルマ@DRAGON BALL】
[状態]:健康、不安
[装備]:なし
[道具]:基本支給品(七日分の食料入りホイポイカプセル)
[思考]
基本:いやー!
1:孫くんとベジータ、トランクスでもクリリンでもヤムチャでもいいから探す
2:フリーザとかセルとかいやー!
3:女神さま……!
[備考]
※参戦時期はセル編終了後。

125さらば、誇り高き女神 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/27(金) 14:34:33.29ID:MRIBTJeG
「ぐぐぐっ……」

 宇宙空間を、ドグラの欠片が漂う。
 霧隠才蔵は生きていた。
 ワンダーウーマンがパワーを解放する寸前、才蔵は
 全てのドグラを自身の防御に回し、生存に徹していた。
 才蔵の内面に浮かぶドグラ宇宙が、本当に無限の空間であり、
 その空間に内側に入ることで自身の支配領域に守られていたことも生存に繋がった。

「おのれ……、おのれ許さんぞ……!!」 
 
 ドグラは物質がある限り無限に増殖できる。
 しかし、依り代が無ければこの次元に湧き出ることはできない。

 才蔵は怒りと、憎しみと、悔しさを噛み締めた。

「おのれ……必ず、必ずきさまらを喰らい、この霧隠才蔵が神となってやる……!!」

 憎しみは宇宙を漂う。
 獲物を求めて。

 
【霧隠才蔵@虚無戦記】
[状態]:わずかなドグラ
[装備]:ドグラ宇宙
[道具]:基本支給品(七日分の食料入りホイポイカプセル)
[思考]
基本:私が真の神となる!
1:夢幻弥勒と真田幸村は殺してやる
2:マイティ・ソーとかいう神は喰らってやる
[備考]
※参戦時期はドグラと融合した直後。

126 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/27(金) 14:34:51.95ID:MRIBTJeG
投下終了です。ありがとうございました

127123と124の間 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/27(金) 14:45:32.57ID:MRIBTJeG
抜けがありました。

 ソーは、鍛えられた戦神の直感で、ワンダーウーマンが何をするか察した。
 神妙な面持ちでムジョルニアを掲げて、言った。

「貴公の勇気と力に敬意を示そう。共に戦えて光栄だった」

 ワンダーウーマンは微笑んだ。
 ソーはそれを見届けると、天井を突き破り地上へと飛び去った。

 崩落の進む星。マグマとドグラが地面から吹き出し、あたりを埋め尽くす。
 ドグラが触れた部分、ワンダーウーマンの体に小さく穴ができる。
 才蔵は悟った。
 そして、叫んだ。

「きさまっ! まさかっ! まさかっ! この星ごと……っ!!
 くそっ!! させんぞ〜っ!!! その前にきさまを喰いつくしてくれる!!!」
 
 ドグラが最後の抵抗とばかりにワンダーウーマンの体に集まる。 
 最後の力を振り絞っているせいか、さすがのワンダーウーマンの体にも大穴が開き始める。
 だがどんなに穴が開こうが、穴のドグラが暴れようが、彼女は目を閉じて姿勢を崩さない。
 額の穴から湧き出たドグラが、彼女の象徴たるティアラをはじき飛ばした。

 ティアラが地面におちた瞬間。
 ワンダーウーマンは目を見開き、すべてのパワーを解放した。

128 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/29(日) 19:13:32.33ID:7wS2oedQ
投下します

129太陽と花 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/29(日) 19:14:41.62ID:7wS2oedQ
 お願い、解放して。

 ――やめろ。妻に近づくな!

 傍にいたくないの、殺して。

 ――ほう、そこまで言われては断れん。
 
 ――だめだ。妻に近寄るな!

 麻薬の代わりにセントリーの力に依存しているだけ。

 ――いやだ。出てくるな……!
 ――例えそうだったとしても……!

 ――セントリーとして成し遂げたことが一つでもあるのか?

 キャプテン・アメリカになれる器じゃない。 

 ――僕は、僕は……。

 その器もないのに、膨大なる力を偶然に得た男の姿……。

 ――ヒーローはおろか、お前は将来に何の夢もなかった。
 

 ――クズだ。

130太陽と花 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/29(日) 19:15:20.86ID:7wS2oedQ
 ■


「はあっ、はあっ……!!」

 ニューヨークの町中。轟音と共に落ちてきた物体により、ビルが無残に崩れ落ちた。
 飛来した物体は圧倒的なパワーとスピードを持って、ビルからビルへと貫き通る。
 後に残るは黄金の軌跡。彼は地上最強のヒーローだったもの。

 その名はセントリー。

 今、彼は苦しんでいた。愛している妻が述べた真実に――。
 自分はヒーローではない。薬物中毒者がたまたま力を得ただけの存在。
 皮肉なことに、その力は彼の暗黒面――ヴォイド――を増大させつづけた。
 いや、そもそも逆だったのだ。ヴォイドこそセントリー=ボブ・レイノルズの本性であり、
 セントリーはその中から生まれた罪悪感と、わずかな正義感に過ぎなかった。

「うわぁあああああああ!!!!!」

 セントリーは打ちのめされていた。
 それでも妻だけは愛していた。本当にヒーローになろうと思っていた。
 だが、混乱の避難から戻ったブルズアイは、妻は自ら戦闘機から身を投げたと、
 自ら死を選んだと言った。
 セントリーに、ヴォイドに耐えられなかったと言った。

 全てが砕けた。

 セントリーは自殺したかった。
 だが、セントリーを殺せるモノは、存在しなかった。
 盟友であり、怒りと共に力を増す、地上最強の力を持つハルク。
 本気で怒りに満ちた彼との戦いでさえ、決着は互角だった。

 太陽に身を晒して消滅しても、分子を操る超人、
 モレキュールマンに分子レベルでバラバラにされても、
 彼は復活した。新たな力を得て、何事もなかったかのように。

 ヴォイドは告げた。どこの惑星にもセントリーを滅ぼす力はない、と。

 彼が絶望の咆哮をあげる度に、発せられるエネルギーが街を破壊していく。
 しかし100万個の太陽の爆発にも匹敵するパワーは、太陽系を丸ごと滅ぼしても尽きることはないだろう。

「うわぁあああああ!!! なんでだ……、なんで……っ!」

 やがて怒りは静まり、休む間もなく押し寄せる悲しみに、彼は膝をついた。
 ニューヨークを模して造られた街は、もはや全体が更地と化してる。

「うっ……、ううっ……!」

 雨が降ってきた。彼のパワーが天候をめちゃくちゃにしてしまったせいだ。
 セントリーは雨は自分にだけ降っていると感じた。
 
「ど、どしたのおじさん! だいじょーぶ!!?」

 雨を掻き消す幼子の声に、セントリーは顔をあげた。
 そこには、水色の髪をした、セントリーの半分くらいの背しかない子供が、
 心配そうにセントリーを見つめていた。

131太陽と花 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/29(日) 19:15:51.23ID:7wS2oedQ
 ■



「わたし、来海えりか! よろしくね〜!!」
「僕は……、僕はセントリー……」
「ねぇ〜っ! おじさんって、もしかしなくても、ヒーロー……?」
「えっ?」
 
 えりかと名乗る少女は、いきなり核心を突いてきた。
 セントリーは思わずくちどもった。ヒーロー……。

「僕が、ヒーローに見えるのかい……?」
「えーっ! だっておじさ……、セントリーさん。
 子供の頃に観たヒーローそのもの! って感じの格好だよ!?」
「…………」

 そうか。とセントリーはうなずく。
 確かに外観だけなら、自分はまっとうなヒーローに見えるだろう。
 だけど、実際は違う。

「そう、だよ……。僕は、ヒーローをやってるんだ」 
「やっぱりー!!」

 罪悪感に塗れながらごちたウソに、えりかは屈託なく笑った。なんの邪念もない。
 尊敬と憧れに満ちた笑みだ。
 セントリーは驚いた。思わず涙が出た。こんな純粋な正義を信じる顔は、
 久しく見ていない。いつも自分の周りにあるものは……。

「やっぱアメリカはすごいなー! 本場! って感じ!!
 しかもセントリーさん、すっごく強いんでしょー!?」
「えっ?」
「だってぇーわたし見てたんだよ! セントリーさんが『うおおー』って雄たけびをあげて、
 そのたびに地震が起きて、ビルが倒れて……。怖かったけど、
 もうおさまったってことは、敵は倒したんだよね!」
「あっ……。その……」
「すごいなー……、ひょっとするとセントリーさん、ムーンライトより強いかも……」

 むむむと顔をしかめるえりかに、セントリーは声をかけられなかった。
 誤解を解かねば、という思いと、純粋にヒーローとしてみられている喜びが 
 心の中で混同していた。

「そうだよ……、街はめちゃくちゃにしちゃったけど。敵は倒したよ」

 結果として、彼は嘘をついた。
 彼女のヒーロー感を、正義感を、
 憧れの気持ちを踏みにじるわけにはいかないと、自分に言い聞かせながら。

「人がいないみたいでよかったよー、ほんと! 
 強すぎても大変だねー! 大いなる力にはなんとやら、だね!」
「ああ、全くだね……」

 無邪気に心に突き刺さる言葉に苦笑しながら、セントリーは相槌を打った。
 
「あのオンスロートってやつ。誰なのか知ってる? あっ! もしかして倒すべき宿命の悪!?」
「さぁ……、でも。聞いたことがあるかもしれない……! そうだ!」
「わっ! いて!」

 セントリーが急に立ち上がったので、えりかは驚いてしりもちをついた。 

132太陽と花 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/29(日) 19:16:19.34ID:7wS2oedQ
「えりか、ちょっとごめんよ!」
「えっ? えっ? なに? どういうこと……!?」
「心当たりがあるんだ! もしかしたらオンスロートが何者か、わかるかもしれない!」
「ほんとーっ!! やったー!!」

 セントリーがえりかをがっしりつかまえて、空を飛んだ。
 セントリーは周囲を見わたし、そして、ボロボロにも拘らず朽ちていない、
 とびきり背の高いタワーを見つけた。

「アベンジャーズタワーになら、オンスロートに関するデータがあるかもしれない」
「うっひょー! ほんとにー!? わたしたちイキナリラスボス突破のカギになっちゃうの!?」

 アベンジャーズタワーに向かって、セントリーは飛び始めた。
 えりかに負担がかからないようにゆっくりと。

 セントリーの表情に、怒りや悲しみは消えていた。
 今は、その表情から希望が見てとれる。
 

 ――――彼女を護ろう。


 事実、セントリーの心には、今度こそヒーローになれる。
 という強い希望が生まれていた。

 気付けば雨は晴れていた。
 雲を掻き分け、青空が露出する。

 セントリーとえりかを祝福するように、日の光は先を照らしていた。

133太陽と花 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/29(日) 19:16:47.05ID:7wS2oedQ
【地球を模した惑星、ニューヨーク/一日目朝】


【セントリー@マーベルコミックス】
[状態]:精神的に安定。体調は健康
[装備]:セントリーのスーツ
[道具]:基本支給品(七日分の食料入りホイポイカプセル)
[思考]
基本:今度こそヒーローになる
1:何があってもえりかを守る
2:アベンジャーズタワーでオンスロートのデータを探す
[備考]
※参戦時期は『シージ』の直前。『ダークアベンジャーズ・シージ』における
 ブルズアイによる妻殺害報告の直後。

【来海えりか@ハートキャッチプリキュア!】
[状態]:健康
[装備]:ココロパフューム、プリキュアの種
[道具]:基本支給品(七日分の食料入りホイポイカプセル)
[思考]
基本:オンスロートを倒す!やるっしゅ!
1:セントリーさんすごい!
2:また世界を救っちゃうかも! なーんてね!
[備考]
※参戦時期は最終決戦後。

134太陽と花 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/29(日) 19:17:08.43ID:7wS2oedQ
 ■


「Humm……」

 ガレキに満ちて、崩壊した影の一角で、ロールシャッハはすべてを見ていた。
 黄金の輝きを持つ謎の男が、ニューヨークの街を破壊する様を。
 ともすればDr.マンハッタンにも匹敵するかもしれない圧倒的な破壊力。

 さらに謎の黄金の男は、少女を連れて飛び去った。

 ロールシャッハの中で、判決は下された。
 黄金の男は、悪だ。

 覆面の模様が怒りに呼応してうごめきだす。
 ロールシャッハは踵を返した。

 リストには、Dr.マンハッタンの名前がある。
 積極的に協力してくれるかは疑問だが、黄金の男を殺せるとしたら、
 マンハッタンくらいだろう。

 ロールシャッハは日記を綴る。

 悪を滅ぼすか、自分が滅ぶその日まで。
 彼が歩みを止めることはない。
 

【ロールシャッハ@ウォッチメン】
[状態]:健康
[装備]:ワイヤーガン、覆面
[道具]:基本支給品(七日分の食料入りホイポイカプセル)、日記
[思考]
基本:オンスロートを殺す
1:黄金の男は悪だ、殺す
2:マンハッタンを探す。オジマンディアスも一応探す。
[備考]
※参戦時期は原作開始前。

135太陽と花 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/29(日) 19:17:27.28ID:7wS2oedQ
【キャラクター簡易解説】
『セントリー』
 本名:ボブ(ロバート)・レイノルズ。地上最強のヒーロー。マーベル屈指の強キャラ。
 マーベル版スーパーマンとでも言うべき、恐るべき戦闘力を持つヒーロー(?)。
 惑星の破壊程度の攻防力はもちろん。超光速飛行、死からの蘇生、宇宙飛行、
 無から有の創造、分子操作、100万個の太陽の爆発(要は超新星爆破)のエネルギー。
 ぱっと並べるだけでコレだけチートな能力を際限なく使える。はっきりいってデタラメに強い。
 ただし、強いのは戦闘力、身体能力だけであり、心は弱く精神疾患を患っている。
 さらに暗黒面として『ヴォイド』が内面に存在しており、
 こっちはもっとデタラメな強さを誇る。
 アベンジャーズに参加もしていたヒーローではあるが、結果的にヴィランに良い様に利用され、
 『シージ』という大型クロスオーバーにおいて事実上ラスボスとなってしまった。
 当ロワでは暗黒面『ヴォイド』がどう動くかにかかっているだろう。

『ロールシャッハ』
 本名:ウォルター・ジョセフ・コバックス。
 世界一カッコいい童貞覆面ヒーロー。ウォッチメンと言う作品の、一応ヒーロー。
 ウォッチメンはDCコミックスのアメコミだが、厳密にはスーパーマンたちのいる世界とは
 全く別世界の話であり、スーパーマンやバットマンとはかかわらない作品である。
 ……はずだったが最近『スーパーマンvsDr.マンハッタン』なる企画が進んでいるとかなんとか。
 ロールシャッハは同作の狂言回し役であり、中心人物の一人。
 なんの能力も持ってない鍛えた常人だが、その精神力はもはや神の粋にある。
 ハードボイルドヒーロー。悪人に対しては拷問や殺人は躊躇しない。
 特技は指折り。お前のようなヒーローがいるか。

136 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/29(日) 19:21:27.29ID:7wS2oedQ
続けて投下します

137理不尽な戦力差 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/29(日) 19:22:30.90ID:7wS2oedQ
「どういうことだ……これは」

 オンスロートとの邂逅以前。その最後に記憶しているのは、
 ジェラルド・ヴァルキリーなる滅却師の巨人に名乗られ、その返事を返したところ。
 日番谷冬獅郎は今、何処までも広がる荒野の中に、ぽつんと立っていた。

 全能の神、オンスロート。
 赤い甲冑を着込んだ怪物はそう言った。
 並々ならぬ威圧感。霊圧の類こそ感じなかったが、アレは間違いなく只者ではなかろう。
 霊圧を感じなかった――。……考えたくはないが、ヤツはかつて藍染が目指していたという、
 死神や虚を越えた存在。

「『超越者』なのか……?」

 すっと目を閉じ、綴られる名前に目を通す。
 黒崎一護、井上織姫、藍染惣右介、浦原喜助、更木剣八、ユーハバッハ。
 藍染やユーハバッハの名前があることに、日番谷はまず驚いた。
 本当に奴らがここにいるのだろうか? 霊圧を感知してみても、近場にやつらの反応はない。
 
 ――嘘か? 
 日番谷は考える。
 
 オンスロートなる怪物が、もし本当に藍染とユーハバッハを連れてきて、
 強制的に殺し合いに参加させているのならば、オンスロートの持つ力は
 両者を同時に敵に回してもなお上回るということか、
 あるいは敵に回しても問題ない自信があるということだ。
 浦原喜助、こいつがいることも恐ろしいことだ。
 涅マユリが唯一(本人は絶対認めないだろうが)恐れている、あるいは敵わない知恵者。
 そいつがまんまと連れてこられている、ということだ。
 最悪のパターンは、オンスロートはユーハバッハか藍染の協力者である可能性もあるか。
 
「くそっ、考えがまとまら――!」

 言葉を言い切る前に、日番谷は氷輪丸を抜き放った。
 背後、考えに夢中だったせいか、何者かの接近を許している。
 不覚をとったと舌打ちしながら、氷輪丸を振りかぶった。

「わ、わ! わわわあっ!!」

 氷輪丸の圧に押されて、どてん、と何者かはどんくさく倒れ込んだ。
 いたた、と尻をさするその相手は、日番谷の良く見知った女性だった。

「あー! やっぱり冬獅郎くん! 冬獅郎くんだよね!!」
「おまえは……、井上?」

 出会えた歓喜に目を大きくするその女性は、人間にして特異な力を持つ者。
 いつぞや世話になった人間の女性――井上織姫だった。

138理不尽な戦力差 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/29(日) 19:22:51.78ID:7wS2oedQ
 ■


「やーよかったー! 冬獅郎くんいつもの死神の格好じゃなかったから!
 ひょっとすると他人の空似!? お兄さん!? って思って声かけづらくって」
「格好のことは言うな」

 日番谷の現在の格好は、聖十字騎士団のそれである。
 プライド的に、まさか敵にまんまと操られていた時に、
 無理やり着せられてたなどとは口が裂けても言えなかった。

 しかし、と日番谷は思う。
 どうやらあの名簿は、まんざら嘘ではないらしい。
 井上織姫は名前があった。そしてここにいる。自分もここにいる。
 となると藍染やユーハバッハがこの世界のどこかにいる可能性は俄然高いということだ。

「井上、おまえは――」 
「いやーそれにしてもびっくりしたなー。オンスロート……さん?
 神さまだから、様、かな……? にいきなり連れてこられたんだもん!
 ……ってそうだ黒崎くん!!」

 コロコロと表情を変えていく織姫は、思い出したようにその名を呼んだ。
 
「日番谷くんどうしよう! 黒崎くん、ユーハバッハに負けちゃったんだ!!」
「――!! なん……だと……!?」

 織姫は話し始めた。黒崎一護と自分は、ユーハバッハと戦っていたと。
 その中で、ユーハバッハの能力『全知全能』の真の力を見たと。
 黒崎一護の卍解、天鎖斬月も、六花による拒絶も、『全知全能』の前には通じなかったと。

「なんてことだ……!」

 未来を改変する力。日番谷の知る限り、それはどんな能力より強大な力ではないか。
 こちらがどんなに回避行動をとっても、奴の剣は「あたる」し、
 こちらがどんなに攻撃を当てようとしても、奴は「躱す」ことができるのだ。
 『全知全能』の名に恥じぬ恐ろしさだ。

「はやく、はやく黒崎くんを助けないと――!」
「落ち着け! 井上!!」

 焦り狂う織姫を、日番谷は一括した。
 びくりと身を震わせて静止する織姫を見て、言う。

139理不尽な戦力差 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/29(日) 19:23:10.01ID:7wS2oedQ
「大丈夫だ。黒崎一護はそんなことで諦める奴じゃねぇだろ。
 あいつもこの世界のどっかにはいるんだ。つまり死んじゃいねぇ。
 それに、奴の能力を俺が知れたことは大きい」
「日番谷くん……!」

 織姫はくっと唇を噛んで、両の手で頬を張った。
 ぱちーんとはじける良い音がして、いつもの、太陽のような笑顔を見せた。

「そうだね! 黒崎くんも、浦原さんも、ちょっと怖いけど
 更木さんもいるんだもんね! 私も頑張らないと!」
 
 よーしやるぞーと意気をあげる織姫を見て、
 なんだか日番谷はなんだか気の抜ける思いだった。
 そして、背後の岩陰に視線をやる。

「ところで、そろそろ出てきたらどうだ?」

 織姫がほえ? と日番谷の視線を追う。
 その先の岩陰からぬうっ、と、長身の男が這い出てきた。

140理不尽な戦力差 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/29(日) 19:23:33.39ID:7wS2oedQ
 ■


「何者だ、答えろ」

 氷輪丸をかざす日番谷を、その男は眼鏡の奥からじっと見ていた。
 紺色の、流れるような神父服。首から垂らすロザリオ。
 聖十字騎士団ではないだろう。いわゆる現世の聖職者か。と日番谷は思う。

 男はゆっくりと口を開いた。

「少年。私の名はアレクサンド・アンデルセン。神父だ。
 二人にひとつ、尋ねたい。……先ほどの話は本当か?」

 視線を落とすアンデルセン。日番谷は氷輪丸をいつでも解放できるように、
 万全の態勢で話に臨む。

「そうだ。俺は護廷十三隊十番隊隊長、日番谷冬獅郎。死神だ」
「私は――」
「死神ィ……?」

 陽炎のごとくゆらりと動くアンデルセンに、日番谷は強い目を向け続ける。
 アンデルセン。名簿にあった名前だ。
 織姫は神父と聞いてほっと安心したのだが、
 アンデルセンの雰囲気の変化に戸惑った。 

「だ、大丈夫だよ日番谷くん! 神父さまだって! 神父さま、私たちは――」
「まて! 井上!!」
 
 叫ぶや否や、日番谷は織姫の前にかけだし、そして氷輪丸をかざす。
 戦闘態勢に入っている日番谷に、織姫は焦った。

「ちょっ……! 日番谷くん!」
「血のにおいがするぜ」

 神父の口から「シィィッ」と吐息が漏れた。

「アンタ……、血の臭いがするぜ。それも二人や三人斬ったなんてもんじゃねぇ。
 何人も何年も斬り殺し続けて、血が取れなくなった、殺人者の臭いがな」

 神父――アレクサンド・アンデルセンは、日番谷のセリフを聞き終わると、
 どこからともなく二本のバヨネットを取り出した。
 そして、両腕を十字架を表すように大きく交差する。

「我らは神の代理人。神罰の地上代行者」

 ギギギギギギ、とアンデルセンは歯を噛み締める。

「我らが使命は我が神に逆らう愚者を――、その肉の一片までも絶滅すること」

 空気が張りつめる。

「AEMN」

141理不尽な戦力差 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/29(日) 19:24:16.11ID:7wS2oedQ
 ■


 アンデルセンと日番谷が剣を撃ち合わせる。
 アンデルセンはバヨネットの二刀流。日番谷は氷輪丸の一刀。 
 弾き弾かれ、二人はその中心を円状に流れ、回る。

 アンデルセンは怒っていた。
 オンスロートにももちろんそうだが、目の前のこの少年にもだ。
 死神。死の神である。
 目の前の少年はあろうことか、自分のことを死神だと名乗った。
 普段なら、子供のいたずらなら、アンデルセンも拳骨の一つでも落として終わるところだ。
 だが、先の話。「ユーハバッハ」、「全知全能」、「聖十字騎士団」。

 それはすべて、アンデルセンには神への侮辱に他ならなかった。
 異教の神、違う神を語るなら、ただの異教徒の類で終わりだ。
 だが、よりにもよって、Y−H−V−H<ユーハバッハ>だと……。

「シィィィィィッ!!!」

 何合かの撃ちあいの果てに距離が開く。
 この子供は、子供ながら長剣を使いこなしている。 
 身体能力も恐るべきものがある。その辺の吸血鬼よりよっぽど強く、速い。

 その子供――日番谷冬獅郎は、恐るべきことを口走った。

142理不尽な戦力差 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/29(日) 19:24:29.22ID:7wS2oedQ
「弱いな、アンタ」
「!?」

 アンデルセンは驚愕する。
 日番谷は肩透かしだったとでも言いたげな表情だった。

「この俺が……、弱いだと」
「弱いね、力も速さも大したことねぇ」
「オオォォォオオオォオオ!!!」

 アンデルセンが渾身を力で斬りかかる。
 日番谷は落ち着いた様子で一息つき、

「――――!!」

 アンデルセンを体ごと、あっさりと斬り捨てた。
 

 左肩から右わきまで袈裟切りされたアンデルセンは、糸の切れる様にばたりと倒れる。
 その様子をみて、日番谷は氷輪丸をおさめた。

「日番谷くん! 殺してー……」
「ねぇよ。殺すまでもねぇ」

 駆け寄った織姫に視線と答えを投げる。
 アンデルセンに背を向けて、日番谷は立ち去ろうとした。

「あ、えとー」

 織姫がおろおろしていると、背後でゆらり、と音もなくアンデルセンが立ち上がる。
 アンデルセンは「再生者」。この程度の傷は難なくふさがり、元通りである。
 再びバヨネットを構え、攻撃の為に二人を視線に収めた。

「やっぱ、なんかあったか」
「!?」

 その瞬間、背後から日番谷の声が聞こえた。 

143理不尽な戦力差 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/29(日) 19:24:53.68ID:7wS2oedQ
 アンデルセンが振り返ると、そこには氷輪丸を抜いた日番谷が立っている。
 反射的にバヨネットを投げようとするが、アンデルセンはそこで腕が動かないことに気付いた。

「な……に……!?」

 アンデルセンの両腕は凍り付いていた。
 地面から延びた氷が、楔のようにアンデルセンの動きを止めている。
 しかし、並の氷ならばアンデルセンの怪力を持ってすれば破壊できる。
 つまり、これはただの氷ではない。

「俺の氷輪丸は氷雪系最強。言ってもわかんねぇかもしれねぇが、
 お前程度を凍られるくらいなんてことはねぇさ」
「ぐ、ぐぅぅぅぅぅ!!!?」
「どうやら再生能力を持ってたみたいだな」
 
 日番谷はガチャ、と氷輪丸を水平に掲げた。 
 するとアンデルセンの身体全体が徐々に凍り始める。

「貴様……、法術師か……!」 
「死神だ」

 アンデルセンを這う氷が、その顔まで差し掛かった時、
 織姫が叫んだ。

「まって! 日番谷くん!!」

 氷の浸食がおさまる。日番谷は織姫に視線をやった。

「殺しちゃだめだよ! その人、死神でも虚でもないよ!」
「じゃあ滅却師かもな。実際十字架下げてやがるし」
「弓を使ってないよ!」
「…………おいおい」

 アンデルセンそっちのけで、日番谷と織姫は口論し始めた。
 殺さないでだの殺すだの、助けなきゃだの、と。

 アンデルセンはかつてない屈辱の中にいた。
 異教徒に軽くあしらわれ、大したことないと言われ、
 生殺与奪を握られ、挙句蚊帳の外である。

144理不尽な戦力差 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/29(日) 19:25:38.27ID:7wS2oedQ
 アンデルセンは今すぐこの二人を殺してやりたかった。
 身体に力を入れる。かつてない怒りはかつてない力を引き起こす。

「ぐ……、ぬ、あ、あ、あ、ああ!!」

 ぶるぶると氷ごと体が揺れ始め、そして肉が裂ける音がした。
 氷の内側に血が流れていく。
 凄まじい氷結、凄まじい強度。「再生者」とはいえ、
 完全に喪失した部分は再生できない。
 この氷を力ずくで破壊すれば、間違いなく肉体はずたずたになるだろう。
 だがアンデルセンに迷いはなかった。

「ぐうぉ、ぉああああああああ!!!!!!」

 氷を引き裂き、破壊し、アンデルセンは飛び出した。
 肉体がつぶれ、引き裂かれ、血飛沫を巻き上げながら。
 織姫がうっと顔を抑えた。
 日番谷すら、さすがに顔をしかめた。

「何やってんだおまえ……!」
「使命を果たす!! 我が使命はァ、我が神に逆らう愚者を……!!」
 
 視界の端に氷角が見えた。
 そこまでで、アンデルセンの意識は途絶えた。

145理不尽な戦力差 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/29(日) 19:26:07.25ID:7wS2oedQ
 ■
 

 次にアンデルセンが目覚めたとき、それは不可思議な膜の中だった。
 目線を下げると、少女が膜に手を翳している。少女の術式のようだった。

「あ、目が覚めたんですね!」 

 少女、井上織姫が笑顔を浮かべた。
 アンデルセンはっとして、思わずとびかかった。
 が、少女に斬りかかることはかなわなかった。膜に弾かれたのだ。

「ダメですよ。まだ治ってないんですから」
「な、に……?」

 アンデルセンが体を見ると、ボロボロだった体が、元通りになっていた。
 裂けて崩れていた肉も、露出した骨も、何事もなかったかのように元通りである。
 それどころか服すら直っている。

「井上に礼を言うんだな」

 織姫の背後、岩陰に背をゆだねていた日番谷が言った。

「女、これはいったい何の秘術だ……」
「え? ええとこれは双天帰盾と言って、内部の事象? を拒絶して……」

 織姫の説明を受けて、アンデルセンは怒りを通り越して、飽きれてしまった。
 事象の拒絶。それはつまり、起こってしまったことを「無かったこと」にする
 ということだろう。
 神の領域に踏み込む御業だ。奇跡だ。罪深い。

「少女よ」
「井上織姫です!」
「……井上織姫。キミは自分の力がどういうモノかわかっているのか?」
「はい! みんなを護れると思ってます!」
「……」

 あっけらかんとした返事に、アンデルセンは言葉を失った。

146理不尽な戦力差 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/29(日) 19:26:28.23ID:7wS2oedQ
 ■


 双天帰盾によって再生したアンデルセンは、
 日番谷監視の元、織姫と話し合い、少なくとも今はもう日番谷を斬らないことを誓った。

「どうした、俺を斬るんじゃなかったのか」
「おまえはいずれ殺す。必ず塵芥にしてやる。だが、恩人の願いを軽々と無視はできん」

 アンデルセンがちら、と一瞥すると、織姫はVサインと笑顔で迎えた。
 そう、アンデルセンが斬らないと誓ったのは、織姫がアンデルセンに提案し、願ったからだった。
 さらには、自分たちと共に行動しようとも。織姫は言った。

「言っておくが、俺はアンタに気を許したわけじゃない」
「俺もそうだ。むしろ今すぐに貴様は斬りきざんでやりたい。だが、それをするには力が足りん」

 アンデルセンは、先ほどの戦いと、聞いたばかりの織姫の話を照らし合わせる。
 死神、虚、滅却師。そして滅却師の、まさに神のごとき力の持ち主、ユーハバッハ。

 悔しいことだが、今の自分では到底及ばない。
 自身の長所である再生術にしても、双天帰盾のようなものを見たあとなのだ。
 霞んでしまっている。

「じゃあ三人だしトリオですね! そうだ! せっかくだし、トリオ名つけようよ!!」
「「却下」」

 織姫のトボけた提案を一蹴すると、日番谷とアンデルセンは話し出す。

「まずは何処へ行く、死神」
「さぁな、見た感じどこまでも荒野だ。しばらく歩かなきゃ始まらねぇさ」
「それもそうだな」
「あっ、待ってよー速いよー!」

 そういって三人は歩き出した。

147理不尽な戦力差 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/29(日) 19:27:01.62ID:7wS2oedQ
【界王神界を模した小惑星/一日目朝】


【井上織姫@BLEACH】
[状態]:健康
[装備]:盾舜六花
[道具]:基本支給品(七日分の食料入りホイポイカプセル)
[思考]
基本:オンスロート様?と戦わなきゃ!
1:黒崎くんたちどこだろう?
2:ユーハバッハや藍染さんには気をつけなきゃ……
3:アンデルセンさんって、意外と優しいんじゃないかな?
[備考]
※参戦時期は74巻にて一護が一度ユーハバッハに敗北した直後。
 

148理不尽な戦力差 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/29(日) 19:28:04.64ID:7wS2oedQ
【日番谷冬獅郎@BLEACH】
[状態]:健康
[装備]:氷輪丸、聖十字騎士団の制服
[道具]:基本支給品(七日分の食料入りホイポイカプセル)
[思考]
基本:オンスロートを倒す
1:黒崎たちを探すか
2:ユーハバッハ、藍染は出会ったら倒す
3:アンデルセン、気の抜けない奴だ
[備考]
※参戦時期は74巻、ジェラルドと交戦開始直後です。


【アレクサンド・アンデルセン@HELLSING】
[状態]:健康
[装備]:バヨネット、エレナの聖釘
[道具]:基本支給品(七日分の食料入りホイポイカプセル)
[思考]
基本:オンスロートを滅ぼす
1:アーカードを滅ぼす
2:ユーハバッハも滅ぼす
3:死神たちも最終的には滅ぼす
[備考]
※参戦時期は8巻、エレナの聖釘を使用する前です。

149 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/29(日) 19:28:29.70ID:7wS2oedQ
本日はここまでです。ありがとうございました

150 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/31(火) 10:39:36.98ID:xY+n/D2w
投下します

151笑えよ、超越者 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/31(火) 10:40:11.89ID:xY+n/D2w
 その男に近づくだけで、物も肉も塵と化していく。

 グリーンアローは飛び移るようにガレキのスキマからスキマへと飛び移り、
 目標を定まらせないように動き回る。まるでジャングルの野生動物のように
 しなやかに、時にワイルドに。

 一瞬後、グリーンアローを補足した敵が剣を一つ払うと、
 ボッ! という炸裂音と共に、ガレキの山は蒸発したように消えて失せた。 
 技後硬直を狙い、アローの弓が飛ぶ。
 しかし、まっすぐに狙い定めたはずの弓は、敵を目前に宙で塵と消える。

「ちぃっ! なんてぇ野郎だ!! 反則だぜ……!」

 また移動し攻撃を躱しながら、彼は悪態をつく。敵の剣の一凪ごとに、
 消しゴムをかけたように滅んだ街は跡形もなく消えていく。
 アローはそれでもかまわず弓矢をうち続けた。
 
 敵――藍染惣右介――は、余裕の笑みを崩さない。
 しかしその脳裏には、今一つ疑問がある。

 目の前の老人は、手慣れた動きを見るに、相当の場数を踏んでいる。
 おおよそ人間でありながら、ここまで縦横無尽にかつしなやかに
 戦闘をこなすこの男は、パワーに偏って技巧に劣りがちな死神や破面に比べると、
 驚くほどしたたかである。
 おそらく相当に頭も回るはずだ。それがなぜ、効かないとわかっている攻撃を繰り返すのか。

 藍染の疑問は正しい。
 グリーンアローは自身の攻撃が通用しないことは百も承知である。
 その上で攻撃を重ねて注意を引く――、そう。注意を引いているのだ。

 藍染が歩みを進める。
 その道の端に、ガレキの中で、藍染を見通す存在がいた。
 彼は藍染が通りすがったのを見計らい、ガレキを跳ね上げて一気に飛びかかった。

 藍染は、笑っている。

 狙い澄ましたのは自分だと言わんばかりに振り返ると、
 その飛びかかった何者かに手をかざした。とたん、宙域が歪む。
 他ならぬ藍染の発する異常なまでの霊圧によって。
 歪められた空間は接触する物体を粉砕し――、男の体が藍染に触れる前に霧散させた。

152笑えよ、超越者 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/31(火) 10:40:33.08ID:xY+n/D2w
「ローガン!!」

 グリーンアローは思わず叫んだ。
 作戦は失敗だ。唯一の勝機が、今消えたのだった。
 藍染惣右介は笑っている。

「キミは囮、彼が攻撃。シンプルだが効果的な作戦だ。……だが、相手が悪かったね」

 藍染がグリーンアローを見る。
 彼はまだ完全に戦意を失ってはいない。状況判断ができないほどバカには見えないが……。
 いや、だからこそ自分からは逃げられないのだと悟っているのだろう。

「ココで殺すには少々惜しい気もするが、まぁ仕方ない。死んでくれたまえ」

 藍染が剣を掲げた。その時だった。

「『残心』って奴がないぜ、坊主」

 背後から静かに響く声。
 藍染が一瞬驚愕し、振り向いた瞬間。

 男の――、ローガンの爪が、藍染の胸を貫いた。

「ローガン!!」

 アローが叫ぶ。藍染が吐血する。反応を確かめてから、
 ローガンは間髪入れず振りかぶった右爪で袈裟に切り裂いた。 

 藍染が血を巻き上げて倒れ伏す。
 彼の目が捉えた者は、自身の『破壊』を上回る速度で再生するローガンの姿だった。

 ――ああ、なるほど。

 藍染がピクリとも動かなくなったのを確認してから、アローはローガンに駆け寄った。

153笑えよ、超越者 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/31(火) 10:40:53.04ID:xY+n/D2w
「やったな、オイ! やりやがったな、オイ!!」
「騒ぐな。俺にとっちゃあ、このくらい屁でもねぇさ」
「強がりを言いやがるぜ」

 アローはローガンの能力『ヒーリングファクター』について聞いていた。
 この作戦を提案したのはローガンだった。
 自分の再生能力なら、奴の破壊に抗って、とどめを刺せる。と。
 
「しかし、やべぇ奴だった。オンスロートって奴は、マジでやばい奴みてぇだな」
「言っただろうオリー。ヤツぁ……!!」

 ローガンが言葉を止めたので、グリーンアロー=オリバー・クィーンは尋ねた。

「どうした? ローガン」
「……クソったれが」

 オリバーが振り返った視線の先。そこには切り裂かれ貫かれ、
 死んだはずの藍染が何事もなかったかのように立ち上がっていた。

「な、なん……だと……!?」
「再生能力もちかよ……」
「違うな、不死だよ」

 再び爪を構えたローガンに、藍染は言った。

「私は死を超越している。残念だが諸君。少なくともこの程度では私は倒せない。
 とはいえ私に一撃を入れたその再生力。自身が崩れていく過程にひるまない勇猛さ。
 素晴らしいと褒めておこうか」
「クソッタレ! 上から目線でモノ語りやがって……!」
 
 アローが悪態をつく。
 最悪の展開だ。打つ手がない……。

 藍染は歩を進める。
 アローとローガンは決死の想いだった。

 藍染が歩を止める。
 アローは何事かと身をすくめ、ローガンが鼻を鳴らした。

154笑えよ、超越者 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/31(火) 10:41:10.06ID:xY+n/D2w
「なんだ……、この臭いは……?」

 藍染が空を見る。朝焼けの空は美しい。
 その景色を、雲を切り裂いて、男は現れた。

 山吹色の道着、紺色のインナーとベルト。横広がりの独特の黒髪。

「おめぇたちに聞きたいことがある」

 孫悟空ここに立つ。

155笑えよ、超越者 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/31(火) 10:41:29.20ID:xY+n/D2w
 ■



 そもそもの始まりは、グリーンアローとローガン=ウルヴァリンの出会いから始まった。
 ガレキに塗れた街。激戦か、虐殺か、あるいは戦争でも起こったような街で、二人は出会った。
 そのふざけた(いい意味で)格好から、一目でお互いにスーパーヒーローの類だと気づいた両者は、
 すぐさまオンスロートを倒すべく情報を通わせた。

「オンスロートは俺たちが一度倒している」 

 ローガンの言葉に、アローは驚愕した。
 どういうことかと詰め寄ったら、ローガンはオンスロート事件の子細を話した。
 そのために、まず「自分たちのアメリカ」について話すことになった。

「俺はあの見せしめにされたやつを知っていいる」

 アローの言葉は、ローガンを驚愕させた。
 あの半裸の巨人はスペクターといい、全能の力を持った復讐の精霊だと言った。
 ”復讐の精霊”と言う言葉にローガンはゴーストライダーを思い浮かべた。
 ライダーの特徴を話すと、アローは「だいたいそんなもんだ」と言った。

 「似たような」ヤツがいるもんだな。
 ローガンはニヒルに笑った。

「とにかく」
 
 ローガンが続ける。

「俺はX-MENの仲間たち……、とアベンジャーズを集めなきゃならねぇ。
 あいつらとならオンスロートも倒せる……、いや。今度こそ地獄に送ってやれる」
「俺はジャスティスリーグのメンツを集めるぜ。なぁに、スーパーマンやバッツにかかりゃ、
 あんなやつ大したことねェさ」

 二人は握手を交わし、互いの脳裏に浮かぶ名前の中で
 気を付けるべき相手と、信頼できる相手の名を交換した。
 
 そして二人は別れる直前。
 藍染惣右介に襲撃にあったのだった。

156笑えよ、超越者 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/31(火) 10:41:48.84ID:xY+n/D2w
 ■



 突如として空から現れた来訪者に、藍染は目を細めた。
 威風堂々と立つこの男は、間違いなく強い。霊圧は感じないが、藍染にはわかった。

 しかし、自分に並びはしない。

「聞きたいこと……。何かな? その前に、まず人にモノを尋ねる前に、
 自身の名を出すべきだという定型文を言わねばならないかな?」
「オラは孫悟空だ。聞きたいことは、おめぇらがこの殺し合いにのってるか、ってことだ」

 ほぅ、と藍染は思う。
 この男は、自分の力を分かっていないらしい。
 いや、仕方のないことだ。死神も虚も超越した存在となった自身の力は、
 もはや格下のモノには推し量ることすらできない。
 人に海の広さを正確に図ることができないように、強くなり過ぎた自分に比肩する者はない。
 たとえユーハバッハであろうと、更木剣八であろうと、今の自分を殺すことはできないだろう。

「のっている、と言えば。キミはどうするのかな……?」
「おめぇたちを止める。こんなくだらねぇゲームにのっちまうヤツは、
 見逃しておけねぇかんな」
「ほぅ……。大した正義感だ。だが知りたまえ。力なきものが語る正義ほどの……」

 藍染は悟空に歩み寄る。

「虚無はないのだと!!」

 藍染は恐るべきスピードで悟空に襲いかかる。
 それは普段から超人種――ヒーローを見慣れているアローとローガンの二人にも
 辛うじてしか動きが追えないほど速い。
 しかし以外にも悟空はあっさりと身を躱した。藍染が勢いそのままに剣を振りぬくと、
 悟空の背後に鎮座していた潰れかけのビルが消し飛んだ。

157笑えよ、超越者 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/31(火) 10:42:09.60ID:xY+n/D2w
「ひゃ〜、おめぇすげぇな」
「驚いたようだね。刀の一振りで地形が変わる。それが今の私の力だよ」

 得意げに語る藍染をよそに、悟空はあっけらかんとしていた。
 藍染が眉間にしわを寄せる。
 今の斬撃で力量を把握できないのか。強いのかと思っていたが、
 見込み違いだったか。
 藍染は笑みを取り戻す。まぁいい、と。
 それならただ殺すだけだ。 

 藍染の剣閃が花のように開いて輝く。
 ローガンとアローが叫ぶ。確実に悟空を殺すために振りぬかれた一撃は、
 しかしながらあっさりと悟空に受け止められた。 

「……馬鹿な!?」
「それでおしめぇか?」
 
 悟空は変わらずあっけらかんとしている。 
 まるで刀を止めたこと自体、何の不思議でもないかのように。
 藍染は飛びのいて体制を整える。
 
 今のは偶然だ。
 いや、偶然でもあり得ないことだが、止められたのは事実だ。
 藍染は考える。
 こいつは霊圧の類は持っていないが、膂力において格別な力を持っているのかもしれない。
 すくなくとも今程度の一振りは簡単に受け止めるほどの強さ。

 ならば――。

 藍染が天を指す。

「どうやら膂力に自信があるらしい。
 だが自惚れるなよ……、私の力はこんなものではない。
 だが万が一もある。奇跡は起きぬぞ孫悟空! 私の鬼道で葬ってやろう!!」

158笑えよ、超越者 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/31(火) 10:42:29.98ID:xY+n/D2w
 藍染が口ずさむ。

「滲みだす混濁の紋章。不遜なる狂気の器。
 湧き上がり・否定し・痺れ・瞬き・眠りを妨げ……!!」 

 ズン! と鈍い音。
 藍染が腹をクの字に曲げて倒れ行く。
 悟空が藍染の腹に体ごと飛び込んだひじ打ちを喰らわせたのだ。

「わりぃわりぃ、隙だらけだったもんだから、つい……」

 呼吸に苦しむ藍染に、悟空が申し訳なさそうに言った。
 ローガンも、アローも、すっかり驚き果てている。
 なんてむちゃくちゃなやつだ……。無茶苦茶な強さだ。
 まるでハルクのようなやつだ、とローガンは思い、
 まるでスーパーマンみてぇなやつだ、とアローは思った。

 藍染がふらついた足で立ち上がる。
 悟空はちょっとだけ驚いて見せた。

「おめぇまだ立てるんか。思ってたよりずっとタフだな」

 感心してさえいるようなその言葉、口調。
 藍染は屈辱と混乱に溺れていた。

「莫……迦……な……!」

 ありえない。崩玉を取り込み、不死者となり、超越者となった自分が、
 人間一人に手も足もでない現実。

「思い……上がるな……!」

 藍染は怒りで立ち上がった。そして叫んだ。

「思い上がるなよ人間が!!!」 

159笑えよ、超越者 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/31(火) 10:42:49.98ID:xY+n/D2w
 悟空の周囲に黒い幕が現れる。さながら棺のように彼を囲んだ重力の奔流は、
 先ほど放とうとした黒棺の詠唱破棄した姿だ。
 悟空が棺に閉じ込められると、藍染は鬼道を撃ちこむ。

「破道の七十三『双蓮蒼火墜』! 破道の九十一『千手皎天汰炮』!」
 
 黒棺が歪むのと同時に、二種の鬼道が炸裂した。
 藍染は端から黒棺は足止めのためとして使用した。
 詠唱破棄した黒棺がどれほどだ時につながるかわからない。
 一瞬動きを止めればそれでよし。

 爆炎に包まれる悟空に、さらに追撃を加えた。

「破道の九十九『五龍転滅』!」

 地を砕いて現れた、霊力で造られた巨大な龍が悟空をかみ砕かんと迫った。
 さすがにまずいとアローが弓を引くが、ローガンがそれを止めた。

「なぜだローガン! 何で止める」
「効いちゃいねぇ!」
「!?」
 
 アローは驚きに口を鎖す。

「あいつ……、なにもんだ」

 ローガンの呟きに最も同意したのは、あるいは藍染かもしれない。
 煙が晴れたその先にいる悟空は、全くの無傷であった。
 しかも、先ほどとは全く様子が変わっていた。

 今の悟空は横広がりの黒髪は逆立った金色の髪へ。黒目は碧く、
 その体から輝く黄金のオーラを纏わせている。

 超サイヤ人だ。

「今のはちょっとおでれぇたぞ……」
「なん……だと……!?」
「じゃあ今度はオラの番だな」

 悟空が腰溜めに構える。球状に作った掌に、碧いオーラが集まっていく。

160笑えよ、超越者 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/31(火) 10:43:09.59ID:xY+n/D2w
「な……!!」

 藍染は不覚にも恐怖した。
 それは霊圧ではない。たしかにそうだ。だが、それを喰らってはまずいと、
 ほかでもない、崩玉が告げているような気がした。

 思えば、なぜたがたが人間に上をいかれることを崩玉が黙っているのだ。
 なぜ反応しないのだ。なぜ……。

 そこで藍染は、あり得ない結論にたどりつく。


 ――まさか、崩玉が最初からあきらめているのか……。この男には勝てないと。


「か、め、は、め……」
「く……! 縛道の八十一『断空』!」 
「波ぁーっ!!!!」

 放たれたエネルギー波は藍染の断空をあっさりと破壊して、彼ごと彼方まで吹き飛ばしたのだった。

「ふぅーっ」

 藍染が空に消えると、悟空は元に戻った。
 ローガンとアローもソレを確認すると、悟空に話しかけた。

161笑えよ、超越者 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/31(火) 10:43:31.15ID:xY+n/D2w
 ■


「いや、オラもビックリしてんだ。魔人ブウと戦いにこの世に戻ったら、
 いきなり殺し合いしろって言われてさぁ」

 悟空の経緯はこうだ。
 ゴテンクスまでも吸収し、魔人ブウに劣勢の息子悟飯を助けるために、
 界王神から命をもらって現世に向かったところをオンスロートに拉致された。

 戦うのは好きだが、殺し合いを強要されるのはなにか違う気がするし、
 オンスロートはぶっとばしたほうがいいだろうと思い行動している。

「少なくとも敵じゃなくて安心したぜ……」

 アローはほっと息をついた。本心である。さっきの奴にあれだけてこずったというのに、
 そいつをも軽くひねれる、こんなスーパーマンみたいなやつが殺し合いにのっているなら、
 とてもじゃないがオンスロートにたどり着ける気がしない。
 ローガンも嘘をついている臭いではない、と太鼓判を押したのも効いた。

「んじゃあローガンとアローは、別行動でいいんだな?」
「いや、気が変わった。しばらくはおまえと一緒に行動する」
「どうしてだ?」

 悟空の問いに、ローガンが答える。

「さっきのおまえの話を聞くに、どうやらオンスロートは
 とんでもねぇ化け物どもをかき集めているらしいからな。
 殺されるつもりはねぇが、おまえの言うセルやフリーザに出くわしたら
 さすがの俺もどうなるかわからんからな。年寄りにゃきついぜ。全く」
「いや、それなんだけどな。なんか魔人ブウもいそうなんだよ」
「なに?」

 アローは目を閉じた。リストを眺めるが、魔人ブウの名はない。

「のってねぇぞ。そんな名前」
「いや、オラ気を感じるんだ。絶対あいつはこの世界のどっかにいるぞ!」
「オンスロートがバカ正直に何でもかんでも提示してるとは限らねぇ。
 リストが嘘の可能性もある。まぁなんにしても、ヤバい奴らだらけなのは間違いなさそうだが」

 まぁなんにせよ。とアローは言った。

「おまえみたいなのが仲間だと助かるぜ。改めて自己紹介するが、
 オレはグリーンアロー。そしてお前を仲間だと信じて名を明かすが、
 本名はオリバーだ。オリバー・クィーン」 
「俺はローガン。名簿にゃウルヴァリンってのってるが、そいつが俺だ」
「オス! オラは孫悟空。よろしくな! オリバー、ローガン!」
「………」

 できればヒーロー名で呼んでほしいグリーンアローであった。 

162笑えよ、超越者 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/31(火) 10:43:51.18ID:xY+n/D2w
【崩壊した西の都を再現した惑星/一日目朝】

【ウルヴァリン@X-MEN】
[状態]:健康
[装備]:ヒーロースーツ
[道具]:基本支給品(七日分の食料入りホイポイカプセル)
[思考]
基本:オンスロートを倒す
1:X-MEN、アベンジャーズ、リードと合流する
2:セル、フリーザとかはヤベェな
3:悟空は信頼できそうだ
[備考]
※参戦時期は『ハウス・オブ・M』の後のようです。


【グリーンアロー@JUSTICE LEAGUE】
[状態]:健康
[装備]:弓矢
[道具]:基本支給品(七日分の食料入りホイポイカプセル)
[思考]
基本:オンスロートを滅ぼす
1:スーパーマンたちと合流。なぜスープスが2人……?
2:悟空ばっか頼りにゃしねぇぞ
[備考]
※『フラッシュポイント』以前のグリーンアローです。

163笑えよ、超越者 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/31(火) 10:44:11.64ID:xY+n/D2w
【孫悟空@DRAGON BALL】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品(七日分の食料入りホイポイカプセル)
[思考]
基本:オンスロートを倒す
1:ベジータに悟飯! それにトランクスにブルマもいんのか!?
2:セルにフリーザか、一応気をつけっか!
[備考]
※原作四十二巻、悟飯を助けに瞬間移動で戻す途中の時期から参戦です。




「ぐぅぅ……!! ああっ!!!」

 遥か果ての果て、かめはめ波からようやく逃れることができた藍染は、
 宇宙へ飛んでいくそれを見届けながら、怒りと屈辱に、そして新たなる歓喜に歪んでいた。

 崩玉のもちうる超越者など、大したことはなかった。
 死神も虚も、大したことはなかった。
 
 天の座を狙うべき自分は、最も強くあらねばならない。
 ここで生き延びたことは大変意義がある。

 上を目指さねばならない。

「孫悟空……!!」

 藍染は笑っている。
 そこには感謝がある。新しいおもちゃを見つけた子供のように、歓喜があった。

164笑えよ、超越者 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/31(火) 10:44:27.08ID:xY+n/D2w
【藍染惣右介@BLEACH】
[状態]:ダメージ(中)
[装備]:崩玉、斬魄刀
[道具]:基本支給品(七日分の食料入りホイポイカプセル)
[思考]
基本:さらに上の存在へと進化する
1:黒崎一護たちなど、もはやどうでもいい
2:孫悟空について早急に調べなければ
3:不死でよかった
[備考]
※参戦時期は47巻。断界から出た直後から参戦。
 崩玉の力で不死です。 


 

165 ◆Dbja0ebxMY 2017/10/31(火) 10:44:45.40ID:xY+n/D2w
以上となります。ありがとうございました

166創る名無しに見る名無し2017/12/27(水) 09:30:27.49ID:C1Z7QFDy
家で不労所得的に稼げる方法など
参考までに、
⇒ 『武藤のムロイエウレ』 というHPで見ることができるらしいです。

グーグル検索⇒『武藤のムロイエウレ』"

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167創る名無しに見る名無し2018/04/01(日) 04:11:00.72ID:Mh6QDTGm
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168創る名無しに見る名無し2018/05/21(月) 09:18:50.04ID:tRZnwP6O
知り合いから教えてもらったパソコン一台でお金持ちになれるやり方
参考までに書いておきます
グーグルで検索するといいかも『ネットで稼ぐ方法 モニアレフヌノ』

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169& ◆8E2SPfHGT.M5 2018/06/12(火) 18:45:09.55ID:7uB4CtG/
新参者です。
宜しくお願いします
明日自分の新ロワを発表させていただきます。

170& ◆8E2SPfHGT.M5 2018/06/12(火) 19:51:05.60ID:7uB4CtG/
侍ジャパンの1席ロワイアル
主催者稲葉篤紀
参加者
秋山拓巳/安部友裕/井上晴哉/内竜也/榎田大樹/大田泰示/岡本和真/小川泰弘/金子千尋/菊池雄星/城所龍磨/京田陽太/桑原謙太朗/酒居知史/柴田竜拓/砂田毅樹/高橋周平/長野久義/中田翔/中谷将大/中村奨吾/中村剛也/野村雄輔/二木康太/福田永将/丸佳浩/宮崎敏郎/山川穂高
28/28名

171& ◆8E2SPfHGT.M5 2018/06/12(火) 20:53:43.39ID:7fEMirdF
思いの外早く完成したので投下します

172試合開始◇8E2SPfHGT.M52018/06/12(火) 20:58:14.34ID:7fEMirdF
自分の家で眠り翌朝の試合に備えていた阪神タイガース投手秋山拓巳。
抜群のコントロールで阪神の二番手エースとして活躍中の彼だが目を覚ますと自分の家ではない別の空間にいた。
「拓巳、ようやく起きたか」
目の前には桑原さんがいる
背番号64のユニフォームを身に纏っており阪神タイガースの帽子も被っている。だがしかし普段とは違い首輪をつけている
「今から試合ですか?」
「俺にはわからない、ただ他にも色々な選手がいる。誰かが何か知ってるかもしれないな。」
「そうですね、誰かに聞いてみましょう。」
と立ち上がって辺りを見回すと中田さんや宮崎さん、更には同じチームの将大もいる。
「将大!お前もいたのか!」
「秋山さんに桑原さん。」
将大が俺達に気付いてこちらを振り向き立ち上がろうとした時、
「おはよう、皆、侍ジャパン監督の稲葉篤紀だ。」
「「「稲葉さん!!!」」」
その場にいた多くの人物がこれのした方を振り向く。
「今、侍ジャパンには席がいくつか空いている。その席を君たちで争ってもらおう。」
バックスクリーンを模した画面に映る稲葉さんが言う。
「争うって何で争うんですか?」
と将大が聞く。
「殺し合いを行い勝った者に侍ジャパンに入る権利を渡す。」
「殺し合いだと!」
「そんなことできるわけがない!」
「とっとと帰らせろ!」
相手が目上の人間であるにも関わらず周りの人間は稲葉さんに馬尾雑言を浴びせる。
「全く、お前達は痛い目に遭わないとわからないみたいだな。」
稲葉さんがリモコンのスイッチを押すと
「な、なんだよ、これ!」
小川さんが叫ぶと彼の首輪から電子音が鳴る。
「俺に逆らった者はこうだ!」
爆発音と共に小川さんの首が吹き飛び血の雨が降る。
「小川!」
中田さんが叫び他の人達はその場から離れるように引いていく。
「俺の力をわかってくれたかな?
それでは早速プレイボールだ。」
俺達の感覚が徐々に何かに吸い込まれていき眠気に襲われる
消え行く感覚の中で俺は誘った
これがきっと殺し合い開始というものなのだと、、、

残り27人

173& ◆8E2SPfHGT.M5 2018/06/13(水) 07:49:38.26ID:QDcvGvCo
自分のロワの地図ができたので投下します。
0123456789
A平平平ダム平森森森
B住住平川川平平森森
C住住橋橋平平平平平
D工工川川平平球球平
E平平平川川平球球平
F住住平川川平平平病
G住住平施川川平住住
H屋平平橋橋平平住住
I平平川川平平平平シ
平ー平原
森ー森林
住ー住宅街
工ー工場
球ー球場(甲子園)
施ー下水処理施設
シーショッピングモール
病ー病院

Bー1診療所あり
Cー1コンビニあり
Gー8コンビニあり

174中村奨吾の確認◇8E2SPfHGT.M52018/06/16(土) 05:38:04.88ID:GTGvi8Yj
千葉ロッテマリーンズ所属
正二塁手の座を掴み取り、いよいよ軌道に乗ってきたこの俺中村奨吾
しかし、この良い時期に時期に稲葉さんによって俺達は殺し合いに参加させられた。

「ここは何処だ?」

俺が目覚めたのは、見知らぬ病院のベットの上だった。

「これは、、、なんだ?」

俺のすぐ横には、デイバッグが置かれていた。
中を確認するとパンとペットボトル2Lに入った水、方位磁石、時計、地図、ルールブック、参加者名簿、謎の袋があった。

(俺以外にロッテで参加させられてるのは井上さん、内さん、二木か)

そしてルールブックにはこう書かれていた。
1、ゲームを終了する方法は殺し合いで最後の1人に生き残るのみである。
2、デイパックの中には、 パンとペットボトル2Lに入った水、方位磁石、時計、地図、ルールブック、参加者名簿、そして武器が入っている。
3、放送は6時間に1回行われ、死者の名前及び禁止エリアが読み上げられる。
4、禁止エリアは放送から1時間、3時間、5時間で二つずつランダムに設定され、そこに入った者の首輪は爆発する。
5、首輪は禁止エリアに入った場合、24時間で死者が誰もいなかった場合、運営から見て不適切な行動を取った場合、無理に外そうとした場合に爆発する。

それを読み終えて俺は謎の袋に入っているであろう武器を確認する。

(文化包丁か、)

袋の中から文化包丁を取り出して眺める。

(ここは)

(俺はなんとしてでも戦いを止める、絶対に!)

状態表
午前0時 現在地Fー9病院
【中村奨吾@千葉ロッテマリーンズ】
【状態】健康
【装備】文化包丁
【道具】支給品一式
【思考・状況】
0対主催

175中田翔の迷い ◇8E2SPfHGT.M52018/06/16(土) 05:39:09.22ID:GTGvi8Yj
日本ハムファイターズの主砲で、侍ジャパンの4番を勤めたこともある男、中田翔。
2017年のWBCでも活躍し4番の座こそ奪われたものの、多くのファンにインパクトを残した。
そこから一転2017年ペナントは最悪の成績を残し、4番を他の選手に譲った試合もあり.216 16本 67打点という成績を残し、無修正等と言われていた。
2018年からは心機一転、キャプテンとしてチームを引っ張り快進撃のシーズンに突入していた、はずだった

(俺の時代はもう終わったのかよ)

2018年のオーストラリア戦に選ばれなかったがためか、この戦いに参戦させられてしまった。

(俺はどうすりゃ良いんだよ)

そう悩みながら支給品の金属バットを持つ。

(稲葉さんには恩があるからできる限り従いたいが...)

若手時代のことを思い出し、ゲームに乗ろうと考える。

(だがそれで良いのか?そんなことで代表を決めて良いはずがない)

中田の良心は、ゲームに乗ることを許そうとしない

(俺はどうすればいいんだ?嘉智、教えてくれよ)

2017年自分と共に戦った盟友、筒香嘉智、
彼ならどうするだろうか?と考える中田

176創る名無しに見る名無し2018/06/16(土) 05:41:02.54ID:GTGvi8Yj
そしてそこに接近する影が、一つあった

(あそこにいるのは中田さんか、今ならやれるかもしれない!)

ワルサーP99を構える男の名は、高橋周平
中日ドラゴンズの未来を担う男だ。
だがしかし、彼もまたこの戦いに参加させられていた。

(俺は生き残る、生き残って竜の未来を、侍の未来も担ってやる!!!)

高橋は自らのワルサーを構え、中田翔の金髪頭を狙う。

(ここで死ね!中田翔!)

ワルサーの銃口が火を吹き、気持ちのいい音を出す。

「当たったか!?」

木々の中から高橋が姿を現し、中田の死体があるであろう場所に目を向ける

「お前何やってんだよ!!!」

だが銃弾は中田には当たっていなかった

「うわああああああああああ!」

すごい剣幕で中田が高橋を睨みつけ歩き出す。

「決めたぞ、ここは殺し合いの場、そうだよなあ!?」

「ま、待ってください!」

腰が抜けて動けない高橋の目の前で、中田は金属バットを振り上げる。

「だからよお、殺し合いに乗るぜ!」

振り上げられたバットが高橋の頭に振り下ろされる。
何度も何度も
普段はボールに向けてバットを振るのが、野球選手
だがこの場では違った

「ったくよお、もう後戻りできねえじゃねえか」

ワルサーを拾い上げ中田はその場から立ち去る。

高橋周平死亡残り26人

状態表
時間午前0時10分 現在地Bー8 森
【中田翔@北海道日本ハムファイターズ】 
【状態】健康 返り血
【装備】金属バット ワルサーP99 (19/20)
【道具】支給品一式 9x19mmパラベラム弾(100/100)

【思考・状況】
0、マーダーとしてゲームに乗る
1、高橋を殺してしまった

177おかわり君と山賊首領◇8E2SPfHGT.M52018/06/16(土) 20:46:49.84ID:GTGvi8Yj
西武ライオンズの過去の4番中村剛也、通称おかわり君、西武ライオンズの現在の4番山川穂高、通称山賊首領、現在の西武打線が山賊打線と呼ばれているためこう呼ばれている。

「でもまさか穂高と合流できるとは思ってなかったぜ」

「スゴイ偶然ですね。チームメイトと合流できてラッキーですよ。でも中村さんゲームには乗らないんですか?」

「乗る気は無いな、侍ジャパンの席は野球で争うべきだ」

「流石中村さんです」

「そう言うお前も乗らないのか?」

「乗りませんよ、こんなことが許されてはいけないですよ」

「そうだな、それよりお互いの装備を確認しようか。」

中村剛也がカバンから装備を出す。

「俺はこのクロスボウだったよ」

「僕はこの鉈ですね」

山川も続いて装備を見せる

「穂高、それよりこの食料、俺達で足りるだろうか?」

「足りなさそうですね」

「じゃあ誰かから分けてもらおうかな?」

「あ、ちょっと待ってください!」

山川が地図を取り出す。

「この辺にコンビニがありますね。行ってみましょう。」

「そうだな、早速行こう」

午前0時20分 Bー1住宅街
状態表
【中村剛也@西武ライオンズ】 
【状態】健康
【装備】クロスボウ
【道具】支給品一式
【思考・状況】
0、対主催
1、食料が心配

【山川穂高@西武ライオンズ】 
【状態】健康
【装備】鉈
【道具】支給品一式
【思考・状況】
0、対主催
1、食料が心配

共通思考
Cー1のコンビニに向かう

178柴田と京田 二遊間◇8E2SPfHGT.M52018/06/17(日) 08:04:35.36ID:4oyHsEYv
「最初に会えたのが柴田さんで良かったですよ。」

「僕も京田君がいてくれて助かるよ」

平原のド真ん中でこの2人が話していた。中日ドラゴンズのショートストッパー京田陽太と、横浜DeNAベイスターズのセカンドベースマン柴田竜拓、2人とも各球団の二遊間として活躍していたが、今期は不調気味ではあるが、侍ジャパン候補としては十分な実力だろう。

「まさかこんなことになるなんて、京田くんはこれからどうするの?」

「俺は人を集めてゲームを打破したい。そのためにも人が集まりそうなところに行きたいです。」

京田は地図を取り出す。

「病院か、コンビニか、ショッピングモールの何処かに行こうと思ってるんですけど、何処がいいと思います?」

「今いるのはGー7近さでいえばGー8のコンビニ 、でも色々と手に入りそうなのはIー9のショッピングモール、集めるって話しならショッピングモールじゃないかな?」

179柴田と京田 二遊間◇8E2SPfHGT.M52018/06/17(日) 08:05:37.05ID:4oyHsEYv
柴田が地図を指差しながら言う。

「ショッピングモールですか?bサれは何故?」

「コンビニだと狭いし集まりにくいよ、何人かで話し合えそうなスペースも少ないし」

「なるほど、じゃあ早速行きましょう」

「そうだな、その前に一応武器を装備しておこう。」

カバンからグロック17を取り出しそれを見せる。

「良さそうな銃ですね、俺の支給品は包丁ですよ。」

京田も柴田と同様支給武器の包丁を取り出す。

「じゃあ、行きましょう」

2人はショッピングモールへと歩き出した。

「柴田さん、」

「どうした?京田?」

その時一つの銃声が起こった。
それは柴田のグロックから、
でわなくて、

180柴田と京田 二遊間◇8E2SPfHGT.M52018/06/17(日) 08:06:34.88ID:4oyHsEYv
「このゲームはお人好しから死んでいくんですよ。」

京田のデリンジャーからだった。

どうして彼が武器を2つ持っているのか?
試合開始時京田は民家内にいた。
そこで包丁を調達してから移動していたのであった。

そのことを柴田が知ることはもう無いのだが。

「あなたの装備は貰っていきますよ。」

京田はグロック17と柴田のデイバッグを拾い上げる。

「さようなら、柴田さん、今からあなたのオススメのショッピングモールに行ってきますよ。人が多く集まるなら、たくさん殺せますし。」

笑みを浮かべその場から立ち去っていくのであった。

柴田竜拓死亡残り25人

時間午前0時30分 現在地Gー7平原
状態表
【京田陽太@中日ドラゴンズ】 
【状態】健康 返り血
【装備】グロック17(16/17) 包丁
【道具】支給品一式×2 9x19mmパラベラム弾(85/85) レミントン・モデル95・ダブルデリンジャー(1/2)
41口径弾(10/10)
【思考・状況】 
0、ゲームに乗る
1、不意打ち狙い
2、ショッピングモールに向かう

181三つ巴 ◇8E2SPfHGT.M52018/06/20(水) 07:31:26.54ID:n9FvRWx8
Aー4エリアのダムには3人の参加者が銃を向けあっていた。
広島の不動の3番打者丸佳浩、昨年のMVPとして今年も大活躍中の選手だ。
もう1人は阪神の昨年度のチーム内ホームラン王中谷将大、今年は出遅れたものの得点圏打率の鬼として活躍していた。
そしてもう1人は昨年のロッテのローテーションの一角を担っていた二木康太、今年は不調でで出番こそ少ないが実力ある投手だ。

「ちょっと、やめてくださいよ!」

「俺は本気だ!侍ジャパンに入って監督を見返してやるんだよ!」

「......」

戦いを止めたい二木、優勝したい中谷、無言の丸

「ちょっと!丸さんからも何か言ってくださいよ!」

「俺は迷ってる、どうすれば良いのか、わからない」

丸佳浩の持つ武器はイングラムM-10、原作では桐山和雄が使用した強力な銃である。

「だったら死ねよ、俺のために」

中谷は自らの武器、AK47V型を丸に向ける。

「武器を下ろしてくださいよ!こんなことしちゃダメですよ!」

二木が中谷を止めようと二木も自らの支給武器、ベレッタ92を中谷に向ける。

「俺はなんとしてでも優勝する!侍ジャパンでアピールして、他球団に移籍してやるよ!どうせあんたら死んだら枠が開くだろ?そこに俺がトレードで埋め合わせで行くんだよ、俺は早く金本とおさらばしたいんだよ!!!」

「俺達が死ぬ前提か、」

丸が中谷にサブマシンガンを向ける。

「丸さんから殺しましょうか?そしたら俺は広島からオファーが来るかも知れませんし。」

狂ったような顔で照準を丸の頭に合わせる。

「ダメですよ!そんなことしたら!」

二木が中谷に殴り掛かろうと走り出す。

「何!」

中谷も動揺していたためか咄嗟の反応ができなかった。

「もうやめてください!殺し合いなんかしてもなんにもなりませんよ!」

「うるせえ!俺の邪魔をするな!」

2人がもみ合っている時だった、

「死ねえええええええ!」

AK47が火を噴いたのは、

「ど、どうして、こんなことを、」

「俺が本気ってことだ、」

二木康太死亡残り24人

182三つ巴 ◇8E2SPfHGT.M52018/06/20(水) 07:35:02.89ID:n9FvRWx8
「次はアンタだ!」

二木が手に握っていたベレッタを丸に向ける。

「そこまでだ!」

という声と同時にショットガンの銃声が響く。

「やべえな、逃げるか。」

中谷は二木のデイバッグを拾い上げてその場から逃亡する。

「大丈夫か?」

「宮崎さん、二木がやられました。」
「銃声が聞こえたから来てみたらこういうことか、すまない、二木、遅くなってしまって。」
「俺も中谷を止められなかった、本当にすまない、二木」

宮崎が二木の死体の見開いたままの目を閉じる。

「俺はこんな戦いを仕組んだ稲葉さんたちを倒す!お前もついてきてくれるか?丸。」
「勿論ですよ、さっきまで迷ってたけど決めた、やっぱりこんなことは許されてはいけない。まずは仲間を集めよう。」
「そうだな、俺は病院に行こうと思う。丸、お前もついてこい」
「ああ、行こうぜ。」

(俺が戦いに乗ってないと思っているとは残念だったな。いずれ殺してやるよ、宮崎)

二木が死んだ時丸は、決心していた。

(ここは殺し合いの場、誰かを殺そうとする者の方が生き残りやすい、まずは戦いに反対する者達に紛れてこのイングラムで叩こうか。)

Aー4エリアダム 午前0時30分
状態表
【丸佳浩@広島東洋カープ】 
【状態】健康
【装備】イングラムM10(32/32)
【道具】支給品一式 9x19mmパラベラム弾(320/320)
【思考・状況】 
0、ステルスマーダー
1、宮崎についていく
2、病院に行く

【宮崎敏郎@横浜DeNAベイスターズ】 
【状態】健康
【装備】レミントンM870(7/8)
【道具】支給品一式 20ゲージ弾(40/40)
【思考・状況】
0、対主催
1、仲間を集める
2、病院に行く

183三つ巴 ◇8E2SPfHGT.M52018/06/20(水) 07:36:07.48ID:n9FvRWx8
一方中谷は住宅街に向かっていた

(なんとしてでも敵を殺す。もう後戻りはできない。)

AKを構えてダム付近から立ち去る

【中谷将大@阪神タイガース】 
【状態】健康 返り血
【装備】AK47(15/30)
【道具】支給品一式 7.62x39mm弾(300/300) ベレッタ92(15/15) 9x19mmパラベラム弾(75/75)
【思考・状況】
0、マーダー
1、二木を殺した、もう後戻りはできない

以上です

184T倉本 ◇8E2SPfHGT.M52018/06/21(木) 07:48:55.27ID:M/lH5/Vg
Gー1エリアの住宅街の民家に1人の男が立て篭もっていた。

「これで良いな、」

倉本寿彦、横浜の正遊撃手であり昨年は主に9番打者でフルイニング出場を果たした男。

(支給武器がブーメランだったからな、包丁が見つかって良かったぜ。)

ゲーム開始と同時に倉本は荷物を確認した後民家に立て篭もった。
誰にも侵入されないように家具などで扉や窓を塞ぎ部屋の中を物色していた、
支給武器がブーメランだったため他に武器になりそうなものが必要だった倉本は民家内をひたすら探した。
銃弾などは結構あったが肝心の銃はなく武器になりそうなものはキッチンにあった包丁だけだった。

(取り敢えず武器が包丁だけだから今は隠れてよう、禁止エリアにならない限りここからは出ないでおこう)

倉本は音を立てぬように二階に上がる。

(2回なら周りを見渡せるし、侵入されても2階から脱出できる。こんなところで死んでたまるか!)

Gー1エリア民家内 午前0時35分
状態表
【倉本寿彦@横浜DeNAベイスターズ】 
【状態】健康
【装備】包丁
【道具】支給品一式 ブーメラン 9x19mmパラベラム弾(100/100)
【思考・状況】
0、生存優先
1、民家に立て篭もる

185球場 遭遇◇8E2SPfHGT.M52018/06/23(土) 06:01:47.18ID:XgkERvp9
Dー7.Dー8.Eー7.Eー8に渡って設置された阪神甲子園球場、プロ野球の全12球場で最も伝統ある球場である。その中でも阪神ファンの聖地として知られているライトスタンド、皮肉にもこの戦いの場では阪神以外の選手2名が対峙していた。

「野村さん、あなたも戦いに乗るんですね?」

「ああ、砂田、悪いが死んでもらうぞ。」

野村祐輔、広島のローテの一角を担う投手である。砂田毅樹は横浜の中継ぎ投手、育成契約から這い上がってきた選手だ。

「はああああああああ!」

野村は支給武器の刀で砂田に切りかかる。

「ぐっ、」

砂田は自らの支給品の剣で受け止める。日本の剣、刀と西洋の剣のぶつかり合いという異質な戦い。

「あなたがやる気なら僕だって!」

砂田は刀を押し返すと、デイバッグから包丁を取り出した。

「お前、支給品が2つあったのか!?」

「いえ、これは食堂で仕入れてきました。」

砂田も京田や倉本の様にもう一つの武器として包丁を確保していた。

「お前がどんな手段を使おうと、俺はお前をぶっ殺す!」

刀を振るう野村と、横浜には深い因縁があるのかもしれない。自分が過去に付き合っていた女性、紺野あさ美、彼女は横浜投手三嶋一輝と付き合っていたという噂がある。これが本当かどうかはわからない。
だが、もしこれが真実なら、野村の心は滾るだろう。

「負けませんよ!」

剣と包丁の二刀流で刀を受け流す砂田にも、負けたくないという強い気持ちがあった。折角育成から這い上がったのにこんなところで死にたくない、その思いが彼を突き動かしていた。

【野村祐輔@広島東洋カープ】 
【状態】健康
【装備】刀
【道具】支給品一式
【思考・状況】 
0、マーダー

【砂田毅樹@横浜DeNAベイスターズ】 
【状態】健康
【装備】剣 包丁
【道具】支給品一式
【思考・状況】 
0、マーダー

186球場 遭遇◇8E2SPfHGT.M52018/06/23(土) 06:03:30.50ID:XgkERvp9
そして阪神ファンと相手球団が混じり合う場所、レフトスタンド、こちらは普段の甲子園と同様阪神選手対他球団選手がいる。

「桑原さん、あれやばそうじゃないですか?」

「そうだな、止めに行った方がいいから、そこどいてくれない?」

「それは無理そうですね、」

ライトスタンドの戦いを止めようとするのは阪神桑原、日ハム大田、それを妨害しようと支給武器の槍を構えるのは、広島東洋カープ安部友裕

「ここを通ることは俺が許さない、あいつらには潰し合いでもしてもらうことにした。それにアンタら2人はここを通る前に死ぬからな。」

「そんなことはさせない、行くぞ!大田!」

「はい!」

【安部友裕@広島東洋カープ】 
【状態】健康
【装備】槍
【道具】支給品一式
【思考・状況】 
0、マーダー
1、野村と砂田に潰し合いをさせる。

【大田泰示@北海道日本ハムファイターズ】 
【状態】健康
【装備】不明
【道具】支給品一式
【思考・状況】 
0、対主催
1、野村達を止める

【桑原謙太朗@阪神タイガース】 
【状態】健康
【装備】不明
【道具】支給品一式
【思考・状況】 
0、対主催
1、野村達を止める

時刻午前0時40分

187創る名無しに見る名無し2018/07/03(火) 18:10:33.24ID:f1dClnnX
7D1

188伝統の2人◇8E2SPfHGT.M52018/07/05(木) 14:02:07.07ID:lGZ1SDQa
投稿します

189伝統の2人◇8E2SPfHGT.M52018/07/05(木) 14:03:43.44ID:lGZ1SDQa
読売巨人軍と阪神タイガースの戦いを伝統の1戦と言う。
だがしかし、今回の戦いでは共闘をするそうだ。

「秋山さんと合流できて良かったですよ、戦いも打破できそうですし。」

「俺も岡本がいて助かるよ、仲間が多い方が良さそうだし。」

阪神のエース級ピッチャー秋山拓巳と、巨人の若き4番岡本和真、本来ならばマウンドとバッターボックスで対決する2人、ここでは武器で戦うわけでもなく話していた。

(こんなことになってしまうなんて、僕は村田さんの分も頑張るって決めてたのに、死んだら元も子もない、絶対に生き残ってやる。)

昨年まで巨人の4番として活躍していた男、村田修一はもう巨人にはいない、今は彼の弟子である岡本和真の時代。恐らくこのままいけば村田よりも良い選手になるかもしれない。そんな彼にとってはなんとしても生き残りチームのために野球をしたいという思いが強かった。

(こんな戦い、死んででも止めてやる。)

彼もまた新たなエースとして活躍していく道を歩んでいたが、戦いに参加させられていた。
秋山にとってそれは許し難いことだった。なんとしても稲葉篤紀に一泡吹かせたい、そう思っていた。

「そう言えば今から仲間集めのためにショッピングモールに行こうと思うんだけどどうする?」

「じゃあ、そうしましょうか」

状態表午前0時40分 Iー5平原
【秋山拓巳@阪神タイガース】 
【状態】健康
【装備】不明
【道具】支給品一式
【思考・状況】 
0、対主催
1、ショッピングモールへ向かう

【岡本和真@読売巨人軍】 
【状態】健康
【装備】不明
【道具】支給品一式
【思考・状況】 
0、生存優先
1、ショッピングモールへ向かう

190伝統の2人◇8E2SPfHGT.M52018/07/05(木) 14:04:43.84ID:lGZ1SDQa
1方Aー3エリアでは
全く違う状況が起きていた。

「中谷、お前その血は、」

「長野さん、俺はこの戦いに乗ることにしました、なのであなたにも死んでもらいます。」

長野久義、巨人軍の外野手である。これまで様々な活躍をしてきて主力として活躍していた。

「中谷、殺し合いなんか良くない。今すぐやめた方がいい。」

「無理ですよ、もう、」

「何でだ?」

「俺がこの手で二木を殺しましたから、次があなたの番ですよ、長野さん、」

「やめろ!そんなことするな!」

制止しようとする長野、
だがしかし彼はそれをやめた、と言うよりか、できなくなった。

「すいません長野さん、俺はもう覚悟できましたから。」

状態表Aー3平原
【中谷将大@阪神タイガース】 
【状態】健康
【装備】AK47(0/30)
【道具】支給品一式×2 7.62x39mm弾(300/300) ベレッタ92(15/15) 9x19mmパラベラム弾(75/75) 長野の不明支給品
【思考・状況】 
0、マーダー
1、お覚悟完了

191◇8E2SPfHGT.M52018/07/06(金) 07:35:51.69ID:gATiaRpI
長野久義死亡が抜けていました

192◇8E2SPfHGT.M52018/07/07(土) 08:38:24.49ID:jodLSlIA
投下します

193球場 狙撃◇8E2SPfHGT.M52018/07/07(土) 08:48:13.89ID:jodLSlIA
NGワードがあると言われて投稿できないんでウィキに直接投下します

194日本に輝く星 ◇8E2SPfHGT.M52018/07/25(水) 13:36:30.82ID:slLin8tz
少年の名は岡田優人
横浜DeNAベイスターズのファンであり、プロ野球を愛する少年。
高校生であるにも関わらずなんjで野球情報を集めながら楽しく生活をしていた。

(オールスター楽しかったなー)

この日はプロ野球のオールスターゲーム、5本のホームランが出た白熱した試合だった。

「「「さあ、打て筒香ー飛ばせ空の彼方ー横浜に輝く大砲かっ飛ばせーホームラン5!5!225!」」」

球場の外ではノリノリで応援歌を歌う人々もいる。

「次は!宮崎敏郎の応援歌を歌います!」

応援団長が言う。
しかし宮崎敏郎という人間はオールスターには出ていなかった。
それだけでなく今年のプロ野球開幕前に28人のプロ野球選手が失踪する事件が起きた。

(ホントあんな事件なければ良かったのに、)

宮崎敏郎の応援歌が流れるなか、彼は悲しんだ。

(宮崎、戻ってきてくれよ、砂田も、他のいなくなった選手達も)

家に帰った彼は明日は休みということでパソコンとスマホの二刀流でなんjに乗り込み余韻に浸ろうとした。

(色々なスレが立ってるなー)

その中に彼はあるスレを見つけた。

(大天使里崎です。願いを叶えましょう、変なスレだな、ちょっと見てみよう。)

スレのイッチは自称大天使里崎、他に書き込んでいる人間は煽り厨である。

(誰も願いをかきこんでいない、せや、書いてみよう。)

『今年起きたプロ野球選手失踪事件が起きなかったことにしてください。』

(どうせ叶わないな、でも叶うなら、叶ってくれ。)

するとスレに突然イッチが

『その願い叶えよう。』

そういった瞬間目の前は真っ暗となり意識が失われた。

そして彼は翌日以降も日常生活を続けた、
プロ野球選手失踪事件がなかったことにされ、彼の中でも、他の人の中でもそんな事件が起きずに、選手達もちゃんといる世界で、

195◇8E2SPfHGT.M52018/07/25(水) 13:38:58.10ID:slLin8tz
突然の完結で申し訳ないです。
作品制作に行き詰まってしまい、書けるような状態ではなくなってしまったので。
ですが多分バトロワ中の話を外伝的に投稿するかもしれないのと、別の作品をやるかもしれないのでお伝えしておきます。

196創る名無しに見る名無し2018/09/04(火) 15:25:52.11ID:wCFq/nre
架空のパロロワを妄想して語るスレの4478と4480とかいうただのゴミクズ陰キャラニート野郎はキモくて不愉快なだけだから早く死ねよ♪

197創る名無しに見る名無し2018/10/17(水) 15:12:37.01ID:ZU7x6aHX
中学生でもできるネットで稼げる情報とか
暇な人は見てみるといいかもしれません
いいことありますよーに『金持ちになる方法 羽山のサユレイザ』とはなんですかね

OSA

198創る名無しに見る名無し2018/10/30(火) 18:24:29.34ID:ZELoIW7j
名無しですがssを投下していいでしょうか?

199& ◆8E2SPfHGT.M5 2018/11/05(月) 22:12:21.37ID:n4wULxwU
トリップ名適当につけて投下したらええねんで
IDとかはいらんけどね

200戦いの幕開け& ◆8E2SPfHGT.M5 2018/11/05(月) 22:14:28.73ID:n4wULxwU
投下します
「ここは、どこ?」

人気アイドルグループIDOLiSH7のセンター七瀬陸は恐竜の骨が置いてあるレストランのような場所で目を覚ました。

「なんで、俺はこんな所に?」

困惑しながら体を起こすと机上にはデイバックが置かれていた。

「このカバンは何?」

彼がカバンを開けるとその中にはいくつかのパンと1リットルの水のボトル2本、地図、方位磁石、懐中時計、ナイフ、七瀬陸が普段から使っている吸入器、そして赤い色をしていて龍の紋章が入ったカードデッキが入っていた。

「このデッキは、、、何?」

陸がデッキを手にすると、鏡に文字が浮かび上がる。

201戦いの幕開け& ◆8E2SPfHGT.M5 2018/11/05(月) 22:15:13.14ID:n4wULxwU
1つ
このエリアにいる13人の者達で最後の1人になるまで戦え

2つ
死者が4人出る度に放送が行われ、その放送で告げられたエリアはモンスターが増殖する

3つ
エリアにはモンスターと呼ばれる者達がおり、彼らは餌を求め人を襲う

4つ
1人1つカードデッキが配られており、それを使うことで仮面ライダーに変身することができる
一度に10分間変身でき、その後2時間使用不可能となる

5つ
参加者は以下の者達である
アポロガイスト
太田太郎丸忠信
貝町ト子
牙王
城戸真司
桐嶋郁弥
桐山和雄
倉沢ゆかり
鈴木正一郎
小鳥遊紡
遠野日和
七瀬陸
七原秋也
以上13名である。

202戦いの幕開け& ◆8E2SPfHGT.M5 2018/11/05(月) 22:15:53.04ID:n4wULxwU
鏡に写し出された文言はこれで終わりだった

「そんな、マネージャーまで、、、
他のメンバーはいないみたいだけど、、、とにかくマネージャーを探さないと!」

状態表 
午前0時5分
現在地ジュラシックパークエリア
ディスカバリーレストラン
【七瀬陸@アイドリッシュセブン】  
【状態】健康 持病持ち
【装備】カードデッキ(龍騎) ナイフ
【道具】支給品一式 
【思考・状況】  
0対主催
1小鳥遊紡と合流する

203大切な人を思う者達◇8E2SPfHGT.M52018/11/06(火) 22:10:13.07ID:TITHi4Yp
遠野日和の場合

「なんでこんなことに巻き込めれなきゃいけないんだよ」

遠野日和は歩いていた。
ジョーズエリアの道を、

(郁弥も参加させられてしまった、僕はどうすればいいんだ?郁弥を生き残らせるために戦うべきなのか?他の人達を殺すべきなのか?)

中学時代彼は親の仕事の都合でアメリカにいた。
その時彼は桐嶋郁弥と出会った、
郁弥が酸欠で溺れた時には日和が助けた。
日本に帰ってからも同じ高校、同じ大学で泳いでいた。
かなり長い付き合いだった、
がしかし最近は郁弥が昔の仲間、七瀬遙に会ったことで迷い初め、スランプに陥ってしまい、最終的には公園で言い合いの喧嘩になってしまっていた。

(僕は助けたことに気付かれない人魚姫でいい、とにかく郁弥だけは絶対に守る!)

彼はデイバックの中からサイの紋章が入ったカードデッキを取り出す。

(仮面ライダー、、、この力で僕は郁弥を死んでも守る、)

そしてここで彼はあることを思い出す。

(そういえば名簿に七瀬陸とあったな、彼は何者だ?あの七瀬の弟か?)

七瀬遙と七瀬陸、2人は全く違う世界の人間である。しかし参加者達はそんな事情を知ることはできないのである。彼らに与えられた情報は鏡に写し出されていた5つの文言だけである。

(まあ、いい、僕の邪魔をするようであればこの手で、、、)

1度空を見上げ、遠野日和は誓った。

何があっても、どんな手段を使っても桐嶋郁弥を守ると。

204大切な人を思う者達◇8E2SPfHGT.M52018/11/06(火) 22:11:22.19ID:TITHi4Yp
倉沢ほのかの場合

倉沢ほのかは色々とこの世とは違う別世界に住む普通の女子高校生だった。

「裕也くん、、、」

彼女には恋人がいた。
海野裕也という名前の男である。
少し気は弱いが優しい男である。

「裕也くんに会いたい、でも殺しなんて、、、できないよ、裕也くん、私はどうすればいいの?」

彼女は1人涙を流す
悲しさと寂しさを合わせた涙を

「誰?」

そしてその涙が地面に落ちる時、
彼女の後ろには男がいた。

「僕は遠野日和さ、君は?」

遠野日和、彼女と同じく大切な人を思う者である。

「私は倉沢ほのか、悪いですけど遠野さん、死んでください。」

彼女の表情が変わる。
狂気の満ちた表情に、

「変、、、身、、、」

205大切な人を思う者達◇8E2SPfHGT.M52018/11/06(火) 22:12:28.71ID:TITHi4Yp
カードデッキを腰に現れたバックルに装填すると、倉沢ほのかの体が青色のサメの様な意匠のある鎧に、

(裕也くん、私決めたわ、あなたのために生き残ると、)

この戦いにおける最初の変身により君臨した戦士の名は仮面ライダーアビス

「悪いけど僕もそう簡単に死ぬ気はないよ、変身!」

遠野日和もまたカードデッキを使いサイのデザインの鎧を身に纏う。

(郁弥、絶対に勝つからね、)

仮面ライダーガイ、恐らくこの戦いで最も大きく、思う戦士だろう。

「私は!裕也くんに会うの!その為に、、、死んでよ!」

最初に動いたのはアビス、
召喚機アビスバイザーでガイの頭部をめがけ左ストレートを放つ。

「大切な人を思う気持ちは僕はも同じだ!」

ガイはその左腕を横から殴り、攻撃を防ぐ。

「このカードはこう使うのかな?」

SWORD VENT

アビスセイバーが現れ、アビスはそれでガイの腹部を切る。

「うわっ!」

ガイは攻撃を受け、仰向けに倒れる。
更にアビスが剣を振りかざそうとする。

「ならこっちもだ!」

STRIKE VENT

ガイの腕にメタルホーンが装備され、彼はそのままアビスの胸部を殴る。

「殺す!殺す!皆殺す!」

206大切な人を思う者達◇8E2SPfHGT.M52018/11/06(火) 22:14:22.55ID:TITHi4Yp
ADVENT

アビスの契約モンスターであるアビスラッシャーとアビスハンマーが現れてガイに襲いかかる。

「だったらこれで、どうかな?」

CONFINE VENT

1枚のカードによって2体のモンスターが消されてしまう。

「えぇ、嘘、でしょ、、、」

「嘘じゃない、これが現実だ!」

ガイはメタルホーンでアビスを殴り飛ばす。

「殺す!絶対に殺す!私は裕也くんにまた会うのよ!」

FINAL VENT

先程の2体のモンスターが合体した形態、アビソドンがガイを強襲しようとするが、、、

「実はもう1枚あるんだ、」

CONFINE VENT

またもや1枚のカードによってアビソドンの姿が消える。

「そんな、、、」

「ごめんね、でも郁弥のためなんだ。」

FINAL VENT

メタルゲラスが現れてガイの足を頭に乗せ、ガイと共に突進する技、ヘビープレッシャーが発動されて呆然と立ち尽くしたアビスに炸裂する。

「いやあああああああああ!」

大きく跳ね飛ばされてジョーズのアトラクション入口に激突する。

(裕也くん、、、私もう、、、死ぬみたい、、、会えなくて、、、ゴメンね、、、やっぱり人殺しなんて、できないよ、、、)

207大切な人を思う者達◇8E2SPfHGT.M52018/11/06(火) 22:14:59.75ID:TITHi4Yp
ガイがそこに来た時、もう彼女の体は動かなくなっていた、
亡骸とカードデッキが落ちているだけであった。

(もう後戻りはできない、僕は郁弥を、郁弥を生き残らせてみせる!)

遠野日和は変身を解除するとアビスのデッキを手に取りその場から立ち去る。
そして向かう、修羅の道へ

倉沢ほのか死亡
残り12人

状態表 
午前0時20分 現在地ジョーズエリア
【遠野日和@free!dive to the future】  
【状態】健康 
【時系列】第6話終了後(桐嶋郁弥と喧嘩後)
【装備】カードデッキ(ガイ、アビス)
【道具】支給品一式 不明支給品
【思考・状況】  
0、奉仕マーダー(桐嶋郁弥)
1、人を殺してしまったが吹っ切る

208◇8E2SPfHGT.M52018/11/09(金) 21:57:11.99ID:UDXSivHy
10時から投下します

209創る名無しに見る名無し2018/11/09(金) 22:01:33.44ID:hkRfQENC
ageんな馬鹿

210創る名無しに見る名無し2018/11/09(金) 22:06:24.11ID:UDXSivHy
何故ですか?

211正義と悪 悪と悪魔2018/11/09(金) 22:07:40.83ID:UDXSivHy
かつて仮面ライダーディケイドとの戦闘の結果、塵になってしまった男、アポロガイストは自らに支給されたカードデッキを眺めていた。

「これがカードデッキか、」

アポロガイストは自分のカードデッキを舐めるように見ている。
彼に配られたのはシザースのデッキ、彼はそれをポケットにしまう。

「後の武器はこのスタンガンだけだったか、」

彼のカバンにはスタンガンも入っていた。
これは制限時間ハンデを切り抜けるために配られた物である。

「さてと、我に新たな命を与えた者達が誰かはわからんが、そいつのために私は今から世界にとって迷惑な存在となる!!」

そう高らかに宣言し歩き出したアポロガイスト、
しかし彼の足はホグワーツ城の前で止まった。

「あんたはこの戦いに乗るつもりか?」

特徴の無い、何処にでも居そうな男。強いて言えば青白い顔をした男、鈴木正一郎が彼の目の前に立っていた。

「そうだとも!もしや貴様、仲間に入れて欲しいのだな?」

「いや、違うねえ、俺は正義を実行するためにこの戦いに乗った奴を殺す。」

鈴木から発せられるただならぬ殺気
そしてそれに立ち向かおうとするアポロガイスト

「アポロチェンジ!」

アポロガイストはアポロチェンジをすることで怪人体に変身できるのだが、、、

「姿が、変わらないだと!?」

アポロガイストの姿は怪人体に変わらなかった。

「何をしているんだ?」

「う、うるさい!こうなったらシザースの力を使おう、変身!」

カードデッキをバックルに装填しアポロガイストの体はメタリックオレンジの蟹の戦士、仮面ライダーシザースに変わる。

「それがライダーの力ってやつか、変身」

鈴木の体は茶色でガゼルの様なデザインの戦士、仮面ライダーインペラーに変わる。

「俺の正義とお前の悪、どっちが強いか勝負だ!」

「受けて立とう!この宇宙一迷惑な存在であるこの私の力!今ここに証明してやろう!」

212正義と悪 悪と悪魔 ◇8E2SPfHGT.M52018/11/09(金) 22:09:02.60ID:UDXSivHy
2人の戦士の戦いが始まると同時に同じハリーポッターエリアのホグズミード村入口付近でも2人の参加者が対峙していた。

「あんた名前は?」

「俺の名は桐山和雄だ、」

「そうかい、俺は太田太郎丸忠信さ、よろしくな、それよりあんたはこのゲームには乗るのか?」

「太田よ、俺には時々何が正しいかわからなくなるんだ、」

桐山和雄は突如コインを取り出しコイントスを始める。

「表が出たら主催者を倒す、そして裏が出たらゲームに乗ると、」

咄嗟に太田は身構える。

「で、どっちが出たんだ?」

「裏だ、よって俺はゲームに乗る、」

桐山はまず刀を太田に振るう

「そうか、悪いが俺もゲームに乗らせてもらうぜ、」

両者ともカバンからカードデッキを取り出す。

「「変身」」

二人とも緑色の戦士に変身する。
桐山和雄は機械的な牛のデザインの戦士仮面ライダーゾルダに
太田太郎丸忠信はカメレオンの騎士のようなデザインの戦士仮面ライダーベルデに変身する。

「はっ!」

ベルデの拳とゾルダの拳がぶつかり合う、
普段から人を奴隷にするなどの悪人の様な行動を取る正しく悪の太田太郎丸と憲法使い杉村に悪魔と表現された男桐山和雄の戦い
そして悪の組織の幹部、つまりは悪のアポロガイストと正義を貫く男鈴木正一郎の戦いが今始まろうとしていた。

213正義と悪 悪と悪魔 ◇8E2SPfHGT.M52018/11/09(金) 22:10:06.97ID:UDXSivHy
「仮面ライダーシザース、弱いではないか!?」

ハリーポッターエリア、ホグワーツ城前でシザースとインペラーそしてお互いの契約モンスターによって乱戦が起きていた。

「これが俺の力だ!」

ギガゼールとメガゼール、そしてガゼルスタッブを装備したインペラーがシザースに畳み掛ける。

「はぁ、はぁ、防いでやる、」

シザースもシェルディフェンスとシザースピンチを装備しており防御できる体制は整っているが

「うわっ!」

鈴木正一郎自身の棒術はそれを上回っていた。
アポロガイストも大ショッカー幹部ではあるが恐らく戦闘技術では鈴木には劣るだろう。
インペラーの契約モンスターゼール5体による数の暴力もあり戦いはインペラー優勢に動いていた。

一方ベルデ対ゾルダの戦いは

「中々、やるじゃねえか、」

どちらも1歩も譲らない熱戦を繰り広げていた。
俊敏な動きで攻撃するベルデ
己のセンスと銃でそれを防ぎつつ攻撃するゾルダ
2人の戦いは拮抗していた

「強いねえ、あんた」

「ああ、そうだ、戦い方は全て本で読んだからな、人間は簡単に壊れることもな、」

ゾルダの蹴りがベルデの腹部を直撃し、ベルデはホグズミード村のバタービール売り場に激突する。

「応えるねーこの蹴り」

立ち上がるベルデ
それとは別にゾルダの瞳には別の戦士の姿が写っていた。

「ほう、ならばこれを使うのが良さそうだな」

FINALVENT

214正義と悪 悪と悪魔 ◇8E2SPfHGT.M52018/11/09(金) 22:11:39.33ID:UDXSivHy
ゾルダの前に現れたマグナギガ
の体に召喚機マグナバイザーをセットすると、マグナギガの体が開き多数の銃弾やミサイルが姿を現す。

「こりゃ、ヤバそうだな」

ベルデが回避行動をとると同時に引き金が引かれこれらが全て発射される。

「危ねえなあ、」

これを間一髪で避けたベルデはあることに気が付く。
これらが狙ったのは自分ではない、
シザースとインペラーであると。

ステージにいたゼールは3体が死亡し2体が避け切っていた、

「危なかった、ゼール達がいなきゃやられてた、」

そしてインペラー自身もなんとか避け切っていた。

一方のシザース達は、

「流石はシザースの力、見事なのだ」

シェルディフェンスで耐え抜いていた。
ボルキャンサーも硬い装甲で耐え切っている。

「仕留めきれなかったか。」

ゾルダは銃を構え歩み寄る。

「クソっ!一旦逃げるか」

CLEAR VENT

ベルデはその場から文字通り姿を消して撤退していた。

「さて、お前達には悪いが死んでもらおうか」

ゾルダがシザースに銃を向けたその時だった。

「なんだ!?」

突如としてシザースのカードデッキが割れたのだった。

「バカな!?契約が!!」

215正義と悪 悪と悪魔 ◇8E2SPfHGT.M52018/11/09(金) 22:12:14.20ID:UDXSivHy
カードデッキの破壊はモンスターとの契約切れを表していた。

「やめろおおおおおおおおおおおお!!!」

野良モンスターとなったボルキャンサーがアポロガイストに襲いかかる。

「バカな!私がこんな所で!!うわあああああああああ!!!」

アポロガイストだった肉塊は数十秒も経たないうちにボルキャンサーの体内に入ってしまった。

「そ、そんな、」

その光景に戦慄しインペラーはその場から逃げ出す。

「......」

ゾルダはそれを見つめるだけてあった
どのような心境で見ていたかなどはわからない
心を失った男桐山和雄はこれを見ても何も感情が湧かない
ただ自分のコイントスの結果によりできた目標の達成に近づいただけだった。
正義と悪 悪と悪魔の戦いの勝利者桐山和雄、彼の瞳は次は誰の死を写すのだろうか、その者は正義か?はたまた悪か?
それを知るのは未来の桐山和雄だけだろう、、、

状態表
午前12時45分 ハリーポッターエリア
【桐山和雄@バトル・ロワイアル(漫画版)】
【状態】ダメージ(小)2時間仮面ライダーゾルダに変身不可能
【時系列】ロワ参加前
【装備】カードデッキ(ゾルダ)
【道具】支給品一式不明支給品
【思考・状況】
0、戦いに乗る

216正義と悪 悪と悪魔 ◇8E2SPfHGT.M52018/11/09(金) 22:13:16.96ID:UDXSivHy
「はぁ、はぁ、これがバトル・ロワイアル、こんな悪絶対に許さねえ」

既に時間が切れてインペラーから鈴木正一郎の姿に戻っている、
今からまた誰かと戦うのは厳しい話である。
1人の悪との勝負には勝ったと言える戦いをしたが彼は負けたのだ、悪魔に、
悪をも超える悪魔の姿を焼き付けた彼の瞳は次は何をみるのだろうか

ハリーポッターエリア入口付近
【鈴木正一郎@自作ロワ】
【状態】ダメージ(中程度)仮面ライダーインペラーに2時間変身不可能
【時系列】ロワ参戦前
【装備】カードデッキ(インペラー)
【道具】支給品一式不明支給品
【思考・状況】
0、正義を執行する
1、戦いに乗ったものは殺
2、ゾルダや契約切れに対する恐怖

「たまったもんじゃねえぜ、」

ユニバーサルワンダーランドまで避難していた太田太郎丸、

「兎に角まずは奴隷を集めないとな、」

太田太郎丸の支給品には薬があった。
所謂麻薬である、これは普段から彼が女性を薬や写真を使い脅して奴隷にしていた。

「まずは女を探すか、同じクラスの倉沢か小鳥遊紡って奴だな、
後は俺の奴隷の貝町も利用できるだけ利用しないとなあ、」

不良として女性達を奴隷としてきた、悪、太田太郎丸
彼は次は誰を標的にするのだろうか、

ユニバーサルワンダーランド

【太田太郎丸忠信@自作ロワ】
【状態】健康仮面ライダーベルデに変身中
【時系列】ロワ参戦前
【装備】カードデッキ(ベルデ)
【道具】支給品一式麻3袋
【思考・状況】
0、生存優先
1、極力ステルスマーダー
2、奴隷を作る
3、自分の奴隷である貝町と合流する

アポロガイスト死亡
残り11人

217正義と悪 悪と悪魔 ◇8E2SPfHGT.M52018/11/09(金) 22:13:32.58ID:UDXSivHy
投下完了です

2182人の戦士 激情の始まり ◇8E2SPfHGT.M52018/11/10(土) 22:05:31.92ID:0BswzMZc
「ったく、訳わかんねえな!」

城戸真司はベンチに腰掛けて休憩をしていた。

(神崎士郎め、いきなりこんなことしやがって、しかも俺のカードデッキはなんなんだ?これが13人目のライダーなのか?)

城戸真司は本来仮面ライダー龍騎に変身して戦っていた、がしかし彼に支給されたカードデッキは龍騎ではなかった、仮面ライダーリュウガ、黒き龍のライダーである。

「それより、他の人はどこにいんだよ、全然いねえじゃねえかー!」

かれこれ1時間人を探したが見つかっていない、
このことは真司を焦らせていた。
もう他の人達は殺し合いを始めているかもしれないからだ。
もしかしたらこの1時間で死人が出ているかもしれない、
その悪い予感は当たってしまっているが、そのことを真司は知らない
ただそこにあるのは焦燥感だけであった、

「よし!こうしちゃいられねえな、他の人を探そう!」

真司が立ち上がったその時だった、

「動かないで!」

2192人の戦士 激情の始まり ◇8E2SPfHGT.M52018/11/10(土) 22:06:07.22ID:0BswzMZc
後ろから声がする、
そこを向くと1人の女が銃を構えてこちらを向いていた。

「なんだよぉいきなり!」

「もう一度言うわ、動かないで!手を上げてベンチに座ってそのまま動かないで!」

女は更に接近する。

「わかった、わかったからそんな物騒なもん下ろせって、頼むから、俺は戦いに乗る気は無いから!」

女は銃を下ろす。

(この男は脱出派ね、上手いこと利用できそうだわ)

「驚かせてごめんなさい、私は貝町ト子です。」

「お、おう、俺は城戸真司だ、それよりお前いきなり銃向けんなよ!ビビるだろ、」

「すいません少し気が動転していて、、、周りの人間が信用出来ない状況だったので、、、」

「そうか、そりゃそうだよな、とりあえずアンタはなんで参加させられたかはわかるのか?」

この質問を受け、貝町は少し固まる
それは自分が悪の人間を集めていると推察していたからだ
名簿の中で自分が知っている人間は太田太郎丸、鈴木正一郎、倉沢ほのかの3名
太田太郎丸は彼女を薬漬けにし奴隷にしている不良、学校内でのいじめの主犯は主に彼である。
自らも薬漬けの奴隷にされ友人を売ったことがある。

2202人の戦士 激情の始まり ◇8E2SPfHGT.M52018/11/10(土) 22:07:56.61ID:0BswzMZc
恐らくこの罪が自分が呼ばれた理由なのではないかと彼女自身は考えている。
鈴木正一郎も喧嘩話が絶えない男である。
倉沢ほのかが呼ばれた理由はわからないが、恐らくこの面子から見ると裏で犯罪行為に手を染めているのではないかと彼女は考えていた。

「お?どうした?」

「いいえ、なんでもないわ、」

「とりあえず理由はわからないのか?」

「ええ、そうね、ただ知り合いが3人参加しているのは確かね、」

「まじかよ!大変だな、とりあえずその3人のこと教えてくれよ、」

「ええ、いいわよ」

彼女は城戸真司に3人のことを話した、
ただし自分の薬のことは言わなかった、バレると何をされるかわからないからだ、
倉沢ほのかについても本当に犯罪を犯しているのかわからなかったから、そのことについては話さなかった、
その後はお互いの支給品の話をした、
城戸真司にはダーツとリュウガのカードデッキが
貝町ト子には先程の銃、正確にはハンドガン、とファムのカードデッキが入っていた。

「これは、、、」

真司はファムのカードデッキを見つめている。
これは真司が先程まで一緒にお好み焼きを食べていた女性、霧島美穂のカードデッキであった、
ここで真司はある推理をする
これは神崎士郎が新たに仕組んだライダーバトルであると、
自分以外は全て新しい参加者で誰にどのデッキを配るかを新たに決めたのだと、

2212人の戦士 激情の始まり ◇8E2SPfHGT.M52018/11/10(土) 22:08:39.55ID:0BswzMZc
「このカードデッキに見覚えがあるの?」

推理をしながら固まっている真司に声をかける貝町、

「ああ、わりい、実は俺はここに来る前も同じような戦いをしてたんだ」

「え?」

真司は自分達が参加していたライダーバトルの話をした、
ファムに変身していた女性霧島美穂や他の戦士達、そして黒幕である神崎士郎のことも話した。

「つまりその神崎士郎って言う奴が仕組んだのね」

「ああ、間違いない、」

「なるほどね、とにかく今は一緒にいたほうがよさそうね、この戦いを止める仲間を集めないとね。」

「ああ、そうだな、こんな戦い絶対に俺達で止めてやる!じゃあ早速仲間集めに行こうぜ」

「わかったわ、」

リュウガとファム
激情の戦士2人の歩む道はどのような道なのか
それはまだ神のみが知ることだろう、、、

状態表
午前1時00分 現在地ミニオンズエリア
【城戸真司@仮面ライダー龍騎】
【状態】健康
【時系列】劇場版にて霧島美穂とデートをしてトイレに行った時
【装備】カードデッキ(龍騎)
【道具】支給品一式 ダーツ
【思考・状況】
0、戦いを止める
1、仲間を集める。
2、リュウガが13人目のライダーであると思っている。

【貝町ト子】
【状態】健康
【時系列】ロワ参戦前
【装備】カードデッキ(ファム) ハンドガン(15/15)
【道具】支給品一式 ハンドガン予備弾(60/60)
【思考・状況】
0、秘密を知られずに脱出する
1、薬物を確保しておきたい

222◇8E2SPfHGT.M52018/11/12(月) 21:28:26.58ID:9CDRHAB0
投下します

223逃走劇 喰う者と止める者 ◇8E2SPfHGT.M52018/11/12(月) 21:28:58.34ID:9CDRHAB0
小鳥遊紡は逃げていた、
自分はただの新米アイドルマネージャーなのにこの戦いに参戦させられ開始から1時間弱で牙王という男に追われることになった、

「なんでこんなことに、、、」

開始後エントランス近くのハリウッドエリアをウロウロしていたところ、突如刀を持った牙王という男に襲われて、支給品の煙玉でなんとか逃げていたもののまだ牙王は近くにおり、今もまだ危険な状況だ。

(早く陸さんに会わないと、もし陸さんが発作なんて起こしたら大変ですし、、、)

彼女はそっとその場から移動しようとしていた

「おい、」

そこをある男に呼び止められる、

「誰ですか!」

警戒状態で男の方を振り返る。

「大丈夫か?あんた?俺は七原秋也だ」

そこには高校一年生ぐらいではあるが逞しい少年、七原秋也が立っていた。
原作バトル・ロワイアルの主人公である彼ではあるが、ここにいるのはバトル・ロワイアルに参加させられる前の七原秋也である。
それでも正義感は人一倍強いことに変わりはない。

「小鳥遊紡です、それより山賊の様な格好の男性を見てませんか?」

「見てないっすね、それより慌ててるみたいですけど大丈夫ですか?」

「大丈夫じゃなさそうです。さっきまでその山賊のような男性に追われていたんです。」

「それは大変でした「その山賊のような男性ってのは俺の事か?」」

「「え?」」

224逃走劇 喰う者と止める者 ◇8E2SPfHGT.M52018/11/12(月) 21:29:31.67ID:9CDRHAB0
2人の会話に突如として割って入った男、牙王

「あ、あなたは!?」

「ようやく見つけたぜえ、そこの女、腹の足しになってくれるんだろうな?」

「待て!」

すかさず七原が2人の間に割って入る。

「アンタが誰かは知らねーが戦いなんてやめろ!こんなことして何になる!」

「決まってるさ、ここにいる者達は全員俺にとって喰い甲斐のある相手だろう、だから俺は全員を喰らい、牙の王として頂点に立つ、それだけだ。」

「なんだと!そんなのふざけてる!そこに正義はあるのか!」

「ないな、そんなもん、俺に正義なんてないからなあ、とりあえずお前の方が喰い甲斐がありそうだ、俺の最初の餌にしてやろう。」

牙王は自分のカードデッキを取り出す。

「戦うしかないのか、」

七原もカードデッキを取り出す。

「私も戦います!」

紡もカードデッキを取り出す。

「紡さんは逃げてて、」

「でも、秋也さんを1人にはしておけないですし、この先戦うことになるかもしれないので、私も戦います!」

「紡さん、、、」

「いいぜえ、俺は、2人いるほうが喰い甲斐があるからなあ、」

「そうか、兎に角俺たち2人でお前を止めてやる、行くぞ!紡さん!」

「はい!秋也さん!」

「「「変身!」」」

225逃走劇 喰う者と止める者 ◇8E2SPfHGT.M52018/11/12(月) 21:30:00.08ID:9CDRHAB0
小鳥遊紡の体には赤きエイの戦士ライアの鎧が、七原秋也の体には白き虎の戦士タイガの鎧が、牙王の体には紫色のコブラの戦士王蛇の鎧が、それぞれ装着される。

「まずはお前からいたぶってやるぜ」

SWORD VENT

王蛇はべノサーベルを装備しライアに切りかかる

「きゃっ!」

「大丈夫か!」

べノサーベルを受けて怯むライアとそれを助けんと、召喚機のデストバイザーを王蛇に叩きつけようとするタイガ

「なかなか効くなあ、だが効かねえぜ!」

「うわっ!」

王蛇がべノサーベルでタイガにカウンターアタックをする。

「秋也さん!あ、そうだ!」

ADVENT

エイのモンスターであるエビルダイバーが現れて王蛇を強襲する。

「小賢しい!」

「よし、こっから反撃だ!」

STRIKE VENT

タイガがデストクローを装備し巨大な爪を王蛇に叩き込む。

「よし!」

「良い一撃だな、だが無意味だ」

ADVENT

王蛇の契約モンスターであるベノスネーカーが現れてタイガに突進攻撃をしかける

FREEZEVENT

226逃走劇 喰う者と止める者 ◇8E2SPfHGT.M52018/11/12(月) 21:31:21.87ID:9CDRHAB0
がしかしその動きが止まる。

「なんだと!」

「よし、畳み掛けるぞ!」

「はい!」

COPYVENT

ライアもデストクローを装備しタイガと2人で王蛇に攻撃をしかける。

「調子に乗るなあ!」

王蛇がべノサーベルと己の肉体でで4つの爪による攻撃を全て防ぎきり、ライアの右肩をべノサーベルで切る。

「きゃあっ!」

「紡さん!」

タイガがライアを助けようとデストクローで王蛇に攻撃をしかけようとするが、

「うわっ!」

フリーズベントの効果が切れたせいでベノスネーカーが動き出していて、それによりタイガは攻撃を受けた。

「秋也さん!」

「お前の相手は俺だ、安心しろ先に喰ってやるから、」

王蛇がライアの首元を掴み持ち上げる。

「紡さん、、、うわぁっ!」

ベノスネーカーが毒を吐き出し、タイガにダメージを与え動けなくする。

「ゆっくり喰っていけそうだな、じゃあな、姉ちゃん」

王蛇のべノサーベルがライアの頭目掛け振り下ろされそうになっていたその時だった。

「やめろおおおおおおおおおおおお!!!」

毒で動けないはずのタイガが王蛇にタックルをしていた。

「なんだと!」

「これが正義ってやつの力だ!!」

「秋也さん、ありがとうございます。」

「いいってことよ、」

七原秋也は己の信じる正義で限界を超えて王蛇に立ち向かったのだった、

「小癪な!ゆっくりいたぶってやろうと思ったがそれはなしだ、ここで死ね!」

227逃走劇 喰う者と止める者 ◇8E2SPfHGT.M52018/11/12(月) 21:32:01.72ID:9CDRHAB0
FINALVENT

ベノスネーカーが吐く毒液の流れに乗って数発相手を蹴る技であるべノクラッシュが発動される。

「ここは私に任せてください!秋也さん!」

FINALVENT

ライアが契約モンスターのエビルダイバーに乗り突撃する技、ハイドロベノンが発動され、王蛇とライアの必殺技がぶつかり合う。

「紡さん!!」

結果として2人共が必殺技で多大なダメージを受けて地面に倒れていた。

「大丈夫ですか!紡さん!」

「秋也さん、、、なんとか、大丈夫そうです。」

「そうか、それなら良かったです、」

「おい、お前達、今回は見逃してやるよ、だが次に会った時は喰ってやる」

王蛇は変身を解除してその場から立ち去る。
何故牙王が撤退したか、それは変身制限である。
自分のダメージ量的に残り時間で2人を仕留めるのは至難の技であると判断していた、
おまけに向こうは2人いるため、カードデッキを交換すればすぐに戦える、
この状況は牙王にとってとても不利であった、それ故に彼は退却という道を選んだのであった。

228逃走劇 喰う者と止める者 ◇8E2SPfHGT.M52018/11/12(月) 21:32:23.39ID:9CDRHAB0
状態表
午前1時10分 現在地ハリウッドエリア
【牙王@仮面ライダー電王】
【状態】ダメージ中程度 仮面ライダー王蛇に2時間変身不可能
【時系列】死亡後
【装備】カードデッキ(王蛇) 刀
【道具】支給品一式
【思考・状況】
0、牙の王として全てを喰らう
1、今は休み、体力の温存

「はぁ、はぁ、紡さん、大丈夫ですか?」

「大丈夫ですが、少し休みましょう」

七原も小鳥遊もお互いボロボロの状態であり、変身も解除されている。

「兎に角今は、人がいないところで休みましょう、」

「ええ、でも、体が動かないです。」

「そうですか、なら肩を貸します、とりあえず今はあの建物の中に入りましょう。」

七原は本来はお土産屋である建物に小鳥遊を運ぶ。

(こんなふざけた戦い、絶対に止めてやるからな!)

心の中でそう誓い、七原達はしばらく休憩を取ることにしたのであった、
喰うか喰われるかの戦いというものを実感した彼らの未来は明るいものなのだろうか?それとも暗いものなのだろうか?

229逃走劇 喰う者と止める者 ◇8E2SPfHGT.M52018/11/12(月) 21:32:42.56ID:9CDRHAB0
【七原秋也@バトル・ロワイアル】
【状態】ダメージ大 仮面ライダータイガに2時間変身不可能
【時系列】ロワ参戦前
【装備】カードデッキ(タイガ)
【道具】支給品一式不明支給品
【思考・状況】
0、戦いを止める
1、体を休める

【小鳥遊紡@アイドリッシュセブン】
【状態】ダメージ大 仮面ライダーライアに2時間変身不可能
【時系列】最終回後
【装備】カードデッキ(ライア) 煙玉×2
【道具】支給品一式
【思考・状況】
0、戦いから脱出する
1、体を休める
2、七瀬陸を探す

230◇8E2SPfHGT.M52018/11/14(水) 22:03:31.79ID:t6+drAPc
投下します

231鈴木正一郎という男 ◆eAnX8t/W4s 2018/11/14(水) 22:04:20.02ID:t6+drAPc
先程の戦いから40分という時間が経っていた、自らに支給された武器であるチップカットチェーンソーの動かし方などを確認していた。

「そろそろ動くか、」

彼は先程からエンドオブワールドによるダメージをフライトオブザヒッポグリフのアトラクション内で休憩して、癒していた。

(この城の中にはいったい何があるんだ?)

ハリーポッターエリアに聳え立つホグワーツ城のことを休憩しながら気にしていた。
理由はもしかしたらこの中に主催者がいるのではないかという疑惑が彼の中で湧いたからである。
彼の考えが正解かどうかはわからなかったが、詮索してみる価値はあると彼は感じていた、

232鈴木正一郎という男 ◆eAnX8t/W4s 2018/11/14(水) 22:04:44.46ID:t6+drAPc
(入口はこの門か、)

羽の生えたイノシシのような生物の像が飾られている門を通り彼は城の中に入っていく、

(明かりはついてるみてえだな、)

鈴木はどんどん奥に進む、途中途中絵が飾られていたり何らかの生物の骨の様な飾りもある。

(なんなんだろうか、この空間は、不思議なものばかりだ、魔法使いの世界みたいだ、)

どんどん突き進んでいく鈴木
特になんの障害物もなく間もなく本来ならば客がアトラクションの乗り物に乗るための場所に到着する。

(道がほとんど塞がれてる、だと、)

233鈴木正一郎という男 ◆eAnX8t/W4s 2018/11/14(水) 22:05:15.64ID:t6+drAPc
瓦礫でアトラクションの乗り物などは全て塞がれており、恐らく出口となる場所しか行けそうになかった。

(仕方がない、あそこから戻るか。)

そのまま瓦礫の無い道を通り鈴木は出口に向かう。

(ようやく出口のようだな、ここは元お土産屋か、)

ハリーポッターのホグワーツ城のアトラクションには出口にお土産屋があり、様々なお土産が売っており、ここのお土産屋の商品は多くのハリーポッターファンを唸らせていた、

「これで全部か?ん?なんだこれは?」

彼は近くにあった台座に何かがあるのに気がつく

(カードデッキか?だが少し違う気がするな)

鈴木はそこにあったカードデッキを手に取る。

(なんだ?これは?)

鈴木はこのカードデッキをカバンの中に入れる。

(戦力になることは確かだ、もらっておこう、)

234鈴木正一郎という男 ◆eAnX8t/W4s 2018/11/14(水) 22:05:45.51ID:t6+drAPc
彼の手に入れたデッキはオルタナティブのデッキである。
擬似ライダーとして作られた戦士の力もこの戦いに登場することとなってしまっていた。

(さて、まずは仲間を集めないとな、カードデッキがあっても戦いを止めるのに人手が必要だ、俺と同じ戦いに乗っていない人間を探さなきゃな、だが戦いに乗った悪はこの手で潰す!)

彼の親は強盗という悪に殺された、その後厳格な祖父のところに引き取られて、精神的なトラウマもあり、強迫観念ともいえる正義感に心を支配された、
その正義感から不良やヤクザを狩り続ける日々が続いた。
最近はチンピラを5人殺してしまったこともあった。

そしてこの戦いでは戦いに乗るマーダー即ち悪を殺す覚悟を決めたのだった、

彼は歩むことになるだろう
マーダーキラーの道を

状態表
午前1時45分 現在地ホグワーツ城出口
【鈴木正一郎@自作ロワ】
【状態】ダメージ微小(ほぼ回復) 仮面ライダーインペラーに1時間変身不可能
【時系列】ロワ参戦前
【装備】カードデッキ(インペラー、オルタナティブ)
【道具】支給品一式チップカットソー
【思考・状況】
0、正義を執行する
1、戦いに乗ったものは殺す(マーダーキラー)
2、ゾルダや契約切れに対する恐怖
3、戦いに乗っていない者達を集める

235スタイル7 ◆eAnX8t/W4s 2018/11/18(日) 22:00:26.40ID:G2yocRo/
(もう2時間ぐらい経ったかな、)

桐嶋郁弥はニューヨークエリアにあるターミネーターのアトラクションの前にいた。

「誰かーいませんかー」

その郁弥の耳に少年の様な綺麗な声が聞こえる。

「おーい!ここにいるよー!」

郁弥もそれに大声で返す。

「よかった、やっと人がいた、」

そこに赤い髪の若い男、七瀬陸がやってくる、

「俺、七瀬陸って言います、戦いには乗ってないです。」

「僕は桐嶋郁弥、同じく戦いには乗ってないよ、」

2人は近くのベンチに腰掛けて情報交換などを行う。
まずは支給品のことだった、
七瀬陸はナイフと龍騎のカードデッキ、桐嶋郁弥はスタンガンとナイトのカードデッキが配られていた。
続いて参加している知り合いについてだ、七瀬陸は自分のマネージャーの小鳥遊紡、桐嶋郁弥は自分のアメリカ時代からの親友である遠野日和のことを話した。

(日和、、、僕のために人殺しなんてしてないよね、どうか悪い方向にだけは行かないで)

236スタイル7 ◆eAnX8t/W4s 2018/11/18(日) 22:01:39.81ID:G2yocRo/
遠野日和のことに関して桐嶋郁弥はスゴい不安であった、
一時期自分の中学時代の親友である七瀬遙が自分に会うのを防ごうとしたりしておた男だ。
郁弥のために人殺しをしていてもおかしくはない、郁弥はそれが不安であった、

「どうしたんですか?」

「親友の日和がちょっと心配でね」

「俺もマネージャーのこと、すごく心配です。」

「日和なら僕のために人を殺しかねない、本当は優しい奴なんだけどね、僕のことになると少し暴走気味になっちゃうんだ、」

「そうなんですか!?」

「うん、僕のことを考えてか僕の中学の時の仲間のハルに会わせないように画策してたこともあってね、今はもう大丈夫だけどこういう状況になっちゃったから心配だよ、」

「それは大変ですね、でも、俺の仲間にも環って奴がいて、
スゴいマイペースで、生き別れになった妹に見つけてもらうためにテレビに映ることに執着したりして、
トラブルメーカーになっちゃって、大変だったけど、本当は良い奴だったから、今でも仲間として一緒にやれて皆で新人賞取ったりもできたんです。
だから思うんです、人は大切な人のためにダメな方向に行くなんて出来ないと思うんです、きっと日和さんも大丈夫だと思います。」

「そう言ってもらえると安心できるよ、ありがとう、」

237スタイル7 ◆eAnX8t/W4s 2018/11/18(日) 22:02:02.91ID:G2yocRo/
結果から言うと桐嶋郁弥の悪い予感は当たってしまっていた。
つい、2時間前頃に人を殺していた、

「郁弥さんってなんか俺の兄に似てますね、」

「そうなの?それより陸にもお兄さんがいたんだ」

「そうなんです、俺の憧れの存在で、いつも人を笑顔にしてくれるんです。」

「そうなんだね、僕の兄貴も逞しくて、頼りがいがあって、ずっと僕の憧れだよ、」

「お互い良い兄に恵まれましたね。」

「そうだね、何かの縁かもね」

郁弥が陸に笑顔を見せる。

「兎に角、今はその2人を中心に仲間を集めましょう」

「そうだね、陸、行こう」

状態表
午前2時 現在地ターミネーター前
【七瀬陸@アイドリッシュセブン】
【状態】健康 持病持ち
【時系列】最終回後
【装備】カードデッキ(龍騎) ナイフ
【道具】支給品一式
【思考・状況】
0、対主催
1、小鳥遊紡、遠野日和と合流する

【桐嶋郁弥@free!dive to the fiture】
【状態】健康
【時系列】本編第8話後
【装備】カードデッキ(ナイト) スタンガン
【道具】支給品一式
【思考・状況】
0、対主催
1、日和と合流

238スタイル7 ◆eAnX8t/W4s 2018/11/18(日) 22:02:43.21ID:G2yocRo/
投下完了です
タイトルの元ネタはfreeのSTYLE FIVEとアイドリッシュセブンの合体ですね

239遠野日和 強魔 ◆eAnX8t/W4s 2018/11/22(木) 22:01:33.91ID:g4x0/YA0
遠野日和が初めて人を殺し、もう2時間弱が経っていた、

(郁弥、、、何処にいるんだよ、)

時が経つにつれて日和の中の郁弥が死んでいるのではないかという不安がどんどん募っていた。
遠野日和は倉沢ほのかを殺してから、ジョーズエリアから南下しハリウッドエリアに入り、現在USJの入口付近にいた、

(他の場所を探そうか、ん?人がいるのかな?あれは)

お土産屋の明かりがついているのに気がついた、

「誰かいるのかな?」

日和はそのままその中に入る。

「誰だ!?」

そこには休憩中の七原秋也と小鳥遊紡がいた、

「僕は遠野日和って言います」

日和はとりあえず挨拶をする。

「そうか、俺は七原秋也で、こっちの女性は」

「小鳥遊紡です。」

「へー、よろしくね秋也くんに紡さん、それより桐嶋郁弥って子見なかった?青い髪の毛の、、、」

「残念ながら見てないですね、私たちが他に会ったのは牙王という男性だけですね。」

「彼はどういう人なんだい?」

240遠野日和 強魔 ◆eAnX8t/W4s 2018/11/22(木) 22:02:49.41ID:g4x0/YA0
日和の問いかけに秋也が答える。

「人殺しだよ、牙の王として全てを喰らうって言って俺達を襲ったんだ」

「全てを喰らう、ねえ、」

日和はこの時あることを思った、全てを喰らうと豪語した牙王を使えないかと、
牙王に郁弥以外の人間を全て喰らわせて最後に郁弥と牙王を倒せたら、精神的な負担も肉体的な負担も減るわけだ、

「で、今牙王ってのがどこに居るのかわかる?」

「恐らく北の方に行ったと思います。」

「へー、北の方ね、」

「おい、それを聞いてどうするんだ?」

牙王の居場所を聞こうとする日和を七原は怪しがった

「決まってるだろ?その牙王って奴を利用するのさ、僕の優勝のためにね、」

突然日和の表情がキリッとなり、彼の拳が七原秋也に飛んでいく。

「何をするんだ!?いきなり!」

「僕にはどうして勝たなきゃいけない理由があるからねえ、悪いけど3人とも利用させてもらうよ、」

241遠野日和 強魔 ◆eAnX8t/W4s 2018/11/22(木) 22:04:26.48ID:g4x0/YA0
「そんなことさせるか!紡さん!ライアのデッキを貸してくれ、代わりにタイガはあんたに預けとくよ、」

「あ、はい!わかりました!」

小鳥遊紡のライアのデッキと七原秋也のタイガのデッキを交換し、2人は遠野日和の前に立つ。

「「「変身!」」」

遠野日和はまだガイが使えないためアビスに、七原秋也はライアに、小鳥遊紡はタイガに変身する。

「おらああああああああぁぁぁ!」

先制攻撃を仕掛けたのはライア、
アビスに強力なタックルをし、外に放り出す。

STRIKE VENT

タイガもデストクローを装備して、アビスに攻撃しようとする。

「やれ!お前達」

ADVENT

アビスの契約モンスターのアビスラッシャーとアビスハンマーが現れて、アビスラッシャーはライアに剣で切りつけようとし、アビスハンマーはタイガを自分の体についてる銃で撃つ。

「きゃああああああああ!」

アビスハンマーの銃撃は毒でダメージを受けていたタイガにかなり効いていた、

242遠野日和 強魔 ◆eAnX8t/W4s 2018/11/22(木) 22:04:53.63ID:g4x0/YA0
「紡さん!うわっ!」

ライアも剣撃を防ぎきれず胸部を切られてしまう。

「モンスターにはモンスターだ!」

ADVENT

ライアの契約モンスターエビルダイバーが現れて、アビスと契約モンスター2体を俊敏な動きで攻撃する。

「今だ!紡さん!」

「わかりました!」

ADVENT

タイガの契約モンスターであるデストワイルダーも現れて、アビスに攻撃をしかける。

「僕だって、負けてらんないよ」

SWORDVENT

アビスセイバーを装備したアビスがデストワイルダーの爪による攻撃を防ぐ。

「こっから反撃といこうか、」

FINAL VENT

アビスラッシャーとアビスハンマーが合体して、アビソドンとなり、タイガを襲う。

FREEZE VENT

がしかしその動きが止まる

「なんだと!?」

243遠野日和 強魔 ◆eAnX8t/W4s 2018/11/22(木) 22:05:24.53ID:g4x0/YA0
「よし!ナイスだ!紡さん!」

「ええ、一気に畳み掛けましょう。」

FINAL VENT

「はっ!」

ライアがエビルダイバーに乗り突撃する技、ハイドロベノンが発動される。

「僕は郁弥を守るんだ!郁弥以外は全員殺すって決めたんだ!」

アビスが叫んだその時だった

「やめろおおおおおおおおおおおお!」

「秋也さん!」

フリーズベントの効果が切れたため、動き出したアビソドンがライアを遅い、ライアはエビルダイバーの上から落ちる。

「やれ!アビソドン!こいつを殺せ!」

アビソドンのシュモクモードが発動されて、エネルギー弾がライアに放たれる。

「ああああああああああああああああ!」

「やめてください!これ以上やったら、秋也さんが死んじゃいます!」

デストクローでタイガがアビスに攻撃しようとするが、

「アビソドン!僕を守れ!」

アビソドンのノコギリモードが発動されて、それにより出てきたアーミー状のノコギリがタイガを切り裂く。

「きゃっ」

そのままタイガは大きく飛ばされてしまう、

「紡、、、さん、、、」

244遠野日和 強魔 ◆eAnX8t/W4s 2018/11/22(木) 22:06:04.32ID:g4x0/YA0
七原秋也の体は連戦のダメージで動かなくなってしまっていた。

「アビソドン、餌だ、食べろ」

(俺死んじまうのか、、、ノブごめんな、、、桐山、もし会ったら紡さんを頼んだ、、、)

仮面ライダーライア、もとい七原秋也の体はアビソドンに一瞬にして呑み込まれてしまった。

「そんな、、、秋也さん、、、」

朦朧とする意識の中で小鳥遊紡はそれを目撃し、間もなく意識を失った。

(これで良いんだ、僕は郁弥を守る、そのためにも郁弥を勝たすしかないんだ、まずは牙王をおびき寄せないと、とりあえずそのためにもご協力をお願いするよ、小鳥遊紡さん、、、)

状態表
午前2時30分 ハリウッドエリア
【遠野日和@free!dive to the future】
【状態】ダメージ中仮面ライダーガイに5分間 アビスに2時間変身不可能
【時系列】第6話終了後(桐嶋郁弥と喧嘩後)
【装備】カードデッキ(ガイ、アビス)
【道具】支給品一式不明支給品
【思考・状況】
0、奉仕マーダー(桐嶋郁弥)
1、桐嶋郁弥を勝たせるために人を殺す覚悟ができたがまだ抵抗がある
2、小鳥遊紡を利用し牙王をおびき寄せて、牙王を利用する

245遠野日和 強魔 ◆eAnX8t/W4s 2018/11/22(木) 22:06:22.96ID:g4x0/YA0
【小鳥遊紡@アイドリッシュセブン】
【状態】ダメージ大 気絶中 仮面ライダータイガに2時間変身不可能
(ライアについてはデッキが破壊されたため、無記載)
【時系列】最終回後
【装備】カードデッキ(タイガ)
【道具】支給品一式煙玉×3
【思考・状況】
0、対主催
1、七瀬陸を探す
2、七原秋也が死んでショック

七原秋也死亡 残り10人

ライアのデッキは食われたことによって破壊されてしまい、契約モンスターのエビルダイバーは新たな餌か、契約者を探し、エリアをさ迷い始めたのだった

エビルダイバー 現在地ハリウッドエリア

246正義と悪 再び ◆eAnX8t/W4s 2018/11/25(日) 22:05:44.24ID:zzLj9yuq
アポロガイストという男が死に、2時間が経過したジョーズエリアには太田太郎丸がいた。

(倉沢が死んだか、奴隷にしようと思ってたのになあ、残念だ。)

そこに鈴木も現れた、

「おい、太田、そこに倒れてるのは倉沢か?」

「ああ、そうだ、俺が来た時には既に死んでたよ、」

「かわいそうにな、俺がもう少し早ければ」

鈴木正一郎は悔やむ、あんな戦いになっていなければ倉沢を救えたかもしれないと、

(倉沢、お前を殺した悪も俺が倒してやるからな)

拳を握りしめる鈴木

「それよりも鈴木、俺と共闘しないか?折角知り合い同士で会ったんだから」

太田太郎丸が鈴木を誘う。

「断る!俺はお前のような悪が前々から許せなかった、悔しいがそんなお前に正義を執行できるのはこういう機会だけだ、」

「ほう、俺とやり合おうってことか?」

「ああ、そうだ、お前のような悪は俺が倒す、変身!」

247正義と悪 再び ◆eAnX8t/W4s 2018/11/25(日) 22:06:20.72ID:zzLj9yuq
鈴木正一郎はインペラーに変身する。

「やれやれ、仕方がないなあ、いいぜ、俺のために死ね、変身」

太田太郎丸もベルデに変身する。

「太田、俺はここでお前を倒してやる!」

SPEERE VENT

「それはこっちのセリフだ、鈴木!」

HOLD VENT

インペラーのガゼルスタップとベルデのバイオワインダーの攻撃がぶつかり合う。

「はっ!」

「うおっ、」

がしかし槍型の武器とヨーヨー型の武器の戦いとなるとやはり槍型のガゼルスタップの攻撃の方が強いのである。
それによりベルデは胸を一突きされてしまう。

「バイオグリーザ、力を借りるぞ」

ADVENT

バイオグリーザが透明化したまま現れて、舌を伸ばしインペラーを攻撃しようとする。

「はっ!」

ベルデはそれを腕で受け止めて、バイオグリーザの動きを封じる。

「なんだと!」

「こっちも伊達に悪人狩ってるだけじゃないんだぜ、俺の正義をナメるな、」

248正義と悪 再び ◆eAnX8t/W4s 2018/11/25(日) 22:06:58.29ID:zzLj9yuq
ADVENT

ゼール軍団五体が現れて、ベルデを攻撃する。

「クソっ、こうなったら」

COPY VENT

ベルデの姿がインペラーに変わり、バイオワインダーがガゼルスタップに変化する。

「一騎打ちといこうじゃないか、」

「いいぜぇ、かかってこい!」

「うおおおおおおおおおおおお!」

「おらあああああああああああ!」

2人のガゼルスタップがぶつかり合い火花を散らす。
何度も、何度も、何度も火花を散らしぶつかり合う。
先にその均衡を打ち破ったのは鈴木正一郎、
ガゼルスタップの鋭い一突きが太田太郎丸の胸部に当たり、さらに一振、もう一振と攻撃、
ベルデの体はダメージによってコピーベントの効果が切れた。

「太田!今ここでお前の悪を打ち破る!はっ!」

インペラーの鋭い一突きが2度、3度ベルデを襲う。

「鈴木ぃ!」

ベルデも殴り返そうとするがリーチの差を破ることが出来ない。

249正義と悪 再び ◆eAnX8t/W4s 2018/11/25(日) 22:07:42.26ID:zzLj9yuq
FINAL VENT

ゼール軍団がベルデに突撃し、次々にダメージを与えていく。

「終わりだああああああああぁぁぁ!」

そして最後にインペラーによる強力な膝蹴りがベルデに炸裂する。

「クッ、クソ野郎が、」

太田は倒れ込み変身が解除される。

「鈴木ぃ、絶対に許さねえからな!次は殺してやる!」

「残念だが俺もお前を許す気なんてない、お前という悪は滅ぼしてやるからな、それともう1つ、次なんてないぞ、」

「クソ野郎がああああああああぁぁぁ!」

ゼール軍団が倒れたままの太田太郎丸に群がりその肉を食っていく

「これで7人目だともう慣れたな。」

自らが殺したチンピラ5名と太田、そして桐山和雄に殺されて死したアポロガイスト、彼らの死を踏み台にし、鈴木の正義は執行されていくのだった。
そして響く太田の断末魔を遮る様にして放送が始まった。

状態表
午前3時 ジョーズエリア
【鈴木正一郎@自作ロワ】
【状態】ダメージ微小 仮面ライダーインペラーに2時間変身不可能
【時系列】ロワ参戦前
【装備】カードデッキ(インペラー、オルタナティブ、ベルデ)
【道具】支給品一式チップカットソー 麻薬
【思考・状況】
0、正義を執行する
1、戦いに乗ったものは殺す(マーダーキラー)
2、人の死の慣れた
3、戦いに乗っていない者達を集める

太田太郎丸忠信死亡残り9人

250正義と悪 再び ◆eAnX8t/W4s 2018/11/25(日) 22:08:00.43ID:zzLj9yuq
1回切り上げてこの後もう1話投下します

251第一回放送 ◆eAnX8t/W4s 2018/11/25(日) 22:13:37.29ID:zzLj9yuq
開始から3時間が経過し、時刻が3時を回る前に4人目の死者が出た、
それを受け、会場内のスピーカーから放送が流れ出す。

『少し早いがおはよう、君達、私は八乙女宗助、放送を担当する者だ、早速死者の名前を読み上げよう。
倉沢ほのか
アポロガイスト
七原秋也、
太田太郎丸忠信
の以上4人だ
次にモンスター増加エリアだが、今から1時間後の4時にハリーポッターエリアとユニバーサルワンダーランドにモンスターが増加する、恐らくかなりの数がいる故近づかないことをオススメする。』

ここで1度間が開き、八乙女宗助がまた語り出す。

『それと主催者からの伝言だ、この戦いに勝った者には褒美として、願いを叶えさせてやるそうだ、人を殺すかどうか迷ってる者よ、今の言葉で決断せよ、以上で第一回放送を終える。 』

252第一回放送 ◆eAnX8t/W4s 2018/11/25(日) 22:14:20.14ID:zzLj9yuq
八乙女宗助によって放送が行われた部屋に謎の男が入ってくる。

「放送ご苦労様、八乙女さん」

「おい、私の息子達と会社は無事だろうな!」

八乙女宗助の表情からは焦りが感じられた。

「勿論、無事だとも、僕は約束は守る人間だ、勝者の願いキッチリと叶えるつもりだよ、」

「そうか、なら話は早い、交渉通りこの戦いが終わり次第アイドリッシュセブンの存在を消してくれるんだな!?」

「勿論さ、僕は勝者と協力者の願いを叶えてあげるから、」

「いいだろう、もう少しバトロワに付き合ってやる。」

一方放送を聞いた参加者達は、

(そんな、太田が死んだ、、、)

放送で貝町を薬漬けにした男太田太郎丸の名が呼ばれた。
これはもう薬が手に入らないことを意味していた。

(どうしよう、、、このままじゃ、、、)

(勝者の願いを叶えてくれるって?だったら私が勝てば薬は、、、)

貝町の心に徐々に薬の禁断症状などで侵食されていた。

(私は、私はどうすれば、)

「お?どうしたんだ?」

「クラスメイトが死んでしまったからね、少しショックを受けてるわ」

「そうだな、4人の命が失われたわけだからな、こんな戦い絶対に許さねえ!」

サンフランシスコエリア
【貝町ト子】
【状態】健康
【時系列】ロワ参戦前
【装備】カードデッキ(ファム) ハンドガン(15/15)
【道具】支給品一式 ハンドガン予備弾(60/60)
【思考・状況】
0、秘密を知られずに脱出する、または優勝する。
1、薬物を確保しておきたい

【城戸真司@仮面ライダー龍騎】
【状態】健康
【時系列】劇場版にて霧島美穂とデートをしてトイレに行った時
【装備】カードデッキ(龍騎)
【道具】支給品一式 ダーツ
【思考・状況】
0、戦いを止める
1、仲間を集める。
2、リュウガが13人目のライダーであると思っている。
3、主催者に対する怒り

253第一回放送 ◆eAnX8t/W4s 2018/11/25(日) 22:14:54.88ID:zzLj9yuq
「良かった、マネージャーと日和さんの名前は呼ばれてなかった、」

「うん、でも4人も死んじゃったね、もしかしたら日和が殺してしまったかもしれない人もいる。」

「日和さんって人ならきっと大丈夫ですよ。」

「そうだね、今は日和を信じよう。」

現在地スパイダーマンのアトラクション前
【七瀬陸@アイドリッシュセブン】
【状態】健康 持病持ち
【時系列】最終回後
【装備】カードデッキ(龍騎) ナイフ
【道具】支給品一式
【思考・状況】
0、対主催
1、小鳥遊紡、遠野日和と合流する

【桐嶋郁弥@free!dive to the fiture】
【状態】健康
【時系列】本編第8話後
【装備】カードデッキ(ナイト) スタンガン
【道具】支給品一式
【思考・状況】
0、対主催
1、日和と合流

(七原が死んだか、)

桐山和雄にとってクラスメイト、七原秋也の死は特に何も感じさせなかった、
感情の無き悪魔、桐山和雄
彼の未来は光か闇か

ジュラシックパークエリア
【桐山和雄@バトル・ロワイアル(漫画版)】
【状態】健康
【時系列】ロワ参加前
【装備】カードデッキ(ゾルダ)
【道具】支給品一式不明支給品
【思考・状況】
0、戦いに乗る

254第一回放送 ◆eAnX8t/W4s 2018/11/25(日) 22:16:30.16ID:zzLj9yuq
(倉沢ほのか、お前の分も生き抜いてやるからな、)

正義の男鈴木正一郎にとってこの放送は堪えるものであった。
クラスメイトの倉沢ほのかの死を再度認知し、悪を除いて数人の人が死んだことをこの放送が表していた。

(主催者め、絶対に許さないからな!)

ジョーズエリア
【鈴木正一郎@自作ロワ】
【状態】ダメージ微小 仮面ライダーインペラーに2時間変身不可能
【時系列】ロワ参戦前
【装備】カードデッキ(インペラー、オルタナティブ、ベルデ)
【道具】支給品一式チップカットソー 麻薬
【思考・状況】
0、正義を執行する
1、戦いに乗ったものは殺す(マーダーキラー)
2、人の死の慣れた
3、戦いに乗っていない者達を集める

(もう4人も死んだか)

牙王は悔しがっていた
他の人間は次々と獲物を捉えていってるのに、自分は女と子供に負けただけであったからだ

(残りは全て俺が喰らう、牙の王としてな、)

ターミネーターエリア
【牙王@仮面ライダー電王】
【状態】ダメージ中程度 仮面ライダー王蛇に10分間変身不可能
【時系列】死亡後
【装備】カードデッキ(王蛇) 刀
【道具】支給品一式
【思考・状況】
0、牙の王として全てを喰らう
1、そろそろ誰かを喰らいたい
2、先を越されて悔しい

255第一回放送 ◆eAnX8t/W4s 2018/11/25(日) 22:17:02.99ID:zzLj9yuq
「放送がきたみたいだよ、て、寝てるのか、まあいいや、今は寝ててもらおう、」

遠野日和の手には仮面ライダータイガのデッキが握られていた。
これは今眠っている小鳥遊紡が先程まで使っていたデッキだった。

(後でたっぷり使わせて貰うよ、紡さん)

【遠野日和@free!dive to the future】
【状態】ダメージ小 アビスに1時間半変身不可能
【時系列】第6話終了後(桐嶋郁弥と喧嘩後)
【装備】カードデッキ(ガイ、アビス、タイガ)
【道具】支給品一式×2不明支給品 煙玉×3
【思考・状況】
0、奉仕マーダー(桐嶋郁弥)
1、桐嶋郁弥を勝たせるために人を殺す覚悟ができたがまだ抵抗がある
2、小鳥遊紡を利用し牙王をおびき寄せて、牙王を利用する

【小鳥遊紡@アイドリッシュセブン】
【状態】ダメージ大 気絶中 仮面ライダータイガに1時間半変身不可能
【時系列】最終回後
【装備】なし
【道具】なし
【思考・状況】
0、対主催
1、七瀬陸を探す
2、七原秋也が死んでショック

現在時刻3時頃

256 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/11(火) 22:13:34.75ID:vD3uLNAh
投下開始します

257小鳥遊紡の叫び ◆eAnX8t/W4s 2018/12/11(火) 22:14:21.49ID:vD3uLNAh
「あれ、ここは?」

「ここはさっきと同じお土産屋さ、」

「日和さん、、、」

「大丈夫、変なことはしてないから」

小鳥遊紡は自分の支給品などがないことに気がついた。

「私のカバンはどこですか?」

「それは全部僕が持ってるよ、」

小鳥遊紡は遠野を睨みつける。

「大丈夫、変なことはしてないから、」

「変なことも何も秋也さんを殺したじゃないですか。」

「あれは郁弥が生き残るためだよ、僕は郁弥を生き残らせたい、ただそれだけなんだ。」

「誰か1人のために他の人を殺すなんて、あなたおかしいですよ!」

小鳥遊は遠野への怒りをぶつける。

「僕はいつだっておかしいよ、それよりも、これが何かわかりますか?」

遠野が手に持っていたのはデリンジャーと拡声器である。

258小鳥遊紡の叫び ◆eAnX8t/W4s 2018/12/11(火) 22:14:56.24ID:vD3uLNAh
「小鳥遊さんには今からこの拡声器で他の参加者達を呼んでもらいます。特に牙王さんをね、」

「そんなことして、どうするつもりなんですか?」

「牙王に僕と郁弥以外の参加者全員を殺してもらうのさ、全員殺し終わったら後は僕が殺せばいいからね、」

遠野はデリンジャーを向けながら言う、

「じゃあ早速来てもらおうか」

「そんなの、、、嫌ですよ」

「君、自分の状況わかってる?装備も何も無いのにどうやって僕に抵抗するんだい?」

遠野が小鳥遊にデリンジャーをつきつける。

「でも、そんなことしたら郁弥さんが、」

「うるさい!」

遠野が小鳥遊紡の頬を殴る。

「郁弥はわかってくれないんだよ、助けてくれたのが僕だって、それが人魚姫の運命だよ。」

「でも、私は嫌です!戦いに陸さんも巻き込みたくないですし、こんなところで死ぬわけには、いきません、」

遠野は小鳥遊紡の首を掴み立たせる。

259小鳥遊紡の叫び ◆eAnX8t/W4s 2018/12/11(火) 22:15:30.98ID:vD3uLNAh
「じゃあ、もういいよ、ここで死んでもらうよ」

遠野の表情が暗くなったように小鳥遊紡は感じた。

「日和さんはなんでこんなことをするんですか?」

「決まってるじゃん郁弥のためだよ、」

「でも郁弥さんは日和さんに人を殺して欲しいと思ってるんですか?」

「そ、それは、」

「人を殺して喜ばれるなんてことは絶対にありません、今ならまだ間に合います、」

突然遠野日和が叫ぶ

「間に合うわけないだろ!2人も殺したんだぞ!もう後戻りなんてできないよ、誰かを殺して郁弥を守る道しか僕にはないんだ。」

遠野日和の目には少し涙も見え、声や表情も少し悲しそうに見えた。

「殺されたくないならいくぞ、メガホンを持って外に出ろ。」

遠野日和がデリンジャーを突きつけて言う。

「日和さん、、、、」

小鳥遊紡の表情にも悲しみなどの心情が現れていた。

(こうなったら陸さんや他の皆さんが来ないように言わないと、、、)

数分ほど歩いて彼らは4Dシアター前で止まる。

260小鳥遊紡の叫び ◆eAnX8t/W4s 2018/12/11(火) 22:16:28.34ID:vD3uLNAh
「じゃあ始めようか」

「本当にやるんですか?」

「そうだよ、戦いを止めるように呼びかけてくれたら皆来てくれるからね、」

(お父さんこんなところで死んでしまってごめんなさい、万里さん今までアドバイスなどありがとうございます、どうかアイドリッシュセブンをお願いします、
楽さん、天さん、龍之介さん、もっと話したかったです。陸さん、一織さん、大和さん、三月さん、環さん、壮五さん、ナギさん、覚悟はもう決めました、私がいなくなってもがんばってください、皆さん今までありがとうございました。)

覚悟を決めた小鳥遊紡は拡声器を手に持つと叫び出した。

『皆さん!私は小鳥遊紡です!私は今遠野日和という人に利用されています!今私の声がするところに来ると殺されてしまいます!だから来ないでください!絶対に来ないでください!陸さん、今までありがとうございました!さよなら、陸さん』

このアナウンスは一発の弾丸によって終了した。

「どういうつもりですか、紡さん」

親の仇を見るような表情で遠野日和は肩から血を流し、目からは涙を流している小鳥遊紡を見ていた。

261小鳥遊紡の叫び ◆eAnX8t/W4s 2018/12/11(火) 22:17:20.46ID:vD3uLNAh
「日和さん、、、私にも命をかけて守りたい人がいました、その人にここに来て欲しくなかったからです。ただそれだけなんです。」

「紡さん、、、」

遠野日和の目からも涙が流れている。

(皆そうなんだ、守りたい人がいて、その人のために生きてる、僕はそれなのに自分の分だけでそういう人達を殺していたのか)

自分が殺した倉沢ほのかと七原秋也の顔が頭に浮かぶ。
倉沢ほのかは自らの恋人のために戦いに身を投じ、七原秋也は小鳥遊紡を守るために全力で戦っていた。

「僕は、どうすればいいんだ、、、」

「決まってるだろ、俺に喰われたらいいんだよ、」

「あなたは、、、」

2人の前に牙王が現れる。

「まずは眼鏡の方から喰ってやるぜ」

刀を構えた牙王が日和の方へ走り出し、突き刺そうとする。

「避けてください!」

遠野日和は呆然と立ち尽くし刀が刺さるのを待つだけの状態と思われたが違った

「紡、、、さん、、、」

直前に小鳥遊紡が押しのけていたのだった、
がしかしそのせいで小鳥遊紡の腹部からは血が流れていた。

「日和さんは、本当は友達を思う優しい人なんです、、、だからきっとやり直せます、どうか郁弥さんのために、、、罪を償って、郁弥さん達を守ってあげてください。」

「遺言はそれだけか?」

牙王が刀を小鳥遊紡から引き抜く。

262小鳥遊紡の叫び ◆eAnX8t/W4s 2018/12/11(火) 22:17:54.48ID:vD3uLNAh
(どうか生き残ってください、、、陸さん、、、)

小鳥遊紡の意識は遠のき、長く、深い、二度と覚めない眠りへと誘った。

「さて、次はお前だな。」

牙王が刀を構えた時だった

「くっ!」

一発のデリンジャーの銃弾が牙王の右腕に当たった。

「あんただけは、何がなんでも倒してやる!」

遠野日和と牙王が向かい合う。

「「変身!」」

ガイの鎧を纏った遠野日和と王蛇の鎧を纏った牙王の戦いが始まろうとしていた。

状態表
4Dシアター前 午前3時半
【遠野日和@free!dive to the future】
【状態】ダメージ小 アビスに30分間半変身不可能 仮面ライダーガイに変身中
【時系列】第6話終了後(桐嶋郁弥と喧嘩後)
【装備】カードデッキ(ガイ、アビス、タイガ)
【道具】支給品一式×2不明支給品 煙玉×3
【思考・状況】
0、奉仕マーダー(桐嶋郁弥)
1、目の前の牙王を倒す
2、小鳥遊紡の言葉により迷いがある

【牙王@仮面ライダー電王】
【状態】健康
【時系列】死亡後 仮面ライダー王蛇に変身中
【装備】カードデッキ(王蛇) 刀
【道具】支給品一式
【思考・状況】
0、牙の王として全てを喰らう
1、目の前の遠野日和を喰らう

小鳥遊紡死亡残り8人

263小鳥遊紡の叫び ◆eAnX8t/W4s 2018/12/11(火) 22:18:11.11ID:vD3uLNAh
投下完了です

264昭和戦士よ永遠に ◆eAnX8t/W4s 2018/12/15(土) 21:41:17.29ID:qLzc3C7V
『皆さん!私は小鳥遊紡です!私は今遠野日和という人に利用されています!今私の声がするところに来ると殺されてしまいます!だから来ないでください!絶対に来ないでください!陸さん、今までありがとうございました!さよなら、陸さん』

「この声は、とにかく遠野日和という悪を倒さなきゃな、」

鈴木正一郎はジョーズエリアの南の方で小鳥遊紡の叫びを聞いていた。

「よし、行くか」

鈴木正一郎は声のする方へ走り出したその時だった、

「なんだ!」

突如謎のモンスターが彼を襲った。

「お前は、、、」

鈴木正一郎には見覚えがあった。
このモンスターは2、3時時間前に鈴木正一郎と交戦した参加者、アポロガイストを食したモンスター、ボルキャンサーであった。

「ここで足止めする気か、」

ボルキャンサーが鈴木に攻撃をしようとしたときだった、

「グおおおおおおおおおおおお!」

「何が起こっているんだ!?」

ボルキャンサーの体が突如赤く発光しだし、殻にヒビができ始める。

「うおおおおおおおおおおおお!」

そしてボルキャンサーの殻が全て剥がれて紅き鎧の戦士が現れる。

「なんだ、これは」

265昭和戦士よ永遠に ◆eAnX8t/W4s 2018/12/15(土) 21:42:31.69ID:qLzc3C7V
それを見た鈴木正一郎は困惑することしか出来なかった。
目の前に現れた戦士はアポロガイスト、

本来のアポロガイストとは違い、胸部にはシェルディフェンス、両手にはそれぞれシザースピンチが装備されており、パーフェクターの代わりにはメタリックオレンジの角がついている。

この戦士に名をつけるならシザーアポロガイストであろう。

「ここで足止めか、」

何故このような存在が出来上がったのか、
それはアポロガイストの死体にあった、

今回のロワでは彼の怪人体に変身する能力は失われていたのではなく、一時的に制限されていたのである、死亡したことにより、制限が無くなり、その肉体に宿ったアポロガイストの力をボルキャンサーが吸収し、強化されたことにより覚醒したイレギュラーである。

「とにかく、ここで倒してやる、変身!」

シザーアポロガイストと仮面ライダーオルタナティブの戦いが始まった。

SWORD VENT

「とうっ!」

オルタナティブがスラッシュダガーでアポロガイストを切りつけようとするが、アポロガイストはそれを両手のシザースピンチで受け止める。

「はっ!」

オルタナティブはそのアポロガイストの右大腿部を蹴り、バランスを崩させて、

「おらァっ!」

バランスが崩れたアポロガイストの左肩をスラッシュダガーで攻撃する。

「なにっ!?」

しかしアポロガイストがそれに耐え、右手のシザースピンチでオルタナティブの右腕を攻撃する。

「このヤロウ!」

オルタナティブの蹴りがアポロガイストの顔面に直撃し、さらにそこからアポロガイストの右脇腹対しスラッシュダガーを叩き込み、アポロガイストは大きく吹っ飛び、屋台に激突する。

266昭和戦士よ永遠に ◆eAnX8t/W4s 2018/12/15(土) 21:43:08.98ID:qLzc3C7V
「悪はここで始末する!」

さらにオルタナティブのスラッシュダガーがアポロガイストに叩き込まれる。
胸部、腹部、右腕、顔面、胸部、左手、、、どんどん叩き込まれていき、胸部のシェルディフェンスには亀裂ができている。

「うわっ!」

それに負けじとアポロガイストもシザースピンチで組み付く。

「離しやがれ!」

オルタナティブが抵抗するがアポロガイストはビクともしない。

「サイコローグ、頼んだ。」

ADVENT

オルタナティブがなんとか発動したアドベントでサイコローグが登場しアポロガイストを攻撃、
その時に拘束から抜け出す。

「畳み掛けるぞ!」

サイコローグとオルタナティブの同時攻撃がアポロガイストを襲う。

「ここで決めるぞ」

FINALVENT

サイコローグがバイクに変形し、オルタナティブがそれに乗り、回転しながら敵に攻撃する技、デッドエンドが発動され、シザーアポロガイストが吹き飛ばされる。

「強き、戦士だった。悪ながら天晴れだ、アポロガイスト」

シザーアポロガイストはもう動かない。死体となり、他のモンスターに食われるのを待つのみである。

267昭和戦士よ永遠に ◆eAnX8t/W4s 2018/12/15(土) 21:43:42.82ID:qLzc3C7V
(とにかく、声のする方へ助けに行かないとな、)

HOWEEL VENT

鈴木正一郎はサイコローグのバイク形態であるサイコローダーで正義として、悪である遠野日和を倒し小鳥遊紡を助けに行くのであった。

ジョーズエリア 午前3時35分
【鈴木正一郎@自作ロワ】
【状態】ダメージ微小 仮面ライダーインペラーに1時間半変身不可能
仮面ライダーオルタナティブに変身中
【時系列】ロワ参戦前
【装備】カードデッキ(インペラー、オルタナティブ、ベルデ)
【道具】支給品一式チップカットソー 麻薬
【思考・状況】
0、正義を執行する
1、戦いに乗ったものは殺す(マーダーキラー)
2、人の死の慣れた
3、戦いに乗っていない者達を集める
4、遠野日和を倒し、小鳥遊紡を助ける

268激情 悲劇 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/22(土) 20:03:09.93ID:RN0etRku
『皆さん!私は小鳥遊紡です!私は今遠野日和という人に利用されています!今私の声がするところに来ると殺されてしまいます!だから来ないでください!絶対に来ないでください!陸さん、今までありがとうございました!さよなら、陸さん』

「今の声は、」

「恐らく彼女の最後の叫びね、多分今はもう遠野日和って人に殺されてると思うわ、」

「そんな、、、今からでも助けに、」

「もうダメだと思うわ、」

2人の雰囲気は暗くなる。
恐らくまた1人の人間が死んでしまったからである。

「ねえ、誰かいるわ」

「本当だ、おーい!」

近くにいた男がこちらに向けて歩んでくる。

「こっちだこっちー!」

「、、、」

彼らが呼んだのは桐山和雄であった。

「変身」

桐山和雄は仮面ライダーゾルダの鎧を見に纏い召喚銃マグナバイザーの銃口を2人に向ける。

269激情 悲劇 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/22(土) 20:03:32.87ID:RN0etRku
「ト子!逃げるぞ!」

「ダメよ!戦うわ!」

貝町ト子の表情からは一種の狂気のようなものが感じられた。

「ト子、、、お前、、、」

「私は、勝たなきゃいけないのよ!!変身!」

白鳥の仮面ライダー、ファムを見に纏い貝町はゾルダを見据える。

「二人とも!止めろ!」

SHOOT VENT

ギガランチャーの砲弾がファムを狙う。

GARD VENT

ウイングシールドでそれを防ぐ。

「こうなったら、俺だって、変身!」

城戸真司も戦いを止めるため、黒き龍の戦士仮面ライダーリュウガに変身する。

「お前ら!戦いを止めろ!ト子!なんで急に乗り気になってんだよ!」

「薬よ、私には薬が必要なのよ!」

ファムは羽召剣ブランバイザーでリュウガの腹部を突く。

「、、、」

さらに追い討ちでギガランチャーの砲弾が2人を襲う。

270激情 悲劇 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/22(土) 20:04:09.35ID:RN0etRku
「お前も、なんで戦いに乗るんだよ!」

「それは俺のコイントスの結果だ。」

「コイントス!?」

「そうだ、俺には時々何が正しいかわからなくなることがある。だからコイントスで決めた。」

リュウガの変身者城戸真司はその答えに困惑する。
コイントスの結果だけで人の命を奪う男に。

「そんなんで人を殺そうとするなああああああああぁぁぁ!」

と同時に彼への怒りを覚えていた。

271激情 悲劇 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/22(土) 20:04:27.81ID:RN0etRku
「隙がありすぎる!」

SWORD VENT

突然ファムがウイングスラッシャーでリュウガを背後から襲う。

「ト子!」

「あんたみたいな人は邪魔なの、死んで、」

「そうはいくかよ!」

ファムのウイングスラッシャーでの剣撃をリュウガはドラグセイバーで防ぐ。

STRIKE VENT

「、、、」

272激情 悲劇 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/22(土) 20:04:48.22ID:RN0etRku
ギガホーンを装備したゾルダがリュウガを殴打する。

「やめろ!こんなことすんな!」

リュウガは止めようとするがゾルダはそれを聞くことなくリュウガを殴り続ける。

「はっ!」

ファムがそのゾルダの後ろからウイングスラッシャーで突こうとするも。

「きゃあああああああああ!」

メガホーンから放たれたレーザーによって焼かれてしまう。

「やめろ!こんなのやったって無駄だ!」

273激情 悲劇 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/22(土) 20:05:08.77ID:RN0etRku
リュウガがゾルダに組み付く。

「今がチャンスね。」

FINAL VENT

「なんだ!」

ブランウィングが翼で起こした突風によってリュウガとゾルダが吹き飛ばされる。

「はあああああああああ!」

ファムはそのまま2人をウイングスラッシャーで斬ろうとする。

「うわああああああああああ!」

リュウガにはそれが直撃してしまう。

「、、、」

ゾルダはギガホーンで防ぎ耐え抜く。

「はっ!」

274激情 悲劇 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/22(土) 20:05:41.13ID:RN0etRku
さらにゾルダはギガホーンでファムを殴り飛ばす。

「コイツ、強いわ、」

「こんなの、、、間違ってる、、、」

弱り果てたリュウガとファムを見据えゾルダは1枚のカードを発動する。

FINAL VENT

ゾルダは自らの必殺技、エンドオブワールドを発動する。

「逃げろ!ト子!戦いを止めて逃げろ!ここは俺が止めるから!俺の代わりに戦いを止めてくれ!」

「ええ、お言葉に甘えるわ、」

FINAL VENT

ファムがその場から立ち去りリュウガは己の必殺技ドラゴンライダーキックを発動する。

「うおおおおおおおおおおおお!」

マグナギガが放つ無数の弾薬とドラグブラッカーが放つ炎に乗るリュウガの蹴りがぶつかり合う。

「うわああああああああああ!」

結果としてはエンドオブワールドが上回った。

「、、、」

ダメージによって生身の状態となった城戸真司のところにゾルダが歩み寄る。

「運命は変えられる。」

城戸真司が突然話し出す。

「だからコイントスの結果も簡単にねじ曲げることができる!だから今からでも殺し合いをやめて、俺達と一緒に戦いを、、、止めよう、、、」

城戸真司の渾身の言葉だった。

「俺には何が正しいかわからない、お前と共に戦いを止めるのが正しいのか、それとも殺し合いを続けるのが正しいのか、」

桐山和雄はゾルダの姿のまま自分の言葉を続ける。

「だが1つわかることは俺のコイントスの結果を変えることはない、」

マグナバイザーから無慈悲にも2発の弾丸が城戸真司に放たれる。

275激情 悲劇 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/22(土) 20:06:05.15ID:RN0etRku
(ト子、止められなくてゴメンな、蓮向こうの世界は任せたぞ)

城戸真司という男は熱く生きた。
人のためを思い生きてきた。
がしかし最期には残酷なものしか残っていなかったが、、、

(さっきまでこの男が使っていたデッキか)

桐山和雄はリュウガのデッキを手に取りその場を立ち去った。

3時35分頃 ジュラシックパークエリア
【桐山和雄@バトル・ロワイアル(漫画版)】
【状態】健康 仮面ライダーゾルダに2時間変身不可能
【時系列】ロワ参加前
【装備】カードデッキ(ゾルダ)
【道具】支給品一式不明支給品
【思考・状況】
0、戦いに乗る

276激情 悲劇 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/22(土) 20:06:19.74ID:RN0etRku
「はぁ、はぁ、ここまで来れば、」

貝町ト子はひたすら走り城戸真司と合流したミニオンズエリアに逃げてきていた。

「優勝してやる!全員私が殺してやるわ!」

薬の禁断症状は完全に彼女を狂わせていた、
薬は彼女を闇の街へと誘っていたのだった

ミニオンズエリア
【貝町ト子】
【状態】ダメージ中 ファムに2時間変身不可能
【時系列】ロワ参戦前
【装備】カードデッキ(ファム) ハンドガン(15/15)
【道具】支給品一式 ハンドガン予備弾(60/60)
【思考・状況】
0、優勝する
1、薬物を確保したい

城戸真司死亡 残り7人

277全てを食らう牙の王 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/23(日) 20:16:15.66ID:m5EpqGKb
「はあっ!」

ガイと王蛇の戦いはメタルホーンとべノサーベルの打ち合いになっていた。

「中々いいなあ、喰い甲斐がありそうだ。」

この戦いは王蛇が優勢であった。

「お前なんかに喰われてたまるか!」

ガイがメタルホーンで王蛇を殴打する。

「獲物の分際で!」

王蛇も負けじとべノサーベルで頭部、右肩、胸部、を殴打する

「おらああああああああぁぁぁ!」

ガイもメタルホーンで殴り、反撃をしようとするが、

「なにっ!」

278全てを食らう牙の王 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/23(日) 20:16:42.34ID:m5EpqGKb
突如現れたエビルダイバーに襲われる。

「ちょうどいい、俺に従え、」

エビルダイバーはそのまま王蛇のコントラクトのカードに吸い込まれる。

SWING VENT

王蛇は自らの新たな力、エビルウィップを使い、ガイを痛ぶる。

「僕は、、、こんなところで、、、死ねないんだよ!」

突進してくるが、王蛇はそれを防ぐ。

FINAL VENT

王蛇の新必殺技であるハイドべノンが発動されて、エビルダイバーに乗った王蛇がガイに突撃する。

CONFINE VENT

それをガイは無効化する。

「なんだと!」

王蛇は地面に上手く着地する。

「はあああああああああ!」

ガイはそこに殴りかかる。

279全てを食らう牙の王 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/23(日) 20:17:06.78ID:m5EpqGKb
「無駄だ!」

王蛇はエビルウィップとべノサーベルで防ぐ。

「このままじゃ、やられる、」

遠野日和は牙王がもう一体モンスターと契約しているのではないかと思っていた、
それ故もう1枚コンファインベントを使った後にもう一度ファイナルベントを撃たれたら終わりであると考えていた。

(ゴメン、郁弥、こんなところで、神様、人を殺してしまった僕ですが最後にせめて、郁弥に会わしてください。)

殴打されながら日和はそう念じていた。

「日和ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」

目の前に現れたコウモリの騎士の戦士、仮面ライダーナイトが王蛇を攻撃し、仮面ライダーガイ、遠野日和を助けたのだった。

280全てを食らう牙の王 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/23(日) 20:17:31.60ID:m5EpqGKb
数分前
『皆さん!私は小鳥遊紡です!私は今遠野日和という人に利用されています!今私の声がするところに来ると殺されてしまいます!だから来ないでください!絶対に来ないでください!陸さん、今までありがとうございました!さよなら、陸さん』

「そんな、マネージャー、、、」

「嘘でしょ、日和、」

小鳥遊紡の叫びを聞いた2人は大きなショックを受けていた。
七瀬陸は小鳥遊紡が今にも殺されそうな状況であることを、桐嶋郁弥は親友である遠野日和が自分の悪い予感通り、戦いに乗り、今人を殺そうとしている状況であることを、

「陸、僕は今から日和を止めに行くよ、陸はどうする?」

「俺も行きます、危険だから来るなってマネージャーは言ってますけど俺は助けれるなら助けたい、自分の身が危険に晒されそうでも俺は、マネージャーを助けたいです!」

「僕も日和を絶対に止める!」

こうして2人は声のする方へ駆けつけ、2人の目の前には王蛇にボコボコにされているガイの姿が見えた。

281全てを食らう牙の王 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/23(日) 20:18:18.37ID:m5EpqGKb
「行くよ、陸」

「はい!郁弥さん」

「「変身!」」

七瀬陸は赤き竜の戦士、仮面ライダー龍騎に桐嶋郁弥は黒きコウモリの戦士、仮面ライダーナイトに変身する。

「日和ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」

そしてナイトは王蛇に攻撃したのであった。

「郁弥、どうして、」

ナイトはガイの方を向き、ガイの変身者が遠野日和であることを理解する。

「日和ぃ!お前なんてことしてんだよ!」

ナイトは自らの剣であり、召喚機のダークバイザーでガイを切りつける。

「俺の邪魔をするなあああああ
ああ!」

王蛇がそれを攻撃しようとするが、

「はあああああああああ!」

龍騎が王蛇に殴りかかり、それを止める。

「アンタの相手はこの俺だ!」

「威勢のいいガキだな、名前はなんだ?」

「七瀬陸だ、」

「七瀬陸、あの女が言っていた男か、」

王蛇は小鳥遊紡の死体を指さす。

282全てを食らう牙の王 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/23(日) 20:18:52.70ID:m5EpqGKb
「そんな、、、マネージャーが、、、」

「俺に隙を見せるな!」

「うわっ」

王蛇が龍騎をべノサーベルで殴打した。

「教えてやろう、あの女を殺したのは俺だ、」

「お前がマネージャーを、、、許さない!」

SWORD VENT

「はあああああああああ!」

ドラグセイバーで龍騎が王蛇を切りつける。

「お前も喰い甲斐がありそうだなあ!」

王蛇も負けじとべノサーベルで叩きつける。

「うっ、」

戦闘に慣れていない七瀬陸にはキツイものであった、

283全てを食らう牙の王 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/23(日) 20:19:43.18ID:m5EpqGKb
一方桐嶋郁弥と遠野日和は

「日和!なんで殺したんだよ!」

「僕は、郁弥のためにやったんだよ、郁弥を守るためにね、」

「そんなの僕のためじゃないじゃないか!」

桐嶋郁弥の拳は遠野日和の顔面にヒットする。
遠野日和は今ガイの鎧を身にまとっているがそれでも痛く感じた。

「そうやっていつも僕のためとか言って、周りに迷惑かけて、今回は人殺し、そんなで僕は喜ばないよ!」

「郁弥はそれでいいんだよ、僕は感謝もされないけど、郁弥を守りたい、優勝させたい、それだけなんだ!」

2人の感情がぶつかり合う。

「そんなんで良いわけないだろ!」

郁弥は再度日和を殴る。

「何人殺したんだ?」

「なんでいきなりそれ聞くの?」

「いいから、答えろ!」

「2人、だよ、」

「その2人にも僕と同じように人生があったんだ、なのにどうして!どうしてそんなことするんだよ!」

郁弥は胸ぐらを掴む。

284全てを食らう牙の王 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/23(日) 20:20:12.36ID:m5EpqGKb
「そりゃ、郁弥に生きて欲しいからだよ、」

「なんで僕のことばっか考えるんだよ!僕のことを大切にしてくれてるのは嬉しいよ、でも、他の人のことももっと考えろよ!」

(郁弥、泣いてる、)

桐嶋郁弥の声からは仮面をつけているのに泣いているということが察せた。

(僕は郁弥のことばっか見て、悲しませて、、、1番郁弥のこと見れてないじゃないか、、、)

「ゴメン、郁弥、僕が悪かったよ、」

「日和、、、」

「僕はやり直せるかな?郁弥、」

「日和ならできるよ」

桐嶋郁弥は遠野日和を抱きしめる。
2人は今仮面ライダーに変身している状態だがお互いの熱を感じることができていた。

285全てを食らう牙の王 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/23(日) 20:20:47.88ID:m5EpqGKb
「こいつは全然だ、弱いなあ、」

その時、2人の耳に牙王の声が届き、その方向を見ると、王蛇にいたぶられている、龍騎の姿があった。

「陸!」

ナイトは必死に止めようと走り出した。

「来たか、ならばこれで一気に喰ってやるよ」

FINAL VENT

王蛇の必殺技、ベノムクラッシュが龍騎を助けにきたナイトに向けて発動される。

「郁弥危ない!」

「日和!?」

「うわああああああああああ!」

ガイはナイトを押し退けてベノムクラッシュを受けてしまう。

「そんな、日和、」

地面にはダメージにより変身が解除された遠野日和の姿があった。

「郁弥、ゴメンね、やっぱ僕、死んじゃった人達に申し訳ないから、先に逝くね。」

「そんな、ダメだよ!嫌だよ!日和!」

(今までありがとう、、、郁弥、、、)

遠野日和の目が自然によって閉じられた。
もう二度と開かないように、

「お前、絶対に許さない!」

「良い威勢だ、かかってこい!」

286全てを食らう牙の王 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/23(日) 20:21:23.61ID:m5EpqGKb
SWORDVENT

「うおおおおおおおおおおおお!」

ナイトがウイングランサーで王蛇に切りかかる。

「無駄だ、」

王蛇はそれを止めたが、

「はあっ!」

「なにっ!?」

龍騎がドラグセイバーで王蛇の脇腹を攻撃していた。

「俺はやられてばっかじゃ嫌なんだ!」

さらにそのドラグセイバーの剣撃は王蛇の顔面部を襲う。
七瀬陸にはある思いがあった、
幼少期からずっと兄である九条天背中を追いかけていた日々
それは九条天への憧れという気持ちだ。
だがしかし同じステージでライバル関係となった今彼の中には誰かの後ろじゃ嫌だ、共に並んでいきたい、その思いが七瀬陸を奮起させていた。

287全てを食らう牙の王 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/23(日) 20:21:41.77ID:m5EpqGKb
「陸!連携攻撃だ!」

「はい!」

ナイトのウイングランサーと龍騎のドラグセイバーによる剣撃はべノサーベルとエビルウィップの防御を退け、王蛇に確実にダメージを与えていた。

「貴様らああああああああぁぁぁ!」

反撃を試みるも剣での攻撃によって吹き飛ばされてしまう。

「マネージャー、見ててね、俺の必殺!」

FINAL VENT

高く飛び上がった龍騎がドラグレッダーの吐く炎と共にライダーキックを放つ必殺、ドラゴンライダーキックが王蛇に向けて放たれる。

「貴様あああああああああああぁぁぁ!」

その直前までナイトに攻撃され、王蛇は避けることが出来ず、直撃をくらってしまい、変身が解除される。

「はぁ、はぁ、こんな所で、死ぬ俺じゃねえぜ、祭りはこっからだ!」

288全てを食らう牙の王 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/23(日) 20:22:00.48ID:m5EpqGKb
牙王は遠野日和のものだったデイバッグを手に取るとその中からタイガとアビスのデッキを取り出す。

「こいつを使うか、変身!」

牙王は仮面ライダーアビスへの変身を遂げる。

「陸、ここは僕にやらせてよ、」

「郁弥さん、、、」

「日和の仇は僕が討つよ」

SWORD VENT

アビスセイバーを装備したアビスがナイトに襲いかかる。

NASTY VENT

「なんだ!?」

そこを超音波攻撃で撹乱する。

「はっ!」

隙を見せたアビスにナイトが畳み掛ける。

289全てを食らう牙の王 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/23(日) 20:23:04.67ID:m5EpqGKb
STRIKE VENT

アビスクローによる攻撃でアビスはそれを防ぐ。

「うわぁ!」

ナイトは吹き飛ばされてしまった時だった。

「変身が!?」

「解けた、」

龍騎とナイトの変身が時間切れによって解かれてしまったのだった。

「ここで変身制限が来るとは不幸だったな。」

アビスが桐嶋郁弥に向けて歩みを進めた時だった。

「まだこっちにも切り札ならあるよ、」

桐嶋郁弥は遠野日和の遺品であるガイのカードデッキを手に取る。

「あの男の力を使うか、」

「ああ、そうだ、僕の大事な親友の、日和の力でお前を倒す!変身!」

桐嶋郁弥の体は遠野日和が纏っていた戦士と同じ鎧に包まれる、
仮面ライダーガイ、屈強なるサイの戦士に、

290全てを食らう牙の王 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/23(日) 20:23:31.23ID:m5EpqGKb
「面白い、だが無意味だ!」

ADVENT

アビスラッシャーとアビスハンマーが現れた。

CONFINE VENT

がコンファインベントが発動され、2体のモンスターの姿が消え去る。

「同じ手ならもう喰った、だがこれならどうだ?」

FINAL VENT

アビスラッシャーとアビスハンマーが合体した姿、アビソドンが現れ、ガイを喰らおうとしたその時、

「日和、ありがとう」

CONFINE VENT

先程遠野日和が相手がもう1体モンスターを持っているのではないかと思い、使わなかったため、存在を知られていなかったもう1枚のコンファインベントが発動され、アビソドンの姿はなくなる。

「そんな馬鹿な!」

「日和、行くよ!」

FINAL VENT

「はあああああああああ!」

仮面ライダーガイの必殺技ヘビープレッシャーが仮面ライダーアビスに直撃する。

「うわああああああああああ!」

291全てを食らう牙の王 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/23(日) 20:24:01.81ID:m5EpqGKb
アビスは大きく吹き飛ばされ、変身が解除される。
仮面ライダーガイと仮面ライダーアビスの戦いはこのバトル・ロワイアル内で1番最初に起きた戦いであった。
そしてその時と同じ流れで、ガイがアビスを打ち破ったのだった。

「俺は、まだ、死なん、」

牙王はタイガのデッキを取り出して、変身しようとするが、

「変、、、し、、、」

牙王の手からカードデッキが落ちて、牙王自身も膝から崩れてしまう。

(俺は、ここで、死ぬのか、、、)

牙王の意識は遠のいていく、
彼の体からは意識だけでなく、魂も遠のいていたのだった。

「日和、仇は討ったよ、」

変身を解除した郁弥は遠野日和の亡骸を見つめていた。

292全てを食らう牙の王 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/23(日) 20:24:39.68ID:m5EpqGKb
「郁弥さん、」

桐嶋郁弥の目からは溢れんばかりの涙が出ていた。

「遅かったか、」

そこにバイクで移動中に変身制限によって走っての移動を余儀なくされていた鈴木正一郎も到着していた。

「これは何があったんだ?」

鈴木正一郎が問うと七瀬陸が答えた。

「死んだんです、俺のマネージャーと郁弥さんの親友が、」

七瀬陸の目からも涙が溢れていた。

「それは、辛かったな、」

鈴木正一郎はここで本来ならば戦いに乗っているか乗っていないかを問い正義か悪かの判別を行うが、彼の目には2人とも戦いに乗らない正義の人間に映っていた。

(主催者め、このような悪事を行いやがって!絶対に俺がぶっ殺してやる!)

鈴木正一郎の決心はさらに強まった、人を悲しませる悪、主催者を殺すと、

293全てを食らう牙の王 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/23(日) 20:25:07.94ID:m5EpqGKb
(マネージャー、俺、このゲームを壊して、生きて帰るよ、一織や、天にいも待っててね。)

(日和のためにもこんなの潰してやる!兄貴、見ててね)

桐嶋郁弥と七瀬陸も大切な人のため、このロワを壊す決心をしていた。

(とにかく今は2人が落ち着くまで待とう、話はそれからだ)

七瀬陸、桐嶋郁弥、鈴木正一郎
この3人の対主催戦士達が導き出す答えは何なのだろうか、
それを知る者は今はいないのであった、
ただ今わかることはこの3人がバトル・ロワイアルを終わらす方向まで持っていこうとしていることであった。

状態表
4Dシアター前 午前3時50分

【鈴木正一郎@自作ロワ】
【状態】ダメージ微小 仮面ライダーインペラーに1時間15分変身不可能 仮面ライダーオルタナティブに変1時間50分変身不可能
【時系列】ロワ参戦前
【装備】カードデッキ(インペラー、オルタナティブ、ベルデ、)
【道具】支給品一式チップカットソー 麻薬
【思考・状況】
0、正義を執行する
1、戦いに乗ったものは殺す(マーダーキラー)
2、人の死の慣れた
3、戦いに乗っていない者達を集める
4、七瀬陸、桐嶋郁弥と話をする

【七瀬陸@アイドリッシュセブン】
【状態】ダメージ中 持病持ち 仮面ライダー龍騎に1時間50分変身不可能
【時系列】最終回後
【装備】カードデッキ(龍騎) ナイフ
【道具】支給品一式
【思考・状況】
0、対主催
1、小鳥遊紡の死に対するショック

【桐嶋郁弥@free!dive to the fiture】
【状態】ダメージ中 仮面ライダーナイトに1時間50分 仮面ライダーガイに1時間55分変身不可能
【時系列】本編第8話後
【装備】カードデッキ(ナイト、ガイ) スタンガン
【道具】支給品一式
【思考・状況】
0、対主催
1、日和の死によるショック

遠野日和死亡
牙王死亡
残り5人

294第2回放送 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/26(水) 20:30:58.57ID:+xNqgXOD
1時間で4人の死者が出た。
そんな大きな事件が起こりまもなく10分が経っていた。

『放送を始めるよ。10分前に4人目の死者が出たんで急遽放送を行うことになったよ、まず皆初めまして、僕の名前はDだよ。この戦いの主催者さ、まずは死亡者を発表していくよ。
小鳥遊紡、城戸真司、遠野日和、牙王が死んだよ。
モンスターエリアはジュラシックパークエリア、ジョーズエリアだよ。』

これはすなわちユニバーサルスタジオジャパンの東側のほとんどが使えなくなるということだ。

『それからもう1つ、今からプレイヤーを追加するよ、1人は八乙女宗助、最初に放送を行っていたおっさんだよ、悪い奴だからいたぶってあげてね、もう1人は僕自身だよ。面白くなってきたし急だけど参加させてもらうよ。』

主催者陣営2人の参加が確定され、戦いの更なる加速が予測される。

295第2回放送 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/26(水) 20:31:15.10ID:+xNqgXOD
『まあ、僕が参加すると大変なことになるから新ルールだよ、僕を倒したらその地点で生きてた人全員勝者ってことにしてあげるよ、願いは叶えてあげれないけどね、僕と最後の2人になって僕を倒した人にだけ願いを叶えてあげるよ。じゃあ、健闘を祈るよ、』

「さてさて、八乙女君にももう行ってもらったし、僕も行こっと」

身支度を整えたDはそのまま部屋を出る。

「サーて、どこに行こっかなー」

午前四時 ???
【D@主催者@オリキャラ】
【状態】健康
【装備】不明
【道具】支給品一式
【思考・状況】
0、マーダー
1、ラスボスの役目を果たす

296第2回放送 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/26(水) 20:31:47.40ID:+xNqgXOD
「Dめ、余計なことを!」

八乙女宗助は怒っていた、
自らもロワに参加させたことを、

「とにかく今は奴以外を殺す!そして最後にDを殺す。
これで願いは叶う、フハハハハハハハハハハハハハハ!待ってろよ、D!」

八乙女宗助は天を仰ぎ高笑いをしていた。

「そんなの、嘘でしょ」

貝町ト子はかなり焦っていた。
Dという男が倒されえしまうと自分の願いが叶わぬまま戦いが終わってしまう
大田太郎丸亡き今優勝しなければ彼女は薬を得ることはできない。

「兎に角、全員殺さないと、」

貝町は先程声が聞こえた方へ向かおうとするが、

「あなたは、、、誰?」

貝町ト子の目の前に高笑いする男、八乙女宗助がいた。

「これはこれは参加者の貝町ト子だな、悪いがここで死んでもらおうか、」

「死ぬのはあんたよ!」

貝町は自らの銃を取り出して八乙女宗助を撃とうとしたがそれができなかった、

297第2回放送 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/26(水) 20:32:27.77ID:+xNqgXOD
「残念ながら、私も良い武器を持っていてねえ、」

八乙女宗助の手にはサブマシンガンが握られていた。

「嘘、、、でしょ、、、」

貝町は穴だらけで血も沢山出ている自分の体を見て思う。
自分は死ぬのだと

「さて、まずは参加者達からだ、覚悟しておけよ、D」

「そんなの、嘘でしょ」

貝町ト子はかなり焦っていた。
Dという男が倒されえしまうと自分の願いが叶わぬまま戦いが終わってしまう
大田太郎丸亡き今優勝しなければ彼女は薬を得ることはできない。

「兎に角、全員殺さないと、」

貝町は先程声が聞こえた方へ向かおうとするが、

「あなたは、、、誰?」

貝町ト子の目の前に白髪の壮年の男性が立っている。

「私か?私は八乙女宗助だ」


ミニオンズエリア
【八乙女宗助@ジョーカー@アイドリッシュセブン】
【状態】健康
【時系列】14話終了後
【装備】不明 サブマシンガン(弾数不明)
【道具】支給品一式
【思考・状況】
0、マーダー
1、最後にDを殺し、完全優勝を狙う。
2、まずは参加者を殺す

貝町ト子死亡残り6人

298終わりの始まり ◆eAnX8t/W4s 2018/12/28(金) 19:52:07.01ID:Th2SA2G2
「マネージャー、、、」

「日和、、、」

七瀬陸と桐嶋郁弥は呆然としていた。
七瀬陸は約1年ほど自分達のグループを支えてくれたマネージャーである小鳥遊紡を失ってしまった。
小鳥遊紡は彼らアイドリッシュセブンにとって最高のマネージャーであった、メンバーの1人である和泉一織にサポートされていたが、見事アイドリッシュセブンが新人賞を与えられ、1年目でブラホワ(現実での紅白のようなもの)に出るほどのグループにしたのだ。
桐嶋郁弥が失った親友遠野日和も今回は殺し合いに乗ってしまったがいつも郁弥のことを考えている良い友人であった。
郁弥のためと暴走し、周りに迷惑をかけてしまうこともあるが郁弥にとっては大事な、親友だった。

「、、、」

鈴木正一郎はただそれを見つめていた。
彼にとって大事な人物というのはこの戦いには参加していなかった、大田太郎丸も彼にとっては寧ろ滅ぼすべき存在であった。

299終わりの始まり ◆eAnX8t/W4s 2018/12/28(金) 19:52:28.70ID:Th2SA2G2
「鈴木さん、」

「どうした?七瀬」

「この後俺達はどうすれば、」

「決まってるだろ、Dを倒す。」

鈴木正一郎にとって今この場にいる1番の悪は主催者のDであった。
もちろんDを倒せば戦いが終わるので対主催としては当然の思考ではあるが、鈴木の中にはそれを超えた感情があった、
憎き悪であるDを正義として裁く、
他の者達とは少し変わっていて、少し強い気持ちがあった。

「でも、俺達だけでDを倒せるんでしょうか?」

「七瀬、」

「俺達13人を拉致して戦わせた人に、勝てるのかどうか、俺にはわかりません」

300終わりの始まり ◆eAnX8t/W4s 2018/12/28(金) 19:52:53.67ID:Th2SA2G2
七瀬陸の考えはDはとても強く驚異的な存在なのではないだろうかというものだった。
実際13人の参加者を集め、ミラーモンスターが1部エリアに増えるように調整したりと、小学生でもDはただ者じゃないということがよくわかる。

「だったら他の仲間を集めるしかないよ。」

桐嶋郁弥も口を開く。

「他の仲間、、、?」

「そうか、残りの参加者の力を合わせればどんなやつが来ようが倒せる、」

「今ちょうどこっちに来てる人も他の参加者じゃない?」

桐嶋郁弥の目にはもう1人の参加者、

桐山和雄が映っていた。

301終わりの始まり ◆eAnX8t/W4s 2018/12/28(金) 19:53:09.26ID:Th2SA2G2
「おーい!こっちこっちー!」

七瀬陸が向かってきた参加者、桐山和雄を誘導する。

「変身、、、」

七瀬陸達は手を組みたい、そう思っていたが桐山和雄は違った、
彼らを倒そうとしていた。

「陸!下がって!」

リュウガの鎧を装備した桐山和雄が七瀬陸達に向けて走り出す。

「変身!」

鈴木正一郎は先程牙王が使っていた王蛇のデッキを使い変身する。

SWORDVENT SWORDVENT

リュウガはドラグセイバー、王蛇はべノサーベルを装備して己の剣をぶつけ合う。

「はっ!」

302終わりの始まり ◆eAnX8t/W4s 2018/12/28(金) 19:53:25.85ID:Th2SA2G2
王蛇がリュウガを切りつける。

「、、、」

リュウガが王蛇を切りつける。

「鈴木さん、」

「陸、僕達もいくよ、」

「郁弥さん、」

「確かに僕達の敵に成りうる人達は皆強いかも知れない、でも戦わなきゃいけないんだ、皆で生き残るために、、、変身!」

桐嶋郁弥は仮面ライダーアビスに変身する。

SWORD VENT

「はあああああああああああ!」

戦士桐嶋郁弥、彼の心は燃えていた、親友日和の分も生きるため、また、日和の敵を討つために

303終わりの始まり ◆eAnX8t/W4s 2018/12/28(金) 19:53:45.65ID:Th2SA2G2
ニューヨークエリア 午前4時10分
【鈴木正一郎@自作ロワ】
【状態】ダメージ微小 仮面ライダーインペラーに55分変身不可能 仮面ライダーオルタナティブに変1時間30分変身不可能 仮面ライダー王蛇に変身中
【時系列】ロワ参戦前
【装備】カードデッキ(インペラー、オルタナティブ、ベルデ、王蛇)
【道具】支給品一式チップカットソー 麻薬
【思考・状況】
0、正義を執行する
1、戦いに乗ったものは殺す(マーダーキラー)
2、人の死の慣れた
3、戦いに乗っていない者達を集める
4、目の前の敵(桐山和雄)を倒す

【七瀬陸@アイドリッシュセブン】
【状態】ダメージ中 持病持ち 仮面ライダー龍騎に1時間30分変身不可能
【時系列】最終回後
【装備】カードデッキ(龍騎、タイガ) ナイフ
【道具】支給品一式
【思考・状況】
0、対主催
1、小鳥遊紡の死に対するショック
2、Dに対する恐怖

【桐嶋郁弥@free!dive to the fiture】
【状態】ダメージ中 仮面ライダーナイトに1時間30分 仮面ライダーガイに1時間35分変身不可能 仮面ライダーアビスに変身中
【時系列】本編第8話後
【装備】カードデッキ(ナイト、ガイ、アビス) スタンガン
【道具】支給品一式
【思考・状況】
0、対主催
1、日和の死によるショック
2、日和の敵討ちのためにDを倒す

【桐山和雄@バトル・ロワイアル(漫画版)】
【状態】健康 仮面ライダーゾルダに1時間25分変身不可能 仮面ライダーリュウガに変身中
【時系列】ロワ参加前
【装備】カードデッキ(ゾルダ、リュウガ)
【道具】支給品一式不明支給品
【思考・状況】
0、戦いに乗る

304桐山和雄 革命の時 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/30(日) 06:19:01.71ID:4otpgAfR
桐山和雄の変身するリュウガは強かった、大田太郎丸やシザーアポロガイストを倒した鈴木正一郎をいとも簡単に苦戦させていた。

SWING VENT

「おらっ!」

エビルウィップで対抗するもリュウガは防ぎきる。

(なんだよ、コイツ、まるで殺しの悪魔だ、)

鈴木正一郎は彼をそう評した。
リュウガはドラグセイバーを使いつつ王蛇の殴る、蹴るなどの暴行を次々と防ぎつつドラグセイバーによる攻撃で着実にダメージを与えていた。

305桐山和雄 革命の時 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/30(日) 06:19:29.92ID:4otpgAfR
「はああああああああああ!」

そこに桐嶋郁弥が変身したアビスが助けに入る。

「桐嶋!?」

「このままじゃ、やられる、剣で連携攻撃をしかけよう、」

「そうだな、俺が隙を作る、お前はそこをつけ」

「わかった!」

SWORD VENT

アビスセイバーを装備したアビスがリュウガに切りかかり、リュウガはそれをドラグセイバーで防ぐ。

SWORD VENT

「はあっ!」

今度は王蛇がリュウガに切りかかるのをリュウガは蹴りで対処、

306桐山和雄 革命の時 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/30(日) 06:20:06.36ID:4otpgAfR
「今だ!」

アビスがリュウガの脇腹を蹴り、続いてアビスセイバーで腹部を突く。

「2人共、すごい戦いだ。」

一方七瀬陸はそれをただ見てるだけだった。

(2人の連携は敵にダメージを与えれている。でも、これで本当に倒せるの?あいつだけじゃなくてDも倒さないといけないのに、俺は何の役にも立ててない、それにこの3人でDを倒せるかなんてわからない、もう1人の参加者も戦いに乗ってたら、、、)

Dという倒すべき存在の力は未知数であった、だが彼はDはラスボスということもあり相当強いのではないかと推測していた。

307桐山和雄 革命の時 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/30(日) 06:21:05.45ID:4otpgAfR
恐らく他の者達もそう思っているだろう。
だが今現在他の2人は恐らくDよりは弱い戦士との戦いに苦戦している。
勿論自分が参戦してもリュウガを倒すのは不可能であると思っている。

「このままじゃ、俺達は、」

リュウガ、そしてD、この強敵を倒すことができない、そんな絶望感が七瀬陸を襲う。

(どうしよう、俺達)

七瀬陸の目の前には苦戦しながらも必死に戦う王蛇とアビスの姿が目に映る。
2人はダメージを負い、肩が上下している。
一方のリュウガは体制を崩すことなく2人を見下しているかのような雰囲気を醸し出している。

ーーーー七瀬さん、こういう時こそ冷静に、

308桐山和雄 革命の時 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/30(日) 06:22:03.74ID:4otpgAfR
(一織、)

七瀬陸は頭の中でアイドリッシュセブンのメンバーの1人、和泉一織の声を聞いた気がし、ふと彼のことを思った、
和泉一織はとても冷静な人間だ、裏で小鳥遊紡にアドバイスを行い影でアイドリッシュセブンを支えてきていた。
ある音楽番組で陸の病気のことを心配しすぎて歌うことを忘れるという失態を犯した、所謂放送事故である。
一織はその時皆の前で涙を流した、その失敗でアイドリッシュセブンのデビューは遅れてしまった、
それでも六弥ナギの機転や小鳥遊紡の父であり社長の小鳥遊音晴が用意した川での休養を経て、一織は立ち直り、アイドリッシュセブンも上昇気流に乗って行った、陸は今の状況とあの時の状況を重ねていた、

(俺は、諦めない!でも一織ならこうするはず、一回やってみるしかない!)

ドラグセイバーによる攻撃は着実に王蛇とアビスに攻撃を与えてへばらせていた。

「変身!」

そこにタイガに変身した陸が止めに入る。

「どうして、どうしてあなたは人を殺そうとするんですか!」

タイガは自らの怒りをぶつけるかのようにしてリュウガを殴り飛ばす。

309桐山和雄 革命の時 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/30(日) 06:23:21.80ID:4otpgAfR
「鈴木さんも郁弥さんも落ち着いてください!」

「何故だ七瀬!」

「Dを倒すためです。」

「確かに陸の言いたいことはわかるよ、でもなんでこいつを?」

「そうだ、お前は悪を許すというのか?」

「それは、その、」

「俺の力が必要と思ったからだろ?」

桐山和雄が口を開いた。

「ええ、その通りです。だから殺し合いなんてやめて俺達と協力しましょう!」

310桐山和雄 革命の時 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/30(日) 06:24:01.90ID:4otpgAfR
ーーー運命は変えられる。

桐山和雄自身が殺した城戸真司の言葉が頭をよぎる。

ーーーだからコイントスの結果も簡単にねじ曲げることができる!だから今からでも殺し合いをやめて、俺達と一緒に戦いを、、、止めよう、、、

城戸真司は戦いを止めようとし、その心を桐山和雄にも伝えようとした。

ーーそしてその思いと目の前の男達の思いは一致した。

「、、、良いだろう、ただしそれは、コイントスで決めよう。」

リュウガの変身を解いて桐山和雄はコインを取り出す。

「本当に協力させる気なの?」

「悪は悪だ、協力することになってもDを倒した後にはお前を制裁する。」

桐嶋郁弥と鈴木正一郎も変身を解除する。

311桐山和雄 革命の時 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/30(日) 06:24:33.96ID:4otpgAfR
「でもどうしてあなたは殺し合いに乗っていたんですか?」

七瀬陸も変身を解除しながら問う。

「今と同じだ、コイントスで決めた。」

「なんだと!?」

その場にいる者達は唖然とし、鈴木正一郎は激昂している。

「そんなんで悪になっていいと思ってるのか!!」

鈴木正一郎は桐山和雄に掴みかかる。

「俺には時々何が正しいかわからなくなる、だから俺はこうした、」

桐山和雄は淡々と語り出す。

312桐山和雄 革命の時 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/30(日) 06:25:09.33ID:4otpgAfR
「そんなことでお前は!」

「ああ、そんなことかもしれない、だが考えを変えるか変えないかもそんなこと次第だ」

桐山和雄の指に弾かれたコインが宙を舞い落ちてくる。

「表ならDを倒す裏ならば引き続き殺し合いをする。」

緊張の一瞬、全員の目がコインを追い、コインは桐山和雄の手の上に収まる。

「どっちだ、」

桐嶋郁弥はその手を見据える。

313桐山和雄 革命の時 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/30(日) 06:26:59.18ID:4otpgAfR
確かに桐山和雄は悪かもしれない、誰かを殺していたかもしれない、それでも強大な敵に立ち向かうのには必要なのかもしれない、
だからこそ彼は祈った、いや、彼だけでなく七瀬陸も鈴木正一郎も祈っている。表が出ることを、

「結果は表のようだ、」

桐山和雄の手の上には表を上にしてコインが横たわっていた、

「やったー!」

1番初めに声を挙げたのは陸、

「これで味方が増えた、」

桐嶋郁弥も安堵の声を漏らす。

「仕方がないな、存分に働いてもらうぞ」

鈴木正一郎も桐山和雄を受け入れた。

314桐山和雄 革命の時 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/30(日) 06:27:27.77ID:4otpgAfR
「これで俺はお前達の仲間だ、とにかくまずは情報交換だ、」

「おっと、その前に」

桐山和雄が情報交換を提案したその時だった、

「お前は!?」

「やあ、皆、Dだよ、」

全員(桐山和雄を除く)が驚愕する。

「残った参加者皆団結しちゃったみたいだから挑戦状を叩きつけることにしたよ、7時ぐらいにウォーターワールドエリアで会おう。」

「貴様!ここで倒す!」

「あ、7時ぐらいにはモンスターエリアとそうじゃないエリアを入れ替えるから頑張って移動しててね、」

鈴木正一郎が殴りかかろうとしたのを避けてDは姿を消す。

「7時が、決戦の時か、」

桐嶋郁弥がそう言いながら空を見上げる。

「絶対に倒そう、皆で!」

315桐山和雄 革命の時 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/30(日) 06:28:08.89ID:4otpgAfR
午前4時20分
【鈴木正一郎@自作ロワ】
【状態】ダメージ微小 仮面ライダーインペラーに45分変身不可能 仮面ライダーオルタナティブに変1時間20分変身不可能 仮面ライダー王蛇に2時間ほど変身不可能
【時系列】ロワ参戦前
【装備】カードデッキ(インペラー、オルタナティブ、ベルデ、王蛇)
【道具】支給品一式チップカットソー 麻薬
【思考・状況】
0、正義を執行する
1、戦いに乗ったものは殺す(マーダーキラー)
2、人の死の慣れた
3、桐山和雄を受け入れるかどうかの葛藤

【七瀬陸@アイドリッシュセブン】
【状態】ダメージ中 持病持ち 仮面ライダー龍騎に1時間20分変身不可能 仮面ライダータイガに2時間ほど変身不可能
【時系列】最終回後
【装備】カードデッキ(龍騎、タイガ) ナイフ
【道具】支給品一式
【思考・状況】
0、対主催
1、小鳥遊紡の死に対するショック
2、Dに対する恐怖

【桐嶋郁弥@free!dive to the fiture】
【状態】ダメージ中 仮面ライダーナイトに1時間20分 仮面ライダーガイに1時間25分変身不可能 仮面ライダーアビスに2時間ほど変身不可能
【時系列】本編第8話後
【装備】カードデッキ(ナイト、ガイ、アビス) スタンガン
【道具】支給品一式
【思考・状況】
0、対主催
1、日和の死によるショック
2、日和の敵討ちのためにDを倒す

【桐山和雄@バトル・ロワイアル(漫画版)】
【状態】健康 仮面ライダーゾルダに1時間15分変身不可能 仮面ライダーリュウガに2時間ほど変身不可能
【時系列】ロワ参加前
【装備】カードデッキ(ゾルダ、リュウガ)
【道具】支給品一式不明支給品
【思考・状況】
0、Dを倒す
1、情報交換をする

現在地不明
【D@主催者@オリキャラ】
【状態】健康
【装備】不明
【道具】支給品一式
【思考・状況】
0、マーダー
1、ラスボスの役目を果たす

316桐山和雄 革命の時 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/30(日) 06:29:34.24ID:4otpgAfR
「そうか、俺達は別の世界の別の時間から集められていたのか。」

情報交換を繰り返すうちにこの事実が明らかになった、七瀬陸と桐嶋郁弥の世界は似たような世界ではあるが有名番組や有名な芸能人に違いがあった。
鈴木正一郎の世界には獣人と呼ばれる人ならざる者がいるという違いがあった。
更に桐山和雄の世界では国が日本ではなく大東亜共和国という全く違う国家であった。

「でもなんで俺達が集められたんだろう」

317桐山和雄 革命の時 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/30(日) 06:30:16.60ID:4otpgAfR
七瀬陸は疑問を投げかけた
はっきり言うとこの場にいるもの達の共通点は何もなかった、強いて言うならば桐山和雄と鈴木正一郎は連れてこられた時間軸より後の時間軸で殺し合いに参加させられているがこの場にいるもの達にはそんなことはわからない。

「もしかしたらだけど誰か大切な人がいるとか」

「それは、なさそうだな」

「ああ、俺には大切な人はいないからな」

桐嶋郁弥の考察を鈴木正一郎と桐山和雄は否定する。

「俺はともかくクラスメイトだった大田太郎丸にそんなのがいるとは思えない、あいつは女を奴隷にする最低野郎だ。」

318桐山和雄 革命の時 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/30(日) 06:30:44.59ID:4otpgAfR
「とにかく今は呼ばれた理由よりも作戦の方が大事じゃないか?」

桐山和雄が割って入る。

「それもそうだな、今俺たちの手元にあるカードデッキは龍騎、ナイト、ゾルダ、王蛇、アビス、ガイ、インペラー、タイガ、リュウガ、ベルデ、オルタナティブの11枚だ、どれを誰が使うかだが、」

「僕はナイトとガイとアビスを使いたい、」

桐嶋郁弥は自分自身が最初から持っていたナイトと親友、遠野日和が使っていたガイとアビスを選択した。

「俺は、龍騎とタイガを使いたいです。」

七瀬陸も同様に初期カードデッキの龍騎と先程変身したタイガを選択した。

「なら俺はインペラーと王蛇とオルタナティブを使おう、お前は余った奴らでいいか?」

「構わん、」

桐山和雄はゾルダ、リュウガ、ベルデのデッキを受け取る。

「他の装備は恐らく使えない、邪魔になるかも知れないから置いていこう。」

鈴木正一郎の提案でカードデッキと食料などの基本支給品は置いていくことになった。

319桐山和雄 革命の時 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/30(日) 06:31:17.03ID:4otpgAfR
「それとだが恐らくもう1人の参加者も現れるかも知れないから1番使いやすいデッキは温存してもう1つのデッキで変身した方が良さそうだと思うがどうだろう?」

「そうだな、Dがミラーモンスターを数体引き連れて来ることもありうるからな」

鈴木正一郎の提案に桐山和雄が賛同し他の2人も同様に賛成する。

「そろそろ時間だ、行こう!」

七瀬陸の一声で全員が立ち上がり彼らはウォーターワールドへ向かった。

320桐山和雄 革命の時 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/30(日) 06:31:59.54ID:4otpgAfR
午前7時前
【鈴木正一郎@自作ロワ】
【状態】健康
【時系列】ロワ参戦前
【装備】カードデッキ(インペラー、オルタナティブ、王蛇)
【道具】支給品一式
【思考・状況】
0、正義を執行する
1、戦いに乗ったものは殺す(マーダーキラー)
2、人の死の慣れた
3、戦いに乗っていない者達を集める

【七瀬陸@アイドリッシュセブン】
【状態】健康
【時系列】最終回後
【装備】カードデッキ(龍騎、タイガ)
【道具】支給品一式
【思考・状況】
0、対主催
1、小鳥遊紡の死に対するショック
2、Dに対する恐怖

【桐嶋郁弥@free!dive to the fiture】
【状態】健康
【時系列】本編第8話後
【装備】カードデッキ(ナイト、ガイ、アビス)
【道具】支給品一式
【思考・状況】
0、対主催
1、日和の死によるショック
2、日和の敵討ちのためにDを倒す

【桐山和雄@バトル・ロワイアル(漫画版)】
【状態】健康
【時系列】ロワ参加前
【装備】カードデッキ(ゾルダ、リュウガ、ベルデ)
【道具】支給品一式
【思考・状況】
0、Dを倒す

321桐山和雄 革命の時 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/30(日) 06:32:28.83ID:4otpgAfR
「ほう、ここを決戦の地に選んだか、」

「そうだよ、八乙女さん、」

ウォーターワールドのステージ上でDと八乙女宗助は会話していた。

「そろそろ時間だ、行っておいで、モンスター達、」

普段は観客席である筈の場所にはモンスター達が佇んでいる。


(そう言って余裕でいれるのも今のうちだ、後で確実に殺してやるから覚悟していろD)

獲物を待つモンスター達の瞳と野望を持つ八乙女宗助の瞳は彼らがやってくるであろう入口を見つめていた。

322桐山和雄 革命の時 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/30(日) 06:33:00.79ID:4otpgAfR
【D@主催者@オリキャラ】
【状態】健康
【装備】不明
【道具】支給品一式
【思考・状況】
0、マーダー
1、ラスボスの役目を果たす

【八乙女宗助@ジョーカー@アイドリッシュセブン】
【状態】健康
【時系列】14話終了後
【装備】不明 サブマシンガン(弾数不明)
【道具】支給品一式
【思考・状況】
0、マーダー
1、最後にDを殺し、完全優勝を狙う。
2、まずは参加者を殺す

323創る名無しに見る名無し2018/12/30(日) 12:43:30.28ID:XFcNITLq
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324 ◆eAnX8t/W4s 2018/12/30(日) 22:36:04.37ID:otVMvdnF
明日の夜に長編投下します

325THE LAST BATTLE ◆eAnX8t/W4s 2018/12/31(月) 20:05:24.24ID:6eNlII6I
9時から投下します

326THE LAST BATTLE ◆eAnX8t/W4s 2018/12/31(月) 20:56:16.40ID:6eNlII6I
ウォーターワールドの観客席及び通路にはディスパイダー、メガゼール、ネガゼール、
マガゼール、オメガゼール、ゼブラスカル(ブロンズ、アイアン)、
ワイルドボーダー、シールドボーダー、ゼノバイター、テラバイター、
デッドリマー、バクラーケン、ウィスクラーケン、ゲルニュート、
アビスラッシャー、アビスハンマー、ソノラブーマ、
バズスティンガー(ホーネット、ワスプ、ビー、ブルーム、フロスト)
ブロバジェル、レスパイダー、ミスパイダー、ソロスパイダー
この約30体に加え、前方通路ステージにもガルドサンダー、ガルドストーム、ガルドミラージュ、そして八乙女宗助がいる。

「ようやく来たみたいだね」

そしてウォーターワールド入口には
七瀬陸、桐山和雄、桐嶋郁弥、鈴木正一郎の4人が並んでいた。

「D、ここでお前を倒す!行くぞ!」

鈴木正一郎が代表し声を上げる。

「八乙女さん、やっちゃって」

「言われなくともわかってる」

「「「「「変身!」」」」」

この会場に5人の戦士が君臨する。
八乙女宗助が変身した仮面ライダーオルタナティブゼロ、七瀬陸が変身したタイガ、桐山和雄が変身したリュウガ、桐嶋郁弥が変身したアビス、そして鈴木正一郎が変身したオルタナティブ

327THE LAST BATTLE ◆eAnX8t/W4s 2018/12/31(月) 20:56:56.64ID:6eNlII6I
「行け!怪人たちよ!」

オルタナティブゼロと共に怪人達が4人のライダーに襲いかかる。

「任せて、」

FINAL VENT

アビスラッシャーとアビスハンマーが合体したモンスター、アビソドンが現れてモンスター達を蹴散らす。

「俺も手伝おう」

ADVENT

リュウガが召喚したドラグブラッカーもモンスター達に攻撃をする。

「俺だって、」

STRIKE VENT

デストクローを装備したタイガもモンスター達を次々と切り裂いていく。

328THE LAST BATTLE ◆eAnX8t/W4s 2018/12/31(月) 20:57:18.94ID:6eNlII6I
SWORD VENT SWORD VENT

「お前の相手はこの俺だ!」

オルタナティブがオルタナティブゼロに斬りかかり、ゼロもそれを防ぐ。

「貴様という悪を成敗する!」

オルタナティブとゼロの刃がぶつかり合う。

SWORD VENT SWORDVENT

「はっ!くらえ!」

アビスとリュウガは自らの剣を使ってモンスター達を次々と切っていく。

「数が多い、」

「ああ、だが俺達のモンスターならばきっとやれる。」

「そうだね、」

2人のモンスターアビソドンとドラグブラッカーがモンスター達を蹴散らしていく。

329THE LAST BATTLE ◆eAnX8t/W4s 2018/12/31(月) 20:57:41.86ID:6eNlII6I
「俺は絶対、兄さん達の、一織達のところに戻るんだ!」

タイガもデストクローで次々とモンスターを撃破していく。

ADVENT

「デストワイルダー、いくよ、」

タイガに向けて連携攻撃をしてくるメガゼール、ネガゼール、マガゼール、オメガゼールの4体のモンスター
そして迎え撃つタイガとデストワイルダー
まず最初に槍を突き出してきたオメガゼールの攻撃をタイガのデストクローが止める。
そしてそのオメガゼールの腹部をデストワイルダーが貫き撃破、
次にそのデストワイルダーを突きにきたネガゼールをタイガがジャンプして上から切り裂く。
さらにマガゼールもデストワイルダーを狙うが怯んだネガゼールと衝突したところを2人に同時に爪で切り裂かれ死亡する。

「いくよ!」

そしてタイガとデストワイルダーの爪はメガゼールを同時に狙い突き刺す。

「やった!」

敵を倒しても油断はできない、今度はガルドサンダーがタイガを狙い腕の鋭い鉤爪で襲いかかる。
がしかしデストワイルダーはそれを上回る大きさの爪で防ぎ、横からタイガがデストクローでガルドサンダーの腹部を突く。

「必殺技だ!」

FINAL VENT
デストワイルダーが爪を使いウォーターワールド観客席中央通路でガルドサンダーを引きずり、
そしてタイガがデストクローで刺し貫く
摩擦熱で熱くされたガルドサンダーの体はデストクローから放たれた冷気によって熱疲労で爆発する。

「見てて、天にい、マネージャーアイドリッシュセブンの皆、俺は絶対に勝つ!」

330THE LAST BATTLE ◆eAnX8t/W4s 2018/12/31(月) 20:57:58.61ID:6eNlII6I
そして七瀬陸は気付く、ある1枚のカードが落ちてることに

一方桐山和雄、リュウガもバズスティンガー達と戦っていた。

STRIKE VENT

「はっ!」

ドラグクローとドラグブラッカーから放たれる炎はバズスティンガー達に直撃し石化させる。

「1、2、3、4、5」

リュウガはドラグセイバーで一体一体を切り裂いていく。
ガルドミラージュがリュウガの前に現れる。

「ある男が言っていた、運命は変えられると、だからもし俺達が負けてしまうという運命があるのなら、俺はその運命を変えよう」

斧を使って攻撃するガルドミラージュの斧をドラグセイバーで止めて、リュウガはガルドミラージュの腹部を蹴る。

「はっ!」

そして怯んだガルドミラージュをドラグセイバー数回切る。

「止めだ!」

FINAL VENT

城戸真司が本来変身する仮面ライダー龍騎とは違い黒い炎のドラゴンライダーキックがガルドミラージュと周りのモンスターを吹き飛ばし、その命を奪う。

「充よ、今のモンスターのような風貌はネイティブ・アメリカンだ。」

331THE LAST BATTLE ◆eAnX8t/W4s 2018/12/31(月) 20:59:15.97ID:6eNlII6I
「日和、遥、兄貴、僕は戦う、みんなの為に、みんなのところに戻る為にも、ここにいるみんなを救う為にも!」

アビスの二刀流攻撃はディスパイダー、レスパイダー、ミスパイダー、ソロスパイダーの4体を切り裂いていく。
ガルドサンダーが飛びながらアビスに突撃する。

「アビソドン!」

アビソドンから放たれるエネルギー弾がガルドミラージュを襲う。

「くらえ!」

アビスセイバーがガルドミラージュの肉体を貫きその命を絶たせる。

「僕は負けないよ、日和」

そしてまたアビスの横にはあるカードが落ちていたのを桐嶋郁弥は拾った。

332THE LAST BATTLE ◆eAnX8t/W4s 2018/12/31(月) 20:59:35.46ID:6eNlII6I
「私はここでお前を倒す!絶対に帰って、TRIGGERを1番にして見せる!」

狂気的な男、八乙女宗介はオルタナティブゼロに変身しオルタナティブに変身した鈴木正一郎を圧倒していた。
身体能力では鈴木正一郎が上ではあるがスペックではオルタナティブゼロが上だった

「俺はお前の巫山戯た考えを正義の名のもとに壊させてもらおうか!」

オルタナティブが剣を振るうが

「貴様では勝てん!」

ゼロは防ぎきる。

(そうすりゃいいんだ)

その時だった

「アポロスラッシュ!」

謎の存在が突如現れてオルタナティブゼロを切り裂いた。

「何者だ!貴様!」

「もしや、お前は」

その姿に鈴木正一郎は見覚えがあった。

333THE LAST BATTLE ◆eAnX8t/W4s 2018/12/31(月) 21:00:26.04ID:6eNlII6I
「アポロ、ガイスト?」

姿は先程のシザーアポロガイストと少し変わっており右手にはシザースピンチ左腕にはシェルディフェンス
胴体の鎧と肩は仮面ライダーシザース
パーフェクターがついているはずの場所には爪状の角がついている。
この姿を言い表すならばスーパーシザーアポロガイストだろう。

「貴様ァ!何者だ!」

「我が名はアポロガイストだ!」

しかも自我も芽生え言語能力もあるようだ。

「アポロガイスト、何をしに来た」

「さあな、俺は宇宙一迷惑な男なだけだ。」

「とにかくいくぞ!」

オルタナティブのスラッシュダガーとアポロガイストのシザースピンチがオルタナティブゼロを襲い、防ぎきれなかった

「このまま負けてなるものか!!」

334THE LAST BATTLE ◆eAnX8t/W4s 2018/12/31(月) 21:00:43.04ID:6eNlII6I
オルタナティブゼロもスラッシュダガーを振るうがオルタナティブのスラッシュダガーに防がれ腹部をシザースピンチで攻撃される。

「ぐっ!」

「はっ!」

さらにオルタナティブがスラッシュダガーを振るいオルタナティブゼロに確実にダメージを与える。

「オルタナティブ、このカードを使え」

「わかった、」

FINAL VENT

アポロガイストがオルタナティブをレシーブのようにして飛ばしてオルタナティブが回転しながらオルタナティブゼロに突っ込む本来はシザースの必殺技であるシザースアタックが放たれる。

「うわあああああああああああああ!!」

オルタナティブゼロの変身が解かれ、ファムのデッキが地面に落ちる。

「私はこんな所で、」

「こいつは没収だ」

アポロガイストがシザースピンチでファムのデッキを掴む。

「さらばだ、」

シザースピンチによってファムのデッキは無残にも砕かれてしまった。

「馬鹿な!そんなことすれば契約が!やめろおおおおおおおっl!」

時既に遅し
水面から現れたブランウィングが八乙女宗助の体をくわえて天に飛び去っていた。
傲慢且つブラックな芸能事務所社長の最期は呆気ないものだった

八乙女宗助死亡残り5人

335THE LAST BATTLE ◆eAnX8t/W4s 2018/12/31(月) 21:01:09.31ID:6eNlII6I
「ハハハハハハ!面白いねークソ野郎が無残にも死にやがったよwwwwwww」

「お前、何笑ってんだよ、」

八乙女宗助の死を見て爆笑するDとそれを見て睨む鈴木正一郎

「さて、こっからがサドンデスゲームだ!」

Dがそう言うとアポロガイストを省く全員の変身が解除される。

「こっからは変身制限なしのどちらかが倒れるまで終わらないサドンデスゲームさ、僕を倒すまでこのウォーターワールドからは出れないよ。」

「そうか、なら俺もここで決着をつけるか、」

「このアポロガイストも協力しよう」

「日和、見ててくれよ、僕の変身」

「城戸真司という男が言っていた、運命は変えられる
なら俺はお前に倒される運命があるならそれを変えよう。」

「俺は、皆のために戦う!行くよ!」

「「「「「変身!!!」」」」」

336THE LAST BATTLE ◆eAnX8t/W4s 2018/12/31(月) 21:01:35.51ID:6eNlII6I
Dは神々しき黄金の不死鳥の仮面ライダー、オーディンに姿を変えて、七瀬陸は龍騎に、桐嶋郁弥はナイトに、桐山和雄はゾルダに、鈴木正一郎は王蛇に変身する。

「さてと、まずはイレギュラーから倒そうかな、」

一瞬オーディンの姿が消えた

「なんだ!?」

そして一瞬にしてアポロガイストの前に現れた。

SWORD VENT

オーディンの2本の剣ゴルドセイバーが現れ、オーディンが二刀流でアポロガイストに切り掛る。

「威力が、強い!」

シェルディフェンスで防ぐが押されている。

「所詮最弱デッキの力なんかで、最強デッキに勝てるわけないじゃん」

アポロガイストが徐々に押されていく。

SWORD VENT

王蛇がべノサーベルでオーディンを切りつけようとするが、

「無駄だよ、」

ゴルドセイバーのうち1本がそれを防ぐ。

337THE LAST BATTLE ◆eAnX8t/W4s 2018/12/31(月) 21:02:24.40ID:6eNlII6I
「畳み掛けるよ」

STRIKE VENT SHOOT VENT NASTY VENT

ギガランチャーの砲弾、ドラグクローの炎、ダークウィングの超音波がオーディンを襲う。

その時だったオーディンのデッキから1枚のカードが現れて浮遊し近くに立ててあったゴルドバイザーに挿入される。

GURD VENT

ゴルドシールドが出現しそれらを防ぐ。

「僕は手を使わずにカードを使えるんだ。」

ADVENT

今度はゴルドフェニックスが現れてナイト、ゾルダ、龍騎を襲う。

「だが俺達は負けん!」

王蛇が回し蹴りでゴルドセイバーの勢いを殺し、べノサーベルをオーディンの胸部に叩きつける。

「いいねえ、流石は正義執行人君だよ、でもねえ、」

アポロガイストもシザースピンチで切りつけようとするが

「烈火!疾風!」

ゴルドセイバーから発生した炎と風がアポロガイストと王蛇を襲う。

338THE LAST BATTLE ◆eAnX8t/W4s 2018/12/31(月) 21:02:42.86ID:6eNlII6I
「君たちじゃ僕に勝てないよ、」

オーディンの振るう剣が一撃、二戟と着実に王蛇にダメージを与える。

「王蛇!!」

そこにアポロガイストが助けにはいるが、

「疾風!」

片方の剣から放たれた強風によって吹き飛ばされながらその風に切られていく。

「はああああああああああ!」

後ろから王蛇が切りつけようとするが

「烈火!」

燃えさかる炎によって焼かれてしまう。

「何度も同じ手を使わせないでよ、」

FINAL VENT

「じゃあもうこれで終わりだね。」

突如龍騎たちと交戦していたゴルトフェニックスがオーディンの上に飛んでいきオーディンと合体し、アポロガイストの方を向く。

「耐え切ってみせる!」

「アポロガイスト!危ない!」

339THE LAST BATTLE ◆eAnX8t/W4s 2018/12/31(月) 21:03:05.51ID:6eNlII6I
FINAL VENT

王蛇がその一直線に立ちFINAL VENTを発動する。
ゴルトフェニックスと合体したオーディンが突進してくる技であるエターナルカオスと王蛇が発動したハイドロべノン、2つの技が激突するがその差は歴然としていた。

「うわあああああああああああ!」

王蛇は大きく吹き飛ばされ、体から火花を散らしながら座席に激突する。

「うおおおおおおおおおおおお!」

アポロガイストもそれに耐えようとシェルディフェンスで防ごうとするが

「なんだ!」

シェルディフェンスは無残に砕かれエターナルカオスは直接無防備なアポロガイストの体を襲い、

(我の命、ここで燃え尽きるか、、、)

その体を爆発四散させ、命を奪った。

「その程度?流石最弱のデッキだよ。」

オーディンは王蛇の方を向く。

「はぁ、はぁ、」

王蛇の息は荒く、かなりダメージを受けているのがわかる。

「みんな、俺の正義を、頼んだぞ、、、」

これが、王蛇の最後の言葉だった。
鈴木正一郎の意識はとてつもないスピードで失われ、体も倒れ、もう起きることはなかった。

「鈴木さん!」

その様子を、ゴルトフェニックスと先程まで戦っていた龍騎達も見ていた。

「絶対に敵を打つよ!陸!桐山も、」

「ああ、わかってる」

「へー面白いじゃん、じゃあさっさと行こうか、ゴルトフェニックス」

鈴木正一郎死亡残り4人
シザーアポロガイスト死亡

340THE LAST BATTLE ◆eAnX8t/W4s 2018/12/31(月) 21:03:57.27ID:6eNlII6I
オーディンとゴルトフェニックスの連携は圧倒的なものだった、
ただでさえ、先程までゴルトフェニックスに苦戦していたのに、そこにオーディン自身も加わり、龍騎達を圧倒していた。

「君たちじゃ僕には勝てない、」

オーディンの剣は龍騎、ナイトの2人の剣を圧倒する。

「郁弥さん、大丈夫ですか?」

「大丈夫じゃないよ、」

ゾルダもそこへ銃を撃ちたいが、ゴルトフェニックスに苦戦を強いられる。

「なんとかする方法を、見つけないと、」

剣に圧倒されながらも七瀬陸は考えた、打開策を

「そうだ、もしかしたらあのカード」

そして七瀬陸は思い出した、
ガルドミラージュを倒した時にその場に落ちていたカードを

「一か八か、やってみるしかない!!」

七瀬陸がそのカードを出すと辺りは烈火に包まれる。

「まさかそこにあったとわねえ、」

341THE LAST BATTLE ◆eAnX8t/W4s 2018/12/31(月) 21:04:21.39ID:6eNlII6I
ドラグバイザーがドラグバイザーツバイに変化する。

「マネージャー、いくよ!」

SURVIVE

ドラグバイザーツバイにサバイブ烈火のカードが装填されると、仮面ライダー龍騎の姿は仮面ライダー龍騎サバイブに変化する。

「これが、新しい力、」

SWORD VENT

ドラグバイザーツバイが銃剣状に変化し、オーディンのゴルドセイバーとぶつかり合う。

「そうか!だったら僕も」

桐嶋郁弥も思い出した、ガルドサンダーを倒した時に拾ったカードを

342THE LAST BATTLE ◆eAnX8t/W4s 2018/12/31(月) 21:04:45.51ID:6eNlII6I
「僕は、日和達のために、生き残ってみせる!」

ナイトの周りに烈風が起こり、ダークバイザーがダークバイザーツバイに変化する。

SURVIVE

そして仮面ライダーナイトの姿も仮面ライダーナイトサバイブへと変化する。

「はっ!」

ナイトサバイブもダークブレードでオーディンを切ろうとする。

「面白くなってきたね」

宙を浮遊して現れたゴルドシールドがそれを防ぐ。

「陸!いっせいに攻撃しよう!」

「俺も援護しよう。」

SHOOT VENT SHOOT VENT

ドラグバイザーツバイから放つレーザーとドラグランザーの火炎を同時に浴びせるメテオバレット
ダークバイザーツバイがクロスボウ型の「ダークアロー」に変形し、吸収した太陽光のエネルギーで放たれた光の矢
ゾルダのギガランチャーの砲弾がオーディンとその前にあるゴルドシールドに放たれ、ゴルドシールドを破壊し、オーディンにダメージを与えた。

343THE LAST BATTLE ◆eAnX8t/W4s 2018/12/31(月) 21:05:16.83ID:6eNlII6I
「君たち、なかなか強いねえ、でもねこれはどうかな?」

RETURN VENT

オーディンはストレンジベントのカードでリターンベントを発動し、あるカードを手元に加える。

「陸、嫌な予感がする、気をつけろ」

龍騎達の後ろにいるゾルダは気がついた。
恐らくオーディンが今最も必要とするカード、ファイナルベントのカードが彼の手元に戻ったのだと、

「ご名答だね、桐山君」

FINAL VENT

再びエターナルカオスが発動されて龍騎達を襲おうとする。

「郁弥さん、必殺技には必殺技をぶつけましょう。」

「ああ、わかってるよ陸」

FINAL VENT FINAL VENT

2人の契約モンスターがそれぞれバイクに変形し、2人はそれに乗り込む。
2台のバイクは観客席などを駆け下りながらオーディンに火球とレーザーを放ち、マントでダークレイダーの機首を芯にナイトサバイブのマントを槍のように変化させて貫く疾風断と、
龍騎サバイブが乗ったドラグランザーがそのまま激突するドラゴンファイアーストームがオーディンのエターナルカオスとぶつかり、大きな爆発を生み出した。

344THE LAST BATTLE ◆eAnX8t/W4s 2018/12/31(月) 21:06:20.19ID:6eNlII6I
午前7時30分頃
【七瀬陸@アイドリッシュセブン】
【状態】ダメージ中
【時系列】最終回後
【装備】カードデッキ(龍騎、タイガ) サバイブ烈火
【道具】支給品一式
【思考・状況】
0、対主催
1、小鳥遊紡の死に対するショック
2、真相を聞く

【桐嶋郁弥@free!dive to the fiture】
【状態】健康
【時系列】本編第8話後
【装備】カードデッキ(ナイト、ガイ、アビス)
【道具】支給品一式
【思考・状況】
0、対主催
1、日和の死によるショック
2、真相を聞く

【桐山和雄@バトル・ロワイアル(漫画版)】
【状態】健康
【時系列】ロワ参加前
【装備】カードデッキ(ゾルダ、リュウガ、ベルデ)
【道具】支給品一式
【思考・状況】
0、真相を聞く

D死亡残り3人

345明かされる真相 ◆eAnX8t/W4s 2019/01/01(火) 21:12:57.91ID:dL2uJmyL
「さ、立ち話もなんだし、適当に座れるところに移動しよう。」

Dと同じ姿をした男に促され、ウォーターワールドからはかなり離れたハリーポッターエリアの三本の箒というパブのような店に生存者の3人は連れられていた

「どう?バタービールでも飲む?甘いノンアルコールビールだよ、」

彼が飲み物を提供しようとするが3人は断る。
重苦しい空気が三本の箒に流れている。

「自己紹介が遅れたね、僕は独眼竜、Dは僕の分身さ」

Dに似た男は自らを独眼竜と名乗った。

「で、早く教えてくれよ!この戦いの真相を」

桐嶋郁弥は怒っていた、自らの親友、遠野日和の命を奪う戦いを作り出した男、即ち独眼竜に対して、

346明かされる真相 ◆eAnX8t/W4s 2019/01/01(火) 21:13:21.35ID:dL2uJmyL
「わかったよ、じゃあ早速教えるね、まずはっきり言うと遠野日和君の命も、他の人達の命もね、」

「それはどういうことなんですか?」

その場の者達が呆然とする中で、七瀬陸が質問をした。

「そうだね、まず君たちというのは本物じゃない、鏡によって作り出された虚構の存在さ」

「じゃあ僕達は命もない偽物ってこと?」

「いいや、違うさ、君たちにはしっかりと魂はあるよ、そう、今は自宅とかで眠っている君たちと、簡単に言えばこれは僕が参加者全員に見せてる夢みたいなものだよ」

「となると死んだ者達もその死の記憶などを全て夢をして見ているということなのか?」

「ええ、そうだよ、で次にここのステージだけどここは昔に作られたミラーワールドってとこの残骸なのさ、ミラーワールドってのは鏡の中のモンスター達が生息する世界でここと同様13人の仮面ライダーが戦っていたのさ、」

347明かされる真相 ◆eAnX8t/W4s 2019/01/01(火) 21:13:42.94ID:dL2uJmyL
そのまま独眼竜は仮面ライダー龍騎の物語を語った、願いを叶えるために戦った13人の仮面ライダーの物語、その戦いの主催者である神崎士郎の物語を
はっきり言って仮面ライダー龍騎という作品の話や真相全てを彼らに語った。

「そしてそのタイムリープを繰り返していたミラーワールドは消滅しきれなかったんだ、時空の歪みに残骸は集まり、そして今度は並行世界の未来人の手に渡りその未来人はある歴史を作るために僕にそれらの技術を僕に渡したのさ。」

「そしてこの戦いが開かれたのか、」

「うん、そういうことさ、桐山君、」

「でもどうして未来人はあなたにミラーワールドの残骸を渡して、あなたに戦いを主催させたんですか?」

「七瀬君、それはね、未来での娯楽になる新たなバトル・ロワイアルの種蒔きさ」

一同は驚愕する、その真相に

「もしこの技術が使えたら命を奪うことなく、尚且つ色々な世界の人間でバトル・ロワイアルができるのさ、未来人はそれをパロディバトル・ロワイアルと呼んでいるのさ。」

「1つ質問していいだろうか」

348明かされる真相 ◆eAnX8t/W4s 2019/01/01(火) 21:14:07.69ID:dL2uJmyL
桐山和雄が聞く

「それは俺達の世界の大東亜共和国のバトル・ロワイアルと関係はあるのか?」

バトル・ロワイアルとは本来桐山和雄の世界で日本の代わりに存在する大東亜共和国のプログラムである。
つまり原作バトル・ロワイアルの話だ。

「それについてなんだけどこの世界には様々なパラレルワールドがあってね、その中でも桐山君の世界の出来事が小説になってる世界もあってね、他の人達の物語がアニメとかになってる世界もあるよ、実際僕の世界では陸君と郁弥君の世界の物語がアニメとして放映されてるよ。」

パラレルワールドについて独眼竜が語り出す。

「そして未来人は桐山和雄君がこの後巻き込まれるバトル・ロワイアルの小説に興味を持ち、このようなパロロワが催される世界ができたんだ。」

全員が全てを理解した、自分たちが作品化された世界の住民達により魂を一時的に集められ、その魂が偽の体に入れられ、殺し合いをさせられたのだと、

349明かされる真相 ◆eAnX8t/W4s 2019/01/01(火) 21:14:29.16ID:dL2uJmyL
「これが、全ての真相だよ、何か質問はある?」

「ああ、あるぞ」

桐山和雄が立ち上がった。

「俺はその作品内ではどのような運命を辿るのだ?」

「それはネタバレになるから教えれない、でも1つ、仮面ライダー龍騎の物語の主人公の言葉を使って助言するならば運命はかえられる、さ」

「じゃあ次は俺が」

七瀬陸も立ち上がる。

「俺達のことは並行世界のファンの人達もアニメの画面を通して応援してくれてますか?」

「勿論さ、僕も君達アイドリッシュセブンの大ファンだよ、推しはいおりん、結婚を前提にお付き合いしたいレベルだよ」

独眼竜が笑顔で言う
そして周りの約2名は引き気味だ。
感情がない桐山和雄ですら少し引いているが

「わかりました、一織に伝えておきます。」

七瀬陸は笑顔で答える。

350明かされる真相 ◆eAnX8t/W4s 2019/01/01(火) 21:15:31.79ID:dL2uJmyL
「じゃあ、次は僕が」

桐嶋郁弥も質問をする。

「日和、嫌われてそうだけど大丈夫?」

「うーん、ちょっと大丈夫じゃなさそうだけどちゃんと愛されてるよ、それよりそろそろ時間だね、
じゃあ僕は元の、退屈だけどいつまでも君達を見ていられる世界に戻るよ。
とりあえず主催者として君たちに告げるよ。
優勝おめでとう、七瀬陸君、桐嶋郁弥君」

GAME CLEAR

WINNER
七瀬陸@アイドリッシュセブン
桐山和雄@バトル・ロワイアル
桐嶋郁弥@Free!

351独眼流ロワ開幕 ◆eAnX8t/W4s 2019/02/10(日) 06:59:49.10ID:fIk64qmy
新ロワ今から投下します

352独眼流ロワ開幕 ◆eAnX8t/W4s 2019/02/10(日) 07:00:11.01ID:fIk64qmy
この時を待っていた、
龍騎ロワイアルというバトル・ロワイアルの主催を終えた一年後の今日
僕は遂に本格的なバトル・ロワイアルを主催できる。
名付けるならば独眼流ロワイアル
僕による僕のためのロワイアルさ
仮面ライダー、怪人、アイドル、ターミネーター、学生、兵器ユニッ
合計42もの命が今一部屋に集められている。
恐らくその殆どが自らの首についている首輪に気が付き困惑し状況を把握しようとしている頃合いだろう。
そう思い僕は部屋に入る。

「おはよう諸君、僕は独眼竜だ、」

1度言ってみたかった、
龍騎ロワではルールを鏡を通して見せただけだったから言えなかった。

353独眼流ロワ開幕 ◆eAnX8t/W4s 2019/02/10(日) 07:00:36.51ID:fIk64qmy
「君達には今から殺し合いをしてもらうよ。」

その部屋は勿論ざわめきヤジが飛ぶ。
主催者だしこんぐらいは耐えるしかない、

「なんでこんなことをするんだ!そこに正義はあるのか!」

特に声がよく聞こえるのは七原秋也、本家バトル・ロワイアルの主人公の男である。

「えっと、七原君だっけ?」

「ああ、そうだ!」

七原秋也、相変わらず威勢のいい男だ。

「確かに僕の行おうとしていることは正義じゃないね」

「だったらなんでそんなことを!」

「決まってるじゃん、面白いから」

354独眼流ロワ開幕 ◆eAnX8t/W4s 2019/02/10(日) 07:00:57.11ID:fIk64qmy
バトロワって見てるだけでも面白いものである
でなきゃ俺もこんなことはしない。

「なんだと!?お前、、、」

七原秋也の怒りの沸点は既に通り越えただろう。

「巫山戯んな!こんなの俺が止めてやる!!」

七原秋也がこちらに向けて走り出す。

「じゃ、見せしめは君でいいかな」

すると突如七原秋也の首輪から青白い炎が出始める。

「七原!」

三村信史ら七原の友人達が駆け寄るがもう遅い、

355独眼流ロワ開幕 ◆eAnX8t/W4s 2019/02/10(日) 07:01:31.92ID:fIk64qmy
「三村、、、俺の分も、、、頼んだ、、、」

「しっかりしろ!」

七原秋也の全身は既に青白い炎に包まれて灰化していく。

「これはオルフェノクって奴らが使う使徒再生って奴の応用さ、もし僕に逆らうと使徒再生で死んじゃうよ」

そして、七原秋也の体は完全に灰になり崩れ去った。

「お前、、、よくも七原を!」

「おっと、君も死にたいかい?」

三村信史らも黙り込む。

「さて、まずはルールを説明するよ。
1つ、最後の一人になるまで殺し合いをすること
2つ、6時間に1回放送を行い、そこで死者と禁止エリアを教えるよ
3つ、禁止エリアは放送から2時間後と4時間後に1個ずつ増えるよ
4つ、禁止エリアに入るとさっきみたいに使徒再生で死ぬから入らないように
あ、それと皆には色々な道具を配ってるから頑張ってね
因みに道具を始め支給品はPDAから取り出せるからPDAを無くさないようにね
それじゃ、バトルスタート」

一瞬にして部屋にいた者達はエリアに転送された。

「さてと、僕もGMらしくやりますか」

GAME START

七原秋也死亡残り41名

356独眼流ロワ ◆eAnX8t/W4s 2019/02/17(日) 06:23:46.74ID:OXFUHcX/
7時から更新します

3572人のR/団結 独眼流ロワ ◆eAnX8t/W4s 2019/02/17(日) 06:57:39.23ID:OXFUHcX/
(こんな時に、、、)

本郷猛は悩んでいた、
これからバダンや復活した悪の組織と戦わなければいけないというのに、ライダー達を引っ張っていかなければいけないのに殺し合いに参加させられているのだ、

(独眼竜とかいう男、許すわけにいかないな。)

本郷猛は固く拳を握りしめて独眼竜を倒す決意をする。

時を同じくして本郷の近くで悩む男がいた

3582人のR/団結 独眼流ロワ ◆eAnX8t/W4s 2019/02/17(日) 06:58:08.09ID:OXFUHcX/
(ドラス!?奴までいるのか、、、)

麻生勝は驚いていた。
ロワに参加させられただけでなく参加者名簿には嘗て自分が倒したドラス即ちネオ生命体の名前もあった。

(こんなことしてなんの意味があるんだ、、、こんなの壊してやる!)

麻生勝もまた本郷猛と同様に戦いを壊す決意をしていた。

そんな2人は戦いが始まってたったの5分で出会った。

「君は誰だ?」

「俺は麻生勝だ。」

2人の戦士は互いのことを話した
本郷はショッカーとバダンのこと、そして村雨良のことを
麻生は望月博士とネオ生命体のことを

3592人のR/団結 独眼流ロワ ◆eAnX8t/W4s 2019/02/17(日) 06:58:37.26ID:OXFUHcX/
「なら君も我々と同じ仮面ライダーであるならわかっているだろう、この戦いを止めるべきだと。」

「勿論だ、こんな戦い止めてやる!」

「ああ、共に止めよう」

間もなく2人の戦士はお互いのPDAを確認する。

「ほう、サイクロン号か」

PDAには食料と1リットルの水のボトル2本、地図、方位磁石、懐中時計、そしてランダムの道具3つが配られている。

「俺もバイクか」

2名とも自らのバイクが支給されていた。

「麻生、まずは二手に分かれて仲間を探そう俺達が今いるのは住宅街のB6エリア、まずはこの住宅街エリアで人を集め6時間後学校で集まろう」

「わかった、じゃあ早速行こう!」

3602人のR/団結 独眼流ロワ ◆eAnX8t/W4s 2019/02/17(日) 06:58:55.54ID:OXFUHcX/
状態表
午前0時5分 現在地B6
【本郷猛@仮面ライダーSPIRITS】
【状態】健康
【時系列】第3部開始前
【装備】サイクロン号
【道具】支給品一式不明支給品×2
【思考・状況】
0、対主催
1、独眼竜を倒す
2、仲間を集め学校に集合

【麻生勝@仮面ライダーZO】
【状態】健康
【時系列】本編終了後
【装備】Zブリンガー
【道具】支給品一式不明支給品×2
【思考・状況】
0、対主催
1、戦いを止める
2、仲間を集め学校に集合

361新たなる王君臨する時 独眼流ロワ ◆eAnX8t/W4s 2019/02/24(日) 06:45:48.36ID:zVS0Njyv
7時頃から更新します

362新たなる王君臨する時 独眼流ロワ ◆eAnX8t/W4s 2019/02/24(日) 06:58:55.62ID:zVS0Njyv
「ボス!ボス!」

沼井充はH1のゴミ処分場で目覚めてからずっと自らのボスである桐山和雄を探している。

(今はこのワルサーが頼りだ)

沼井充に配られていた武器はワルサーP38、古い拳銃ではあるが人相手ならば性能は十分だろう

(後はパインロックシードってやつとフルボトル北都20セットってやつぐらいか)

パインロックシードはロックシードの1つでアーマードライダーのフォームチェンジやインベスの使役に使うことが出来るモジュール1つでフルボトル北都20セットはフルボトル60個のうち北都にあったフルボトル20個である。
桐山和雄を探しながらも沼井充は冷静に支給品について考えていた。

363新たなる王君臨する時 独眼流ロワ ◆eAnX8t/W4s 2019/02/24(日) 06:59:25.93ID:zVS0Njyv
「おい!」

一瞬人影が見えて沼井充は声をかける。

「俺は怪しいもんじゃない!こっちへ来てくれ!」

沼井充に促されて人影が近づく。

「なんだ?外人か?」

金髪の外国人の女は突然沼井充にナイフを投げる。

「あぶねえだろ!」

沼井はそれを避ける。

「参加者は全て排除する。」

この外国人の男の正体、それはT-Xである。
このT-Xはジョン・コナー、ケイト・ブリュースターらの抹殺のために過去に飛んだはずであったが殺し合いに巻き込まれていたのだが数分前優勝すれば存在を消せると確信しT-XはPDAにあった服のデータをコピーし沼井充の様子を伺っていた。

364新たなる王君臨する時 独眼流ロワ ◆eAnX8t/W4s 2019/02/24(日) 06:59:55.43ID:zVS0Njyv
「お前、乗り気なのか!」

「そうね、全てはスカイネットのため、参加者を全員始末する。」

T-Xは自らの腕をプラズマ砲に変化させて沼井充に向けて発射する。

「やめろぉっ!!」

沼井の体にプラズマ砲が直撃し、大きく吹き飛ばされてしまう、勿論これを喰らえば常人は死ぬ、
だがしかし沼井充は立ち上がった。

「てめえ、、」

沼井充の顔にはなにか紋章のようなものが浮き出ており、彼の目はT-Xを睨みつけている。

(この人間、何故死なない)

答えは1つ、主催者独眼竜によるしかけである。
ファイズやカイザに変身するにはオルフェノクである必要がある
故に独眼竜は参加者の極1部(ランダム)が1度死んでもオルフェノクとして復活しファイズやカイザに変身出来るようしていたのだ。
そのため沼井充はオルフェノクに覚醒し復活したのだ。

365新たなる王君臨する時 独眼流ロワ ◆eAnX8t/W4s 2019/02/24(日) 07:00:25.26ID:zVS0Njyv
「排除してやる!」

T-Xが放ったプラズマ砲を今度は避け、そして沼井充は自らの姿をオルフェノクに変化させる。
ヤムチャロワという作品をご存知の方ならば知ってるだろう。
オルフェノクとはオルフェノク化した人物の戦いのイメージなどが具現化することが多い。
そして沼井充にとって最強の生物は桐山和雄である。
そう、つまり今ヤムチャロワと同じような流れで沼井充はキリヤマカズオルフェノクとなっているのだ。

(姿が変わった、理解不能)

T-Xはプラズマ砲を撃ち続けるがキリヤマカズオルフェノクはそれらを避けきる。

(これが俺の新しい力、、、)

さらにキリヤマカズオルフェノクはワルサーを拾うとオルフェノクエネルギーをワルサーに注入していく。

「いくぜ!!」

オルフェノクエネルギーを注入されたワルサーがサブマシンガンに変身し連射でT-Xの体にダメージを与えていく。

(銃弾の威力、通常以上)

オルフェノクエネルギーで強化された弾丸はT-Xを着実に弱らせていく

「退避、」

T-Xはキリヤマカズオルフェノクから背を向けて走り去ろうとしたが遅かった。

366新たなる王君臨する時 独眼流ロワ ◆eAnX8t/W4s 2019/02/24(日) 07:01:23.82ID:zVS0Njyv
「右足が、」

キリヤマカズオルフェノクの銃弾はT-Xの右足に集中砲火されていた。

「逃がさねえ、」

T-Xの右足は蜂の巣状態になり、歩けるような状態ではなくなってしまっている。

(このまま、撃破される確率70%)

T-Xは1部の液体金属を使い義足を作り出して逃げる。
がしかし、キリヤマカズオルフェノクはT-Xを逃さない、

「火も出せるのか」

キリヤマカズオルフェノクはオルフェノクエネルギーで青白い火球を生成しT-Xに放っていく。

(ダメージ過多、エラー発生)

桐山和雄、恐らく彼がバトル・ロワイアルに巻き込まれずに大人になっていれば恐らく神を超えると言われる存在になっていたであろう、
勿論そんな桐山和雄をモデルとし、しかもオリジナルのオルフェノクである沼井充、キリヤマカズオルフェノクは間違いなく最強のオルフェノクの一角となる存在になるだろう。

「このまま死ね!」

キリヤマカズオルフェノクの弾幕がT-Xを襲う。
T-Xの体を覆っていた液体金属は次々と落ちていき、骨格部が露わになる。

「終わりだ、」

キリヤマカズオルフェノクは火球を5発T-Xに放つ。

367新たなる王君臨する時 独眼流ロワ ◆eAnX8t/W4s 2019/02/24(日) 07:02:02.68ID:zVS0Njyv
(理解不能)

T-Xの体は完全にバラバラになりT-Xの機能は停止する。

(とにかくまずはボス探して、こんな戦い止めてやる。)

沼井充はT-XのPDAを拾う。
そして奇遇にもそこには今沼井充しか使うことのできないファイズギアが眠っている。

午前0時10分頃 現在地H-1ゴミ処理場
【沼井充@バトル・ロワイアル】
【状態】健康キリヤマカズオルフェノクに変身可能
【時系列】修学旅行前
【装備】ワルサー(15/15) ナイフ
【道具】支給品一式ワルサー予備弾(9mmパラベラム弾) パインロックシード フルボトル北都20セット ファイズギア(本人未確認) 不明支給品×1
PDA(T-X)
【思考・状況】
0、対主催
1、桐山和雄と合流

T-X破壊残り40名

368トリプルスリー 独眼流ロワ ◆eAnX8t/W4s 2019/03/03(日) 06:58:34.87ID:lpkFb+J8
今から更新します

369トリプルスリー 独眼流ロワ ◆eAnX8t/W4s 2019/03/03(日) 06:59:13.23ID:lpkFb+J8
「ちくしょう!!」

三村信史は冷静さを失っていた。
第東亜共和国のプログラムではない別のバトル・ロワイアルに理不尽にも巻き込まれただけでなく七原秋也を理不尽に、目の前で殺されてしまった。

(こんな時にクールじゃなくてどうする、こんな調子じゃ殺されちまう、、、)

拳を強く握りしめ、三村は落ち着こうとする。
握りしめた拳からは血が垂れている。

(まずは信頼出来る奴を見つけねーとな、それとパソコンだ、こんなプログラム俺が壊してやる。)

三村信史は歩き出す。

「おい!そこのお前止まれ!」

高く、大きい声によって三村の歩みは停止する。

「誰だ!」

三村は必死に自分のPDAから武器を探し取り出そうとするが、

370トリプルスリー 独眼流ロワ ◆eAnX8t/W4s 2019/03/03(日) 06:59:39.27ID:lpkFb+J8
「おい待てって!俺に戦う気なんてないからさ、落ち着けって!」

声の主が三村の目の前に現れると三村も冷静に動きを止める。

「脅かしちまって悪いな、俺は和泉三月、アイドリッシュセブンのメンバーだ。お前確か最初の時にいた、、、」

「三村信史だ、」

2人はすぐに打ち解けあった。

「へー21歳、、そうは見えねえな」

「やかましいわ!」

三村信史は中3で身長172に対し和泉三月は21歳で身長165と逆転現象が起きている。

「それより、俺とお前全然違う世界から来てるみたいだな」

「確かにな、まず国名も違うし、俺らはアイドリッシュセブンなんてアイドルは知らない、それに住んでる年代も20年ぐらい違う。」

「あー訳わかんなくなってきたー!」

バトル・ロワイアルの世界とアイドリッシュセブンの世界は大きく違う。
既に和泉三月の頭はパンク状態だ。

371トリプルスリー 独眼流ロワ ◆eAnX8t/W4s 2019/03/03(日) 06:59:57.74ID:lpkFb+J8
「まあ待ってこういう時こそ冷静になろうぜ、パラレルワールドから集められてんのは確かだ」

三村は地図を取り出すとあることに気が付く。

「多分だけどこの地図の真ん中の宇宙要塞に独眼竜がいて俺達を集めるのに使ったマシンがあるかもしれねえ」

「どういうことだ?」

三村がPDAの地図を見せる。

「俺達がいるのは恐らくコロニーだ、壁を見りゃわかる。地上から管理するのは難しいだろ、だったらこのコロニー内から管理するしかねえ、でコロニー内で俺達が行けなさそうなのはこの宇宙要塞しかねえ、」

「ん?よくわかんねーけどこのシャトル乗り場のシャトルだったら行けるんじゃないか?」

372トリプルスリー 独眼流ロワ ◆eAnX8t/W4s 2019/03/03(日) 07:00:31.68ID:lpkFb+J8
「いや、そりゃわかんねえな、なんか説明あるかな?お、あった、」

「どれだ?」

PDAに書いているシャトルの説明はこうだ
D-4雪原エリアシャトル乗り場、
D-5住宅街エリアシャトル乗り場、
F-4工場エリアシャトル乗り場、
F-5森林エリアシャトル乗り場がありシャトルは自動操縦で1時間に1回のペースで、雪原エリアのシャトルが工場エリアに、工場エリアのエリアが森林エリアに、森林エリアのシャトルが住宅街エリアに、住宅街エリアのシャトルが雪原エリアに移動する。

「ほう、自動操縦か」

「てことは要塞には移動できないのか?」

「ああ、普通だったらな、」

「普通だったらって、どういうことだ?」

「ハッキングさ、ハッキングでシャトルを乗っ取って宇宙要塞に乗り込めばいいさ」

373トリプルスリー 独眼流ロワ ◆eAnX8t/W4s 2019/03/03(日) 07:00:55.25ID:lpkFb+J8
「でも首輪はどうすんだよ?」

「そこも勿論ハッキングさ、俺はウィザードだから余裕だ、まずはパソコンを探さないとな」

「だったら支給品見てみようぜ」

「そうだなー俺の支給品は」

三村が自らのPDAを探ると突如コウモリのような生物が出てくる。

「ガブッ!俺はキバットバットV世だ、よろしくな、」

「あ、ああ、よろしく」

和泉三月が戸惑いながらも返事を返しお互いの自己紹介や状況説明が行われる。

「つまり俺は殺し合いの道具として連れてこられちまったってのか、許せねえな。」

「お前も許せねえのか?」

「あたりめえだ!こんなのぶっ壊してやる!」

和泉三月の質問にキバットが威勢よく答える。

374トリプルスリー 独眼流ロワ ◆eAnX8t/W4s 2019/03/03(日) 07:01:20.76ID:lpkFb+J8
「それより参加者名簿的なやつはねえか?」

「ああ、確かこれだな」

三村がPDAの参加者名簿をキバットに見せる。

「俺が知ってる奴はいねえみてえだな、」

「そうか、それよりキバットの他の俺の支給品だがロックシードってのが2つ出てきたぜ。」

三村のPDAからはイチゴロックシードとマンゴーロックシードが出てきた。

「えーと、俺のはカードデッキってのが出てきたな、後は、、、日本刀となんかよくわかんない機械だなえーっとスクラッシュドライバー?よくわかんねえな」

和泉三月のPDAははっきり言って当たりだろう。カードデッキは仮面ライダー龍騎らミラーワールドの仮面ライダー達が変身するのに使う道具である。

「お、俺と同じコウモリのマークがついているじゃないか。」

キバットはカードデッキのコウモリのマークに興味を引く。

375トリプルスリー 独眼流ロワ ◆eAnX8t/W4s 2019/03/03(日) 07:01:40.29ID:lpkFb+J8
「とにかく今はパソコンだな、この近くだと発電所にありそうだ、早速行こうぜ」

「よし、行くか!」

「キバって行くぜ!」

午前0時20分頃 現在地F-6
【三村信史@バトル・ロワイアル】
【状態】健康
【時系列】修学旅行前
【装備】なし
【道具】支給品一式キバットバットV世 イチゴロックシード マンゴーロックシード
【思考・状況】
0、対主催
1、戦いを止める
2、ハッキングしたい
3、パソコンを手に入れる
4、七原の仇を打つ

【和泉三月@アイドリッシュセブン】
【状態】健康
【時系列】アニメ1期終了後
【装備】カードデッキ(ナイト) 日本刀
【道具】支給品一式スクラッシュドライバー
【思考・状況】
0、対主催
1、戦いを止める
2、発電所に行く

376いぬやしきとシシガミ 独眼流ロワ ◆eAnX8t/W4s 2019/03/10(日) 07:46:06.01ID:l6x5IvFX
(これで全部か)

獅子神浩は冷静だった。

(武器としてはまず僕自身、兵器ユニット、次に戦極ドライバーとメロンロックシードという代物か)

戦極ドライバーとメロンロックシードを使うことで仮面ライダー斬月への変身が可能である。

(他にあったのはトランプカード的なカードだけか、しかもハートだけだ。)

獅子神の手にはハートのラウズカード13枚が握られている。

(さて、まずは敵を探さないとな)

獅子神のスタンスは決まっていた。

(母さん、絶対に生き返らすから待っててね)

377いぬやしきとシシガミ 独眼流ロワ ◆eAnX8t/W4s 2019/03/10(日) 07:46:37.46ID:l6x5IvFX
自らの犯した連続殺人事件によってマスコミや2ちゃんねらーに追いつけられた自らの母を生き返らせる。
その願いを叶えるがため獅子神は優勝を決意した。

(でもまずはPDAの中の代物を試してみるか。)

『メロン』

ロックシードが解錠されると獅子神の真上にクラックが開きメロンの果物状態の鎧が出現する。

『ロックオン』

そしてロックシードがベルトに装着され施錠される。

『メロンアームズ 天・下・御免!!』

鎧が頭部にかぶさり果汁のようなものでスーツ「ライドウェア」が形成され、鎧の中で頭部パーツが装着され、その後鎧が変形し変身プロセスが完了する。

「これが仮面ライダー斬月か。」

白く高貴なメロンの騎士、仮面ライダー斬月となった自らの姿を近くの池に写して確認する。

(武器は剣と盾か、近接戦となればこちらを使おう、)

獅子神は変身を解除して歩き出す。
自らの勝利のため、
そして自らの生の実感を得るために

午前0時25分 F-8
【獅子神浩@いぬやしき】
【状態】兵器ユニット
【時系列】東京で大虐殺を起こす前
【装備】戦極ドライバー メロンロックシード
【道具】支給品一式ラウズカードハート13枚
【思考・状況】
0、優勝狙い
1、とにかく相手を倒す

378いぬやしきとシシガミ 独眼流ロワ ◆eAnX8t/W4s 2019/03/10(日) 07:46:59.67ID:l6x5IvFX
「そうちゃん、皆、俺どうすれば、」

四葉環は悩んでいた。
戦いに乗るか否か、

「俺、戦いに勝てば理に会えるかもしれねえ、けどみんなのことは殺せねえよ、それに人殺しなんて、、、」

四葉環の目からは涙が溢れている
15分ほど考えているが答えは出ない。

「どうしたんだい?君?」

「おっさん、誰?」

四葉環に老人が話しかける。

「私は犬屋敷壱郎。君と同じで戦いに巻き込まれてしまった者だ。」

「四葉、、、環です。」

「少し話を聞いてしまったのだけど、戦いに乗るかどうかで迷ってるみたいだね。」

四葉環は少し俯く。

379いぬやしきとシシガミ 独眼流ロワ ◆eAnX8t/W4s 2019/03/10(日) 07:49:07.73ID:l6x5IvFX
四葉環は少し俯く。

「だったら私と共に戦いを止めよう」

「でも、おじいさん大丈夫なの?」

「すまんね、まだこう見えて58だからおじいさんじゃないね」

「ふーんそうなんだ、でも本当に止められるの?」

「ああ、私は今機械の体だからハッキングなりなんなりは可能だからなんとかなるよ、でも今は仲間を集めよう、」

「ええ!?アンタ機械なのか!?」

「その辺の説明もおいおいしていこう、とにかく今は場所を移そうか」

「そうだな、じゃあ俺も戦い止めてやっよ、おっさん、じゃあ早速行こうぜ」

午前0時25分頃 H-5
【犬屋敷壱郎@いぬやしき】
【状態】兵器ユニット
【時系列】獅子神による大虐殺の前
【装備】不明
【道具】支給品一式不明
【思考・状況】
0、対主催
1、仲間を集める

【四葉環@アイドリッシュセブン】
【状態】健康
【時系列】アニメ1期終了後
【装備】不明
【道具】支給品一式不明
【思考・状況】
0、対主催
1、仲間を集める

薄暗い廃鉱山の中。
その男T-800は、己が置かれている状況を冷静に整理していた。

『サラ・コナーを殺せ』

それがT-800の受けた司令だった。
だがしかしこの場にはサラ・コナーがいないがT-800はあることに気がついた。
自分が優勝すれば願い事で全てがスカイネットに良い方向に働かせることが出来ると、
時空間転移に干渉しただのの考察はやめ兎に角彼は優勝を狙うため装備の確認を始めた。

(まずは着替えか)

T-800は時間を移動した直後のため一糸纏わぬ全裸の状態だったのでありがたいものである。

(他はショットガンとデルタギアか)

服を着てショットガンを装備した状態で位置を確認する。

(ここは廃鉱山か、)

T-800は廃鉱山を捜索していく、

一方ヤクザの鮫島も武器である拳銃、ベレッタを構えて捜索をしている。

(早いうちに全員殺して早く戻らねえとな、早く女犯したいぜ)

はっきり言おう鮫島はヤクザの中でもかなりタチの悪い方である。
気に入った女を薬漬けにして死ぬまで犯して遺棄するという最悪の部類である。
勿論彼も自らの私利私欲のために戦いに乗ったのだ。

(早速発見だ)

鮫島は自分が発見した人物に銃を向ける。

(死ね!)

その凶弾は確かに敵に当たったがビクともしない。

(何故だ!)

銃弾を当てられた人物は鮫島の方を向く。

(今度は頭だ!)

鮫島は頭部を狙い銃弾を放つが全く効いていない。
その人物、T-800には

「お前、何者だ!!」

「私はT-800、サイバーダインのターミネーターだ」

名乗った後T-800はショットガンで鮫島の腹部を撃つ。

「残念だったな、俺の支給品は防弾チョッキだ」

鮫島は十数分前に支給されていた武器を確認した。
内容はベレッタ、今着用している防弾チョッキ、
そしてもう1つは

「変身」

カードデッキだ、
青色のカードデッキ、即ちアビスのデッキの力で鮫島は仮面ライダーアビスへと変身してみせた。

「なるほど、これが仮面ライダーとやらの力か」

T-800も自らのPDAからデルタギアを取り出す。

「変身」

デルタギアフォンをデルタドライバーにセットするとT-800はフォトンブラッドの鎧に包まれて仮面ライダーデルタへの変身が完了する。

「戦闘開始」

SWORD VENT

アビスセイバーが召喚され戦いの火蓋が切られる。
先に攻撃をしかけたのはデルタ、
アビスに向けて走り出し拳を放つのをアビスはアビスセイバーを盾にして防ぐ。さらにデルタが回し蹴りを繰り出すも、アビスは肘で防ぐ。

STRIKE VENT

今度はアビスがアビスクローでデルタの腹部を目掛けて攻撃する。

「、、、」

デルタは攻撃により吹き飛ばされるも無言で体制を立て直す。

ADVENT

今度はアビスの契約モンスターのアビスラッシャーとアビスハンマーが召喚され、アビスラッシャーの剣とアビスハンマーの銃撃がデルタを襲う。

デルタも負けじとデルタムーバーで2体のモンスターを撃つ。

「はっ!」

さらにアビスがアビスセイバーで切りつけようとするがそこをデルタムーバーの銃撃が襲う。

「効かん!!」

アビスセイバーで全て防がれ、デルタはそのまま切りつけられる。

「なっ!」

確かにアビスセイバーはデルタの肉体に当たり、火花を散らした、
だがデルタはダメージを感じさせる様子もなく、アビスセイバーを掴み、アビスの肉体ごと持ち上げる。

「なんてパワーだ、」

仮面ライダーデルタのスペックとターミネーターのスペックが合わさると並の仮面ライダー達を遥かに超える力を発揮することが出来る。
1ヤクザが変身した仮面ライダーであるアビスにとってはそのデルタの力は強大なものである。

「反撃開始だ」

デルタはアビスを振り落とした後馬乗りになって顔面を殴る、
一発
二発
三発
四発
右に左に殴っていく、
殴られていくたびに鮫島の意識が遠のいていく。

(こんな、ところで、)

仮面の下では鮫島の顔面は血まみれになっていく。

「トドメだ」

デルタが腕を振り下ろそうとした時だった

「エレクトロファイアー!」

突如電流がデルタを襲う。

「誰だお前は、」

デルタは電流により吹き飛ばされた後、電流が飛んできた方向を見る。

「天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ!
悪を倒せと、俺を呼ぶ!
聞け! 悪人ども!!
俺は正義の戦士! 仮面ライダーストロンガー!!」

ブラックサタンの改造人間にして、栄光の7人ライダーの1人、
仮面ライダーストロンガー、城茂が2人の戦士達の前に立つ。


「敵が増えたか、だが、排除することに変わりはない。」

デルタはストロンガーにデルタムーバーを向ける。

「俺は、、、退くか、、、」

鮫島は颯爽とその場から逃げる。

「こんな争いは意味ねえ、俺と主催者ぶっ倒そうぜ!」

「断る、ジョン・コナー抹殺のためにお前達を倒す。」

「ほう、だったら俺はお前のような悪を倒すぜ!」

両者が向かい合い、戦いの火蓋が落とされる。
そして間もなく付近の雪は溶けていった、、、

状態表 現在地B-3 午前0時30分頃
【T-800@ターミネーター無印】
【状態】ダメージ小 仮面ライダーデルタに変身中
【時系列】未来から送られてきた直後
【装備】ショットガン(種類不明) デルタギア
【道具】支給品一式ショットガン予備弾
【思考・状況】
0、優勝しジョン・コナー、サラ・コナーを抹殺
1、目の前の男(ストロンガー)を倒す

【鮫島@いぬやしき】
【状態】ダメージ大 顔面腫れる 仮面ライダーアビスに変身中
【時系列】本編登場前
【装備】ベレッタ(13/15) カードデッキ(アビス)
【道具】支給品一式ベレッタ予備弾
【思考・状況】
0、優勝して女を犯しまくる
1、T-800から逃げる

【城茂@仮面ライダーSPIRITS】
【状態】健康 仮面ライダーストロンガーに変身中
【時系列】第2章終了後
【装備】不明
【道具】支給品一式 不明
【思考・状況】
0、対主催者
1、デルタを止める

388海王 光を閉ざす者 ◆eAnX8t/W4s 2019/03/24(日) 06:59:30.50ID:jDfxXDwk
「キバーラ、士君達はいましたか?」

「いいえ、2人共いないわ」

光夏海は相棒のキバーラと共に付近を探していた。

「士君もユウスケ君もどこにいるんでしょうか?」

廃鉱山内で2人は仲間を探していた。

「夏海ー誰か人がいるわよー」

「本当ですか!」

光夏海はキバーラに連れられ山を下っていく。

「あ、本当ですね」

光夏海はその人物との接触を図ろうとした。

「お前は強い者か?」

「え?」

その人物、湊ミハル、今はポセイドンと言った方がいいだろう、
彼が自らの武器である槍、ディーペストハープーンを振るう。

「やめてください!」

「お前は強くなさそうだな、だが優勝しここにいるよりも強き者よ達と戦い続けるには雑魚を殺す必要もあるからな、ここで死んでもらう!」

389海王 光を閉ざす者 ◆eAnX8t/W4s 2019/03/24(日) 06:59:59.59ID:jDfxXDwk
ポセイドンがディーペストハープーンで突きを繰り出すが光夏海はそれを避ける。

「戦うしかないみたいですね、、、キバーラ!」

「行くわよ、夏海」

「変身」

──かぁぷっ──

 その華奢な指にキバーラの牙が絡みつき、夏海の身体が仮面ライダーキバーラに変身していく。 噛み付かれても痛みなどはなく、力だけがみなぎっていく。その細く、凛々しい白い戦士が仮面ライダーキバーラサーベルを構え、敢然と立ちすくむ。

「お前も仮面ライダーか、なら少しは楽しめそうだな!変身!」

ポセイドンドライバーによってサメ・クジラ・オオカミウオの3枚のコアメダルの力を引き出し仮面ライダーポセイドンに変身する。

「うりゃあっ!!」

ポセイドンのディーペストハープーンとキバーラサーベルがぶつかり合う。

390海王 光を閉ざす者 ◆eAnX8t/W4s 2019/03/24(日) 07:00:27.25ID:jDfxXDwk
「いい剣捌きだ、だがパワーがない!」

キバーラサーベルが押し負け、ディーペストハープーンによる鋭い一突きが仮面ライダーキバーラを襲う。

「キャッ!」

そこからさらに二撃、三撃と攻撃されていく。

「はあっ!」

しかし、仮面ライダーキバーラも剣で応戦し、反撃の一撃を加える。

「流石仮面ライダーだ、だが弱い!」

ディーペストハープーンの横一閃が仮面ライダーキバーラの腹部を切り裂く。

「きゃあっ!」

倒れて怯む仮面ライダーキバーラをポセイドンはいたぶっていく。
右に左にディーペストハープーンで切っていく。

391海王 光を閉ざす者 ◆eAnX8t/W4s 2019/03/24(日) 07:00:53.60ID:jDfxXDwk
「士くん、、、ユウスケくん、、、」

光夏海はどんどん弱っていく。
そして容赦なくポセイドンの刃が光夏海を襲っていく。

「私は、まだ負けません!」

仮面ライダーキバーラの背中から紫色の翼が生え、仮面ライダーキバーラはサーベルを逆手に持ってポセイドンを切り裂く。

「ぐわあっ!!」

「はあっ!」

仮面ライダーキバーラが紫色の光を纏った剣でポセイドンを切っていく。

「トドメです!」

仮面ライダーキバーラがサーベルによる突きを放とうとした時だった。

392海王 光を閉ざす者 ◆eAnX8t/W4s 2019/03/24(日) 07:01:21.40ID:jDfxXDwk
「助、、、けて、、、」

ポセイドンの体内から声がした気がした。
見ると仮面ライダーキバーラに切られた跡とその付近がメダルの塊のような状態となり、裂け目ができていて、そこから1人の人間、湊ミハルの姿が見える。

「き、貴様あ!」

「あなたは、いったい、」

「クソがあ!」

すぐに裂け目が閉じられ湊ミハルが封じられる。

「今のは!?」

「うおおおおおおおおおおおお!!」

動揺してる仮面ライダーキバーラにポセイドンが容赦なく攻撃する。

「やめて、、、ください、、、」

「断る、この場で死んでもらう!!」

393海王 光を閉ざす者 ◆eAnX8t/W4s 2019/03/24(日) 07:01:48.23ID:jDfxXDwk
ディーペストハープーンが仮面ライダーキバーラの胸部に突き刺さる。

「キバーラ、、、あなたは逃げて、、、士君達を、、、お願い、、、」

「夏海、、、」

仮面ライダーキバーラ、もとい光夏海の体からキバーラが離れると、変身が解除され吐血し、胸部から血を流す光夏海の姿が露わになる。

「夏海!」

「キバーラ、、、ゴメンね、、、」

その直後ポセイドンがトドメを刺す。

「夏海ー!」

光夏海の命は絶たれた。
キバーラはその場から颯爽と逃げる

「もっと、もっとだ!強い者、仮面ライダーと戦うぞー!!」

394海王 光を閉ざす者 ◆eAnX8t/W4s 2019/03/24(日) 07:02:05.71ID:jDfxXDwk
午前0時25分頃 現在地B-1
【湊ミハル@仮面ライダーオーズ】
【状態】健康 ポセイドンの人格が表に出ている
【時系列】映画前
【装備】ポセイドンドライバー コアメダル×3
【道具】支給品一式 不明支給品
【思考・状況】
0、優勝狙い
1、強い者を倒す

備考
キバーラはどこかへ逃げました

光夏海のPDAは放置されています
不明支給品×2 基本支給品一式

光夏海死亡残り39名

395 ◆eAnX8t/W4s 2019/03/24(日) 07:18:08.53ID:jDfxXDwk

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